根管治療。神経の入り口が見つからないと言われた(ニュージーランド)

相談者: ninanzさん (42歳:女性)
投稿日時:2016-08-23 10:13:19
ニュージーランド在住です。

5月に根管治療の回数と治療後のクラウンについて質問させていただきました。

歯茎の腫れが気になり(痛みはなし)歯科に行った所、 右上6番に黒い影があり、根管治療を勧められた)


その後、スペシャリスト(専門医)で根管治療を受けました。

しかしながら、根が4本あるうちの2本は問題なく治療ができたのですが3本目は、先端がかなり曲がっていて奥まで薬が入らず、そして4本目は「根の入り口が見つからない」とのことで治療を断念しました。

ちなみにスペシャリストの先生は、マイクロスコープはもちろんのこと超音波探知機(?)のような機械で根を探してくださいました。

とりあえず、仮詰めをして4か月ほど様子を見ましょうと言われました。
もしかしたら、炎症が収まる可能性もあるとも言われましたが、そうでなければ、抜歯後にインプラントを勧められました。

治療後は、特に痛みというものは出てはいませんが、たまに歯が気になることはあります。

来月、フォローアップのカウンセリングの予定が入ってます。

10月に3週間ほど日本に帰国予定があります。



そこで、先生方に質問なのですが


1. 「根の入り口が見つからない」と言うことは「石灰化」しているということですか?

2. このような状態で、他の先生に診ていただいて「根」が見つかることはありますか?

3. 日本では、抜歯をする以外の選択肢はありますか?
あるとしたら、治療期間はどのくらいかかりますか?

4. 仮に来月のフォローアップの際、炎症が収まっていたとしたら、この状態で数か月後にクラウンをしても問題はないのしょうか?

抜歯は、可能であれば避けたいと思っています。

先生方のご意見、アドバイスを頂戴出来ればと思ってっております。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-08-23 11:00:00
こんにちは。

これは歯内療法の専門医の先生に回答していただきたい質問でしょうね。

ただ、誰かがやれば運よく開くこともあるし、例え石灰化していてもそこを薬剤で溶かして根気よくアプローチすれば開けることが可能な場合もあることは歯科医ならば誰でも想像するでしょう。


マイクロを見て染色液を使って超音波で少し削りつつ溶解する薬液も使って・・・・とあれこれ手を尽くしていれば入り口が見つかるかもしれませんが上手く先まで穿通して消毒できるかどうか、それはそれでまた別の難しさがあるかもしれません。

またそういうことを行う価値があるかどうか(ニュージーランドではどうか知りませんが時間拘束料として1根管10万円くらい支払って欲しいかもしれません)は考え方次第でしょう。

もしかしたら日本ならば保険治療でそういうことを根気よく行ってくれる歯科医にめぐり合えるかもしれませんし。


>4. 仮に来月のフォローアップの際、炎症が収まっていたとしたら、この状態で数か月後にクラウンをしても問題はないのしょうか?

運がよければ封鎖している根管の先には炎症がないかもしれません。そうであれば無理に開ける必要はないでしょう。

根管治療にどこまでこだわってもらうか。一般的には高額な歯科医治療時間をかなり拘束されるのですから価格に見合うかどうかで高額な歯内療法費を請求される国ほど抜歯してインプラントを選択することが多いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-08-23 12:26:01
こんにちは。

>1. 「根の入り口が見つからない」と言うことは「石灰化」していると言うことですか?

マイクロスコープで見つけられなかったという事なので可能性は高いと思います。


>2. このような状態で、他の先生に診ていただいて「根」が見つかることはありますか?

個人の能力には違いがあるので見つかるかもしれませんし、見つからないかもしれません。


>3. 日本では、抜歯をする以外の選択肢はありますか?あるとしたら、治療期間はどのくらいかかりますか?

究極の治療法ですが意図的再植という方法もあります。

参考
意図的再植法 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189


>4. 仮に来月のフォローアップの際、炎症が収まっていたとしたら、この状態で数か月後にクラウンをしても問題はないのしょうか?

何とも言えません。
主治医と話し合って決めるべきだと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-08-23 13:54:03
CBCTという日本で開発された歯科用のCTは撮影済みですか?

歯科用のCTは医科用のCTと違い根管や歯根の形を類推するにはとても有用です。もしそれがあれば根管の有無、根尖病変の有無などが詳しく観察できると思います。

>2

アメリカ根管治療の専門医が見つけられなくても日本の一開業医が偶々見つけられる事はあります。
見つからない事もあります。

でも前述のように歯科用のCTは帰国時には撮影した方がいいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2016-08-23 14:40:36
根管口が見つからないときにはCTは必須だと思います。

もし、その医療機関に設備がなければ、他で撮影してもらえばよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ninanzさん
返信日時:2016-08-24 18:15:19
船橋先生

お忙しい所、早速のお返事ありがとうございます。
返事が遅くなり申し訳ございません。

石灰化した根に対する色々なアプローチがあるのですね。
知りませんでした。

こちらで見ていただいた先生に探すこともできなくもないが(見つかる保証はない)それに対する費用を考えたら抜歯してインプラントにする費用として使うことの方が良いのではともアドバイスを受けました。

ちなみに治療費は、成功していたら2500ドル。(クラウン別料金)
今回はUnsalvageableと言うことで700ドルでした。

とりあえず、今は炎症が収まることを願うばかりです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ninanzさん
返信日時:2016-08-24 19:03:58
山田先生

お忙しい所、早速のお返事ありがとうございます。
お礼の返事が遅くなり、申し訳ございません。

意図的再植について拝見させていただきました。
自分の歯に勝るものはありませんよね。
私も自分の歯が残せるのであれば是非ともやってみたい治療法です。

残念ながら、こちらではここまでやる治療法は確立していないような気がします。
次回、専門医にの先生に聞いてみようと思います。

日本の歯科治療の選択肢の幅の広さにに改めて驚きました。れも先生方の日々の努力と研究の賜物ですね。

海外在住の身にとっては、羨ましい限りです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ninanzさん
返信日時:2016-08-24 19:14:35
柴田先生、藤森先生

お忙しい中、早速のお返事ありがとうございます。
お礼の返事が遅くなり、申し訳ございません。

治療後にレントゲン写真は撮りましたがCTは撮っていません。
たぶん、CTの設備がないような気がしますが、次回専門医の先生に確認してみます。

帰国時に、CTの撮影ができる歯科医を今から探してみます。

貴重なアドバイス、ありがとうございました。
感謝いたします。



タイトル 根管治療。神経の入り口が見つからないと言われた(ニュージーランド)
質問者 ninanzさん
地域 海外
年齢 42歳
性別 女性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 根管治療その他
根管治療関連
ニュージーランド
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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