マウスピースによる矯正治療後に発生した上下顎骨の音と下顎の移動

相談者: しばたろうさん (31歳:女性)
投稿日時:2016-08-22 00:21:13
左目と左眉が右眉・右目より高いのは、下顎が右に寄っているからで、下顎を左に移動させたら改善される。ということで、丸山式咬合療法を学ばれた先生の元、就寝中に、右上4,5,6,7に、左上4,5,6,7より樹脂を高く盛った上顎用のマウスピースを装用し始めました。

治療から4か月後頃、今度は下顎が左に寄りすぎて顔が歪んでしまったため、こちらで改善策はないか相談し、「一般的な考えをもった歯科医師に一度診てもらうのがよいのでは」とアドバイスを頂きました。


それから、近くの矯正専門歯科の先生に診て頂いたところ、

「マウスピースの就寝中の装用だけで、下顎骨が動くとは考えにくいが、このように、右上4,5,6,7部分を樹脂で高くすれば、物理的に考えて下顎骨を動くと思われる。
マウスピースで一時的に動いたのであれば、装用をやめればまた元に戻るのではないか。」

とのご意見を頂きました。
また、

顎関節症などがある可能性もあるので、一度頭部MRI撮影をして、顎関節専門医に顎関節の評価をしてもらってみてはどうか。」

と言って、近くの中核病院の歯科口腔外科を紹介して頂きました。


顎関節専門の先生曰く、

「顔の歪みや下顎骨の偏移についてはなんとも言えないが、左にW度、右にV度の顎関節症がある。
とにかく、TCHの是正や開口訓練などをして、下顎のことを気にしないように。」

とのことでした。


二人の先生の意見を伺ってから6か月、マウスピースの装用をやめ、TCHの是正につとめてきたところ、元には戻っていませんが、下顎の極端な偏移と顔の歪みは良くなりました。



しかし、最近口を開閉すると、上顎骨や下顎骨から、パキ、ポキと音がするようになりました(痛みはありません)。
また、音とともに下顎の位置が移動し、それに伴い下顎についている筋肉や軟部組織も動くのか、顔も変化します。

矯正前は、口を開閉すれば下顎骨は動きますが、閉口時の位置は一定でした。
マウスピース治療後から、このように上下顎骨から音がし、下顎骨の位置が毎日変化するので、何か異常なのではと心配です。


わかりづらい文章で申し訳ありませんが、今、私の頭部ではどのような現象が起きているのでしょうか。

また、これを治すとなると、どちらに相談すればいいのでしょうか。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-08-22 08:04:02
ご相談ありがとうございます。

>私の頭部ではどのような現象が起きているのでしょうか。

日本補綴歯科学会の見解から一般的に回答しますと、
>閉口時の位置は一定でした
マウスピース治療後から、下顎骨の位置が変化する
ことが定説と言われています。


>また元に戻るのではないか

どうやらそれははっきりしないと言われています。


>これを治すとなると
>下顎のことを気にしないように

時間が治してくれることを期待するとも言われています。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-08-22 15:29:05
こんにちは。

まず、治療に入ろうと思われたきっかけがあったということですから、もともとが正常であったとは考えられない点が問題になるのでしょうね。

元々正常で悩みがなければ治療の必要性を指摘されないでしょうし、悪くもないのに何で治療しなきゃいけないんだ?と誰でもわかるでしょう。

ですから、治療前にすでに変位があって正常からずれていたと言う前定があると思います。



そこで治療の介入法なのですが、これに関しては賛否両論あってまあ、言い方は悪いんですが半分宗教みたいなものになってしまっています。

特にあなたが受けられた治療に似た手法ではトラブルケースをきく事があります。
もちろん、著効があるケースもあるので信者も多いのでしょう、理論的なものがわかりにくく手技をマスターする際に大いに悩む場合があるようです。

だからすべての人が上手くいくとは限らないので、スタンダード治療になっていないというのが現状でしょう。


長期にわたって骨が変形するように育って維持してきたには原因と理由があるわけでしょうから、形態を重視して装置でそれを急激に変えてしまうと筋肉バランスが異なってそれによって、骨にかかるテンションも変わるので骨の改造も起こるでしょうし、更に動きにくい歯があるわけですから、アンバランスな状態がしばらく続くのはしょうがないような気がします。

その状態がよい状態ならばよいですが、矯正治療のように治療ゴールに向かってちゃんと歯と骨を順序良く動かしているわけではなく固定装置でもないので右往左往しながら再度落ち着くところを探してソフトランディングするしかないというのが現状のような気がします。

骨にかかる力のバランスが崩れていればメキメキ音がしたり骨がモリモリ盛り上がってきたりするという体験を私自身したことがあります。


もともと問題を抱えていた女性の場合、骨密度の問題もあってより強く体感されるかもしれません。

歯科でもわからないというか、スタンダード治療ではない治療法が自費治療の中にはたくさんあるということを知っておかれるとよいでしょう。


しっかりした体制がとれている大学病院では出来るだけスタンダード治療を行うようにしているはずです。
ですから困った時にはそちらでご相談されるとよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しばたろうさん
返信日時:2016-08-22 17:17:41
さがら先生、ありがとうございます。

矯正治療を始めると、下顎の位置は変化するのですね。
やはり、時間が解決してくれることもあるのですね。



Dr.ふなちゃん先生、ありがとうございます。

治療を始めようと思ったきっかけは、長年悩んでいた左右の目と眉のアンバランスがマウスピース装用で改善すると言われたからで、自分としては、歯並びに気になる部分はありませんでしたし、物を咬むのに不自由することもありませんでした。

ただ、歯科の先生に診て頂いたら、問題のある口腔内であったのかもしれません。


このような方法は、著効する方もいれば、合わない方もいらっしゃるのですね。
私は、学会も存在し、方法を考えられた先生が大学の教授であったということ、また、実際に初回の検査で両奥歯に薄い木片のようなものを噛んで左右のバランスを整えてもらった所、確かに両腕の三角筋に力が入りやすくなった気がしたこともあり、治療を開始することを決めました。

もう少し、慎重に調べてからにすればよかったと今反省しています。


マウスピース装用をやめて、先生がおっしゃって下さったように、どこか良い位置にソフトランディングしてくれればと現在考えているのですが、本日は就寝中に下顎の偏移で左奥歯の噛みしめが強かったらしく、朝から頭痛と吐き気で休んでしまいました。

不安定な状態が続くようであれば、しっかりとした体制がとれた大学に診てもらおうかと思います。



そこで先生に一つ質問させて頂きたいのですが、どこの大学がしっかりとした体制がとれているのかを判断するのによい目安などはあるのでしょうか?

私自身、今回の治療は大学の教授が考えられたので大丈夫だろうというような基準で選んでしまったので、どこを見たら良いのかが正直わからない状態で困っています。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-08-22 18:50:33
そうですね。

それは実際はかなり難しい問題ですね。

学会や団体、研究会に関しては公的団体かどうかをみられるとどれくらいの評価の団体なのかがわかると思います。

* https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E4%BC%9A


数人集まって活動を開始すれば学会と名乗ってしまっている場合もありますし、お受けになったところが学会を作っている団体かどうかはわかりませんが学会員には最低限の資格があれば入会費と会費をちゃんと払えば学会員でいられたりしますからそれで判断されるのは難しい場合もありそうです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しばたろうさん
返信日時:2016-08-22 21:04:47
Dr.ふなちゃん先生

ありがとうございます。
一言に学会といっても中身はいろいろなのですね。
教えて頂いたサイトを参考に探してみようかと思います。

ご丁寧にありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-08-23 09:43:02
追加になります。
根拠を調べる方法です。

wikipediaは一般の人の自由な書き込みですから、あくまでも個人の感想です。
ネットの投稿と同じなので、なんの基準も根拠もありません。
そういうお話もあるんだな〜と、きちんと調べるきっかけにするとか、ご参考程度に利用されることをおすすめします。

もし学会関係をお調べであれば、日本歯学系学会協議会、あるいは専門分科会 - 日本歯科医学会が正確です。

回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-08-23 11:03:26
学会の中身も色々ですが、そこに所属している先生の腕も色々です。

そこはお間違えのないようにしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しばたろうさん
返信日時:2016-08-23 18:47:54
さがら先生、Dr.ふなちゃん先生

追加でご説明頂き、ありがとうございます。

困ったことがあれば、体制のととのった大学病院に相談するのが良いとアドバイスを頂いたのですが、どちらの大学病院にかかるかを考えた時、素人考えで、どちらの大学病院も、一通りあらゆる疾患を診て下さるのでどこへかかってもいいのかなと考えたりするのですが。

やはり、各大学病院ごとに得意な分野があるものなのですか?
もしそうであれば、私のような症状の場合、歯科口腔外科の中でも、どの分野に特化した病院にかかるのがよいのでしょうか?


わからないことが多く、いくつも質問してしまい申し訳ありません。お忙しい所、申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-08-24 08:45:42
ご返信ありがとうございます。

>各大学病院ごとに得意な分野があるものなのですか?

ありえます。
結局、ご担当する歯科医師の考えにより千差万別だからです。

はじめにお名前が出た先生も、病院を代表する教授職をされていましたことから想像ができるのではないでしょうか。


歯科口腔外科の中でも、どの分野に特化した病院にかかるのがよいのでしょうか?

どの科を選ぶのか、これも難しさがあります。
そもそも、口腔外科は手術や注射などの薬理療法や理学療法が得意な分野です。

一方、噛み合わせ補綴学の分野です。
口腔外科は噛み合わせには全く興味はありません。
外科処置が専門だからです。
口腔外科学の勉強だけでも大変であり、さらに大変な噛み合わせの勉強をすることまで手は回りません。

また顎関節症は日本顎関節学会というところがあります。
実は日本関節病学会という、お医者さんの学会がありますが、日本顎関節学会はこことはまた違う特殊な考えと言われています。

日本補綴歯科学会では顎関節症という名称自体使用していません。
関節包や筋機能を見ず関節や関節円板だけにとらわれていることはどうなのか、ということと、日本顎関節学会が提唱している顎関節症の基準や分類法はどうなのかということから、顎機能障害という名前としております。

ご参考になりましたら幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しばたろうさん
返信日時:2016-08-25 00:18:57
さがら先生

ご返答ありがとうございます。

歯科のそれぞれの分野について、かなり勘違いしていたところがありました。
ご説明、大変良くわかりました。

ありがとうございます。



タイトル マウスピースによる矯正治療後に発生した上下顎骨の音と下顎の移動
質問者 しばたろうさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
噛み合わせ(咬合)治療
顎関節症
回答者




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