歯列矯正予定、左右非対称抜歯と治療中の歯根吸収について

相談者: えずらさん (21歳:女性)
投稿日時:2016-09-04 15:23:21
以前、虫歯による左上5番欠損について質問させて頂いたものです。
この度、歯列矯正をすることにしました。
というのも、先天的に前歯(左右3番)が欠損しており、左下がすきっ歯、右下が未だに乳歯のままでいつ抜けてもおかしくない状況、そして軽度ではありますが出っ歯で口が完全に閉じられないためです。

地元では有名な矯正歯科で精密検査を済ませ、いよいよ来週抜歯(右上4番、左上5番の残りの根の部分、そして右下3番の乳歯)を控えていますが、ネットで調べているうちに色々不安を覚え、今回再び質問させていただきました。


まず、上の歯についてですが、本来の矯正なら左右4番を抜くはずなのに、私の場合、左上5番と右上4番という非対称な歯を抜くことによるデメリットはありますか。

いま通院している矯正歯科の先生は「問題ない」と仰っていますが、左右非対称になるのではないか、噛み合わせの問題が出るのではないかと素人ながら不安です。


下の歯は結果的にどちらも3番を抜歯することになるわけですが、ネットを見ると「犬歯は重要だから抜かないほうが良い」という意見が多いようです。
私の場合は先天的にないのでしょうがないのでしょうか。
将来的に何か問題が生じることはありえるのでしょうか


成人矯正はデメリットが多く、歯周病歯根吸収のリスクがあると見かけました。
先生からはデメリットは教えてもらってなかったので、今から怖気づいています。。。
もともと歯が人より薄くて(?)弱く、小さい頃歯磨きをサボっていたため虫歯ができやすいのでこれ以上の歯のトラブルは避けたいです。

今回虫歯で1本歯をダメにしてから自分の歯の重要性に気付き、出来るだけ自分の歯を健康的に保つ目的で始める歯列矯正なので、歯根吸収とか本末転倒な気がしますが、これは気をつけていれば防げるものでしょうか?
歯列矯正を始めていない今から悩むのもおかしいのでしょうか。


色々と申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
本来なら先生にお会いして伺うべきなのは承知していますが、なんせ病院では緊張してガチガチなもので。。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-09-04 16:12:03
こんにちは。

ご不安なお気持ちは十分わかりますが、書かれておられるように本来は主治医に直接お尋ねになったりご不安な心情やどうしてもこれだけは避けてもらいたいという内容を治療前にしっかり伝えておかれる努力は大変重要だと思います。

成人矯正のデメリットはありますからあなたの場合、どこがそういうリスクがあるのかとしっかり説明してもらっておくと少しは安心できますよね。

主治医と治療前に十分話し合っておくとよいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-09-04 17:32:56
こんにちは。

矯正治療を始めるにあたっていろいろと不安を感じていらっしゃるようですね。

矯正治療は始めてしまうと後戻りはできません、不安に感じている所を納得がいくまで説明してもらうのがいいと思います、納得がいかなければ一旦立ち止まってからにしたほうがいいと思います。


出っ歯で口が完全に閉じられないためです。

口を自然に閉じるためには出っ歯を治す必要があると思います。


>本来の矯正なら左右4番を抜くはずなのに、私の場合、左上5番と右上4番という非対称な歯を抜くことによるデメリットはありますか。

一般的にはメカニクスは難しいと思います。


>私の場合は先天的にないのでしょうがないのでしょうか。

個人的にはそのほうがいいと判断したからではないかと思います、納得できる説明を求めるのがいいように思います。


>将来的に何か問題が生じることはありえるのでしょうか

矯正治療がうまく行けば問題はないと思います。


>成人矯正はデメリットが多く、歯周病歯根吸収のリスクがあると見かけました。

デメリットというか歯を磨きにくくなるので歯周病やむし歯のリスクがついて回ると理解していただくといいと思います。

歯根吸収については大なり小なり起きると思いますが強い力で無理やり歯を動かすのは避けたほうがいいと思います。

矯正治療による歯根吸収 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=246


>もともと歯が人より薄くて(?)弱く、小さい頃歯磨きをサボっていたため虫歯ができやすいのでこれ以上の歯のトラブルは避けたいです。

おそらく甘党でお菓子の食べすぎがあったものと推測します。

むし歯のできないおさとうの量 http://www.yamadashika.jp/prevent05.html



>歯根吸収とか本末転倒な気がしますが、これは気をつけていれば防げるものでしょうか?

主治医の配慮が必要です。



>本来なら先生にお会いして伺うべきなのは承知していますが、なんせ病院では緊張してガチガチなもので。。

何しろ矯正治療は長丁場になるので、主治医とフランクに話せるようになってから矯正治療を始めた方がいいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-09-04 18:29:27
こんにちは。

左右で4番と5番の抜歯、我々矯正歯科医からするとなんら珍しいこととは思いません。
スキルのある先生だからこそ立案できる治療方針ともいえます。
むしろ、現在左右非対称があるのかも知れませんね。

左右違う歯の抜歯は、矯正歯科医の診断に基づくものであれば心配ないと考えます。


ご質問頂いた犬歯の件も、存在する歯を抜くことと、先天的に存在しない歯を同列で論じることにはかなりの無理があります。
参考意見程度に考えて下さいませ。


ネット上の掲示板で申し上げるのも矛盾していますが、ネット上の情報はまさしく玉石混淆です。

キーワードで検索するとたくさんの情報にめぐりあえたと思います。
でも、えずらさんの例ではありません。
深刻に考えないで下さい。



成人矯正における歯周病のリスクについて。
矯正歯科医の先生にはぜひ、情報を頂きたいのですが、成人矯正治療を行って重度の歯周病に罹患した症例をいったいどれだけお持ちでしょうか?

きっとほとんど、遭遇したことがないのではないでしょうか。
歯周炎感染症です。
普通に患者様の協力が得られている矯正歯科治療で、矯正治療をためらうような歯周病にかかるリスクは高くないと思います。


矯正歯科医ではない歯科医師が上級医なしで行った矯正治療で、重度の歯周病様の症状が見られた症例は治療依頼を受けた経験がありますが、これは珍しいケースと考えたいです。



歯根吸収については、歯根先端の形が尖った形から丸い形に変化することは時々あると思います。

生理的歯根吸収と呼ばれるもので、医師賠償保険でも適応外となっているもので事故・過誤の類とは別物と考えリスクと呼ぶものとは違うと考えます。


矯正歯科治療は、何年もかかる手術のようなものです。
外科手術だと数週間で退院できる症例が、矯正歯科では年単位でかかります。

この経験数に応じて、先生の考え方も進化していきます。
ネットでは、どの段階の先生が発言されているかにより違った情報として伝わることがあります。


よくある例としては、(よくある患者様からの情報で・・・)
○「大人になっての矯正は、骨が硬いからできないと言われました。」
これは、その先生ができないだけで全ての矯正の先生ができないわけではありません。

○「永久歯が生えそろってから、矯正を始めましょう。」
早期の歯列育成を含めた口腔管理が不得手である。

○「上下左右4番を抜かないと歯列の対称性が保てません。」
必要に応じたUnusual Extraction(通法と違う抜歯)は、矯正歯科医の中では普通に行っていると思います。


経験豊富な先生にかかられているようですので、信頼してコミュニケーションをとりながら素敵な笑顔をゲットして下さい。

「ネットでこんなことを書いてましたけど、実のところどうなんですか?」

なんて会話から始めてみてはいかがでしょうか?

2人の専門家がこの回答を支持しています  



タイトル 歯列矯正予定、左右非対称抜歯と治療中の歯根吸収について
質問者 えずらさん
地域 非公開
年齢 21歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 矯正で抜いた・抜く予定
歯列矯正の治療法
歯の数が足りない(先天欠損)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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