歯のエナメル質の人工形成に成功したニュースについて
相談者:
歯ぐれ刑事さん (29歳:男性)
投稿日時:2016-11-10 13:44:36
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/09/news102.html
東北大学、歯のエナメル質の人工形成に成功とのニュースがございます。
先生方はこの内容についてどのようにお考えでしょうか。
臨床に使用可能になった場合、現在の歯科治療を大きく変える可能性がある成果とお考えでしょうか。
よろしくお願い致します。
東北大学、歯のエナメル質の人工形成に成功とのニュースがございます。
先生方はこの内容についてどのようにお考えでしょうか。
臨床に使用可能になった場合、現在の歯科治療を大きく変える可能性がある成果とお考えでしょうか。
よろしくお願い致します。
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-10 13:56:21
基礎研究を臨床応用するためには、かなりのステップを踏まなければいけませんが、使用に耐えられるだけの形のもので、正常な位置に生やすことが出来るようになるまでの大切なワンステップだと思います。
歯科治療が近々に変化することはないと思います。
道はまだまだ先が長いと思いますが、各大学の先生方には地道に頑張っていただきたいと思います。
研究費は国民が負担していますしね。
歯科治療が近々に変化することはないと思います。
道はまだまだ先が長いと思いますが、各大学の先生方には地道に頑張っていただきたいと思います。
研究費は国民が負担していますしね。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-11-10 14:03:33
僕も昨日、この記事を読みました。
毎回、期待はしていますが、この手の記事(マウスでの実験)はもう10年以上前から出ては消え、出ては消え…ですからね。
宇宙移民が先か、ヒトへの臨床応用が先か…
夢は広がりますね。
毎回、期待はしていますが、この手の記事(マウスでの実験)はもう10年以上前から出ては消え、出ては消え…ですからね。
宇宙移民が先か、ヒトへの臨床応用が先か…
夢は広がりますね。
回答3
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2016-11-11 00:03:02
歯ぐれ刑事さん、こんにちは。
お書きになられている東北大学の研究をされている研究者の先生の一人は、私の母校、長崎大学歯学部の尊敬する偉大な大先輩です。
実は私、来週日曜日(11月13日)に、その先生と講演会をさせて頂きます。
ただ、それとは別に個人的なコメントを記します。
それは、
>臨床に使用可能になった場合、現在の歯科治療を大きく変える可能性がある成果とお考えでしょうか。
の「臨床に使用可能になった場合」というのは、一体いつのことになるだろうか? という件です。
あくまで私見ですが、個人的には上記「臨床に使用可能に」なるよりも、宇宙生物(宇宙人?)の存在が確認される方が早いのではないか、と考えてしまいます。
歯ぐれ刑事さんが記されたURLには、
>通常のマウスではみられない場所にエナメル質が形成された
とあります。
第一に、「通常のマウスではみられない場所」とはどこでしょうか?
”場所を限定せずに”エナメル質を人工形成できることと、“狙った場所に”エナメル質を人工形成できることには、太陽とアンドロメダ星雲ほどの開きがあります。
第二に、エナメル質とは、歯の構成成分のあくまで一つに過ぎません。
歯はエナメル質以外に、象牙質、歯髄、セメント質、歯根膜など、複数のパーツによって構成されます。
これらをトータルで人工形成できれなければ、エナメル質のみの人工形成(再生)が確立されても、それだけでは「現在の歯科治療を大きく変える」には至らないと思います。
第三に、理論上、歯が人工形成(再生)できたとしても、次に、その再生歯が、日常生活に資する歯でなければ無意味です(≒咬合に耐えうる歯でなければ無意味です)。
この点については、現段階では完全に未知の世界です(なんせ、歯の再生が未だ確立されていないため)。
そういった点から、歯の再生医療が一般的に普及するまでには、、まだまだ果てしない日数を要するのではないかと思います。
個人的には、タイタンなりエウロパなりに、地球外生命体が存在していた、というニュースの方が早く出てきそうな気がします。
一意見として、ご参考になれば幸いです。
お書きになられている東北大学の研究をされている研究者の先生の一人は、私の母校、長崎大学歯学部の尊敬する偉大な大先輩です。
実は私、来週日曜日(11月13日)に、その先生と講演会をさせて頂きます。
ただ、それとは別に個人的なコメントを記します。
それは、
>臨床に使用可能になった場合、現在の歯科治療を大きく変える可能性がある成果とお考えでしょうか。
の「臨床に使用可能になった場合」というのは、一体いつのことになるだろうか? という件です。
あくまで私見ですが、個人的には上記「臨床に使用可能に」なるよりも、宇宙生物(宇宙人?)の存在が確認される方が早いのではないか、と考えてしまいます。
歯ぐれ刑事さんが記されたURLには、
>通常のマウスではみられない場所にエナメル質が形成された
とあります。
第一に、「通常のマウスではみられない場所」とはどこでしょうか?
”場所を限定せずに”エナメル質を人工形成できることと、“狙った場所に”エナメル質を人工形成できることには、太陽とアンドロメダ星雲ほどの開きがあります。
第二に、エナメル質とは、歯の構成成分のあくまで一つに過ぎません。
歯はエナメル質以外に、象牙質、歯髄、セメント質、歯根膜など、複数のパーツによって構成されます。
これらをトータルで人工形成できれなければ、エナメル質のみの人工形成(再生)が確立されても、それだけでは「現在の歯科治療を大きく変える」には至らないと思います。
第三に、理論上、歯が人工形成(再生)できたとしても、次に、その再生歯が、日常生活に資する歯でなければ無意味です(≒咬合に耐えうる歯でなければ無意味です)。
この点については、現段階では完全に未知の世界です(なんせ、歯の再生が未だ確立されていないため)。
そういった点から、歯の再生医療が一般的に普及するまでには、、まだまだ果てしない日数を要するのではないかと思います。
個人的には、タイタンなりエウロパなりに、地球外生命体が存在していた、というニュースの方が早く出てきそうな気がします。
一意見として、ご参考になれば幸いです。
タイトル | 歯のエナメル質の人工形成に成功したニュースについて |
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質問者 | 歯ぐれ刑事さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | その他(その他) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。