侵襲性の低い上顎部分入れ歯の選択について

相談者: かものはしさん (43歳:女性)
投稿日時:2016-12-02 06:12:47
侵襲性の低い上顎部分入れ歯の選択についてご相談申し上げます。

左上4番以降、右上5番以降を抜歯済みです。
上顎について、左右とも、長年にわたり口腔・副鼻腔ろう孔を伴う副鼻腔炎を繰り返しております。

また、軽度免疫不全(耳・鼻・口腔等の感染症を頻発します)のため、一旦できた虫歯が進行しやすく、根管治療も成功しにくいという状況です。

最近、ようやく上顎のろう孔閉鎖を確認でき、歯茎の状態が落ち着けば、部分入れ歯へと進めるというところまで来ました。

免疫が十分でないことから、侵襲性の低い選択をしたいと考えております。
このため、副鼻腔炎等の既往もあり、インプラントで支持する入れ歯は考えておりません。
また、残存歯を削ることはできれば避けたいと考えております。


お伺いしたいのは、以下3点です。

1.部分入れ歯では、ノンクラスプデンチャーが最も侵襲性が低いと考えてよいでしょうか。

2.1.の場合、歯茎等の条件はあるものと思いますが、一般に上顎左4番以降及び右5番以降の欠損に対して、ノンクラスプデンチャーは可能でしょうか。

3.ノンクラスプデンチャーのほかに、侵襲性の低い上顎部分入れ歯の選択肢はありますでしょうか。


ご多忙中恐れ入りますが、ご教示くださいましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2016-12-02 08:02:58
ご相談ありがとうございます。

>1.部分入れ歯では、ノンクラスプデンチャーが最も侵襲性が低いと考えてよいでしょうか。

いいえ、単純にクラスプがないという意味ならば、そういう目的の種類の入れ歯ではありません。
もともとはクラスプを作ることができない、技術や冶金など工業インフラがない後進国のために開発された妥協的入れ歯だからです。

日本では入れ歯に金属のクラスプが付いていて当たり前と、皆様お感じになっていることと思います。
しかし世界的に見れば、これはすごいことなのです。
それを嫌がる前に、素晴らしい日本の技工士さんに感謝しましょう。


>2.1.の場合、歯茎等の条件はあるものと思いますが、一般に上顎左4番以降及び右5番以降の欠損に対して、ノンクラスプデンチャーは可能でしょうか。

それを採用されているご担当先生に診断していただくことが適切です。


>3.ノンクラスプデンチャーのほかに、侵襲性の低い上顎部分入れ歯の選択肢はありますでしょうか。

あります。
初めから、侵襲性を低くする目的で設計されたものです。
よく相談しましょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かものはしさん
返信日時:2016-12-06 09:43:30
ご多忙のところ、ご説明いただきありがとうございました。

転居後すぐに手術が続き、かかりつけも決めかねている状態で不安に思っておりましたので、大変参考になりました。

今後、専門の先生とよく相談し、方針を決めたいと思います。
ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かものはしさん
返信日時:2016-12-09 14:44:46
新しく歯科を受診し、最近のCTで当該部分の上顎骨がまだ非常に薄いので、しばらく様子を見て骨が落ち着き、また上顎の腫れ等の問題が再燃しないことを確認してから部分入れ歯を、という方針になりました。

また、上顎へのフィットを調整する必要が高いことから、クラスプのあるものを進めていただきました。

ご報告とともにあらためてお礼申し上げます。



タイトル 侵襲性の低い上顎部分入れ歯の選択について
質問者 かものはしさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:複数の歯(臼歯部)
部分入れ歯 その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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