根管治療後フェネストレーションで違和感が残る状態での歯列矯正
相談者:
もかもかさん (26歳:女性)
投稿日時:2016-12-14 13:50:22
今年の5月に右上1番の虫歯治療をしましたが、その後冷たいもの熱いものがシミて痛くなり、鼻の下に違和感もあり、歯茎も腫れ、神経が途中で死んでしまいました。
その後、根管治療を行いましたが歯茎の腫れはおさまったものの、鼻の下を抑えたら違和感があるのだけは治らず、CT?で調べてもらったところ、歯の根が骨からでているという診断でした。
歯根端切除術をすると治るとのことでした。
噛み合わせが悪くうまく噛めないことについても歯科医院に相談しています。
上の前歯右1番左1番が極端に内側傾斜しており、噛んだ時に前歯は深い噛み合わせで、奥歯はほぼ噛み合わないという状態です。
右上1番については、神経を抜いたことにより歯が弱くなるとのことで、強くあたらないように、削って薄くなっています。
このままの歯並びではおそらく差し歯もできないと思っています。。
現在の歯医者ではフェネストレーションの前歯は手術せずに、先に歯列矯正を進められています。
そこで不安なので質問させて頂きます。
@手術せず違和感のある状態で、歯列矯正を開始した場合、問題はないですか?
根の菌により膿がたまって矯正終了するころには手遅れで抜歯しなけらばないないということにはならないでしょうか。。
A歯根端切除術をしてからの矯正では歯はもたないのでしょうか。
今の歯医者では歯根吸収があるので先に矯正とのことでした。
それぞれどのようなリスクがあるのか教えて頂きたいです。
アドバイス頂きたいです。
大事な前歯のことなのでとても悩んでいます。
分かりにくい説明ですが、回答よろしくお願いします。
その後、根管治療を行いましたが歯茎の腫れはおさまったものの、鼻の下を抑えたら違和感があるのだけは治らず、CT?で調べてもらったところ、歯の根が骨からでているという診断でした。
歯根端切除術をすると治るとのことでした。
噛み合わせが悪くうまく噛めないことについても歯科医院に相談しています。
上の前歯右1番左1番が極端に内側傾斜しており、噛んだ時に前歯は深い噛み合わせで、奥歯はほぼ噛み合わないという状態です。
右上1番については、神経を抜いたことにより歯が弱くなるとのことで、強くあたらないように、削って薄くなっています。
このままの歯並びではおそらく差し歯もできないと思っています。。
現在の歯医者ではフェネストレーションの前歯は手術せずに、先に歯列矯正を進められています。
そこで不安なので質問させて頂きます。
@手術せず違和感のある状態で、歯列矯正を開始した場合、問題はないですか?
根の菌により膿がたまって矯正終了するころには手遅れで抜歯しなけらばないないということにはならないでしょうか。。
A歯根端切除術をしてからの矯正では歯はもたないのでしょうか。
今の歯医者では歯根吸収があるので先に矯正とのことでした。
それぞれどのようなリスクがあるのか教えて頂きたいです。
アドバイス頂きたいです。
大事な前歯のことなのでとても悩んでいます。
分かりにくい説明ですが、回答よろしくお願いします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-12-15 11:29:40
フェネストレーションと言う状態は歯科用CTが普及してきて初めて分かってきた「新しい病態」です。
(少なくとも僕が学生時代に習った記憶はありません)
なので、明確な治療方針を示すようなエビデンスとなる論文は無いように思います。
少なくとも担当の先生のおっしゃられている「歯根端切除術をすると治る」と言う事は分かってきておりますが、「矯正治療が先か、手術が先か」は「やってみないとわからない」のが現状だと思います。
個人的には「歯根吸収があるので先に矯正」が良さそうな気はしますが…。
(少なくとも僕が学生時代に習った記憶はありません)
なので、明確な治療方針を示すようなエビデンスとなる論文は無いように思います。
少なくとも担当の先生のおっしゃられている「歯根端切除術をすると治る」と言う事は分かってきておりますが、「矯正治療が先か、手術が先か」は「やってみないとわからない」のが現状だと思います。
個人的には「歯根吸収があるので先に矯正」が良さそうな気はしますが…。
相談者からの返信
相談者:
もかもかさん
返信日時:2016-12-16 13:13:57
回答ありがとうございます。
フェネストレーションは、新しい病態なのですね。
やってみないと分からないのが現実なんですね、とても不安に思います。
右上1番は、矯正をして骨を戻すとフェネストレーションではなくなると思うのですが、それで違和感がなくなれば完治なのでしょうか?
それともフェネストレーションは治ったが、フェネストレーションの状態で根の治療をしていたから菌が残っているものなのでしょうか?
調べる限りではフェネストレーションはほぼ100根管治療で治らないとなっていて、根が骨からでているとなぜ根管治療で治らないのか理由が分かりませんでした。。
新しい病態で分からないことが多いかも知れませんが、分かる範囲で先生方お答え頂きたいです。
フェネストレーションは、新しい病態なのですね。
やってみないと分からないのが現実なんですね、とても不安に思います。
右上1番は、矯正をして骨を戻すとフェネストレーションではなくなると思うのですが、それで違和感がなくなれば完治なのでしょうか?
それともフェネストレーションは治ったが、フェネストレーションの状態で根の治療をしていたから菌が残っているものなのでしょうか?
調べる限りではフェネストレーションはほぼ100根管治療で治らないとなっていて、根が骨からでているとなぜ根管治療で治らないのか理由が分かりませんでした。。
新しい病態で分からないことが多いかも知れませんが、分かる範囲で先生方お答え頂きたいです。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-12-16 14:07:35
僕の勉強不足で、そんなに新しい病態と言うほどではないようですが…。
ただ、いろいろと勉強してみると、
とりあえず、矯正で骨の中に根尖を収めてみる
→ 感染が無ければ症状が消失し、完治
→ 感染があれば症状変わらずで再根管治療(または歯根端切除術)
と言う流れになるような気がします。
(勉強不足ですみません)
ただ、いろいろと勉強してみると、
とりあえず、矯正で骨の中に根尖を収めてみる
→ 感染が無ければ症状が消失し、完治
→ 感染があれば症状変わらずで再根管治療(または歯根端切除術)
と言う流れになるような気がします。
(勉強不足ですみません)
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2016-12-16 16:31:03
もかもか さん、こんにちは2
>フェネストレーションは、新しい病態なのですね。
櫻井先生も書かれているように、昔から分かっているもので、病気ではありません。
形態的な異常で、生理的には正常です。
ですので、フェネストレーションそのものは治療の対象になりません。
>右上1番は、矯正をして骨を戻すとフェネストレーションではなくなると思うのですが、それで違和感がなくなれば完治なのでしょうか?
顎の骨の大きさと、歯列の位置関係から、矯正しても変わらないかもしれません。
違和感が生活に支障なく、原因がフェネストレーションから来ているものなら、前にも書いたように、治療はしません。
>それともフェネストレーションは治ったが、フェネストレーションの状態で根の治療をしていたから菌が残っているものなのでしょうか?
根の治療をしたからといってフェネストレーションがなくなるということはありません。
菌が残って症状があるとすれば、フェネストレーションのせいではなく、根管治療の影響でしょう。
根管治療は成功率の低い治療なので、根管治療が成功していないのかもしれません。
>調べる限りではフェネストレーションはほぼ100根管治療で治らないとなっていて、根が骨からでているとなぜ根管治療で治らないのか理由が分かりませんでした。。
もともと持っているその人の形態的な異常なので、根管治療をしても変わりません。
根管治療は歯の治療であって骨の治療ではありません。
>フェネストレーションは、新しい病態なのですね。
櫻井先生も書かれているように、昔から分かっているもので、病気ではありません。
形態的な異常で、生理的には正常です。
ですので、フェネストレーションそのものは治療の対象になりません。
>右上1番は、矯正をして骨を戻すとフェネストレーションではなくなると思うのですが、それで違和感がなくなれば完治なのでしょうか?
顎の骨の大きさと、歯列の位置関係から、矯正しても変わらないかもしれません。
違和感が生活に支障なく、原因がフェネストレーションから来ているものなら、前にも書いたように、治療はしません。
>それともフェネストレーションは治ったが、フェネストレーションの状態で根の治療をしていたから菌が残っているものなのでしょうか?
根の治療をしたからといってフェネストレーションがなくなるということはありません。
菌が残って症状があるとすれば、フェネストレーションのせいではなく、根管治療の影響でしょう。
根管治療は成功率の低い治療なので、根管治療が成功していないのかもしれません。
>調べる限りではフェネストレーションはほぼ100根管治療で治らないとなっていて、根が骨からでているとなぜ根管治療で治らないのか理由が分かりませんでした。。
もともと持っているその人の形態的な異常なので、根管治療をしても変わりません。
根管治療は歯の治療であって骨の治療ではありません。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-12-16 19:40:31
"フェネストレーションの前歯は手術せずに、先に歯列矯正を進められています。”
とのことですが、矯正自体がフェネストレーションを生じることがありますので、気になりました。
時系列的には、前歯治療との関係がはっきりしません。
いはゆる出っ歯で、抜歯矯正では(とは限りませんが)、前歯を後退させるときに、歯根尖が、根尖部歯槽骨を圧迫してしまうことにより、フェネストレーションを生じてしまうことがあります。
あるいは歯髄炎からの根尖部歯周組織の吸収から、生じることなきにしもあらずでしょう。
矯正により歯根尖部が唇側に(前方に)歯槽骨を圧迫してしまうことは、歯根尖吸収につながることもあり好ましくありません。
したがって、ワイヤー懸けには、その力をキャンセルさせる力系を考慮しなければいけないことになります。
ただただ後方に歯冠部をけん引すると、歯根尖部が(反作用で)唇側を圧迫してしまうということです。
イメージできますか?。歯肉を突き破って、出てしまうことがあるくらいなのですが、そのようなときは、歯根尖部の感染を来しますから、歯根端切除術を行うことが多いはずです。
状況に応じて、臨機応変に対応するするしかないのでしょうが、原因・状況を把握してのことになり、詳しくやり取りしての回答は、診ないでの診断行為になるので、難しいところではあります。
心配なのはわかりますが、抜歯に至るほどの決定打には今のところならないような気がしますが、なんとしたことか、、!。
総合力を持った歯科医に診てもらうのがいちばんよいのですが、、、。
とのことですが、矯正自体がフェネストレーションを生じることがありますので、気になりました。
時系列的には、前歯治療との関係がはっきりしません。
いはゆる出っ歯で、抜歯矯正では(とは限りませんが)、前歯を後退させるときに、歯根尖が、根尖部歯槽骨を圧迫してしまうことにより、フェネストレーションを生じてしまうことがあります。
あるいは歯髄炎からの根尖部歯周組織の吸収から、生じることなきにしもあらずでしょう。
矯正により歯根尖部が唇側に(前方に)歯槽骨を圧迫してしまうことは、歯根尖吸収につながることもあり好ましくありません。
したがって、ワイヤー懸けには、その力をキャンセルさせる力系を考慮しなければいけないことになります。
ただただ後方に歯冠部をけん引すると、歯根尖部が(反作用で)唇側を圧迫してしまうということです。
イメージできますか?。歯肉を突き破って、出てしまうことがあるくらいなのですが、そのようなときは、歯根尖部の感染を来しますから、歯根端切除術を行うことが多いはずです。
状況に応じて、臨機応変に対応するするしかないのでしょうが、原因・状況を把握してのことになり、詳しくやり取りしての回答は、診ないでの診断行為になるので、難しいところではあります。
心配なのはわかりますが、抜歯に至るほどの決定打には今のところならないような気がしますが、なんとしたことか、、!。
総合力を持った歯科医に診てもらうのがいちばんよいのですが、、、。
タイトル | 根管治療後フェネストレーションで違和感が残る状態での歯列矯正 |
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質問者 | もかもかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
神経の無い(神経を取った)歯の痛み 根管治療の治療法 根の病気・異常その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。