2歳児。虫歯になったら、食器の共有等の注意は意味をなさないですか

相談者: うおねこさん (2歳:女性)
投稿日時:2017-01-04 04:06:44
2歳の子供について質問させてください。

先日、定期的なフッ素塗布を受けた際に、以前から歯磨き時(フロス時)に気になっていた前歯Aの間の極小さな欠け(穴のようなもの)が、C0の状態であると診断されました。

完全には不可能だということは分かっていましたが、なるべく早いうちから虫歯にならないようにと、集団で使う食器類を共有しない・キスをしないなど今まで注意して生活していました。

虫歯の元になる菌が既に口腔内に常在しているということだと思いますが、こうなった今、上記のような注意はもう意味がないのでしょうか?


虫歯菌のことだけではなく、他の観点(衛生面?など)からもメリットがないようであれば、無駄な注意は面倒なだけだというのが夫の考えです。

例えば、虫歯の元になる菌というのが何種類もあって、子供の口腔内に現時点で存在している種類以外の菌の侵入を防ぐ…なんていうメリットがあったりしないのでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、ご回答よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-04 09:53:31
>虫歯の元になる菌が既に口腔内に常在しているということだと思いますが、こうなった今、上記のような注意はもう意味がないのでしょうか?

そうですね。
無駄な努力になってしまうと思います。
(そもそも個人的にはそのような努力は不要だと思っています)

>例えば、虫歯の元になる菌というのが何種類もあって、子供の口腔内に現時点で存在している種類以外の菌の侵入を防ぐ…なんていうメリットがあったりしないのでしょうか?

そのようなメリットは無いと考えられます。

勘違いされている方が多いのですが、
むし歯菌がお口に侵入・定着する」ことと「むし歯が発症する」ことは全く別の出来事です。

今回COの状態になったことには何か別の原因があるはずです。

「むし歯菌の侵入」のことはもう忘れて、「むし歯を発症させない生活習慣」についてかかりつけの歯科医院と相談された方がよろしいと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うおねこさん
返信日時:2017-01-04 12:53:55
堀先生、ご回答ありがとうございます。

歯科検診や母親教室などで、『虫歯菌の侵入を防ぎましょう』といった生活指導をされていたのですが、歯科医師の方々が不要だと考えるのであれば気が楽になります。

次の定期検診まで日が空きますので、虫歯を発症させない生活習慣について、歯チャンネルの先生方の具体的なご意見を頂きたいです。


先日かかりつけの先生が仰っていたのは、1日3回の歯磨き・余裕があればフロスもする・ダラダラ食べをしない(甘い物を与えてもよいがメリハリをつける)…といったところでした。

例えば、出かけ先などで昼の歯磨きができない時があるとして、その一回を逃しただけでどのくらい虫歯は進行してしまうのでしょうか?

また、おやつなどで甘い物を与えた後の歯磨きは要らないのでしょうか?(1日3回+1回)


永久歯が生えかわるまであと7〜8年。その間、このC0が進行しないように歯磨きを頑張ってください。
進行してしまったら進行止めを塗るしかありません。」

とかかりつけ医から指導を受けました。



私自身虫歯が多かった小さい頃に、歯科医院で大変な思いをしましたのでもちろん頑張って行く所存ではありますが、この先なんとしても虫歯にならぬよう徹底的に気持ちを張り詰めて日々を過ごしていかなければいけないのかと思うと…長い年月のようにも感じます。

個人差があることは分かっておりますが、生活習慣や歯磨きを徹底的に気を付けて頑張れば、虫歯が7年あまりも進行しないことはよくあることですか?

長くなりましたが、ご回答頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-01-04 14:48:29
前歯にCがあるということはフロスを行っていないのではないでしょうか?

また鼻つまりはありませんか?

就寝時に口が開いていませんか?(起きているときにも口が開いているならば尚更問題ありです)


またお食事内容も炭水化物主体になっていませんか?
嗜好品や飲料に関しての知識もありますか?


歯科検診や母親教室では親子の細菌叢は合致しやすい特に母親の細菌叢と合致しやすいという研究レポートを元に指導があったのかも知れませんが、お口の中には細菌は色々なものが入ってきますから定着して増殖していなければ悪さはしないはずですよね。

細菌が定着していないし増殖もしていない(歯垢染色液で染め出してチェックが簡単に出来ますよね)のにCになるならば酸蝕再石灰化の機会の逸失があると思います。

お口がぽかんと開いていては唾液の自浄作用や再石灰化の機会が減りますからどんどん溶けて欠損になりやすいということになるでしょう。

よい口腔機能を獲得させるには体つくりも必要ですし栄養状態もよくなければいけません。
虫歯だけの問題ではなく将来歯並びもよくしておく必要もあるでしょう。

先が長いですから時間があるときに色々勉強してみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うおねこさん
返信日時:2017-01-05 01:50:01
船橋先生、ご回答ありがとうございます。
多方面で虫歯発症の原因があることを知れて嬉しく思います。

フロスは3ヶ月程前から始めましたが、フロスの引っ掛かりでやっと穴が空いていることを確認しました。

鼻詰まりはないですが口は開けていることが多いので、今後注意して見ていきたいと思います。
食に関しても、好き嫌いが多く確かに炭水化物ばかりになっているので、今後はより栄養面に力を入れたいです。


また、回答して頂いた内容をもとに早速色々と調べていたのですが、一つ疑問が浮かびましたので再度質問を追加させて下さい。

歯周病感染症なので、食器の共有をしない』といった注意喚起を多く目にしましたが、歯周病についても虫歯菌の件と同様だと考えてよいのでしょうか?

(食器類の共有やキスを避けることは無駄な努力であること・細菌の定着増殖を阻止するようにすれば問題ないということ)

それとも、歯周病菌というものがあるならばその侵入を防ぐことも大事なことなのでしょうか?

夫が歯周病の可能性があり気になりました。
ご回答よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-01-05 09:32:38
>歯周病感染症なので

そもそもこの表現が誤解の元になっています。

むし歯も歯周病も、普通の人はたいていお口の中に原因菌が存在していますが、それだけで(菌がお口に存在しているからといって)すぐに発症にはつながりません。

例えばインフルエンザやB型肝炎など、普段は体に存在していない病原体(ウイルス)による感染症と同列で考えることはナンセンスだと言えます。


>夫が歯周病の可能性があり気になりました。

ご主人が歯周病の検査や治療を受けることは大切ですが、ご主人の歯周病がうおねこさんに感染するのでは?という心配は全く必要ありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: うおねこさん
返信日時:2017-01-05 10:02:59
堀先生、
とても分かりやすく、まさに知りたかった疑問にピンポイントでお答え頂き感謝いたします。

歯周病が私や子供に感染するのではないかと新たに不安になりましたが、今後は菌の侵入を恐れるのではなく、虫歯や不健康な口内環境の発症を防ぐことだけを考え、力を入れていこうと思います。

夫にも早いうちに歯科検診を受けるよう促します。

堀先生、船橋先生、お忙しい中お付き合い頂きありがとうございました。



タイトル 2歳児。虫歯になったら、食器の共有等の注意は意味をなさないですか
質問者 うおねこさん
地域 非公開
年齢 2歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




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