左上5番、虫歯になりにくいインレーの素材

相談者: のんこ0605さん (35歳:女性)
投稿日時:2017-01-08 20:17:56
左上5番の治療中です。
温かいものがしみたので銀歯をとって確認したところ虫歯はなくて、セメントの劣化で浮いてたみたいでしみたんだろうとの事でした。

現在は仮セメントで3週間様子見してます。
そのセメントは半年入れてても問題ないとの事でした。固いやつ?
これで問題なければ新しく型をとって、インレーを作るのですが、どの素材に、するか悩んでいます。


1番は、虫歯になりにくくこの歯を守っていきたいという事です。
自費でも保険でもどちらでもかまいません。

担当医は銀歯ならリペアも簡単だし、とりあえず銀歯でいいんじゃない?との事ですが、銀歯って、なんとなくすぐダメになるというか、また浮いてくるというか、しみそうというか、あまりいいイメージがありません。

だからといって自費の歯はいいのかとかよくわからないのですが、オススメの素材はありますか?
メリット、デメリットなど教えていただきたいです。

私は噛み締めが強いみたいです。
自覚はないのですが。。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-01-08 22:03:35
色々な考えの先生がいらっしゃるかとは思いますが、素材というよりもインレー修復という方法自体が他(レジン充填アンレークラウン)と較べるとあまり予後が良くないです。

ですので自分の場合はレジンかインレーで出来る歯ならレジンでしますし、それが無理な大きさなら全体を覆うクラウン(またはアンレー)を選択する様にしています。が、かなり少数派だと思います。



インレーの中で素材の扱いやすさの差で言えばメタルが一番失敗しにくいと思います。
自費が選択肢に入るならゴールドインレーが精度良く出来上がりやすいと思いますし、これに関しては歯科医同士で話し合ったとしても異論は少ないと思います。

一般に自費だと白い材料、というイメージも強いかも知れませんが、白い材料の特に型採りをして作るタイプのもの(セラミックインレーやレジンインレーなど)は精度も出しにくく、接着もさせにくい、そして接着面がすぐに汚れるなど、案外綺麗にも仕上がりにくいかなり気難しい治療法になると思いますよ。



ただいずれにしても素材や修復方法の選択よりも、その先生が得意とする治療法を選択することの方が患者さんにとっての利点は大きいと思います。

主治医の先生に、「先生の歯だったらどうしますか?」「一番むし歯になりにくい方法がいいです」などと相談してみて下さい。

主治医の先生が銀歯推しならそれでも良いのではないでしょうか。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-01-09 10:15:38
インレーは、普通は金属製のものをいいます。

インレーの良いところは、咬合面におけるエナメル質と金属の接合面でのエナメル質の、チッピングをかなり防げるからです。


チッピングは少し欠けてしまうことをいいますが、それは次のことにより防げます。

歯科用語でいう窩縁傾斜を付けるということです。
建築関係ではRを付けるということがありますが、要するに角をとるというものです。

すなわち咬合面などのエナメル質(とインレーの接合面)のかどをとるということです。
そのうえで、その部はインレーの辺縁を延長して、カバーするようにします。
餃子で羽根付き?とかいうものを、想像してもらえればわかりやすいでしょう。

ただし薄くてしかも短いですから、技工は精度を必要とします。
そのためにも、歯の形成、型取りは正確さを要求されます。


小臼歯での咬合面での小さな虫歯でしたら、ほかの充填法・材料で良いと思います。
ただし、しみるということですから、恐らく隣接面にかかる、L字型のものになるでしょう。


その時の制作制度の話をします。
咬合面は内側の窩洞、隣接面は外側の窩洞になります。

オーダー(数値)の細いことになりますが、内側は小さめ、外側は大きめのほうが入りやすいことは想像できますか。
そのためには、金属の鋳造の時での工夫をするのですが、それは割愛します。

金属の材料になりますが、窩縁傾斜部の強度を考えたときには、白金加金がベストです。
金合金では弱すぎて、伸びてしまうからです。
伸びるから適合をよくすることができるとする回答も見かけますが、それ以前に精度が要求されるものです。

以上のような工程にくわえて、装着操作・材料にこだわれば、耐久度はかなり上がるものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: のんこ0605さん
返信日時:2017-01-09 12:13:27
渡辺先生

丁寧にご回答ありがとうございます。
先生のお話はいつもわかりやすくて素人の私でもとても勉強になるし、参考になります。
先生のクリニックが、都内にあれば絶対通いたいくらいです。


担当の先生は銀歯推しなので、その理由を聞いたところ、予後はどの素材でも変わらない、接着剤がかなりいいものだからちゃんと接着すればいいし、セラミックとかは深く削らないと取れやすいから薄く削るなら銀が最適だとおっしゃいました。

あとは、その場で作るコンポジットレジン?というものもやるなら頑張るよ!っておっしゃいましたが、予後は1番悪いともおっしゃいました。
インレーではなく、アンレーの間違いでした。

アンレーという言葉自体さっき知りました。
このサイトで…。
6番側にも引っ掛けるやつです。
ゴールドも考えてみます!



タイトル 左上5番、虫歯になりにくいインレーの素材
質問者 のんこ0605さん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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