根管治療終了後の鈍痛について
相談者:
yui741さん (40歳:女性)
投稿日時:2017-03-05 15:16:43
大学病院で右下奥の根管治療終了。
現在は、虫歯のズキズキでは無く、重たい鈍痛が残っている状態です。
※歯を噛み締めたり、ものを食べたりすると傷跡を指で押した時のような鈍痛が走る。ので噛むのが嫌になり、いつも左側で噛んでいる状態。
先生からは
”3DのCTで観ても異常は無いので、長年根管治療を続けた事と、歯が薄くなっていることによる慢性的な痛みでは。
そもそも、根管治療しても全く痛みが無くなることは少なく、違和感、痛みは残る、そこを騙し騙し使っていくしかない。”
と言われました。
※かれこれ2年以上、主に転勤が理由で複数の病院で観てもらっています。
質問.1
鈍痛が残っている状態で本当に治療を終えてしまっていいのでしょうか?
質問.2
そもそも聞けば聞くほど「慢性的」という意味がイマイチ理解できません。
要は細菌は無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
転院前の医師からは親知らずの歯の移植を進められていた為、先生間の意見相違もあり悩んでいます。
現在は、虫歯のズキズキでは無く、重たい鈍痛が残っている状態です。
※歯を噛み締めたり、ものを食べたりすると傷跡を指で押した時のような鈍痛が走る。ので噛むのが嫌になり、いつも左側で噛んでいる状態。
先生からは
”3DのCTで観ても異常は無いので、長年根管治療を続けた事と、歯が薄くなっていることによる慢性的な痛みでは。
そもそも、根管治療しても全く痛みが無くなることは少なく、違和感、痛みは残る、そこを騙し騙し使っていくしかない。”
と言われました。
※かれこれ2年以上、主に転勤が理由で複数の病院で観てもらっています。
質問.1
鈍痛が残っている状態で本当に治療を終えてしまっていいのでしょうか?
質問.2
そもそも聞けば聞くほど「慢性的」という意味がイマイチ理解できません。
要は細菌は無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
転院前の医師からは親知らずの歯の移植を進められていた為、先生間の意見相違もあり悩んでいます。
[過去のご相談]
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-03-05 16:51:51
こんにちは。
>ものを食べたりすると傷跡を指で押した時のような鈍痛が走る。ので噛むのが嫌になり、いつも左側で噛んでいる状態。
炎症が残っていると考えるのが妥当だと思います。
>慢性的な痛みでは。
慢性的な炎症ではないでしょうか。
>根管治療しても全く痛みが無くなることは少なく、違和感、痛みは残る、そこを騙し騙し使っていくしかない。と言われました。
そうなんですか、私の臨床実感とはかけ離れていますね。
>鈍痛が残っている状態で本当に治療を終えてしまっていいのでしょうか?
それじゃ咬めないでしょう。
>要は細菌は無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
臨床家なのではっきり言い切ることはできませんが少なくとも歯周組織が細菌感染していれば大なり小なり炎症を起こしていると思います。
ただ根管内が感染していても根尖孔さえ緊密に封鎖できていれば問題は起こらないと考えています。
>無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
炎症が治まれば痛みは消えると思います。
>ものを食べたりすると傷跡を指で押した時のような鈍痛が走る。ので噛むのが嫌になり、いつも左側で噛んでいる状態。
炎症が残っていると考えるのが妥当だと思います。
>慢性的な痛みでは。
慢性的な炎症ではないでしょうか。
>根管治療しても全く痛みが無くなることは少なく、違和感、痛みは残る、そこを騙し騙し使っていくしかない。と言われました。
そうなんですか、私の臨床実感とはかけ離れていますね。
>鈍痛が残っている状態で本当に治療を終えてしまっていいのでしょうか?
それじゃ咬めないでしょう。
>要は細菌は無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
臨床家なのではっきり言い切ることはできませんが少なくとも歯周組織が細菌感染していれば大なり小なり炎症を起こしていると思います。
ただ根管内が感染していても根尖孔さえ緊密に封鎖できていれば問題は起こらないと考えています。
>無くなっても細菌があった状態が長く続くと痛みは消えないという事なのでしょうか。
炎症が治まれば痛みは消えると思います。
相談者からの返信
相談者:
yui741さん
返信日時:2017-03-05 17:43:03
山田先生、ご返答いただきありがとうございます。
「噛めない」という程、酷くは無いものの、噛むと鈍痛があるので無意識に違う側で噛んでいる。
という状態ですが、私自信も、このままで治療を終えるのは無いかな…と正直思っています。
そうしますと選択肢は「根管治療を続ける」か「再植、インプラントなど手術的な処置を行う」になると思います。
もう2年以上、複数の医院で治療をしてダメなので、自分としては「根管治療の限界」「慢性的な炎症は治らない」と感じ初めています。
しかし、CTでは「目に見える炎症は見られず、きれいな状態」と言われており、歯を抜くことにも踏ん切りが付きません。
2年以上続いている「慢性的な炎症」は治る可能性はあるのでしょうか。
治療期間から言って、もう踏ん切りを付けて歯を抜いて外科的処置を行った方がよいのでしょうか。
※今の大学病院ではマスク着用、顕微鏡利用、3DのCT、など保険治療内で出来る最大限の治療はしてもらっているとは感じています。
「噛めない」という程、酷くは無いものの、噛むと鈍痛があるので無意識に違う側で噛んでいる。
という状態ですが、私自信も、このままで治療を終えるのは無いかな…と正直思っています。
そうしますと選択肢は「根管治療を続ける」か「再植、インプラントなど手術的な処置を行う」になると思います。
もう2年以上、複数の医院で治療をしてダメなので、自分としては「根管治療の限界」「慢性的な炎症は治らない」と感じ初めています。
しかし、CTでは「目に見える炎症は見られず、きれいな状態」と言われており、歯を抜くことにも踏ん切りが付きません。
2年以上続いている「慢性的な炎症」は治る可能性はあるのでしょうか。
治療期間から言って、もう踏ん切りを付けて歯を抜いて外科的処置を行った方がよいのでしょうか。
※今の大学病院ではマスク着用、顕微鏡利用、3DのCT、など保険治療内で出来る最大限の治療はしてもらっているとは感じています。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-03-05 20:45:25
>2年以上続いている「慢性的な炎症」は治る可能性はあるのでしょうか。
原因さえ取り除けば治ります。
ヒトの回復力はものすごいものです。
これは日々の臨床で感じているところです。
>もう踏ん切りを付けて歯を抜いて外科的処置を行った方がよいのでしょうか。
個人的には抜歯は避けたいですね。
>※今の大学病院ではマスク着用、顕微鏡利用、3DのCT、など保険治療内で出来る最大限の治療はしてもらっているとは感じています。
いずれも道具ですからないよりあったほうがいいという程度でしょう、頼りは術者の診断能力と技術だと思います。
原因さえ取り除けば治ります。
ヒトの回復力はものすごいものです。
これは日々の臨床で感じているところです。
>もう踏ん切りを付けて歯を抜いて外科的処置を行った方がよいのでしょうか。
個人的には抜歯は避けたいですね。
>※今の大学病院ではマスク着用、顕微鏡利用、3DのCT、など保険治療内で出来る最大限の治療はしてもらっているとは感じています。
いずれも道具ですからないよりあったほうがいいという程度でしょう、頼りは術者の診断能力と技術だと思います。
回答3
中田歯科医院(埼玉県川口市)の中田です。
回答日時:2017-03-06 12:45:27
大学病院なので、すでに二次医療機関での受診ですね。
歯科治療の最終防衛ラインなので、納得いく説明があって然るべきなのですが…。
まず、根の治療を完了しても、長く炎症が続いた場合、治ってくるのにも相応の時間がかかる場合はあります。
短いと一週間、長いと半年近く、再発の可能性がないか、改善の兆候があるのか、もしくは治療の甲斐なく悪化していくのか、レントゲンを撮りながら経過観察する場合があります。
改善の兆候があるなら、じっくり長期経過観察。
いくら待っても治らない、もしくは悪化していくなら、予後不良と判断して抜歯や外科処置となっていきます。
すぐさま被せ物などに行くのは、個人的には妥当ではないと思います。
ただし治療の必要上がある、一部の場合によっては、被せ物をした上で経過観察をしていく場合もありますが、それで「経過観察が終了していないこと」を十分に歯科医師に確認をとってください。
また、そもそも根の治療で治らなかった歯である可能性も十分あります。
これは一度治療して、反応をみてみないとわからないことなので、事前に判断できなくても理に叶っています。
その場合は抜歯もしくは外科処置といった判断になるでしょう。
以上が背景となります。
解決策としては以下があげられます。
まずは主治医に、今後の見通しについて質問者さまが納得していないことを伝え、必要な説明を受けてください。
それでもだめなら、大学病院という立場上、最終的な結論を下す必要がありますので、上級医や、別の担当医、あるいは複数の医師でのカンファレンスでの結論を求めましょう。
大学病院などには、患者の訴えを主治医以外が聞き取る窓口が用意してある場合がありますので、確認してみるといいかもしれません。
歯科治療の最終防衛ラインなので、納得いく説明があって然るべきなのですが…。
まず、根の治療を完了しても、長く炎症が続いた場合、治ってくるのにも相応の時間がかかる場合はあります。
短いと一週間、長いと半年近く、再発の可能性がないか、改善の兆候があるのか、もしくは治療の甲斐なく悪化していくのか、レントゲンを撮りながら経過観察する場合があります。
改善の兆候があるなら、じっくり長期経過観察。
いくら待っても治らない、もしくは悪化していくなら、予後不良と判断して抜歯や外科処置となっていきます。
すぐさま被せ物などに行くのは、個人的には妥当ではないと思います。
ただし治療の必要上がある、一部の場合によっては、被せ物をした上で経過観察をしていく場合もありますが、それで「経過観察が終了していないこと」を十分に歯科医師に確認をとってください。
また、そもそも根の治療で治らなかった歯である可能性も十分あります。
これは一度治療して、反応をみてみないとわからないことなので、事前に判断できなくても理に叶っています。
その場合は抜歯もしくは外科処置といった判断になるでしょう。
以上が背景となります。
解決策としては以下があげられます。
まずは主治医に、今後の見通しについて質問者さまが納得していないことを伝え、必要な説明を受けてください。
それでもだめなら、大学病院という立場上、最終的な結論を下す必要がありますので、上級医や、別の担当医、あるいは複数の医師でのカンファレンスでの結論を求めましょう。
大学病院などには、患者の訴えを主治医以外が聞き取る窓口が用意してある場合がありますので、確認してみるといいかもしれません。
タイトル | 根管治療終了後の鈍痛について |
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質問者 | yui741さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療関連 痛みがある状態での治療終了 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。