フッ素による歯質強化目的での歯磨剤導入のタイミングについて
相談者:
妖怪流し目じじいさん (34歳:男性)
投稿日時:2017-03-15 20:26:58
多くの歯磨剤に含まれるフッ素により歯が酸に強くなるなどの虫歯予防効果があり、また歯磨剤はあまりすすぎ過ぎないようにしないとせっかくのフッ素等の有効成分が薄まってしまい軽いゆすぎが適切であるとされます。(イエテボリ法など)
ふと思ったのですが、多くの歯科医さんは食後すぐの歯磨きも推奨されているようです。
しかしこのイエテボリ法などと併用する場合だと
@唾液による酸の中和(20ー40分程度?)に障害が発生しないのか?(理由は唾液に多量の歯磨剤が含有)
ApHが再石灰化基準まで戻る上記の時間までの唾液の増大分で再石灰化時に歯磨剤の有効成分が薄まらないのか?
という疑問が浮かび上がってきたのです。
実際はこのあたりどうなのでしょうか?
(仮に障害があるとしても、食後すぐの歯磨きの後に、酸の中和を待ってから歯磨剤を用いるか食後すぐに歯磨きをせずに酸の中和を待ってから歯磨剤を用いるということで回避できるのでしょうけど)
ふと思ったのですが、多くの歯科医さんは食後すぐの歯磨きも推奨されているようです。
しかしこのイエテボリ法などと併用する場合だと
@唾液による酸の中和(20ー40分程度?)に障害が発生しないのか?(理由は唾液に多量の歯磨剤が含有)
ApHが再石灰化基準まで戻る上記の時間までの唾液の増大分で再石灰化時に歯磨剤の有効成分が薄まらないのか?
という疑問が浮かび上がってきたのです。
実際はこのあたりどうなのでしょうか?
(仮に障害があるとしても、食後すぐの歯磨きの後に、酸の中和を待ってから歯磨剤を用いるか食後すぐに歯磨きをせずに酸の中和を待ってから歯磨剤を用いるということで回避できるのでしょうけど)
[過去のご相談]
回答1
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2017-03-15 22:05:00
ザックリ言うと
pHが低いと脱灰、pHが高いと再石灰化
フッ素イオンが存在すると再石灰化
唾液中のpHは数分で元に戻るがプラークの中はpHがなかなか戻らない
フッ素イオンはプラークに取り込まれる
といった感じです。
pHが低いと脱灰、pHが高いと再石灰化
フッ素イオンが存在すると再石灰化
唾液中のpHは数分で元に戻るがプラークの中はpHがなかなか戻らない
フッ素イオンはプラークに取り込まれる
といった感じです。
相談者からの返信
相談者:
妖怪流し目じじいさん
返信日時:2017-03-16 00:09:57
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-03-16 04:58:27
こんばんは。
Web上には情報が転がっていますが個人的にはむし歯予防はおさとうの過剰摂取をしない、つまりお菓子の量をむし歯にならないレベルで楽しむすべを身に着けるのがいいと思います。
お菓子を食べ過ぎてフッ素入り歯磨剤でむし歯予防をしようというのはどだい虫が良すぎると思います。
健全な食生活が基本になります。
歯科保健行動 http://yamadashika.jp/prevent08.html#a010
Web上には情報が転がっていますが個人的にはむし歯予防はおさとうの過剰摂取をしない、つまりお菓子の量をむし歯にならないレベルで楽しむすべを身に着けるのがいいと思います。
お菓子を食べ過ぎてフッ素入り歯磨剤でむし歯予防をしようというのはどだい虫が良すぎると思います。
健全な食生活が基本になります。
歯科保健行動 http://yamadashika.jp/prevent08.html#a010
回答3
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2017-03-16 09:14:34
妖怪流し目じじい さん、こんにちは
pHの変化は、プラークの中の変化と、お口の中全体の変化を分けて考えてください。
1)プラークの中のpHは、食後急激に低下し、徐々に回復していきます。
2)口腔内全体のpHは、酸性の食品を食べた後は、急激に低下しますが、すぐに回復します。
酸性の食品で何ければ、食後も大きな低下は見られません。
歯の表面での変化は、プラークが付いていれば1)の変化、プラークがなければ2)の変化になります。
3)プラークが付いた状態で一般的な食品を食べると、プラークが付いた歯の表面はpHが急激に低下しますが、歯磨きで、プラークを落とせば、歯の表面のpHはすぐに回復します。
フッ化物は、どのような状況でも、pHを回復させ、再石灰化を促進する効果がありますので、どのような状況でも、長時間お口の中に残るように使用すると効果的でしょう。
pHの変化は、プラークの中の変化と、お口の中全体の変化を分けて考えてください。
1)プラークの中のpHは、食後急激に低下し、徐々に回復していきます。
2)口腔内全体のpHは、酸性の食品を食べた後は、急激に低下しますが、すぐに回復します。
酸性の食品で何ければ、食後も大きな低下は見られません。
歯の表面での変化は、プラークが付いていれば1)の変化、プラークがなければ2)の変化になります。
3)プラークが付いた状態で一般的な食品を食べると、プラークが付いた歯の表面はpHが急激に低下しますが、歯磨きで、プラークを落とせば、歯の表面のpHはすぐに回復します。
フッ化物は、どのような状況でも、pHを回復させ、再石灰化を促進する効果がありますので、どのような状況でも、長時間お口の中に残るように使用すると効果的でしょう。
相談者からの返信
タイトル | フッ素による歯質強化目的での歯磨剤導入のタイミングについて |
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質問者 | 妖怪流し目じじいさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 フッ素 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。