虫歯ができやすいのをなんとかしたい

相談者: とりばーどさん (25歳:女性)
投稿日時:2017-05-14 22:52:57
相談させてください。

私は子どもの頃に歯医者で縛られ無理矢理治療されたのがずっとトラウマで、歯医者に行っては中断してを繰り返していました。

22の頃に、これじゃ駄目だと歯医者に通い、虫歯は全部治療しました。
2年くらいかかりました。
その後妊娠し、1年後に歯科検診で来院。

また虫歯があると言われ数回治療、そして出産して3ヶ月後に念のためと来院、そしたらまた虫歯があると言われました。


大人になるまで怖くて行けなかった自分が悪いのですが歯磨きフロスもしてるし、歯磨きに関しては磨き残しもないと言われてるくらいです。
間食はあまりしません、それでも行くたび行くたび虫歯があると言われ、辛いです。
ついには前歯も白い虫歯があると言われました。

もう奥歯なんかは銀歯だらけですし、神経も何本抜いたか覚えていません。


辛すぎて先生に相談しました。
すると、今みえてる虫歯は乳歯の頃にできた虫歯でそれがいつ見えてくるかはわからない。

菌があるかないかで虫歯のできやすさも変わる。
フッ素も今から塗っても意味がない。
虫歯ができたら治療していくしかないと言われました。

行くたび治療で毎回高いし、時間はかかるし、終わりが見えません。


まだ若いのに虫歯だらけで自信もなく笑えません。
ほんとに治療しかないんでしょうか、、、
このまま全部差し歯にしなきゃいけなくなるんでしょうか。

自信を持って笑いたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-05-14 23:45:42
こんにちは。

虫歯の再発を防いだり、既にできているかもしれない虫歯の進行を抑えたりする方法がないわけではありません。
3DSという治療法で、マウスピースのような専用トレーを作り、その中に消毒剤やフッ素を入れて歯に装着するという方法です。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-05-15 00:17:51
自信を持って笑ってもらいたいですね。

むし歯の原因というのは直接的にはプラークなのですが、それに絡む因子というのが実に色々あります。
唾液やプラーク中の菌というのも一つの要素ですし、フッ素の応用も(大人でも意味はあるのですけど)一つです。

あとむし歯以外にも歯周病噛み合わせによって歯を失うこともありますから、その全てを警戒しておいた方が良いと思います。



実際拝見していないので何とも言えないところではあるのですが、文中から、

@治療痕は多い(最近も治療している)
A歯磨きは上手
B間食しない
Cフッ素はしてない(歯磨剤では使ってると思いますが)

が確かだとすると、@とCはマイナス要因で、AとBはプラスですね。
今後の予測をする上でインパクトが最も大きいのはおそらくAやBよりも@だと思います。

治療痕が大きい方というのは今後も治療が必要になる確率が高いですし、最近治療している、というのも今後また治療が必要になる確率が高い、ということは言えると思います。
(※治療痕を減らすことは出来ませんが年齢は考慮しているので、今後治療痕が増えずに歳だけ重ねていけば@のインパクトは下がっていきます)



これだけの情報ではわからないことも色々あるので分かる範囲だけでの考察になりますが、@の治療については、質の差による影響はかなりあると思います。

一般的に歯科医院で毎日行われている歯科治療のほとんどは、「過去に行われた治療の再治療」で、その歯にとっての生まれて(生えてきて)初めてのむし歯に遭遇するということは少ないです。(診る先生によっても診断基準に幅があるので、転院した途端にむし歯が増える、ということもしばしばあります)
もちろん同じ歯に何度も治療は繰り返すことが出来ませんので、何度目かで抜歯になってしまいます。

年齢で言えば成人するぐらいまでにむし歯になる歯はすでにむし歯になっている(治療を受けている)状態で、それ以降は同じ歯ばかり何度も何度も治療を繰り返していくことになります。

となると治療の寿命の様な概念も必要になってくるので、それを出来るだけ引き延ばすというための努力というのは有効だと思います。
(下のリンク先は是非読んで見てください)

参考→治療をした歯の寿命


「治療した歯がまたダメになるのは患者の手入れが悪いから」

と言い切る先生も見られますが、手入れの仕方を指導するのも担当医の仕事のうちですし、長持ちするかどうかは治療の質による差も非常に大きいと思います。

要因も沢山あるので、「○○だけしておけば大丈夫」

なんて話も眉唾です。
それが本当なら人類はこんなに歯で悩まない訳で。



日頃マイクロスコープで拡大して見ていると、治療痕に隙間があったり段差があったりして歯磨きが出来ない箇所が出来ていたり、古い治療を外すと中にむし歯の取り残しがあったりというのが日常茶飯事です。

自分は開業して8年、自費にはなりますが自分なりに妥協せずに精密な治療を下手なりにも心がけてきたつもりで、その間の患者数は千数百人とかなり少なめではあるのですが、この間に自分が治療したところにまたむし歯が出来てきた、という経験は片手で数えられるぐらいしか記憶にはありません。

ということはやはり、治療の寿命というのは治療の質でもかなり延ばすことは出来るという実感はあります。



もちろん最初に書いた様に他にも色々な要素があって、それらを出来るだけ丁寧にマイナス要因を取り除いていますので、衛生士も頑張っていますし患者さん自身の日頃の努力も非常に大きいと思います。

とりばーどさんにお伝えしたいのは何も今ある銀歯を全部やり変えましょうとかいう話ではなくて、治療の予後に関して、何とか守っていこうという覚悟を持った歯科医歯科衛生士を見つけて(今のかかりつけがどうかは分かりません)、一緒に出来ることをしていきましょうということです。

当院でもよくする説明ですが、治療は「悪くなりそうな順」で優先順位をつけておき、予算や時間のついた時に無理のないペースで少しずつ、進めていくのが良いと思います。

その際には、可能な限り長持ちする方法(※材質の差ではないです 材質はそれほど関係ありません)を取った方がいいですし、タイミングの早すぎる治療も遅すぎる治療もどちらもよくありません。

治療のタイミングや悪化の予兆を見逃さないためにも、調子が良くても普段から定期的に歯科にはかかっていた方がいいと思います。



とにかく今までこうなった原因を一つ一つ、きちんと丁寧に潰していけば、何年にも渡ってトラブル知らず、あるいは起きるトラブルを予想して迎えられる、というぐらいには間違いなく出来ると思います。
当院でも開業当初の頃に、全体が悪くて全体を治して、それから5年以上ほとんどトラブルがない、という方も段々と出てきています。

歯科医院選びだけは特に慎重に行った方が良いと思いますが、良いところを見つけて、20歳代から始める予防だったらそれほど難易度は高くはない方だと思いますから、是非良いパートナーを見つけて一緒に頑張っていってください。

参考→チョコが大好き!虫歯の予防方法は?

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とりばーどさん
返信日時:2017-05-15 07:05:48
ありがとうございます。

3DSというのをはじめて知りましたし納得できる内容でした。

まだ子どもが小さく近場でしか行けないのが現状です。
また働き出した時に、自分で色々と調べてみて合う歯医者さんと出会えればと思います。

ちょっと気持ちが楽になりました。
頑張ります。



タイトル 虫歯ができやすいのをなんとかしたい
質問者 とりばーどさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中