β遮断薬とキシロカイン中のエピネフリン
相談者:
kh0123さん (33歳:男性)
投稿日時:2017-06-16 12:21:53
先天性心疾患で根治済みでしたが、つい先日、検査で心機能の低下が確認され、入院検査を2ヶ月後に行うことになりました。
その際、同時に、循環器の医師から、β遮断薬(カルペジロール、商品名アーチスト2.5mg)を1日1錠処方され、服用しています。
その薬を飲んだまま、つい先程、歯周病予防の歯石取りで、局所麻酔を使ったのですが、その際に血圧上昇を感じました(血圧を測定しながら歯石を取ったわけではないので、わからないですが)。
治療後、担当の方(歯科医か歯科衛生士かわかりません)に、
「この麻酔薬、エピネフリン入っていますか?」
と尋ねたところ
「これ、キシロカインです」
と、ずれた回答がかえってきました。
「β遮断薬を投与されている」
とも言ってみたのですが、要領を得ませんでした。
歯科ではアドレナリン、と言わないと通じないのでしょうか?
「問題会ったら後で連絡して下さい」
と言われただけで、普通に会計して帰ってきました。
今は、取り急ぎ、安静にしており、特に問題ないです。
下記のように、歯科用のキシロカインには、通常、エピネフリンが含まれており、β遮断薬服用者がこれを使用すると、血圧上昇等のリスクがあるようです。
ただし、下記の情報を見ると、通常の歯科で使われるキシロカインのカートリッジ1管程度であれば、カルベジロール服用者であっても、治療は問題ないように読めます。
"@局所麻酔に含まれるエピネフリン(アドレナリン)による負荷の増大または、エピなしの局所麻酔剤の選択は可能か?の2点になります。
特に、β遮断薬を服用されている患者様の場合、血管のアドレナリン受容体のα作用を過剰に刺激してしまうことがあり、急激な血圧の上昇が起こることがありますので、注意が必要です。
αβ遮断薬(カルペジロール)の場合は、β遮断薬よりは、血圧上昇のリスクは少ないと思われますが、いずれにしても通常の1/8万のエピネフリン含むキシロカインであれば、1.8ml(エピネフリンとしては、22.5μg)程度までもしくは、血管収縮剤なしのメビバカイン(麻酔薬自体に弱い血管収縮効果があります。)などをモニタリングしながら適量を使用していきます。
エピなしのものは、長時間の治療や出血うを伴う処置、手術には向きません。"
http://haradashika.jp/chiryou/syougaisya/1823
循環器科の医師の方は、心機能の低下が確認される前までは
「普通通り歯科治療などを行って良い」
ということでした。
ただ、心機能の低下が確認された後は、歯科治療をどうすればよいのかまでの相談はしていません。
今後の選択肢としては、
1)心臓のほうで詳しい検査結果が出る8月まで歯科治療を中止する
2)エピネフリンの入っていない歯科麻酔薬を使用してもらえるように歯科医院にお願いする(
そのような歯科麻酔薬を常備しているかもわかりませんが)
3)上記の情報を見たうえでは問題ないので、厄介なお願いをする患者と思われないように、特に歯科には何も言わずに歯科治療を続ける。
ぐらいの選択肢になりますが、どれがよろしいでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いいたします。
その際、同時に、循環器の医師から、β遮断薬(カルペジロール、商品名アーチスト2.5mg)を1日1錠処方され、服用しています。
その薬を飲んだまま、つい先程、歯周病予防の歯石取りで、局所麻酔を使ったのですが、その際に血圧上昇を感じました(血圧を測定しながら歯石を取ったわけではないので、わからないですが)。
治療後、担当の方(歯科医か歯科衛生士かわかりません)に、
「この麻酔薬、エピネフリン入っていますか?」
と尋ねたところ
「これ、キシロカインです」
と、ずれた回答がかえってきました。
「β遮断薬を投与されている」
とも言ってみたのですが、要領を得ませんでした。
歯科ではアドレナリン、と言わないと通じないのでしょうか?
「問題会ったら後で連絡して下さい」
と言われただけで、普通に会計して帰ってきました。
今は、取り急ぎ、安静にしており、特に問題ないです。
下記のように、歯科用のキシロカインには、通常、エピネフリンが含まれており、β遮断薬服用者がこれを使用すると、血圧上昇等のリスクがあるようです。
ただし、下記の情報を見ると、通常の歯科で使われるキシロカインのカートリッジ1管程度であれば、カルベジロール服用者であっても、治療は問題ないように読めます。
"@局所麻酔に含まれるエピネフリン(アドレナリン)による負荷の増大または、エピなしの局所麻酔剤の選択は可能か?の2点になります。
特に、β遮断薬を服用されている患者様の場合、血管のアドレナリン受容体のα作用を過剰に刺激してしまうことがあり、急激な血圧の上昇が起こることがありますので、注意が必要です。
αβ遮断薬(カルペジロール)の場合は、β遮断薬よりは、血圧上昇のリスクは少ないと思われますが、いずれにしても通常の1/8万のエピネフリン含むキシロカインであれば、1.8ml(エピネフリンとしては、22.5μg)程度までもしくは、血管収縮剤なしのメビバカイン(麻酔薬自体に弱い血管収縮効果があります。)などをモニタリングしながら適量を使用していきます。
エピなしのものは、長時間の治療や出血うを伴う処置、手術には向きません。"
http://haradashika.jp/chiryou/syougaisya/1823
循環器科の医師の方は、心機能の低下が確認される前までは
「普通通り歯科治療などを行って良い」
ということでした。
ただ、心機能の低下が確認された後は、歯科治療をどうすればよいのかまでの相談はしていません。
今後の選択肢としては、
1)心臓のほうで詳しい検査結果が出る8月まで歯科治療を中止する
2)エピネフリンの入っていない歯科麻酔薬を使用してもらえるように歯科医院にお願いする(
そのような歯科麻酔薬を常備しているかもわかりませんが)
3)上記の情報を見たうえでは問題ないので、厄介なお願いをする患者と思われないように、特に歯科には何も言わずに歯科治療を続ける。
ぐらいの選択肢になりますが、どれがよろしいでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2017-06-16 12:36:30
kh0123 さん、こんにちは
なかなか難しいですね。
ただ、私の感触ではエピネフリン含有のリドカイン(キシロカイン)の麻酔の効きは抜群です。
しかし、メピバカインは効くまでに時間がかかり、持続時間が短いので使いにくいですね。
ですので・・・
もし私であれば血圧をモニターしながらエピネフリン含有のキシロカインを使用するという選択をすると思います。
いろいろとご心配であれば大学病院などの麻酔科を受診して相談してみるのも良いと思います。
参考になれば幸いです。
なかなか難しいですね。
ただ、私の感触ではエピネフリン含有のリドカイン(キシロカイン)の麻酔の効きは抜群です。
しかし、メピバカインは効くまでに時間がかかり、持続時間が短いので使いにくいですね。
ですので・・・
もし私であれば血圧をモニターしながらエピネフリン含有のキシロカインを使用するという選択をすると思います。
いろいろとご心配であれば大学病院などの麻酔科を受診して相談してみるのも良いと思います。
参考になれば幸いです。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2017-06-16 14:27:43
私はメピバカインは良く使います。
小児の場合、効き目が弱く、持続時間が短時間であることがかえって使いやすいので。
歯周初期値治療での使用も近いものがあると思いますので、メピバカインの使用は向いているように感じます。
ただ、置いてある歯科医院は少ないようです。
以前材料屋さんに聞いた話では、メピバカイン買ってるのうちだけだそうですから。
小児の場合、効き目が弱く、持続時間が短時間であることがかえって使いやすいので。
歯周初期値治療での使用も近いものがあると思いますので、メピバカインの使用は向いているように感じます。
ただ、置いてある歯科医院は少ないようです。
以前材料屋さんに聞いた話では、メピバカイン買ってるのうちだけだそうですから。
タイトル | β遮断薬とキシロカイン中のエピネフリン |
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質問者 | kh0123さん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 33歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(技術系) |
カテゴリ |
麻酔その他 歯科と全身疾患その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。