歯列矯正で下顎が下がり過ぎている、噛んだ時の正しい顎の位置は?
相談者:
Koto475さん (32歳:女性)
投稿日時:2017-06-12 11:04:45
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-06-12 11:38:07
こんにちは。
通常、正常な方の顎位はグラグラしていないのが普通です。
ですから通常はカチカチ噛んでくださいというとまっすぐカチカチ咬むものです。
顎をギリギリ動かしてくださいというとカチカチ動かした位置から前や横にギリギリ歯と歯を擦り合わせながらギリギリと動くのが普通です。
時々、顎関節と歯の位置に問題がある方もおられそういう方は歯をカチカチ当てる際、ブレが生じたりギリギリが出来なかったりします。
かみ合わせには咬合位と筋肉位と課頭位(顎関節位)があるので合致していたほうが歯にとって負担が少なくてよいと考えられていると思いますし、そのように臨床で経験することが多いです。
また姿勢によって顎位は変化することが知られていますから個人的には睡眠時の姿勢をとった時にも咬合位が合致していることが望ましいように感じています。そしてその時の気道がちゃんと確保されていて頚椎に負担が生じていないことが望ましいと思っています。
さて、Koto475さんの咬合はどういった位置に作ってもらったのでしょうか?
首痛、肩こりに関してはTCHやスプリントや体操で軽減することが可能になる場合もあります。
成人矯正治療の場合、歯並びはよくなったが周囲の組織がついて来ないこともたまにありますから、出来る範囲で改善が可能なのか?については担当医またはセカンドオピニオンで診断を受けられるのがよいと思います。
>何mm程度は後ろへスライドできる程度の遊びを作らなければいけない
後方への遊びという概念はないと思います。
ただ、姿勢によって噛み方が前にズレルことが出来ることを楽に感じるということはいわれていると思います。前歯の当たりが強すぎると(ガイドが強いと)しんどいと感じる方は多いようです。
通常、正常な方の顎位はグラグラしていないのが普通です。
ですから通常はカチカチ噛んでくださいというとまっすぐカチカチ咬むものです。
顎をギリギリ動かしてくださいというとカチカチ動かした位置から前や横にギリギリ歯と歯を擦り合わせながらギリギリと動くのが普通です。
時々、顎関節と歯の位置に問題がある方もおられそういう方は歯をカチカチ当てる際、ブレが生じたりギリギリが出来なかったりします。
かみ合わせには咬合位と筋肉位と課頭位(顎関節位)があるので合致していたほうが歯にとって負担が少なくてよいと考えられていると思いますし、そのように臨床で経験することが多いです。
また姿勢によって顎位は変化することが知られていますから個人的には睡眠時の姿勢をとった時にも咬合位が合致していることが望ましいように感じています。そしてその時の気道がちゃんと確保されていて頚椎に負担が生じていないことが望ましいと思っています。
さて、Koto475さんの咬合はどういった位置に作ってもらったのでしょうか?
首痛、肩こりに関してはTCHやスプリントや体操で軽減することが可能になる場合もあります。
成人矯正治療の場合、歯並びはよくなったが周囲の組織がついて来ないこともたまにありますから、出来る範囲で改善が可能なのか?については担当医またはセカンドオピニオンで診断を受けられるのがよいと思います。
>何mm程度は後ろへスライドできる程度の遊びを作らなければいけない
後方への遊びという概念はないと思います。
ただ、姿勢によって噛み方が前にズレルことが出来ることを楽に感じるということはいわれていると思います。前歯の当たりが強すぎると(ガイドが強いと)しんどいと感じる方は多いようです。
回答2
回答3
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2017-06-13 18:24:05
西山です
一般的には上下の歯が均等に咬み合った位置から,下顎は0.5〜1.0mm程度は後ろに移動することは可能だといわれています.
矯正治療において咬み合わせを設定する際,下顎を最後方にした位置を基準にした可能性もあるかもしれません.
首痛や肩こりについては他の要因も考えられますので,一概に咬み合わせのせいとは言えませんが・・・
下顎を後ろに引いた位置に咬み合わせがある場合,その位置で咬んでいないといけないという意識が強いと,自ら顎や頸部の筋肉の緊張を引き起こしてしまう可能性もあります.そのような場合にはTCHコントロールを応用すると軽減するかもしれません.
それを行っても改善しない,あるいは食事がしにくいなどの症状がある場合には,再矯正治療も考える必要が出てくることも考えられます.
一般的には上下の歯が均等に咬み合った位置から,下顎は0.5〜1.0mm程度は後ろに移動することは可能だといわれています.
矯正治療において咬み合わせを設定する際,下顎を最後方にした位置を基準にした可能性もあるかもしれません.
首痛や肩こりについては他の要因も考えられますので,一概に咬み合わせのせいとは言えませんが・・・
下顎を後ろに引いた位置に咬み合わせがある場合,その位置で咬んでいないといけないという意識が強いと,自ら顎や頸部の筋肉の緊張を引き起こしてしまう可能性もあります.そのような場合にはTCHコントロールを応用すると軽減するかもしれません.
それを行っても改善しない,あるいは食事がしにくいなどの症状がある場合には,再矯正治療も考える必要が出てくることも考えられます.
相談者からの返信
相談者:
Koto475さん
返信日時:2017-06-15 15:52:50
質問者です。
先生方、お忙しい中お時間を割いて頂きありがとうございます。
>船橋先生
確かに現在前歯の当りが強く、上前歯と隙間が全くない状態です。
他医院では過蓋咬合と診断されました。
今の状態では前歯が割れる可能性もあるそうです。
睡眠時の姿勢をとった時の下顎の位置で咬み合わせるようにされましたが、この位置で噛むのがとても苦しいんです。
起き上がると下顎が5mm程度前方移動して、その位置が噛むのが楽で以前もその辺りで噛んでいたと思います。
セカンドオピニオンもいくつか受けましたが、もう目一杯まで下顎を下げられているので、前に出すには顎の手術が必要と言われてしまいました。
>藤森先生
前方にもスライドできましたが、後方にもスライドできました。
私はデュアルバイトだったそうで、それが関係しているのかもしれません。
>西山先生
本来は1mm程度しか後方移動できないものなのですね。
私は元々枠から外れた噛み合わせで、それを一般的な方と同じ方法で顎の位置を合わせてしまった為に窮屈に感じるという事が分かりました。
TCHについては同医院で指導して頂きましたが効果はありませんでした。
食事については数分咀嚼すると顎が疲れて痛みが出るようになってしまい、困っております。
おっしゃるように常に筋肉が緊張しているのが原因かもしれません。
先生方、お忙しい中お時間を割いて頂きありがとうございます。
>船橋先生
確かに現在前歯の当りが強く、上前歯と隙間が全くない状態です。
他医院では過蓋咬合と診断されました。
今の状態では前歯が割れる可能性もあるそうです。
睡眠時の姿勢をとった時の下顎の位置で咬み合わせるようにされましたが、この位置で噛むのがとても苦しいんです。
起き上がると下顎が5mm程度前方移動して、その位置が噛むのが楽で以前もその辺りで噛んでいたと思います。
セカンドオピニオンもいくつか受けましたが、もう目一杯まで下顎を下げられているので、前に出すには顎の手術が必要と言われてしまいました。
>藤森先生
前方にもスライドできましたが、後方にもスライドできました。
私はデュアルバイトだったそうで、それが関係しているのかもしれません。
>西山先生
本来は1mm程度しか後方移動できないものなのですね。
私は元々枠から外れた噛み合わせで、それを一般的な方と同じ方法で顎の位置を合わせてしまった為に窮屈に感じるという事が分かりました。
TCHについては同医院で指導して頂きましたが効果はありませんでした。
食事については数分咀嚼すると顎が疲れて痛みが出るようになってしまい、困っております。
おっしゃるように常に筋肉が緊張しているのが原因かもしれません。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2017-06-15 21:31:02
小臼歯の抜歯矯正、あるいは大臼歯欠損のある状態での矯正ではありませんか。
奥歯のかみ合わせが低くなる結果、前歯の誘導により下顎が後方に押しやられる咬み合わせ、あるいは奥歯の咬合高径が低くなった結果、それだけで下顎は後方に移動する可能性があります。
何回も書いていることですが、歯列の前後関係しか診ていない、あるいは診れない歯科医では正しい判断ができない可能性があります。
奥歯のかみ合わせが低くなる結果、前歯の誘導により下顎が後方に押しやられる咬み合わせ、あるいは奥歯の咬合高径が低くなった結果、それだけで下顎は後方に移動する可能性があります。
何回も書いていることですが、歯列の前後関係しか診ていない、あるいは診れない歯科医では正しい判断ができない可能性があります。
相談者からの返信
相談者:
Koto475さん
返信日時:2017-06-18 07:45:26
>松山先生
おっしゃるように上下とも第一小臼歯を抜歯しています。
>前歯の誘導により下顎が後方に押しやられる咬み合わせ
まさにこの通りだと思います。
動きやすい前歯の方が抜歯部位を埋めていくので途中アンカーを使用した調整も提案させて頂いたのですが、アンカーを使用すると咬み合わせが合わなくなると言われ検討して頂けませんでした。
>歯列の前後関係しか診ていない、あるいは診れない歯科医
私もこのような矯正医院が多いとの情報を見ていたので筋肉位で合わせられるという専門医と契約したつもりだったのですが...
このような結果になりとても残念です。
一般人からは腕の良い医院、そうでない医院が認定医であるかくらいでしか判断できず、その認定医の中でもかなり技術の差があるように感じます。
ご回答ありがとうございました。
おっしゃるように上下とも第一小臼歯を抜歯しています。
>前歯の誘導により下顎が後方に押しやられる咬み合わせ
まさにこの通りだと思います。
動きやすい前歯の方が抜歯部位を埋めていくので途中アンカーを使用した調整も提案させて頂いたのですが、アンカーを使用すると咬み合わせが合わなくなると言われ検討して頂けませんでした。
>歯列の前後関係しか診ていない、あるいは診れない歯科医
私もこのような矯正医院が多いとの情報を見ていたので筋肉位で合わせられるという専門医と契約したつもりだったのですが...
このような結果になりとても残念です。
一般人からは腕の良い医院、そうでない医院が認定医であるかくらいでしか判断できず、その認定医の中でもかなり技術の差があるように感じます。
ご回答ありがとうございました。
タイトル | 歯列矯正で下顎が下がり過ぎている、噛んだ時の正しい顎の位置は? |
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質問者 | Koto475さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 歯列矯正のトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。