歯根の膿は抜髄せずに服薬や排膿で治りませんか
相談者:
ふくもりさん (37歳:男性)
投稿日時:2017-07-05 00:48:51
回答1
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2017-07-05 01:29:25
「歯の根に膿がある」という状態は、すでに神経を含む歯髄組織はだめになっており、さらにその先の骨の部分まで細菌が浸透しているという状態です。
この状態でおっしゃるような処置法で、万万が一にも外側の病変が治癒したとしても、歯髄部分に病巣があるわけですから、再び病巣ができてきます。
そのため、歯髄部分を除去して消毒する必要があるわけです。
まして、経口での抗生剤投与でこのような局所に効果を表そうとすれば、10倍、20倍の高濃度でなければ意味をなしません。同様に、病巣自体は骨の中にありますので、歯肉を切開した程度では病巣にはたどり着きません。
歯髄腔は狭い管で、一方の根尖病巣は広がりをもったものです。「管見」という言葉がありますが、細い管を通して広い病巣を直すということで、根気のいる治療ということになります。
この状態でおっしゃるような処置法で、万万が一にも外側の病変が治癒したとしても、歯髄部分に病巣があるわけですから、再び病巣ができてきます。
そのため、歯髄部分を除去して消毒する必要があるわけです。
まして、経口での抗生剤投与でこのような局所に効果を表そうとすれば、10倍、20倍の高濃度でなければ意味をなしません。同様に、病巣自体は骨の中にありますので、歯肉を切開した程度では病巣にはたどり着きません。
歯髄腔は狭い管で、一方の根尖病巣は広がりをもったものです。「管見」という言葉がありますが、細い管を通して広い病巣を直すということで、根気のいる治療ということになります。
タイトル | 歯根の膿は抜髄せずに服薬や排膿で治りませんか |
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質問者 | ふくもりさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療その他 抗生剤(抗生物質)・化膿止め 根の病気・異常その他 |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。