欠けたインレーの修復、作り直すか樹脂を詰めるか?(ドイツ)
相談者:
Ume-koさん (31歳:女性)
投稿日時:2017-08-29 07:30:17
現在、3月末までの予定でドイツに滞在しております。
6月初旬に、奥歯に被せていたインレー(ハイブリットセラミックで、型を取って作ったもの)が欠けてしまいました。
なるべく早くなんとかしていと思っているのですが、ドイツで二つの病院で見てもらったところ、先生の見解が全く異なっていたので、どう判断すべきか悩んでおります。
【一軒目】
欠けたインレーの作り直しには、保険適応外で800ユーロほどかかる。
ただ、インレーの下の歯が露出しているわけではないので、日本に帰ってから治療でもいいのではないか。
【二軒目】
この大きさの虫歯で、型を取ったというのはおかしい。
樹脂を詰めるだけで十分だから、100ユーロ程度で済む。
お伺いしたいのは、この二軒目の意見についてです。
インレーは、5、6年ほど前に日本の歯医者で4万円程度で作成したものです。
歯の側面に虫歯があったため、樹脂の詰め物では間に合わないということで、型をとり、インレーを被せました。
二軒目の先生は、日本でのインレーの対応も「おかしい」と批判していました。
そのうえで、以下4点について、教えていただけるとありがたいです。
【質問1】
そもそも歯の側面に虫歯がある場合、インレー(型を取り、被せるタイプ)でないといけないのでしょうか。
あるいは、5、6年で技術の変化等があり、現代では樹脂でも対応化になったのでしょあか。
【質問2】
二軒目の医者は、「ドイツでは樹脂での対応が当たり前」と言っていたのですが、ドイツと日本で治療の仕方に差があるのでしょうか。
【質問3】
日本で作り直すことも考えているのですが、詰め物が欠けた状態(下の部分は露出していない)で半年ほど放置する場合、どのようなリスクがありますか。
【質問4】
インレーが欠けてから、歯そのものではなく、歯茎の上の頬のあたりに、ごく僅かな鈍痛を感じるような気がする。
インレーが欠けたことで、知覚過敏のように歯の神経が刺激されやすくなることはあるか。
質問が多くて恐縮ですが、一つでもお答えいただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
6月初旬に、奥歯に被せていたインレー(ハイブリットセラミックで、型を取って作ったもの)が欠けてしまいました。
なるべく早くなんとかしていと思っているのですが、ドイツで二つの病院で見てもらったところ、先生の見解が全く異なっていたので、どう判断すべきか悩んでおります。
【一軒目】
欠けたインレーの作り直しには、保険適応外で800ユーロほどかかる。
ただ、インレーの下の歯が露出しているわけではないので、日本に帰ってから治療でもいいのではないか。
【二軒目】
この大きさの虫歯で、型を取ったというのはおかしい。
樹脂を詰めるだけで十分だから、100ユーロ程度で済む。
お伺いしたいのは、この二軒目の意見についてです。
インレーは、5、6年ほど前に日本の歯医者で4万円程度で作成したものです。
歯の側面に虫歯があったため、樹脂の詰め物では間に合わないということで、型をとり、インレーを被せました。
二軒目の先生は、日本でのインレーの対応も「おかしい」と批判していました。
そのうえで、以下4点について、教えていただけるとありがたいです。
【質問1】
そもそも歯の側面に虫歯がある場合、インレー(型を取り、被せるタイプ)でないといけないのでしょうか。
あるいは、5、6年で技術の変化等があり、現代では樹脂でも対応化になったのでしょあか。
【質問2】
二軒目の医者は、「ドイツでは樹脂での対応が当たり前」と言っていたのですが、ドイツと日本で治療の仕方に差があるのでしょうか。
【質問3】
日本で作り直すことも考えているのですが、詰め物が欠けた状態(下の部分は露出していない)で半年ほど放置する場合、どのようなリスクがありますか。
【質問4】
インレーが欠けてから、歯そのものではなく、歯茎の上の頬のあたりに、ごく僅かな鈍痛を感じるような気がする。
インレーが欠けたことで、知覚過敏のように歯の神経が刺激されやすくなることはあるか。
質問が多くて恐縮ですが、一つでもお答えいただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-08-29 18:51:35
こんにちは。
日本で受けた治療は保険治療を主体に行っている歯科医院でしょうか?
それとも自費専門に行っていて1日の患者数が数名というグレードの歯科医院でしょうか?
日本での治療の場合、保険治療べースで素材だけ少し変更して自費請求治療という場合が主流ですから、ドイツのように自費べースの治療というものとかけ離れてしまっている可能性があるかもしれません。
もちろん、自費治療ベースの保険治療も行っている歯科医院というのも日本にもありますので、治療を受けられた歯科医院がどういうスタンスで治療を行っていたのか?については不明ですが。
>【質問1】
側面というのは隣接面でしょうか?それとも頬側面でしょうか?
かみ合わせの面に限定されない虫歯の場合、特に隣接面に虫歯があると型をとって技工物を作成したほうが口腔内で安易に治療を行うより精度の高い治療ができると考える歯科医は多いと思います。
ラバーダムや歯肉圧排などを割愛する治療が主流になっているからです。
またここ数年で樹脂は物性が高まりました。
また接着技術も高まっています。
ですから5年前に無理だったものが今では可能になっている場合も考えられます。
>【質問2】
ドイツの樹脂はよいものが多いのですが日本製でないので日本では保険適用材料になりにくいという可能性はあると思います。
(論文や研究が報告されにくいので日本での評価がしにくいからかもしれません)
>【質問3】
とりあえずの応急処置をしてもらうとよいのではないでしょうか?
>【質問4】
それはあるでしょう。
守っているものがなくなっているわけでしょうから。
渡航中の歯の治療は保険がきかないことが多いと思いますのでご不安でしょうが、応急処置としてでもよいので穴を樹脂で埋めて置いてもらえると歯の破折のリスクも少なくなるし、歯髄炎のリスクも少なくなるのですが、そういう応急治療はしてもらえないのでしょうか?
100ユーロであれば13000円程度ですから応急処置としてでも行ってもらっておいたほうが安心できるかもしれませんが、歯科医の腕を信じるのは難しいかもしれませんね(コミュニケーションが十分取れていれば問題ないでしょうが)
日本で受けた治療は保険治療を主体に行っている歯科医院でしょうか?
それとも自費専門に行っていて1日の患者数が数名というグレードの歯科医院でしょうか?
日本での治療の場合、保険治療べースで素材だけ少し変更して自費請求治療という場合が主流ですから、ドイツのように自費べースの治療というものとかけ離れてしまっている可能性があるかもしれません。
もちろん、自費治療ベースの保険治療も行っている歯科医院というのも日本にもありますので、治療を受けられた歯科医院がどういうスタンスで治療を行っていたのか?については不明ですが。
>【質問1】
側面というのは隣接面でしょうか?それとも頬側面でしょうか?
かみ合わせの面に限定されない虫歯の場合、特に隣接面に虫歯があると型をとって技工物を作成したほうが口腔内で安易に治療を行うより精度の高い治療ができると考える歯科医は多いと思います。
ラバーダムや歯肉圧排などを割愛する治療が主流になっているからです。
またここ数年で樹脂は物性が高まりました。
また接着技術も高まっています。
ですから5年前に無理だったものが今では可能になっている場合も考えられます。
>【質問2】
ドイツの樹脂はよいものが多いのですが日本製でないので日本では保険適用材料になりにくいという可能性はあると思います。
(論文や研究が報告されにくいので日本での評価がしにくいからかもしれません)
>【質問3】
とりあえずの応急処置をしてもらうとよいのではないでしょうか?
>【質問4】
それはあるでしょう。
守っているものがなくなっているわけでしょうから。
渡航中の歯の治療は保険がきかないことが多いと思いますのでご不安でしょうが、応急処置としてでもよいので穴を樹脂で埋めて置いてもらえると歯の破折のリスクも少なくなるし、歯髄炎のリスクも少なくなるのですが、そういう応急治療はしてもらえないのでしょうか?
100ユーロであれば13000円程度ですから応急処置としてでも行ってもらっておいたほうが安心できるかもしれませんが、歯科医の腕を信じるのは難しいかもしれませんね(コミュニケーションが十分取れていれば問題ないでしょうが)
相談者からの返信
相談者:
Ume-koさん
返信日時:2017-08-29 21:47:24
詳しいご回答ありがとうございます!
側面というのは、隣接面です。
左上の奥から二番目(親知らずを除く)の歯で、臼の中と三番目との隣接面が虫歯になっていました。
日本の治療は、保険適用がメインの病院だったとおもいます。
他の歯は樹脂を詰める処置でしたが、隣接面の詰め物は樹脂では無理とのことで、保険適用外(銀歯の提案もありましたが、私が嫌がり)の詰め物をしました。
実は、保険は歯科適応のものにしており、現地で保険適用内のものであれば降りるとのことでした。
(型取りをする800ユーロのものはドイツでも適用外なので降りず、樹脂での対応はドイツ国内でも保険適用内なので降りる)
また、現在の歯の状態は、穴が開いているというよりも、接触面のインレーだけが欠けてしまい、歯の角がなくなった状態になっています。
(一軒目の医者では、舌を傷つけないようにと、割れた断面の角を少し削る処置をしました)
あとは歯科医の腕を信じるかどうかですね。
日本で働いていたこともある日本語の堪能な先生でインターネットでの評判もよく私が不安がっていると、丁寧に説明してくれたのですが、削って詰めるだけなら30分で終わると言われてそんなに早く終わるのかと、かえって不安になってしまい・・・
掲示板などで、治療後に痛みが出たケースや、詰め物の舌が虫歯だらけになってしまった話などを見ていたので今あるものを削って詰める治療に恐怖心がありました。
樹脂の質が高まっている、ドイツの樹脂は良いものが多い、とのお言葉に、安心いたしました。
二軒目の先生に樹脂で対応してもらう方向で考えてみようと思います。
すべての質問に丁寧に答えていただき本当にありがとうございました。
側面というのは、隣接面です。
左上の奥から二番目(親知らずを除く)の歯で、臼の中と三番目との隣接面が虫歯になっていました。
日本の治療は、保険適用がメインの病院だったとおもいます。
他の歯は樹脂を詰める処置でしたが、隣接面の詰め物は樹脂では無理とのことで、保険適用外(銀歯の提案もありましたが、私が嫌がり)の詰め物をしました。
実は、保険は歯科適応のものにしており、現地で保険適用内のものであれば降りるとのことでした。
(型取りをする800ユーロのものはドイツでも適用外なので降りず、樹脂での対応はドイツ国内でも保険適用内なので降りる)
また、現在の歯の状態は、穴が開いているというよりも、接触面のインレーだけが欠けてしまい、歯の角がなくなった状態になっています。
(一軒目の医者では、舌を傷つけないようにと、割れた断面の角を少し削る処置をしました)
あとは歯科医の腕を信じるかどうかですね。
日本で働いていたこともある日本語の堪能な先生でインターネットでの評判もよく私が不安がっていると、丁寧に説明してくれたのですが、削って詰めるだけなら30分で終わると言われてそんなに早く終わるのかと、かえって不安になってしまい・・・
掲示板などで、治療後に痛みが出たケースや、詰め物の舌が虫歯だらけになってしまった話などを見ていたので今あるものを削って詰める治療に恐怖心がありました。
樹脂の質が高まっている、ドイツの樹脂は良いものが多い、とのお言葉に、安心いたしました。
二軒目の先生に樹脂で対応してもらう方向で考えてみようと思います。
すべての質問に丁寧に答えていただき本当にありがとうございました。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2017-08-30 15:58:06
>二軒目の先生に樹脂で対応してもらう方向で考えてみようと思います。
レジン充填する場合とインレー修復する場合では削り方が異なります。
とくに1件目で日本に帰ってから治療してもよいのではないかといわれている点、2件目で虫歯の大きさからしてインレーの適応ではないといわれている点、さらに隣接面のみが欠けている点から考えて、ある程度大きく削らないと充填したレジンは短期間で破折しやすい状況と思われます。
つまりインレーにしないのであれば、大きく削るもしくは再度破折しやすいというのはご理解されていたほうがよろしいかと。
レジン充填する場合とインレー修復する場合では削り方が異なります。
とくに1件目で日本に帰ってから治療してもよいのではないかといわれている点、2件目で虫歯の大きさからしてインレーの適応ではないといわれている点、さらに隣接面のみが欠けている点から考えて、ある程度大きく削らないと充填したレジンは短期間で破折しやすい状況と思われます。
つまりインレーにしないのであれば、大きく削るもしくは再度破折しやすいというのはご理解されていたほうがよろしいかと。
相談者からの返信
相談者:
Ume-koさん
返信日時:2017-08-30 16:16:47
コメントありがとうございます。
少し質問させてください。
すみません、調べてみてもよくわからなかったのですが、一般的に、インレーの方が削る部分が大きいとおもっていたのですが、そうではないのでしょうか。
また、素人目で調べた限りでは、日本でも、レジン充填を得意とする医者とインレーで対応する医者がいる、という情報を見しました。
なので、この2軒目の先生もレジン充填を得意としているのかなと思った次第です。
当該の歯は
ちょうど、こちらのサイトの最初の写真のような形になっていると思います。
2軒目の話では、さらに歯を削る必要はなく、今あるインレーを取り除き、そこにレジンを充填する、というもののようでした。
(若干うろ覚えなのですが…)
もとのインレーが5年ほどで割れてしまったこと、とりあえずドイツ滞在中に多少なんとかしておきたいということで、1、2年持てばよいかと思い、レジン充填で対応しようかと考えているのですが、レジンというのは、そこまでもろいものなのでしょうか。
おそれいりますが、よろしくお願い致します。
少し質問させてください。
すみません、調べてみてもよくわからなかったのですが、一般的に、インレーの方が削る部分が大きいとおもっていたのですが、そうではないのでしょうか。
また、素人目で調べた限りでは、日本でも、レジン充填を得意とする医者とインレーで対応する医者がいる、という情報を見しました。
なので、この2軒目の先生もレジン充填を得意としているのかなと思った次第です。
当該の歯は
ちょうど、こちらのサイトの最初の写真のような形になっていると思います。
2軒目の話では、さらに歯を削る必要はなく、今あるインレーを取り除き、そこにレジンを充填する、というもののようでした。
(若干うろ覚えなのですが…)
もとのインレーが5年ほどで割れてしまったこと、とりあえずドイツ滞在中に多少なんとかしておきたいということで、1、2年持てばよいかと思い、レジン充填で対応しようかと考えているのですが、レジンというのは、そこまでもろいものなのでしょうか。
おそれいりますが、よろしくお願い致します。
タイトル | 欠けたインレーの修復、作り直すか樹脂を詰めるか?(ドイツ) |
---|---|
質問者 | Ume-koさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ハイブリッドセラミックインレー ドイツ 詰め物、インレーが割れた・欠けた |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。