噛み合わせ治療と根管治療が同時に必要な時どうしたらよいか

相談者: カランコエ17さん (50歳:女性)
投稿日時:2017-11-12 14:29:44
お世話になります。
前回相談させて頂いた件が、いまだ決着しておらず、ご相談致します。
今までの経緯を書きますと・・


歯科健診にて

「左下7番に象牙質に至るヒビが横一文字に歯の2/3の長さで入っている、いつ割れてもおかしくない状態。
食い縛りによるものと思われ、早々にクラウンを勧める」

と言われたが、色々あり、レジン充填まで終わった段階で別院に相談に行ったところ、

ナイトガードで歯をガードできればクラウンは不要」

とのことだったため、ハードタイプのナイトガード(保険)を作ったが、装着が辛くてギブアップ。

「これ以上の治療は提案できない」

と言われて終了。


その後、食い縛り治療に詳しいという噛み合わせ認定医を受診するも解決に至らず。

次に受診した一般歯科で下記のような噛み合わせの問題の指摘有。

(1)5・6番が少し低く、7番4本が突出し、左下7番は最も突出している。
更に歯のトップから中央のくぼみまでの傾斜角度がきついため、横に歯ぎしりできず食いしばっていると思われるが、歯ぎしりした場合も7番しか当たってない。

どちらにせよ、左下7番に強大な圧がかかる状態。
咬合調整が必要。


(2)安静位と咬合位に2ミリの開き有。噛むときには歯を前に出して噛んでおり、寝ると顎がだいぶ下がる。
また、噛み位置が安定してない。
(1)(2)は過去の矯正治療の影響と思われる。


(3)ヒビは、痛みがなくても、発覚から1年近くたっていることから、深くなっている可能性あり。
その場合は根管治療抜歯が必要になるが、詰め物を外して見ないとわからない。

ヒビの原因が明らかになり、その先生には感謝しています。
しかし、そういうことなら歯の治療は専門医で受けたいと思っています。

けれど、(交通と予算から)私の通える範囲内には、「噛み合わせ専門医」と「保存・歯内療法専門医」が共にいる歯科医院は見つからず、どちらかの専門になります。
どちらも非常に高度な技術を要する難しい治療と言われているため、悩んでいます。

1)咬合専門医のいる総合歯科医院
矯正補綴インプラントで咬合治療可能(自費)。
根管治療は保険(但し、土台・冠は自費)マイクロスコープはなし。
CTあり。

2)保存・歯内療法専門医のいる総合歯科医院
歯髄温存療法が得意。咬合紙での咬合調整も可能。
マイクロスコープ・CT・セレックあり。
顎咬合学会認定医の在籍する医院もあり。

ネットでは「根の治療の仕方によって歯の寿命が左右される」とか「保健診療では治療が限られており、将来やり直しか抜歯になる確率が高い」とか、御サイトでも「根管治療はそれを得意とする歯科医でするのが良い」とあります。

一方、咬合治療も大変難しいと聞いており、今まで咬合認定医も含め数人の歯科医に合計5個のナイトガードを作成・調整して頂いてもフィットするものが得られなかった経緯を考えると、熟練の咬合専門医にお願いしたいという思いがあります。

大学病院も検討しましたが、初診から診断までに1−2か月かかり、しかも毎回担当医が変わるそうで、どんな先生かは不明です。
担当医制を選択するなら毎回予約は2−3か月待ちとのことで、それは辛いかなと思います。


これまでも時々食いしばることがあり、最近では時々歯の奥に軽い痛みを感じることがありますが、それが歯根膜痛なのか咀嚼筋痛なのか首肩のこりからくるのかよくわかりません。
強い痛みはありませんが、心身共にすっきりしない日々が続いてます。

時間が経ってしまった今、ヒビがどの程度なのか削ってみなければわからないところに、難しさがあります。


この問題をどのように考えていけばよいのか、他に選択肢があるのか、受診の際に歯科医とどんな話をし何を確認すればよいか、参考になるような情報やアドバイスを頂けたらありがたく、よろしくお願いいたします。

あと、7番の根管治療はマイクロスコープがないと難しいかどうかも一緒にお伺いします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-11-12 19:14:37
根管治療は、一回の治療時間を長くしてもらって、なるべく短期に症状改善することを目標にしてもらってください。

噛み合わせ治療の必要性はよく解りません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カランコエ17さん
返信日時:2017-11-13 17:43:07
藤森先生

早速のご回答ありがとうございました。
受診の際はその点を確認します。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-13 21:54:41
こんにちは。

審美的改善目的の小臼歯抜歯矯正後なのでしょうか?
それとも上下顎の位置に問題があったのですか❓


いずれにしても機能と形態が合致していないのに人為的に歯の位置を変えていき一見綺麗な歯並びにしようとしても、後に問題を生じる場合もあります。

水平的にヒビが歯冠に入っているというのはあまり見かけることがなく大抵は垂直的にヒビが入ることが多いように思います。
ですから側方圧が過剰なのかよほど咬頭角が立っているのでしょうか。
咬むのもチョッパータイプなのでしょうか。

通常は50代にもなれば臼歯は適度に磨耗していることが多いと思うのですが。
噛み型が単純だとしたら舌の機能も低下しているのではないでしょうか❓



問題解決をまた医療に求める場合、人為的に急激な変化を与えることになりますから咬合調整でなんとかしてもらおうと思うと意外に大変でしょう。

天然で徐々に歯が削れるならば生体も十分な防御反応期間を持ちますから、歯が削れても沁みたり痛みがないということがほとんどですが、歯科が介入すると色々削ってしまうことが多いですから問題が生じないように上手く行ってもらう必要があるでしょう。


抜髄は痛みも症状もないのに行う場合を便宜抜髄といったりします。
本当にすぐに必要な抜髄なのか?
しっかり診断を行ってもらうとよいとおもいます。

便宜抜髄の場合感染させなければ問題を生じる可能性は低めだと思います。


最近は7番でも割りと簡便に圧下することが可能ですから、MTMも含めて上手く治療をしてもらうとよいと思いますが、模型を作ったりしてもらって診断をしっかり行ってもらう必要があるのでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カランコエ17さん
返信日時:2017-11-14 19:14:13
ふなちゃん先生へ

ご回答をありがとうございました。 


咬合調整はやはり大変な事なんですね。
ご教示頂いた点を確認しながら十分な診査と説明を受けることを大事に考えていこうと思いました。

「便宜抜髄の場合感染させなければ問題を生じる可能性は低め」と伺い、方向性が見えてきたように思います。
感染に関しては歯科医を信じ、天に祈るのみですね。



ところで、ご回答の内容について、少しお尋ねさせて頂きます。

@MTMとは、ネットで検索したら、「Medical Treatment Model」と「部分矯正」の2つがありましたが、先生の意図されたのはどちらでしょうか?


A−「水平的にヒビが歯冠に入っているというのはあまり見かけることがなく大抵は垂直的にヒビが入ることが多いように思います。
ですから側方圧が過剰なのかよほど咬頭角が立っているのでしょうか。咬むのもチョッパータイプなのでしょうか。
通常は50代にもなれば臼歯は適度に磨耗していることが多いと思うのですが。
噛み型が単純だとしたら舌の機能も低下しているのではないでしょうか」について

→最初の歯科医からは

詰め物が剥がれた所に圧がかかってヒビが入ったのかもしれないし、詰め物が取れる前から入っていたかもしれない」

と言われました。


別医からは

「7番が鋭利で、それぞれに対抗歯を削っている」

とも言われました。

「噛み型が単純」というのは、チョッパー型ということでしょうか。
ネットで「チョッパー型」を検索してみましたが、私は確かに大きめの肉や繊維質の多い食品は好まず、挽肉や噛みやすい食品・せんべい等を好みますので、チョッパー型で食べることが多いのかなと思います。

先生のご推測の通りで驚きです!色んな要因が関係しているのですね。


**チョッパー型が舌の機能低下とどう関係するのかと、改善する方法を教えていただけたらありがたく存じます。

舌の機能に関してはよくわかりませんが、ある歯科医から、舌先がTang Spotでなく、常に前歯を押していることを指摘され、将来嚥下障害になる恐れがあるから「あいうべ体操」するようにと言われたことがあります。
気が付いた時にはTang Spotに舌先を置くようにしています。


矯正は10代の時に八重歯が出てきて、顎が小さいからと4番4本を抜いて矯正しました。
将来を考えるとそうした方が良いと歯科医に言われて、両親が決心したことだけ記憶してます。

それでは、ご多忙のところ恐縮ですが、お時間のある時にご回答いただければ幸いです。
宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-11-21 02:34:14
>「左下7番に象牙質に至るヒビが横一文字に歯の2/3の長さで入っている、いつ割れてもおかしくない状態。

ときどき見かけます、上顎7番の口蓋咬頭が楔として働きクラックを起したと考えるのが妥当でしょう、したがって対策はクラックを接着して冠を被せることです。


象牙質の接着 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=137

クラックが歯髄まで到達し歯髄炎になっていれば通常通り抜髄となります。

クラックが原因の歯髄炎 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2802

クラックが髄床底類は歯根の中まで進行していれば内部接着修復するのがいいとおみます。

内部接着修復 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=137

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カランコエ17さん
返信日時:2017-11-22 15:18:25
山田先生へ

ご回答をありがとうございました。

先生のホームページを拝見しました。

クラックの入り方と痛み・炎症の有無によって、色んな治療方法があることや、クラックが歯根まで入っても歯を救済できる方法があることを知り、大変参考になりました。 
希望も持てました。

ありがとうございました。



タイトル 噛み合わせ治療と根管治療が同時に必要な時どうしたらよいか
質問者 カランコエ17さん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のヒビ(ひび割れ)
根管治療の治療法
噛み合わせに関するトラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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