右上4番の義歯を付け始めたが、頭痛がしたり違和感がつらい
相談者:
るららさん (32歳:女性)
投稿日時:2017-11-18 07:22:05
またまたご相談させて下さい。
右上4番の義歯が完成してつけ始めたのですが、やはりクラスプの調整は何回も必要ですね…
5、6番にクラスプをかけてる状態ですが(7番は先天性欠損でないので6番が一番奥歯になります。)始めはゆるくすぐ取れてしまうのでつけ始めた次の日に調整に行きました。
次は強めにバネをしめて頂いたのですが今度は強すぎてつけてると6番がミシミシするかんじでつけていると気持ち悪くなってきてしまい頭痛もしてきて辛いです…
外そうと思い、外すにもなかなか取れずやっと取れたかんじで6番への負担が本当に心配です。
次の日の朝つけてみようと思いましたが、とてもじゃないけど6番にはまりません。
無理やりいけばはまると思うかなというかんじです。
なので今は外したままの状態でこれからまた調整をお願いしに行こうと思いますが、ふと頭をよぎるのはこのまま義歯をしないっていう選択肢…なんてないですよね(>_<)
素人の私でも奥歯がないのを放置は噛み合わせやバランスのこともあるしまずいと思いますが、今まで乳歯でグラグラもしてる状態でほとんど使っていなかった4番がないのをそのままにする選択肢でもやはりだめですよね…
主治医の先生にご相談したいのですが、なかなか忙しそうで終わるとすぐ行ってしまうので聞くタイミングを逃すほうが多くなってしまい…
先生方、ぜひ宜しくお願いします(>_<)
右上4番の義歯が完成してつけ始めたのですが、やはりクラスプの調整は何回も必要ですね…
5、6番にクラスプをかけてる状態ですが(7番は先天性欠損でないので6番が一番奥歯になります。)始めはゆるくすぐ取れてしまうのでつけ始めた次の日に調整に行きました。
次は強めにバネをしめて頂いたのですが今度は強すぎてつけてると6番がミシミシするかんじでつけていると気持ち悪くなってきてしまい頭痛もしてきて辛いです…
外そうと思い、外すにもなかなか取れずやっと取れたかんじで6番への負担が本当に心配です。
次の日の朝つけてみようと思いましたが、とてもじゃないけど6番にはまりません。
無理やりいけばはまると思うかなというかんじです。
なので今は外したままの状態でこれからまた調整をお願いしに行こうと思いますが、ふと頭をよぎるのはこのまま義歯をしないっていう選択肢…なんてないですよね(>_<)
素人の私でも奥歯がないのを放置は噛み合わせやバランスのこともあるしまずいと思いますが、今まで乳歯でグラグラもしてる状態でほとんど使っていなかった4番がないのをそのままにする選択肢でもやはりだめですよね…
主治医の先生にご相談したいのですが、なかなか忙しそうで終わるとすぐ行ってしまうので聞くタイミングを逃すほうが多くなってしまい…
先生方、ぜひ宜しくお願いします(>_<)
[過去のご相談]
回答1
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2017-11-18 08:30:05
ご相談ありがとうございます。
>このまま義歯をしないっていう選択肢…なんてないですよね(>_<)
あります。
もちろん、歯科医師に咬合や咀嚼機能などいろいろな検査で良し悪しの診断をしてもらい、よく相談した上でのことです。
一般的には、下記のような場合はむしろ使わないほうが安全です。
なぜならば医療と言えるかどうか疑問だからです。
>バネをしめて頂いたのですが今度は強すぎてつけてると
6番がミシミシするかんじでつけていると
気持ち悪くなってきてしまい頭痛もしてきて辛いです…
これでは、体まで病気にしてしまうからです。
>外すにもなかなか取れずやっと取れたかんじで
6番への負担が本当に心配です。
その通りです。
今度は6番を失うリスクが治療により新たに生まれてしまいます。
>とてもじゃないけど6番にはまりません。
無理やりいけばはまると思うかなというかんじです。
調整が成功したとはとても言えません。
>クラスプの調整は何回も必要ですね…
いいえ、正しく作られた義歯は調整がほとんどか、あるいは全く必要ないからです。
たとえば新しい義歯をポンと手渡されて、ご自身で入れてみてすっとぴったりに感じ、部分入れ歯ならばすっと外せる状態が、あるいは、総義歯ならば外すことが大仕事みたいに大変なくらい吸いついていることが、一つの判断基準です。
食事を噛んでみればさらによくわかり、良い入れ歯はもう手放せなくなるはずです。
これが本当の義歯です。
なぜならば本当の義歯は精密な検査や製作器具を使い、時間と回数をかけて周到に精密な設計と製作がされているからです。
それを暗く狭い口のなかで、精密な道具で検査することなく、目で見てヤマ感だけで調整しては、精密にできるわけがないからです。
もちろん、多くの歯科医院では製作後に調整しているようですが、名人ならばその腕前にお願いすることもありえます。
出来上がったままで使えない義歯は、あなたに合っていない異物です。
それを何とかして「無理やりいけば」歯も体も壊れます。
現代では科学的な医療が学会でも大学教育でも勧められています。
科学とは誰が治療しても、目標通り同じ結果が出ることです。
数少ない名人や匠の技に頼る必要がほとんどなくなるはずです。
たとえれば、足に合わせて靴を選ぶか、合わない靴に足を合わせるか、の違いです。
合わない靴は、きっと足も腰も体も病気になるでしょう。
>奥歯がないのを放置は噛み合わせやバランスのこともあるしまずいと思いますが、
ふつうはその通りです。
>今まで乳歯でグラグラもしてる状態でほとんど使っていなかった4番がないのをそのままにする選択肢でもやはりだめですよね…
お一人ずつで違いますから、検査・診断が必要です。
そのための検査方法は日本補綴歯科学会では40種類以上の検査のガイドラインが出ています。
>忙しそうで終わるとすぐ行ってしまうので聞くタイミングを逃すほうが多くなってしまい…
歯科治療とは技術だけではなく、不安を取り安心することも大事な治療です。
これをメディカル・コンフォートといい、医療者の義務でもあります。
良い義歯だけではなく、心の底から治ったと思えるには、歯科医院の選択から始めましょう。
>このまま義歯をしないっていう選択肢…なんてないですよね(>_<)
あります。
もちろん、歯科医師に咬合や咀嚼機能などいろいろな検査で良し悪しの診断をしてもらい、よく相談した上でのことです。
一般的には、下記のような場合はむしろ使わないほうが安全です。
なぜならば医療と言えるかどうか疑問だからです。
>バネをしめて頂いたのですが今度は強すぎてつけてると
6番がミシミシするかんじでつけていると
気持ち悪くなってきてしまい頭痛もしてきて辛いです…
これでは、体まで病気にしてしまうからです。
>外すにもなかなか取れずやっと取れたかんじで
6番への負担が本当に心配です。
その通りです。
今度は6番を失うリスクが治療により新たに生まれてしまいます。
>とてもじゃないけど6番にはまりません。
無理やりいけばはまると思うかなというかんじです。
調整が成功したとはとても言えません。
>クラスプの調整は何回も必要ですね…
いいえ、正しく作られた義歯は調整がほとんどか、あるいは全く必要ないからです。
たとえば新しい義歯をポンと手渡されて、ご自身で入れてみてすっとぴったりに感じ、部分入れ歯ならばすっと外せる状態が、あるいは、総義歯ならば外すことが大仕事みたいに大変なくらい吸いついていることが、一つの判断基準です。
食事を噛んでみればさらによくわかり、良い入れ歯はもう手放せなくなるはずです。
これが本当の義歯です。
なぜならば本当の義歯は精密な検査や製作器具を使い、時間と回数をかけて周到に精密な設計と製作がされているからです。
それを暗く狭い口のなかで、精密な道具で検査することなく、目で見てヤマ感だけで調整しては、精密にできるわけがないからです。
もちろん、多くの歯科医院では製作後に調整しているようですが、名人ならばその腕前にお願いすることもありえます。
出来上がったままで使えない義歯は、あなたに合っていない異物です。
それを何とかして「無理やりいけば」歯も体も壊れます。
現代では科学的な医療が学会でも大学教育でも勧められています。
科学とは誰が治療しても、目標通り同じ結果が出ることです。
数少ない名人や匠の技に頼る必要がほとんどなくなるはずです。
たとえれば、足に合わせて靴を選ぶか、合わない靴に足を合わせるか、の違いです。
合わない靴は、きっと足も腰も体も病気になるでしょう。
>奥歯がないのを放置は噛み合わせやバランスのこともあるしまずいと思いますが、
ふつうはその通りです。
>今まで乳歯でグラグラもしてる状態でほとんど使っていなかった4番がないのをそのままにする選択肢でもやはりだめですよね…
お一人ずつで違いますから、検査・診断が必要です。
そのための検査方法は日本補綴歯科学会では40種類以上の検査のガイドラインが出ています。
>忙しそうで終わるとすぐ行ってしまうので聞くタイミングを逃すほうが多くなってしまい…
歯科治療とは技術だけではなく、不安を取り安心することも大事な治療です。
これをメディカル・コンフォートといい、医療者の義務でもあります。
良い義歯だけではなく、心の底から治ったと思えるには、歯科医院の選択から始めましょう。
相談者からの返信
相談者:
るららさん
返信日時:2017-11-18 08:59:43
さがら先生、お忙しい所、相談を聞いて頂いて本当にありがとうございます(>_<)
義歯をしない選択肢もあるのですね!
もちろん、ちゃんと検査してもらった上でですが…
先生のお話ししてくださった色々なお話しが心に突き刺さりました。
歯も体も壊れたら本末転倒ですね…
良い義歯の判断基準を教えて頂きありがとうございます。
6番は永久歯なので大切にしていきたいので今はつけるのをやめておきます。
そうなるとまた相談なのですが、この義歯はどうしたらいいでしょう…
また調整してもらいにいくか、そのままにしておく選択肢を選んで検査をして頂くか…
その場合今の歯科医院にお願いしようかちゃんと色々な歯科医院を調べて違う歯科医院でお願いするか迷ってきてしまいました。
今の先生は最初のときに、そのまま放置はやめてくださいねと言われていたので、今更作ってもらった後に話しずらいなぁという思いもあります(>_<)
隣の5番も乳歯なのでいずれ抜けてしまう日がくるかと思うとこれからどうしたらいいのだろうと毎日考えてしまいます…
ずっと虫歯に気をつけて生きてきて虫歯ないのに永久歯もない自分が嫌になります。
またお時間がある時で全然かまいません。
読んで頂けたら幸いです。
義歯をしない選択肢もあるのですね!
もちろん、ちゃんと検査してもらった上でですが…
先生のお話ししてくださった色々なお話しが心に突き刺さりました。
歯も体も壊れたら本末転倒ですね…
良い義歯の判断基準を教えて頂きありがとうございます。
6番は永久歯なので大切にしていきたいので今はつけるのをやめておきます。
そうなるとまた相談なのですが、この義歯はどうしたらいいでしょう…
また調整してもらいにいくか、そのままにしておく選択肢を選んで検査をして頂くか…
その場合今の歯科医院にお願いしようかちゃんと色々な歯科医院を調べて違う歯科医院でお願いするか迷ってきてしまいました。
今の先生は最初のときに、そのまま放置はやめてくださいねと言われていたので、今更作ってもらった後に話しずらいなぁという思いもあります(>_<)
隣の5番も乳歯なのでいずれ抜けてしまう日がくるかと思うとこれからどうしたらいいのだろうと毎日考えてしまいます…
ずっと虫歯に気をつけて生きてきて虫歯ないのに永久歯もない自分が嫌になります。
またお時間がある時で全然かまいません。
読んで頂けたら幸いです。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-18 10:19:03
こんにちは。
部分床義歯の正しい作製法はかなり精度の高いものですが、日本の保険治療でそれを望むことはほぼ無理に近いと思います。
お口の中には凸凹が多いのでそれの型どりを行う際にシリコン印象材という変形率の少ない素材でちぎれない物を使うことが印象の精度を高めることにつながるのですが、それよりも短時間で安易な型どりを選択することになる程度にしか保険治療費が設定されていないからです。
シリコンで、場合によっては選択的加圧をして型どりしたものでそれに合致した膨張率の石膏を使って模型を作り、歯の出っ張り具合を計測して、それに合った金属の厚みと長さと引っ掛ける程度を計算して義歯の設計線をひき、それをちゃんと製作できる技工所に発注するという手間隙をかけてもらえるほどの費用を、保険機関も患者さんも出費していないのです。
だから不具合が多い義歯しか作ってもらえなくてもそれは義歯の形になっていて、保険義歯の要件を満たしているのですからしょうがないのです。
もしも体の一部として快適で害のないものを使用したいと考えるならばそういうものを作ってくれる医院を選ばなければいけません。
見た目が保険義歯と同じようでも全く違う装着感のものができるはずです。
あるいは模型診断の際に(これも保険治療費から削除されまるめ点数になっているのでとらなくなっていると思いますが)あらかじめ設計線上からはみ出る出っ張りについて、義歯前処置として型どりの前までに歯冠形態修正をしておくことから必要な場合もあります。
正しい部分床義歯とはそうやって丁寧に設計され作られるはずです。
日本人の多くが足型をとってもらい足にちゃんとフィットして長時間機能圧やその人独自の癖が加わっても疲れない靴を作ってもらい履いていないのと同じようなもので、口のなかは足のサイズよりもバリエーションが豊富です。
簡易な型はとりますが、それだけとって簡単に作り上げた義歯をこんなものだとだと思い込んで使うか、お蔵にいれるかのどちらかしかしていないのは、保険治療にはシステム上の治療限界があることを認識できていないからでしょう。
欠損を放置しているとバランスがどんどん崩れていくことは十分理解されているでしょうから、出来ればもうちょっと快適に使うことが可能な精巧な、せめてクラスプを調整しなくてもよい義歯のレベルを作ってくれる歯科医院にされた方がよいのかもしれません。
鋳造クラスプよりもワイヤークラスプの方が弾性率が高いので、義歯の設計上変更が可能であれば、義歯修理でクラスプを変更してもらうことで使用可能になるのかもしれませんが、そういうことが行ってもらえるかどうかもわかりませんよね。
部分床義歯の正しい作製法はかなり精度の高いものですが、日本の保険治療でそれを望むことはほぼ無理に近いと思います。
お口の中には凸凹が多いのでそれの型どりを行う際にシリコン印象材という変形率の少ない素材でちぎれない物を使うことが印象の精度を高めることにつながるのですが、それよりも短時間で安易な型どりを選択することになる程度にしか保険治療費が設定されていないからです。
シリコンで、場合によっては選択的加圧をして型どりしたものでそれに合致した膨張率の石膏を使って模型を作り、歯の出っ張り具合を計測して、それに合った金属の厚みと長さと引っ掛ける程度を計算して義歯の設計線をひき、それをちゃんと製作できる技工所に発注するという手間隙をかけてもらえるほどの費用を、保険機関も患者さんも出費していないのです。
だから不具合が多い義歯しか作ってもらえなくてもそれは義歯の形になっていて、保険義歯の要件を満たしているのですからしょうがないのです。
もしも体の一部として快適で害のないものを使用したいと考えるならばそういうものを作ってくれる医院を選ばなければいけません。
見た目が保険義歯と同じようでも全く違う装着感のものができるはずです。
あるいは模型診断の際に(これも保険治療費から削除されまるめ点数になっているのでとらなくなっていると思いますが)あらかじめ設計線上からはみ出る出っ張りについて、義歯前処置として型どりの前までに歯冠形態修正をしておくことから必要な場合もあります。
正しい部分床義歯とはそうやって丁寧に設計され作られるはずです。
日本人の多くが足型をとってもらい足にちゃんとフィットして長時間機能圧やその人独自の癖が加わっても疲れない靴を作ってもらい履いていないのと同じようなもので、口のなかは足のサイズよりもバリエーションが豊富です。
簡易な型はとりますが、それだけとって簡単に作り上げた義歯をこんなものだとだと思い込んで使うか、お蔵にいれるかのどちらかしかしていないのは、保険治療にはシステム上の治療限界があることを認識できていないからでしょう。
欠損を放置しているとバランスがどんどん崩れていくことは十分理解されているでしょうから、出来ればもうちょっと快適に使うことが可能な精巧な、せめてクラスプを調整しなくてもよい義歯のレベルを作ってくれる歯科医院にされた方がよいのかもしれません。
鋳造クラスプよりもワイヤークラスプの方が弾性率が高いので、義歯の設計上変更が可能であれば、義歯修理でクラスプを変更してもらうことで使用可能になるのかもしれませんが、そういうことが行ってもらえるかどうかもわかりませんよね。
相談者からの返信
相談者:
るららさん
返信日時:2017-11-18 11:09:01
タイトル | 右上4番の義歯を付け始めたが、頭痛がしたり違和感がつらい |
---|---|
質問者 | るららさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 部分入れ歯のトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。