[写真あり] 奥歯の嚢胞で抜歯といわれていますが残せるかについて
相談者:
トムドムトムドムさん (38歳:男性)
投稿日時:2017-11-21 22:13:21
左下の親不知に嚢胞ができ、奥歯8番に浸食しており(写真あり)、また添付のレントゲン写真には写っていませんが、嚢胞が顎の骨の一部にもかかり神経を軽く圧迫しているので親不知と隣の奥歯8番を抜歯し、抜いた部分は放置をしておくと治療説明を受けています。
が、出来る事なら奥歯8番は残したいと考えています。
嚢胞の治療方法として、根幹治療や歯根端切除術などあるようですが嚢胞が大きいため不可能でしょうか?
仮にあったとしても予後はかなり悪いものとなりうるでしょうか?
奥歯は抜いても支障なしと言われていますが、できることなら残したいと思っています。
抜歯しない選択肢はありますか?
ご意見をお伺いできれば幸いです。
宜しくお願い致します。
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が、出来る事なら奥歯8番は残したいと考えています。
嚢胞の治療方法として、根幹治療や歯根端切除術などあるようですが嚢胞が大きいため不可能でしょうか?
仮にあったとしても予後はかなり悪いものとなりうるでしょうか?
奥歯は抜いても支障なしと言われていますが、できることなら残したいと思っています。
抜歯しない選択肢はありますか?
ご意見をお伺いできれば幸いです。
宜しくお願い致します。
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回答1
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2017-11-21 23:21:54
はっきりは分かりませんが、8番の濾胞性歯嚢胞によって7番の歯根が吸収しているように見えます。
この状況で8番を抜歯しないのであれば、嚢胞の開窓ということになるでしょうか。
窓を開けて、嚢胞をこれ以上大きくしないということです。
窓が閉まってしまうと元に戻ってしまうこともありますので、空いたままにしておく必要があり、そのためにドレーンを付ける必要はあるでしょう。
一方、歯根吸収している7番については、この程度の吸収では脱落するほどではないため、嚢胞がなくなれば保存できるのではないかと考えられます。
ということで、8番を開窓して、ドレーン代わりにブラケットを付けておくということが考えられます。
ブラケットにワイヤーを結紮しておくことで、開窓した部分が閉じることを防ぐことができます。
さらにはそのワイヤーを用いて牽引もできるかもしれません。
抜歯しないのであれば、以上のことが考えられます。
何もしなければ、嚢胞がさらに大きくなり7番の歯根がさらに吸収する恐れはあります。
ご検討いただければと思います。
この状況で8番を抜歯しないのであれば、嚢胞の開窓ということになるでしょうか。
窓を開けて、嚢胞をこれ以上大きくしないということです。
窓が閉まってしまうと元に戻ってしまうこともありますので、空いたままにしておく必要があり、そのためにドレーンを付ける必要はあるでしょう。
一方、歯根吸収している7番については、この程度の吸収では脱落するほどではないため、嚢胞がなくなれば保存できるのではないかと考えられます。
ということで、8番を開窓して、ドレーン代わりにブラケットを付けておくということが考えられます。
ブラケットにワイヤーを結紮しておくことで、開窓した部分が閉じることを防ぐことができます。
さらにはそのワイヤーを用いて牽引もできるかもしれません。
抜歯しないのであれば、以上のことが考えられます。
何もしなければ、嚢胞がさらに大きくなり7番の歯根がさらに吸収する恐れはあります。
ご検討いただければと思います。
相談者からの返信
相談者:
トムドムトムドムさん
返信日時:2017-11-22 12:19:54
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-11-22 13:43:25
これぐらい大きい病変だと多分CTを撮影していると思います。
そのCTを観察すると7番の歯根形態が分かると思います。
7番の歯根形態にはいろんなバリエーションがあり中には前後の歯根がくっついたような形の樋状根があります。
またちゃんと前後二本に分かれている歯もあると思います。
前後二本に分かれていれば全部抜歯するわけではなくヘミセクションによって手前側の歯根だけ保存する方法もあると思います。
また意図的再殖といって、一度抜歯して病変を取り除き再度植え直す方法もできることがあると思います。
ただこの二つの方法は実施できる歯科医を探す必要があります。
そのCTを観察すると7番の歯根形態が分かると思います。
7番の歯根形態にはいろんなバリエーションがあり中には前後の歯根がくっついたような形の樋状根があります。
またちゃんと前後二本に分かれている歯もあると思います。
前後二本に分かれていれば全部抜歯するわけではなくヘミセクションによって手前側の歯根だけ保存する方法もあると思います。
また意図的再殖といって、一度抜歯して病変を取り除き再度植え直す方法もできることがあると思います。
ただこの二つの方法は実施できる歯科医を探す必要があります。
回答3
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2017-11-22 16:06:56
そうでしたか。
7番を残すというのであれば、話として納得できます。
7番の歯根吸収は、8番の濾胞性歯のう胞によるものと思われますので、この歯の抜歯によりのう胞もなくなり、時間がたてば骨も元に戻ってくるものと思われます。
現在、遠心根が3分の1から2分の1程度の吸収をしています。
矯正治療でもこういった吸収をきたすことはあるのですが、だからといって抜けるということはありません。
したがって、経過観察でよろしいのではないかと考えます。
ただ、のう胞はそこそこ大きいものですので、8番の抜歯によって、若干の動揺は起こるかもしれません。
のう胞により欠損した骨が戻ってくればそれも収まると思います。
7番を残すというのであれば、話として納得できます。
7番の歯根吸収は、8番の濾胞性歯のう胞によるものと思われますので、この歯の抜歯によりのう胞もなくなり、時間がたてば骨も元に戻ってくるものと思われます。
現在、遠心根が3分の1から2分の1程度の吸収をしています。
矯正治療でもこういった吸収をきたすことはあるのですが、だからといって抜けるということはありません。
したがって、経過観察でよろしいのではないかと考えます。
ただ、のう胞はそこそこ大きいものですので、8番の抜歯によって、若干の動揺は起こるかもしれません。
のう胞により欠損した骨が戻ってくればそれも収まると思います。
回答4
K DENTAL CLINIC(神戸市中央区)の金田です。
回答日時:2017-11-22 16:13:01
トムドムトムドムさん
はじめまして、こんにちは。
このレントゲンだけでは診断は困難です。
CT撮影しておりましたら、もう少し正確なお話ができるかもしれません。
ただ、この病変が嚢胞性病変か腫瘍性病変かによって、手術内容は大きく異なります。
現在は濾胞性歯嚢胞という名前は使われなくなりましたが、含歯性嚢胞・角化嚢胞性歯原性嚢胞・エナメル上皮腫などの類似疾患が疑われる像に見えますので、しっかりと検査・診断・説明を受けられることをお勧めいたします。
はじめまして、こんにちは。
このレントゲンだけでは診断は困難です。
CT撮影しておりましたら、もう少し正確なお話ができるかもしれません。
ただ、この病変が嚢胞性病変か腫瘍性病変かによって、手術内容は大きく異なります。
現在は濾胞性歯嚢胞という名前は使われなくなりましたが、含歯性嚢胞・角化嚢胞性歯原性嚢胞・エナメル上皮腫などの類似疾患が疑われる像に見えますので、しっかりと検査・診断・説明を受けられることをお勧めいたします。
回答5
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2017-11-23 00:04:32
私が間違っていました。
金田先生のお書きにように、鑑別診断が必要です。
それによって、保存可能かどうかが違ってくることになるでしょう。
金田先生のお書きにように、鑑別診断が必要です。
それによって、保存可能かどうかが違ってくることになるでしょう。
相談者からの返信
相談者:
トムドムトムドムさん
返信日時:2017-11-27 21:12:30
柴田先生、今村先生、金田先生
お忙しい中、返信を頂きありがとうございます。
柴田先生
CT撮影をし確認してもらったところ、歯根は2つにわかれているのでもしどうしても歯を残したいなら歯を半分に切断して吸収されているほうだけを抜歯する方法もあるとは言われました。
しかしやる意味があると思われないので当院としてはしないとの事でしたが、歯を半分にしてでも残せるようであれば残すメリットはやはりあるのでしょうか?
金田先生、今村先生
CT検査をしてもらった先生にはまんまるの形をしているので1番の可能性は含歯性のう胞、2番目は歯原性腫瘍だと言われました。
その場合でも残す方法やメリットはありますでしょうか?
お忙しい中、返信を頂きありがとうございます。
柴田先生
CT撮影をし確認してもらったところ、歯根は2つにわかれているのでもしどうしても歯を残したいなら歯を半分に切断して吸収されているほうだけを抜歯する方法もあるとは言われました。
しかしやる意味があると思われないので当院としてはしないとの事でしたが、歯を半分にしてでも残せるようであれば残すメリットはやはりあるのでしょうか?
金田先生、今村先生
CT検査をしてもらった先生にはまんまるの形をしているので1番の可能性は含歯性のう胞、2番目は歯原性腫瘍だと言われました。
その場合でも残す方法やメリットはありますでしょうか?
回答6
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2017-11-27 22:47:22
片方の歯根を残してもう片方を抜く事をヘミセクションとよんでいます。
かみ合わせの状態にもよりますが上の7番が伸びてくることを予防できる可能性があると思います。
また全くない状態より多少ですが噛む力があると思います。
一番大きいのは相談者が「できれば残したい」という考え方を実践できるところだと思います。
以上のようにやる意味がないとは思いません。
かみ合わせの状態にもよりますが上の7番が伸びてくることを予防できる可能性があると思います。
また全くない状態より多少ですが噛む力があると思います。
一番大きいのは相談者が「できれば残したい」という考え方を実践できるところだと思います。
以上のようにやる意味がないとは思いません。
タイトル | [写真あり] 奥歯の嚢胞で抜歯といわれていますが残せるかについて |
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質問者 | トムドムトムドムさん |
地域 | 大阪 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(事務系) |
カテゴリ |
根管治療の治療法 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) ヘミセクション(トライセクション) |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。