[写真あり] 歯根端切除をした歯の生存期間について
相談者:
カメラマンさん (38歳:男性)
投稿日時:2017-12-12 12:09:59
お世話になります。
現在2度目の根管治療を受けて、次回のメンテナンス時に経過観察することになっています。
根尖病変が小さくなっていない場合は、歯根端切除をすると言われています。
教えていただきたいことがあります。
(1)根尖病変が小さくなっていない場合は、象牙質に汚れが残っていると解釈して差し支えないでしょうか。
象牙質は象牙細管があるため再根管治療が難しいと理解しています。
(2)歯根端切除が成功した場合は、根尖病変による抜歯は避けられるが、象牙質の汚れは残っており、時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけに、コアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
(3)もし抜歯してインプラントを入れる場合、タイミングはいつになるでしょうか。
骨が溶けているのが治ってからでしょうか、それとも骨造成で早く入れられるものでしょうか。
インプラントが骨にくっつくまでは、部分入れ歯を使うことになるのでしょうか。
現在2度目の根管治療を受けて、次回のメンテナンス時に経過観察することになっています。
根尖病変が小さくなっていない場合は、歯根端切除をすると言われています。
教えていただきたいことがあります。
(1)根尖病変が小さくなっていない場合は、象牙質に汚れが残っていると解釈して差し支えないでしょうか。
象牙質は象牙細管があるため再根管治療が難しいと理解しています。
(2)歯根端切除が成功した場合は、根尖病変による抜歯は避けられるが、象牙質の汚れは残っており、時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけに、コアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
(3)もし抜歯してインプラントを入れる場合、タイミングはいつになるでしょうか。
骨が溶けているのが治ってからでしょうか、それとも骨造成で早く入れられるものでしょうか。
インプラントが骨にくっつくまでは、部分入れ歯を使うことになるのでしょうか。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2017-12-12 13:03:27
>歯根端切除後の生存期間について
個人的には歯根端切除は不利だと考えています、したがってよっぽどのことがない限りやることはありません、ほとんどの症例は歯根嚢胞の摘出だけです。
歯根端切除 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=150
嚢胞摘出 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C7%B9%CB%A6%C5%A6%BD%D0&x=62&y=14
>(1)根尖病変が小さくなっていない場合は象牙質に汚れが残っていると解釈して差し支えないでしょうか。
私はそう考えています。
根尖の汚物 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B1%F8%CA%AA&x=60&y=9
>2)歯根端切除が成功した場合は根尖病変による抜歯は避けられるが、
成功すれば避けられます。
>象牙質の汚れは残っており時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけにコアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
根管内の汚染物質は抜歯してマイクロスコープで覗きこんで除去しない限り取ることは不可能です、しかし根尖孔さえ緊密に封鎖してあれば関係ありません、あとは補綴の技術ということになります。
意図的再植 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B0%D5%BF%DE%C5%AA%BA%C6%BF%A2&x=0&y=0
>歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
経験上根管治療がうまくいった歯と同じだと考えています。
インプラントについては今はやっていないので回答は控えさせていただきます。
個人的には歯根端切除は不利だと考えています、したがってよっぽどのことがない限りやることはありません、ほとんどの症例は歯根嚢胞の摘出だけです。
歯根端切除 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=150
嚢胞摘出 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%C7%B9%CB%A6%C5%A6%BD%D0&x=62&y=14
>(1)根尖病変が小さくなっていない場合は象牙質に汚れが残っていると解釈して差し支えないでしょうか。
私はそう考えています。
根尖の汚物 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B1%F8%CA%AA&x=60&y=9
>2)歯根端切除が成功した場合は根尖病変による抜歯は避けられるが、
成功すれば避けられます。
>象牙質の汚れは残っており時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけにコアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
根管内の汚染物質は抜歯してマイクロスコープで覗きこんで除去しない限り取ることは不可能です、しかし根尖孔さえ緊密に封鎖してあれば関係ありません、あとは補綴の技術ということになります。
意図的再植 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%B0%D5%BF%DE%C5%AA%BA%C6%BF%A2&x=0&y=0
>歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
経験上根管治療がうまくいった歯と同じだと考えています。
インプラントについては今はやっていないので回答は控えさせていただきます。
相談者からの返信
相談者:
カメラマンさん
返信日時:2017-12-13 23:18:20
山田先生、ご教示ありがとうございました。
主治医とよく相談して対応したいと思います。
主治医とよく相談して対応したいと思います。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-12-14 11:09:32
>(1)根尖病変が小さくなっていない場合は、象牙質に汚れが残っていると解釈して差し支えないでしょうか。
>象牙質は象牙細管があるため再根管治療が難しいと理解しています。
その通りだと思います。
>(2)歯根端切除が成功した場合は、根尖病変による抜歯は避けられるが、象牙質の汚れは残っており時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけにコアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
>歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
きちんとした処置がされていれば特に問題なく経過することが多いように思います。
(20年近い報告もあります)
ただし、「マイクロスコープ」「CT」「専門医」と言う条件が必須だと思います。
>(3)もし抜歯してインプラントを入れる場合、タイミングはいつになるでしょうか。
>骨が溶けているのが治ってからでしょうか、それとも骨造成で早く入れられるものでしょうか。
>インプラントが骨にくっつくまでは部分入れ歯を使うことになるのでしょうか。
CTで骨の状態を確認しなければなんとも言えません。
何れにしても、まずは歯を残すことを考えられるのがよろしいかと思います。
画像1
>象牙質は象牙細管があるため再根管治療が難しいと理解しています。
その通りだと思います。
>(2)歯根端切除が成功した場合は、根尖病変による抜歯は避けられるが、象牙質の汚れは残っており時間がたつにつれ軟化象牙質が広がって、硬いものを噛んだのをきっかけにコアとクラウンが外れてしまうことになるのでしょうか。
>歯根端切除後の生存期間は一般的にどれくらいでしょうか。
きちんとした処置がされていれば特に問題なく経過することが多いように思います。
(20年近い報告もあります)
ただし、「マイクロスコープ」「CT」「専門医」と言う条件が必須だと思います。
>(3)もし抜歯してインプラントを入れる場合、タイミングはいつになるでしょうか。
>骨が溶けているのが治ってからでしょうか、それとも骨造成で早く入れられるものでしょうか。
>インプラントが骨にくっつくまでは部分入れ歯を使うことになるのでしょうか。
CTで骨の状態を確認しなければなんとも言えません。
何れにしても、まずは歯を残すことを考えられるのがよろしいかと思います。
画像1
相談者からの返信
相談者:
カメラマンさん
返信日時:2017-12-14 20:47:36
櫻井先生、ご教示ありがとうございます。
歯根端切除で気になっていたことがわかりましたので、主治医とよく相談し歯を残す方向で検討したいと思います。
近くに専門医がいない場合、医院のHPの担当医セミナー受講歴に専門医の名前があれば、担当医の診察を受けて難症例だと分かった際に紹介状を書いてもらえる等のメリットはあるでしょうか。
遠いけれど個人でも予約できる専門医を最初から選択しておけば無駄な支出を避けられるでしょうか。
歯根端切除で気になっていたことがわかりましたので、主治医とよく相談し歯を残す方向で検討したいと思います。
近くに専門医がいない場合、医院のHPの担当医セミナー受講歴に専門医の名前があれば、担当医の診察を受けて難症例だと分かった際に紹介状を書いてもらえる等のメリットはあるでしょうか。
遠いけれど個人でも予約できる専門医を最初から選択しておけば無駄な支出を避けられるでしょうか。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-12-15 09:01:05
>担当医の診察を受けて難症例だと分かった際に、紹介状を書いてもらえる等のメリットはあるでしょうか。
あるかもしれませんね。
>遠いけれど個人でも予約できる専門医を最初から選択しておけば無駄な支出を避けられるでしょうか。
担当の先生と相談されてみてはいかがでしょうか?
あるかもしれませんね。
>遠いけれど個人でも予約できる専門医を最初から選択しておけば無駄な支出を避けられるでしょうか。
担当の先生と相談されてみてはいかがでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
カメラマンさん
返信日時:2017-12-16 00:03:22
櫻井先生、ありがとうございます。
担当医とよく話してみます。
所属学会を通じて様々な知見を持っていると思いますので、私自身安心できるように相談しようと思います。
本当にありがとうございました。
担当医とよく話してみます。
所属学会を通じて様々な知見を持っていると思いますので、私自身安心できるように相談しようと思います。
本当にありがとうございました。
タイトル | [写真あり] 歯根端切除をした歯の生存期間について |
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質問者 | カメラマンさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 38歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。