隣接面虫歯、ようやく決めた歯科の予約までに進行しないか心配

相談者: ふじころさん (29歳:女性)
投稿日時:2017-12-08 17:13:25
隣接面カリエスの治療で、2つの歯科(@とA)を受診しました。
担当医はどちらも信頼できそうでしたが、治療内容(自由診療)に少し違いがあり、こちらの歯チャンネルで沢山質問させていただいて、やっと@の歯科にしよう!と決意しました。

ただ、予約が1月中旬となってしまいました。
定期健診での虫歯の発見が11月中旬だったので、2ヶ月経ってしまいます。

2ヶ月で虫歯はかなり進行するでしょうか?


痛みはありませんが、隣接面の亀裂に沿って虫歯があるらしいので、神経近くまで深くなるのでは、と心配しています。

予約時に進行してしまわないかと確認しましたが、受付の方には歯磨きフロスをしっかりしたら大丈夫ですと言われました。
ですが予約に空きがないのだからそう言うしかないのかなとも思いました。

調べても、大人の虫歯は1〜2ヶ月ではそんなに進行しないという意見もあれば、すぐ転院しましょうという意見もありました。


Aの歯科だと来週には治療ができます。
ただし自由診療の費用に差があり、Aにすると4万円高くなります。
4万円出して、治療を3週間早める価値はあるでしょうか?

できれば今後の通院のしやすさからも@に行きたいですが、虫歯の進行の可能性がとても高いなら仕方がないかなと思っています。


ちなみに夜の歯磨きはフッ素入りジェルの使用、ワンタフトブラシも使ったりフロスも数回は通すようにして15分以上行っています。
虫歯が発覚した11月からは糖分を控えてキシリトール100%のタブレットにしたり、朝と昼もしっかりめに磨くようにしています。


これらのケアを続けていれば2ヶ月経っても大丈夫でしょうか?
それとも患者さんには早急に治療を勧めますか?
予約状況やご本人の都合で2ヶ月程経って治療にきた患者さんで、視診時よりすごく虫歯が進行していた様なことは多くありますか?


よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2017-12-08 20:07:11
>2ヶ月で虫歯はかなり進行するでしょうか?

2か月くらいではそんなに変わらないと思いますよ。

ただ、隣接面カリエスの場合、クラックから発生していることが多いように感じます。
そうなると、TCHなどの「力のコントロール不良」が考えられます。
力のコントロール不良があると、咬むたびにクラックを広げ、ばい菌を歯の中に押し入れてしまう可能性がありますので、くれぐれもTCHはできるだけ意識して生活されることをお勧めいたします。


>4万円出して、治療を3週間早める価値はあるでしょうか?

どうでしょう?
虫歯の進行と言う意味では差はないように思いますが、「マイクロスコープを使った精密な虫歯治療を受ける」と言う意味で考えれば価値はあるように思います。


>ちなみに夜の歯磨きフッ素入りジェルの使用、ワンタフトブラシも使ったりフロスも数回は通すようにして15分以上行っています。
>虫歯が発覚した11月からは糖分を控えてキシリトール100%のタブレットにしたり、朝と昼もしっかりめに磨くようにしています。

厳しい言い方をすれば「すでにクラックが入ってしまった虫歯にフロスは意味がない」と個人的には思っています。
(もちろん、フッ化物やキシリトールタブレットは「しないよりはマシ」だとは思いますが)


>予約状況やご本人の都合で2ヶ月程経って治療にきた患者さんで、視診時よりすごく虫歯が進行していた様なことは多くありますか?

いません。

ただ「初診時より大きく歯が欠けてきた」と言う人はいます。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふじころさん
返信日時:2017-12-10 00:27:35
櫻井先生、ご回答ありがとうございます。


>2か月くらいではそんなに変わらないと思いますよ。

「そんなに変わらない」とは、例えば「1mmも変わらない」でしょうか?
(神経までの深さの平均が分からないので1mmとしましたが、1mmがすっごく進行しているといえる長さなら訂正ください)


TCHでばい菌を歯の中に押し入れてしまう危険があるのですね…
以前の質問で櫻井先生にアドバイス頂いてからTCHには日中気をつけるようにしていますが、朝起きると顎が疲れている時があります。

もし@の歯科に行くなら、来月の治療までにナイトガードを作って使用した方がいいと思われますか?
(治療していただく先生とは別に口腔外科の先生もいるので、作成はすぐして頂けると思います)


>>4万円出して、治療を3週間早める価値はあるでしょうか?
>どうでしょう?
虫歯の進行と言う意味では差はないように思いますが、「マイクロスコープを使った精密な虫歯治療を受ける」と言う意味で考えれば価値はあるように思います。

『@でもAでも、マイクロスコープを使った治療を受けるのであれば、3週間早めた方が効果が出る』という意味でしょうか?
それとも、『@は肉眼でAはマイクロスコープを使うなら、Aにする価値はある』という意味でしょうか??

念の為、@とAどちらも「マイクロスコープを使った精密な虫歯治療」になります。
@はトンネリング(適応にならなかったらおそらくダイレクトボンディング)で5万円
Aは最初からダイレクトボンディングで9万円
という感じでどちらも自由診療で、単純に医院による値段設定の違いで4万円の差がありました。

トンネリングは諦めることになりますが、なにより3週間治療を早めることを優先すべきか?
それとも、こちらで「今治療しても来月治療しても、切削量に差はでない」というご意見を頂けるようなら、来月まで待とうと思っています。


>ただ「初診時より大きく歯が欠けてきた」と言う人はいます。

それは虫歯を2ヶ月治療しなかった事が原因ですか?それともTCHや固いものを食べたなど患者さん自身の問題でしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2017-12-13 16:43:34
ふじころさん、こんにちは

同じ先生が治療を行った場合、3週間ではほとんど差が出ないと思います。

二人の先生が同時に治療を行った場合(現実にはありえないのですが)、先生によって大きな違いが出るかもしれません。


3週間の時間差よりも誰(どの歯科医師が)が治療をするかの方が影響が大きいと思います。

3週間待つか待たないかよりもどちらの先生に治療してもらうこの方が重要でしょう。

3人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふじころさん
返信日時:2017-12-17 20:27:30
小牧先生、ご回答ありがとうございます。

@の歯科医師が良いと思ったのなら、治療が3週間早まるというだけの理由でAの歯科に変更する必要はないという事ですね。
自宅のケアに気をつけて、来月まで治療を待とうと思います。

ご回答、ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-12-19 09:43:53
>『@は肉眼でAはマイクロスコープを使うなら、Aにする価値はある』という意味でしょうか??

そう言う意味です。


>3週間治療を早めることを優先すべきか?

小牧先生の書かれた「時間差よりも誰(どの歯科医師が)が治療をするかの方が影響が大きい」です。


>それは虫歯を2ヶ月治療しなかった事が原因ですか?それともTCHや固いものを食べたなど患者さん自身の問題でしょうか?

力のコントロールの問題ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふじころさん
返信日時:2017-12-25 09:38:01
櫻井先生、丁寧にご回答を頂き、ありがとうございました。



治療までの期間が長いこと、また年末で歯科も長期休暇に入ることで変な焦りもあって、非常にナーバスになっております。
痛みがなかったのにジンジンとしみる様な感覚がある事があります。

かなりの高確率で「気にしすぎ」であるとは自覚しているのですが。。
虫歯が原因で感じる違和感や、しみる様な感覚は、熱いものや冷たいものに対してだけで、平常時に長く感じることはあまり無いことでしょうか?


また、大人の虫歯で、C2からC3への進行は、平均的に何日くらいかかるものでしょうか?
統計的なデータは存在しますか?

よろしくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-12-25 10:11:47
こんにちは。

虫歯は外から進行すると歯の内側からバリアが築かれて行きます。

バリアを上手く作れるかどうかは身体の内面の問題になり栄養障害や栄養失調があると上手く反応してくれないでしょうし、若いと象牙質の有機質が多く細管も広いので進行が比較的早いように臨床的に感じます。


今回の虫歯がヒビからということならばヒビの進行を修復に入るまで進めないことが重要になってくるでしょうから、TCHの考えは有効だと思います。

ストレスがあると歯が当たりやすくなり知覚も更進するでしょうからストレスを与えないようにすることと、ストレスを感じないように安心しておく方が良いのかもしれませんね。

神経が過敏になっていると治療時に加わる刺激に神経が持ちこたえない可能性が高まると思いますので、痛みを感じるならば処置は早めてもらった方がよいのかもしれませんね。
噛み合わせを落としておくとか鎮静作用のある仮の詰め物をしてもらっておくなどやり方が色々あると思います。


いくら精密な事が出来ても予約が取れないから何もしてもらえないというのは痛みを感じ始めるならばマイナスだと思います。
もっとも痛みの原因が歯髄炎かどうかの判断は必要でしょう。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2017-12-25 10:42:07
虫歯治療は最終的には診査診断力と治療のテクニックによって大きな差が出ます。
値段の差というよりも、そのあたりのテクニックがどれほど信頼できるかが重要です

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふじころさん
返信日時:2017-12-28 21:07:16
船橋先生、ご回答ありがとうございます。

大変参考になりました。
虫歯の進行速度が人それぞれ、と言われる理由がよくわかりました。

統計的なデータについては、やはり存在しないのでしょうか?
もしそれがあれば、現在そのデータの日数以内しか経過していないことが確認できれば、気休めになって過敏になっている状態も落ち着くかなと思ったのですが…


>神経が過敏になっていると治療時に加わる刺激に神経が持ちこたえない可能性が高まると思いますので、痛みを感じるならば処置は早めてもらった方がよいのかもしれませんね。
噛み合わせを落としておくとか鎮静作用のある仮の詰め物をしてもらっておくなどやり方が色々あると思います。

処置を早めてもらうというのは、通常の治療予約ではなく急患枠のようなものがあればそこで診てもらったら良いという事でしょうか?

またこういった処置は診察時にこちらから「応急処置」してくださいと申し出るものですか?
それとも何も言わなくても違和感を訴えれば、先生の判断で、即日必要な治療をしてもらえるものでしょうか?


>もっとも痛みの原因が歯髄炎かどうかの判断は必要でしょう。

隣接面カリエスでも削らずに歯髄炎かどうか判断は可能なのでしょうか?



タカタ先生、ご回答ありがとうございます。

2つの歯科はどちらも初診で、治療のテクニックについては素人の自分では何を基準に判断していいか分かりませんでした。
ただ診断力というのは確かに差があるように感じました。

参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-12-29 12:31:47
>統計的なデータについては

様々な条件によって変化するものの場合、統計をとっても意味がないでしょうね。
研究発表するという作業は割とお金が掛かりますから意味がないことをする人はいないでしょう。
まあ、いても意味がない研究ということで無視されて終わりです。

残念ながら意味がない統計があっても気休めにならないでしょう。

過敏になっているならば再受診されたほうがよいでしょう。



>それとも何も言わなくても違和感を訴えれば、先生の判断で、即日必要な治療をしてもらえるものでしょうか?

処置内容を患者さんに決めてこられても歯科医も困りますから、主訴と症状をお伝えになるとよいでしょう。

治療内容については希望程度にとどめて置かれるのが賢明でしょう。
診断は歯科医がします。
必要な検査などがあればおこないます。

そして早期治療介入が患者利益につながると判断すれば、何らかの応急処置は行うのが普通の歯科医だと思います。



>もっとも痛みの原因が歯髄炎かどうかの判断は必要でしょう。

痛みが限局していなければ気にしすぎで神経が過敏になっているのでしょう。
精神的な問題や血流障害や何かでの筋疼痛性の知覚異常という場合もあります。
あちこち痛いとか、他も痛いという場合は厄介ですね。


普通は、痛みを訴えれば応急処置として咬合を落として鎮静作用のある薬を入れておくように思いますが。。。最初から精密なことを希望しすぎると治療介入が遅くなるのは精密な治療は時間が掛かりすぎるからです。
とりあえずの処置はしてもらっておいてもよいかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ふじころさん
返信日時:2017-12-30 14:43:14
船橋先生、ご回答ありがとうございます。

早々に再受診してみることにします。
大変参考になるご意見を、ありがとうございました。



タイトル 隣接面虫歯、ようやく決めた歯科の予約までに進行しないか心配
質問者 ふじころさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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