暫定的間接覆髄法での治療を問い合わせるのは失礼でないか

相談者: 犬歯さん (29歳:女性)
投稿日時:2018-05-30 20:11:14
こんにちは。

右上第2大臼歯が噛むと痛みだし、自由診療歯科で暫定的間接覆髄法を施行して頂きました。
それから痛みはなく過ごさせて頂いています。
半年後にもう一度あけて、虫歯を除去し、インレーをセットすると説明を受けました。

しかし、その歯科の治療費が高額で、続けてその歯科での治療を行うことが不可能になってしまいました。
(痛い歯だけの治療は行っておられません )

まだ受診はしていないのですが、同じ自由診療の歯科に治療の相談に行く予定です。
その歯科にはホームページでMTAセメントはあるということでした。

他にも数本過去に治療した所の虫歯が再発し、虫歯が深くなってしまっている所があります。

歯髄はできるだけとりたくないです。
医療に100%はないことはわかっています。
少しでも天然歯を長持ちさせるため、可能性があるのならば歯髄保存したいです。

素人がネットて調べた際、歯髄保存をするには直接覆髄法と間接覆髄法があり、暫定的間接覆髄法で二次象牙質をつくり、半年後〜1年後に再度あけて治療をすると歯髄保存できる確率が高まるという記事を見つけました。

しかし、ネット情報であるので信ぴょう性はわかりません。

そこで相談なのですが、新しい歯科への相談の際、歯髄保存したいため虫歯が神経に近い場合、暫定的間接覆髄法で治療して頂けるのか聞いて失礼ではないか?

もし、先生方の所にそのような相談があった場合はどのような治療方針を提案されるのか?お聞きしたいです。

歯1本に時間をかけて頂くのです。
追加料金が発生することも考えています。

また、最新の歯髄保存に関する学会発表やガイドラインなどはどうなっているのでしょうか?

長文になり申し訳ありません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-05-30 20:41:56
暫定的間接覆髄法 → 暫間的間接覆髄法 だと思います。

>歯髄保存したいため虫歯が神経に近い場合、暫定的間接覆髄法で治療して頂けるのか聞いて失礼ではないか?

そういう聞き方ではなくて「暫間的間接覆髄法は実施されていますか?」と聞けば良いと思います。
歯髄保存の方法を選択するのは歯科医の責任ですから。

ただ一昨年の6月に保険請求された歯髄温存療法は日本中で1109件?ぐらいだと思います。

いわゆる歯髄温存療法は日本歯科保存学会のガイドラインにその記載があります。
P113辺りからだと思います。

http://www.hozon.or.jp/member/publication/guideline/file/guideline_2015.pdf



MTAによる直接覆髄の治療成績はかなり良いと思います。
ただちゃんとできるかどうかは歯科医のやる気腕によるのでよく分かりません。
またこの治療法以降自費になるので一本の歯で5万円とか15万円とかかかると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 犬歯さん
返信日時:2018-05-30 22:55:58
柴田先生、ご回答ありがとうございます。
暫間的間接覆髄法でした。失礼しました。
ガイドラインありがとうございます。
やはり、間接覆髄法後リエントリーすることを推奨されていました。
先生のアドバイスの聞き方で、相談してみたいと思います。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-05-31 01:21:39
歯髄温存療法という保険用語でも良いかと思います。

H26年6月には日本中で60万本の歯の抜髄が保険請求されています。
歯髄温存療法の保険請求はたった1109本です。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-05-31 22:28:09
歯髄の保存ですが、自分の場合(※自費専門です)はマイクロスコープ下で感染歯質については基本残さず全て取り除いて、それで露髄する様なら歯髄の状態(出血や組織の色、性状等)をよく観察し、可能と判断すればMTAセメントを用いて直接歯髄覆髄を行います。
あるいは、途中まで歯髄を除くと途中から残せる(断髄と言います)ケースもあります。

それで困ることがないので間接歯髄覆髄法をわざわざ選択するということはないのですが、保険のルール内で・・という話になると、確か直接歯髄覆髄にはMTAセメントが使えないなどあった様な気がしますし、違う方法を取る必要が出てくるのかも知れないですね。
(すみません、しっかり覚えてなくて)

実感としては、学会レベルで考えられているよりも実際にははるかに歯髄は残せると思っていますが、学術的な話ではありませんので何とも言い難いところではあります。
個人的には、開業(9年前)以来抜髄したのは1回か2回ぐらいだったと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 犬歯さん
返信日時:2018-06-01 23:03:33
渡辺先生、ご回答ありがとうございます。
断髄は知りませんでした。
自分でも調べてみようと思います。

直接歯髄覆髄法が臨床ではよく行われているのですね。
実際の治療を行われている先生の意見を聞けてとても勉強になりました。
ありがとうございました。



タイトル 暫定的間接覆髄法での治療を問い合わせるのは失礼でないか
質問者 犬歯さん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
覆髄・覆罩(覆ずい・覆とう)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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