保険診療で60分の診療時間を確保できるカラクリ

相談者: まるのりさん (21歳:女性)
投稿日時:2018-06-18 00:05:45
お世話になっております。

歯科選びについてのご相談です。

この間、保険診療で、60分の診療時間をとっている、という歯医者に行ってきました。

そこで、保険診療(自費詰め物矯正等も扱っている所ですが)なのに、60分も治療時間をとっていて、そんなうまい話があるのか、と疑問に思ってしまいました。

たしかに、初診でレントゲン虫歯チェック、口腔写真等を歯科衛生士さんにしていただき、口腔カメラやいくつもの写真で、虫歯があることをチェックしていただき、60分きっかし診てもらったのですが…。

色んなものを歯科衛生士にやらせていたのと、口腔写真のときに、口を広げる道具を持っといてください、と手伝わされたのも疑問でした。

さらに、一応マイクロスコープ認定医だそうなのですが、積極的に虫歯治療に取り入れてる訳ではなさそうです。

このカラクリや落とし穴がわかる先生がいらしたら、教えてくださると幸いです。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-06-18 00:28:59
歯科衛生士が写真を撮ることは完璧に業務内容だと思います。
また写真撮影用の口唇鉤を持たせることに、私は何ら違和感を感じませんが。

落とし穴というかそういう不信感を持たれたことは、お互いに不幸だと思います。

請求内容と処置検査等に整合性があれば特に問題はないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まるのりさん
返信日時:2018-06-18 00:41:32
柴田先生
→ご返答ありがとうございます。

請求用紙をみたところ、処置された覚えがないのに点数が入っていたりと、少し怪しいなというフィルターがかかってしまったので、このような思考に至ってしまいました。

また、保険診療で60分の診療時間を確保するのは、経営的に厳しいのではないか。
だとしたら、自費診療の押し売りなどが多いのでは(本当に必要なものなら自費でいいですが)、不正な保険診療を行なっているのでは、などと考えてしまいました。

そうなのですね。

今までは、衛生士さん2人がかりで写真をとって頂けていたので、贅沢だったのかもしれませんね。

でも確かに、私自身が疑い深くなっているのかもしれません。

ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-06-18 09:27:43
こんにちは。

保険治療で60分の診療時間を確保と言う事を、わざわざ強調するというのも変な話ですね。

治療内容や検査内容によって必要であれば60分かかり、そうでなければさほどかからないように思いますが、予約の取り方を優先に治療内容を決めているのでしょうか?
面白い歯医者だなぁと思いました。

現在、歯科保険点数は非常に低く抑えられていますが、施設基準を満たすと高くなる場合もあります。
保険点数には歯科医の治療時間の長さはほとんど反映されていませんので、歯科医が毎回60分治療する訳ではないように思います。

口腔内写真撮影の際は、御自身に口角鈎を保持していただく事は自費治療でもよく行われています。
慣れれば簡単ですから子どもさんでも極力されます。

きちんと規格にあった写真が撮れればよいのですから、患者さんが持っても全く問題はありません。
できる事は極力してあげると良いでしょう。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-06-19 23:18:03
ユニークな視点だなぁと思ったら前回の(自費診療の歯科医院は外観が豪華で、若者が受診していいのか迷う)続きなのですね。

歯科に限らず、サービスの割に売値が安すぎると感じる場合、カラクリを想像するのはアリですよね。
カラクリと言っても悪い理由ばかりとは限りませんので、分かる範囲で考えて、ご自身の価値観と照らし合わせた結果問題がなければそれで良いと思います。

自分は歯科のことしか分かりませんので歯科に限った一般論(??)でお話しますが、歯科は保険点数がここ数十年横ばいで、つまり売値が変わっていない状況です。
その数十年の間に物価は上がりましたし、設備的な必要投資額も非常に高くなっています。

特に今回話題にもなっている歯科衛生士(や他スタッフもですが)は、人件費の高騰が酷く、自分が大学を卒業した頃(20年近く前)の新卒の歯科医師の給与と今の新卒衛生士の給与がなんと同レベルという、にわかには信じがたい様な状況になっています。

背景としては超高齢化はじめ色々考えられますが、今から新規で純粋に保険診療だけで採算を合わせて経営をしていくというのはもう、完全に無理なのではないでしょうか。



保険診療のみですと、一人当たりの平均点数(診療にかかる金額)が高くなりすぎても不正請求を疑われて指導を受けるというよく分からない慣習もあったりで、大体一人平均が1万円あるかないかぐらいに落ち着く様です。
(自分は保険してないのであまり詳しい訳でもないのですが)

では、内容はともかく患者さん一人当たりが1万円の単価だと考えて、歯科衛生士の人件費と労働時間、給与を支払っていくための必要なコスト等色々計算していくとおそらく、一人の衛生士(※アシスタントなしで)がつきっきりでみられるのは30分〜45分ぐらいというのがおそらく一般的だろうと思います。

ついでに歯科医師一人なら15分〜20分ぐらい? そこにアシスタントがつくなら更に短くしていかないと保険診療のみでいわゆる採算を合わせて行こうとするのは実際問題厳しいのではないかと思います。

不足する分についてはまるのりさんの想像通り、自費の治療で回収するというのが”正攻法”になるでしょうね。
保険の患者さんにとっては得とも言えると思います。



ただ傍から見ていてもなかなか分かりづらい部分も実際には多く、必ずしも上記パターンにはやはり当てはまりません。

例えば開業が古く、昔の今より採算性の良い時代に十分利益を上げて事業用の借り入れがとっくになくなっているとか、土地ないしビルを親から譲り受けていたりとか、院長とオーナーが別だったりとか、診療以外に不動産や株などの収入がたくさんあってしかも仕事は道楽だったりだとか、それはもう、千差万別だと思います。

逆に投資に失敗して事業関連以外の借金もあるパターンもあるでしょうし。

ギスギスした話になってしまいましたが、そうは言っても殆どの歯科医師は患者さんのためになることをしたいという気持ちは強く持っていますし、そのための工夫を色々していると思いますよ。

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タイトル 保険診療で60分の診療時間を確保できるカラクリ
質問者 まるのりさん
地域 兵庫
年齢 21歳
性別 女性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 歯医者への不信感
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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