根管治療後の歯と歯周病について
相談者:
nanaooさん (39歳:女性)
投稿日時:2018-08-31 18:30:54
前回、根幹治療後の歯の調子が悪く、投稿させていただきました。
歯科受診したところ、歯茎に膿がたまっていて膿を出す治療をしました。
いま自宅で軟膏塗布しています。
歯周病とのことです。
軟膏塗布の場所は根幹治療の歯とその手前の歯と歯の間です。
神経治療の歯が原因とは言われませんでした。
以前歯周ポケットは4oだったと思いますが、今回5oでした。
(2週間前の検査で5o)
かかりつけ歯科で、歯石除去は半年位のペースで大丈夫と言われており、前回はゴールデンウィーク明けにしています。
歯周ポケットは全体的に3−4oでした。
この1年位は歯ブラシにフロスと歯間ブラシを追加し、毎日磨いていました。
5月に歯石除去し、根幹治療後の経過をみるため、仮歯だったものを銀歯に変えています。
そこで質問なのですが、5月に歯石除去をして、この数か月で膿がたまる状態までになったのは、磨き方が悪かったためですか?
5月に先生も歯茎の状態を見ているはずなのと、自分も歯磨きを頑張っているつもりだったので、この数か月で膿が出る程になったことが残念です。
磨き方が悪かったのなら、再度磨き方を確認する必要があります。
根幹治療の歯に触るのが心理的に抵抗があり、磨き方が甘かったのかもしれません。
自覚はありませんが。
他に膿の原因として考えられることはありますか?
生活習慣は変わっていず、マウスピースはまだ作成できていません。
変わったことと言えば、銀歯作成したことくらいです。
この他、かかりつけ歯科について質問です。
今私が抱えている問題は、神経を抜いた歯があること、歯周病、くいしばりです。
神経治療の専門医、歯周病専門医、噛みあわせの専門医と、得意分野の先生がそれぞれ分かれていると思うのですが、どこの歯科をかかりつけにして良いのか、さっぱりわかりません。
左側面は開口時に痛みはありませんが、小さな音はします。
(これは経過観察で良いと以前言われました)
今回受診の歯科では、歯周病が結構すすんでると言われました。
歯槽骨がとけている所が一か所ではなく複数あるのだと思います。
補綴をした歯科では半年ペースの歯石除去でいいと言われていましたが、実は以前から歯周病治療が必要な状態だったのでしょうか。
この二年程で歯科を複数受診していますが、それぞれで言われることが異なります。
どこの歯科をかかりつけにするかで、自分が歯を残せるか否かが分かれてしまう感じ不安です。
膿の原因の他、歯科選びについてもアドバイスお願いします。
歯科受診したところ、歯茎に膿がたまっていて膿を出す治療をしました。
いま自宅で軟膏塗布しています。
歯周病とのことです。
軟膏塗布の場所は根幹治療の歯とその手前の歯と歯の間です。
神経治療の歯が原因とは言われませんでした。
以前歯周ポケットは4oだったと思いますが、今回5oでした。
(2週間前の検査で5o)
かかりつけ歯科で、歯石除去は半年位のペースで大丈夫と言われており、前回はゴールデンウィーク明けにしています。
歯周ポケットは全体的に3−4oでした。
この1年位は歯ブラシにフロスと歯間ブラシを追加し、毎日磨いていました。
5月に歯石除去し、根幹治療後の経過をみるため、仮歯だったものを銀歯に変えています。
そこで質問なのですが、5月に歯石除去をして、この数か月で膿がたまる状態までになったのは、磨き方が悪かったためですか?
5月に先生も歯茎の状態を見ているはずなのと、自分も歯磨きを頑張っているつもりだったので、この数か月で膿が出る程になったことが残念です。
磨き方が悪かったのなら、再度磨き方を確認する必要があります。
根幹治療の歯に触るのが心理的に抵抗があり、磨き方が甘かったのかもしれません。
自覚はありませんが。
他に膿の原因として考えられることはありますか?
生活習慣は変わっていず、マウスピースはまだ作成できていません。
変わったことと言えば、銀歯作成したことくらいです。
この他、かかりつけ歯科について質問です。
今私が抱えている問題は、神経を抜いた歯があること、歯周病、くいしばりです。
神経治療の専門医、歯周病専門医、噛みあわせの専門医と、得意分野の先生がそれぞれ分かれていると思うのですが、どこの歯科をかかりつけにして良いのか、さっぱりわかりません。
左側面は開口時に痛みはありませんが、小さな音はします。
(これは経過観察で良いと以前言われました)
今回受診の歯科では、歯周病が結構すすんでると言われました。
歯槽骨がとけている所が一か所ではなく複数あるのだと思います。
補綴をした歯科では半年ペースの歯石除去でいいと言われていましたが、実は以前から歯周病治療が必要な状態だったのでしょうか。
この二年程で歯科を複数受診していますが、それぞれで言われることが異なります。
どこの歯科をかかりつけにするかで、自分が歯を残せるか否かが分かれてしまう感じ不安です。
膿の原因の他、歯科選びについてもアドバイスお願いします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2018-09-01 09:44:24
>そこで質問なのですが、5月に歯石除去をして、この数か月で膿がたまる状態までになったのは、磨き方が悪かったためですか?
個人的にはそうは思いません。
>他に膿の原因として考えられることはありますか?
nanaoo さんの歯を実際に診ていないので何とも言えませんが…。
以下、僕の経験を書きます。
以前「今まで他院で歯石取りなど定期的に行ってきたので、歯周病に関しては問題ない」と言う患者さんがいらっしゃいました。
確かに歯磨きもとても良くできていて、」一見問題はなさそうでした。
しかし、マイクロスコープで口腔内観察をすると数本の歯茎が腫れて、押すと膿が出てきました。
そこで、さらに倍率を上げ、歯茎の状態を観察していると、ほんのわずかですが、歯茎の中の深い所に歯石の取り残しが見つかりました。
(おそらく裸眼では見えない所だと思うので仕方がないかなと…)
また、お口全体的に「食いしばり(TCH)」の形跡が見られました。
そこで、
1 マクロスコープ下で深い所の歯石取り
2 TCH是正指導
を行い、1週間後に来院してもらいました。
マイクロスコープで観察しても歯茎の腫れや膿は無くなり、とても快適になったそうです。
(以前はクリーニングを受けても、なんだか少しまだモヤモヤする感じが残っていたんだそうです)
この話がnanaoo さんに当てはまるかどうかわかりません。
>どこの歯科をかかりつけにして良いのか、さっぱりわかりません。
もし、似たような状況だとすれば、一度、しっかりマイクロスコープで口腔内観察をしてくれる歯医者さんで診てもらうのも悪くは無いように思います。
それと、食いしばりがあるのであれば、マウスピースには頼らず、まずはTCHの是正に取り組まれることをお勧めいたします。
個人的にはそうは思いません。
>他に膿の原因として考えられることはありますか?
nanaoo さんの歯を実際に診ていないので何とも言えませんが…。
以下、僕の経験を書きます。
以前「今まで他院で歯石取りなど定期的に行ってきたので、歯周病に関しては問題ない」と言う患者さんがいらっしゃいました。
確かに歯磨きもとても良くできていて、」一見問題はなさそうでした。
しかし、マイクロスコープで口腔内観察をすると数本の歯茎が腫れて、押すと膿が出てきました。
そこで、さらに倍率を上げ、歯茎の状態を観察していると、ほんのわずかですが、歯茎の中の深い所に歯石の取り残しが見つかりました。
(おそらく裸眼では見えない所だと思うので仕方がないかなと…)
また、お口全体的に「食いしばり(TCH)」の形跡が見られました。
そこで、
1 マクロスコープ下で深い所の歯石取り
2 TCH是正指導
を行い、1週間後に来院してもらいました。
マイクロスコープで観察しても歯茎の腫れや膿は無くなり、とても快適になったそうです。
(以前はクリーニングを受けても、なんだか少しまだモヤモヤする感じが残っていたんだそうです)
この話がnanaoo さんに当てはまるかどうかわかりません。
>どこの歯科をかかりつけにして良いのか、さっぱりわかりません。
もし、似たような状況だとすれば、一度、しっかりマイクロスコープで口腔内観察をしてくれる歯医者さんで診てもらうのも悪くは無いように思います。
それと、食いしばりがあるのであれば、マウスピースには頼らず、まずはTCHの是正に取り組まれることをお勧めいたします。
相談者からの返信
相談者:
nanaooさん
返信日時:2018-09-01 20:06:12
櫻井先生、回答ありがとうございます!
約4か月毎に歯石除去をしてきたのに、膿が出ていまったことについてとても残念だったのと、短いスパンでの歯石除去で膿が出るなら、今後どうしていったらよいのか…、と途方にくれていました。
根幹治療は専門医にしてもらい、補綴はかかりつけ医(歯石除去をしていた歯科)で行いましたが、最終の銀歯装着の際に消毒が甘かったり、歯石付着により菌を銀歯の中に封入してしまった可能性はありますか?
虫歯の銀歯とは違い、根幹治療後の銀歯は除去しにくそうなので、診断されないまま、膿を繰り返すのではないかと心配です。
そのうちに、歯槽骨が溶けてしまうのではと…。
補綴医は予約が混んでおり、根幹治療の後の仮歯作成や、仮歯で3か月過ごしたあと、今使用している銀歯を作成するのにも時間を要し、その時間経過の中、被せもののない時間も長く、歯石がつき、歯石付着のまま銀歯装着の可能性もあるのでは、と素人ながら考えていました。
(神経治療終了が11月中旬、仮歯装着が1月初旬、←ここが長かったです。
この間、被せ物なし。
その後、3か月程仮歯で過ごし、5月初旬今の銀歯完成→この間は被せものありでした)
また、櫻井先生のお話しを聞き、マイクロスコープでしか見えない所に歯石がある場合は、歯周ポケットが深かった可能性もあるということですね。
この場合ですが、マイクロスコープの歯石除去の後、歯磨き技術を上げて、歯周ポケットを小さくしていくといく認識で良いのでしょうか?
長くなりましたが、銀歯内に菌が封入されている可能性と、そうであるなら、どうやって判断するのか?
また、奥に歯石が付着してしまった場合、マイクロスコープによるクリーニング後に、同様の事が起こらないように、私自身でできる対処方法や、治療の方法等、教えてください。
重ね重ねすみません。
約4か月毎に歯石除去をしてきたのに、膿が出ていまったことについてとても残念だったのと、短いスパンでの歯石除去で膿が出るなら、今後どうしていったらよいのか…、と途方にくれていました。
根幹治療は専門医にしてもらい、補綴はかかりつけ医(歯石除去をしていた歯科)で行いましたが、最終の銀歯装着の際に消毒が甘かったり、歯石付着により菌を銀歯の中に封入してしまった可能性はありますか?
虫歯の銀歯とは違い、根幹治療後の銀歯は除去しにくそうなので、診断されないまま、膿を繰り返すのではないかと心配です。
そのうちに、歯槽骨が溶けてしまうのではと…。
補綴医は予約が混んでおり、根幹治療の後の仮歯作成や、仮歯で3か月過ごしたあと、今使用している銀歯を作成するのにも時間を要し、その時間経過の中、被せもののない時間も長く、歯石がつき、歯石付着のまま銀歯装着の可能性もあるのでは、と素人ながら考えていました。
(神経治療終了が11月中旬、仮歯装着が1月初旬、←ここが長かったです。
この間、被せ物なし。
その後、3か月程仮歯で過ごし、5月初旬今の銀歯完成→この間は被せものありでした)
また、櫻井先生のお話しを聞き、マイクロスコープでしか見えない所に歯石がある場合は、歯周ポケットが深かった可能性もあるということですね。
この場合ですが、マイクロスコープの歯石除去の後、歯磨き技術を上げて、歯周ポケットを小さくしていくといく認識で良いのでしょうか?
長くなりましたが、銀歯内に菌が封入されている可能性と、そうであるなら、どうやって判断するのか?
また、奥に歯石が付着してしまった場合、マイクロスコープによるクリーニング後に、同様の事が起こらないように、私自身でできる対処方法や、治療の方法等、教えてください。
重ね重ねすみません。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2018-09-02 10:14:22
こんにちは。
銀歯内に細菌が封入される事はまずないように思います。
セメント類は薬剤ですから細菌が数個いても死滅する筈です。
またセットの前処置時のステップで細菌は取り除かれているはずです。
バイオフィルムという厄介な膜がつくと簡便な前処置だけでは取り除けなくなる可能性が出てくるので、仮歯でそういう膜がつかないようにしておくことがされていると思います。
2次虫歯で問題になるのは、万が一にも迷入されたかもしれない細菌ではなく、噛み合わせ不良による加重負担からセメントが崩壊した隙間に入り込む細菌の増殖の方です。
細菌が増殖しようとすると餌が必要ですから、隙間から供給され続けておく必要がありますよね。
ですから冠と支台との適合は可及的にフィットしておかなければいけないし、噛み合わせの調整はきちんとされていなければいけないし、定期的に噛み合わせのチェックが必要だし、何よりも歯を不要に当てないとか、歯ぎしりをしないとか食いしばりをしない身体を患者さんが作っておくことが重要になります。
歯石は歯茎の中にもつくので厄介です。
見えるところについているだけならば取りやすいので良いのですが、歯周ボケツト内で根面についていると歯茎をめくらないと取れないので厄介です。
歯茎をめくらずに歯周ボケツト内の歯石を目視するための装置もありますが、歯石除去時にはその装置では注水が必要ですから視認力が落ち逆に時間がかかるという気がします。
ですから普通歯周ポケット内の歯石除去はレーザーで行うかまたは手指の感覚に頼ることが多くなり、取り残しが生じやすくなっていると思います。
また根面は割と複雑な凹があるので、粘膜下では道具が上手く当たらないという場合も多々あります。
必要があれば歯周外科に進む事になるかもしれません。
腫れを繰り返すならば、一度粘膜を剥がしてもらい綺麗にしてもらうと良いのかもしれませんが、判断は担当医が行ってくれるでしょう。
銀歯内に細菌が封入される事はまずないように思います。
セメント類は薬剤ですから細菌が数個いても死滅する筈です。
またセットの前処置時のステップで細菌は取り除かれているはずです。
バイオフィルムという厄介な膜がつくと簡便な前処置だけでは取り除けなくなる可能性が出てくるので、仮歯でそういう膜がつかないようにしておくことがされていると思います。
2次虫歯で問題になるのは、万が一にも迷入されたかもしれない細菌ではなく、噛み合わせ不良による加重負担からセメントが崩壊した隙間に入り込む細菌の増殖の方です。
細菌が増殖しようとすると餌が必要ですから、隙間から供給され続けておく必要がありますよね。
ですから冠と支台との適合は可及的にフィットしておかなければいけないし、噛み合わせの調整はきちんとされていなければいけないし、定期的に噛み合わせのチェックが必要だし、何よりも歯を不要に当てないとか、歯ぎしりをしないとか食いしばりをしない身体を患者さんが作っておくことが重要になります。
歯石は歯茎の中にもつくので厄介です。
見えるところについているだけならば取りやすいので良いのですが、歯周ボケツト内で根面についていると歯茎をめくらないと取れないので厄介です。
歯茎をめくらずに歯周ボケツト内の歯石を目視するための装置もありますが、歯石除去時にはその装置では注水が必要ですから視認力が落ち逆に時間がかかるという気がします。
ですから普通歯周ポケット内の歯石除去はレーザーで行うかまたは手指の感覚に頼ることが多くなり、取り残しが生じやすくなっていると思います。
また根面は割と複雑な凹があるので、粘膜下では道具が上手く当たらないという場合も多々あります。
必要があれば歯周外科に進む事になるかもしれません。
腫れを繰り返すならば、一度粘膜を剥がしてもらい綺麗にしてもらうと良いのかもしれませんが、判断は担当医が行ってくれるでしょう。
タイトル | 根管治療後の歯と歯周病について |
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質問者 | nanaooさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 39歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル 歯周病(歯槽膿漏)治療 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。