左上7番、PGA(白金)のコアを入れるメリットについて

相談者: Tりょうこさん (29歳:女性)
投稿日時:2019-07-24 08:49:38
質問です。

先日、根幹治療済みの左上7番の歯が土台ごと、被せ物が外れてしまいました。

そこで、WEBで検索して腕がありそうな先生の医院に行ったんですが、

「残っている歯がかなり薄くなっている。」
「正直、厳しい状況だ」

と言われました。

ただ、まだ即抜歯というほどではなく、後日、芯棒を立て直して、新たに被せ物を作り直してもらうことになりました。


その際、芯棒には以下の2つの選択肢があるそうです。

1.保険の、銀の周囲をレジンでコーティングしたもの

2.PGA(白金加工のもの)

1、2共通のメリットは、しなるので強い負荷が加わっても、歯が割れにくい。
ただし、2は、1よりも圧倒的に抜けにくい。

と、2の方が性能自体は優れているようです。

ただ、1は保険治療の範囲内でできるけど、2は自費治療で、5万円ほどかかるとのこと。


そこで、先生方にお聞きしたいんですが、5万円かけて自費の芯棒にすることで、そこまで大きなメリットは得られるのでしょうか?

私自身歯を失うのは絶対に嫌なので効果があるのなら、お金をかける価値はあると思ってます。

ただ、

「今度芯ごと抜けてしまったら、もう抜歯になるよ」

と言われてしまったこともあって、恐怖を煽って自費治療を進める為に言っているのかそうでないのか、疑心暗鬼にもなっています。

また、今後10年、20年使えるのならまだしも1年以内に外れて使えなくなる可能性があるものに数万円かけるのは、どうなのか。

という気持ちもあります。


そこで、先生方の客観的なご意見を伺いたいと思い、投稿しました。
お忙しいなかお手数ですがご意見を頂けると嬉しいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-07-24 09:49:23
>5万円かけて自費の芯棒にすることで、そこまで大きなメリットは得られるのでしょうか?

どうでしょう?

個人的には「レジンコア」もしくは「ファイバーポスト付きレジンコア」にすることが多いです。
(金属が入るとどうしても歯根破折のリスクは高くなると感じています)


>今後10年、20年使えるのならまだしも、1年以内に外れて使えなくなる可能性があるものに数万円かけるのは、どうなのか。

僕は15年間、金属を用いたコアは一切使用しておりませんが、大きなトラブルはほとんど経験がありません。

メタルコアでも大丈夫」と言う先生もいらっしゃいますので、意見の分かれるところだとは思います。

結局は「材料の差」よりも「腕の差」の方が大きいので…。


>私自身歯を失うのは絶対に嫌なので

文章を読む限りで言えば「残念ながら非常に厳しい状態」のような気がします。

これが「最後の治療」になる可能性は高そうですので、信頼できる歯科医に納得いくまで説明してもらい、治療を進められることをお勧めいたします。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2019-07-24 11:52:54
色々な意見や考え方があると思いますし、実際に拝見していないので難しいところですが・・

まず前提として、他の歯のかみ合わせに大きな問題がないのであれば、上の7番でしたら最悪抜歯になっても、咀嚼への影響は殆どないと思います。

そのことは、費用対効果を考える上では考慮するポイントになるかと思います。(もちろん、大金かけてでも残す!やれるだけのことをして抜歯になればあきらめがつく!という考えも間違いではありません)

そして理工学的に言えば、複数の異なる材質が組み合わさったものに大きな力がかかってしなるような場面では接触している界面が真っ先に壊れることになりますから、材質の強度や弾性(しなり)だけではなくて、接着も重要だと思いますし、しなり方を考慮した設計もあります。

提示されている1、2については、自分も使わない材料ですし、優劣についてもちょっと判断がつかないですね。。

因みに統計的に最も重要な因子は残存歯質の量ですから、厳しい状態には違いなさそうです。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-07-24 16:16:13
私が自分の歯だと仮定したら、保険の銀合金を使います。
費用と資源の無駄使いだからです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Tりょうこさん
返信日時:2019-07-25 09:45:24
櫻井先生、渡辺先生、松山先生
ご回答ありがとうございます。

先生方のお話を伺って、追加で2つほど確認させて頂きたいことがあります。

1.先生方の話を統合すると、PGA(白金加工)のコアは、歯の寿命を延ばすという意味ではあまり効果は無いのでしょうか?

というより、ファイバーコアはもちろん保険レジンコアと比べても優位性は少ない(もしくは無い)のでしょうか?

・・・

2.「これが最後の治療になる可能性が高い」とのことですし、不安な点も多々あるので、セカンドオピニオンを受けに行こうと思っています。

私のようなケース(残存歯質の量が少ない状態で、土台と被せ物を付け直す)で、東京近郊で良い医院を探したい場合、どのような切り口で探すのが、良さそうでしょうか?

・・・

素人考えですが、

・「日本歯科保存学会」の専門医の先生
・「日本歯内療法学会」の専門医の先生

がいいのかなと考えたんですが、私の場合、根幹治療はやり直す必要は無いようですし、どうなんでしょう。

「○○歴×年以上とか、○○協会の専門医とか、○○技術のスペシャリストとか。」

もし可能なら、医院を探す際にヒントになるような物があれば、教えて頂けると嬉しいです。


PS.
3名の先生方以外でも、何かごアドバイスがある先生がいらっしゃったら意見を頂けると、とても助かります^^

以上、度々お手数をおかけしますがよろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2019-07-25 10:50:26
歯の治療は次官がかかるものです。

1回の治療にどのくらい時間をかけているか、よく説明してくれるかなどを、調べる手掛かりにするとよいでしょう。

物の説明ばかりするのはいただけません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2019-07-25 15:52:56
>1.先生方の話を統合すると、PGA(白金加工)のコアは、歯の寿命を延ばすという意味では、あまり効果は無いのでしょうか?

個人的にはPGAのコアは使った事が無いので効果のほどは良く解りません。
(担当の先生から納得のいく説明が受けられればそれはそれでよいのかもしれませんが…)


ファイバーコアはもちろん、保険レジンコアと比べても優位性は少ない(もしくは無い)のでしょうか?

どうなんでしょう?
材料としての保険のレジンコア、自費のレジンコアと言う差はありません。
むしろ、レジンコアは「どれだけ(接着操作に)手間をかけたか?」は一つの勝負所(保険と自費の差)になると思います。

余談になりますが、レジンなどの高分子材料は「接着が命」で、ラバーダムをしっかりしてモイストコントロールできているかどうかで予後は変わってくると思います。
従って、保険診療でラバーダムをしない環境であれば「メタルコアの方がマシ」と言えるような気がします。


>どのような切り口で探すのが、良さそうでしょうか?

なかなか難しいですね。

僕も歯内療法学会とは少し違うような気がします。

最終的にはTりょうこ さんに

 「しっかり説明してくれる歯科医

を探されるのが一番かと思います。




タイトル 左上7番、PGA(白金)のコアを入れるメリットについて
質問者 Tりょうこさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 支台築造その他
お勧めの土台(コア)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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