15年以上前に差し歯に、咀嚼痛はないが圧迫されるような歯の痛み

相談者: 夏休みさん (46歳:女性)
投稿日時:2020-06-17 23:41:26
左上5番の歯の相談です。


15年以上前に差し歯にしましたが、最近2年ほど痛みに悩まされています。
というのも、主治医は痛みの原因が歯ではないのでは?と言うので、治療が進まないのです。


CTも撮影して、原因らしきものは見当たらないとのこと。
歯を噛んだり叩いたりもしましたが、咀嚼では痛みは然程ないのです。

ただ咀嚼の角度によって、とても痛むことがあります。歯磨きも指導通りにしていますが、それで根本の痛みはなくなりません。

この歯の周りの歯磨きの度に口の中がウミが出たような変な苦い味で不快です。
痛みが強いのは夜で、身体が温まるお風呂上がりから特に痛いです。



また歯軋りがあるということで昨年末にマウスピースを作ったのですが、それを作る時、とてもキツいフィット感で締め付けられ、外すときに下に引っ張られ、激痛でした。

その後かなり長いこと痛み、肝心のマウスピースは作っても痛くて装着できませんでした。
緩くフィットさせるよう調節もしたのですが、毎日やってると痛みが増すので無理でした。


今も中から圧迫されるような腫れ物があるような痛みがあり毎日憂鬱です。
差し歯を取って圧痛から解放されたい、そんな気持ちです。
一体どうしたらよいでしょうか。


回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-18 02:05:09
夏休みさん、こんにちは。

15年以上前に差し歯にした左上5番の痛みで、2年ほど悩まされているのですね。

お辛かったこととお察しします。


さて、ウミが出たような苦い味があったり、中から圧迫されるような腫れ物があるような痛みとの表現からは、破折があったり、重度の歯周病炎症を起こしているような状況を想像します。

ところで、去年のご質問で、左上の5番の状況が悪く抜歯になるかもしれないということ、6番、7番欠損だがインプラントは不可で入れ歯も入れていない、という状況だったかと思います。
その状況は変わりありませんか?

4番、5番(小臼歯)と6番、7番(大臼歯)では、歯の大きさが全然違います。
大臼歯2本が失われた状態で放置されたならば、残された歯にその負担が掛かってきます。

ましてや、4番、5番がかなり弱っていたような状況であるならなおさらです。


>主治医は痛みの原因が歯ではないのでは?と言うので、治療が進まないのです。
>CTも撮影して、原因らしきものは見当たらないとのこと。

去年には抜歯になるかもしれないという状況だったことを考えると、主治医の見解が変わったのでしょうか?
また、5番が原因ではないとすると、主治医は痛みの原因をどう仰っていましたか。


疑問な点は主治医に質問し、説明を求めても良いと思います。
説明に納得ができないor明確な説明を頂けないようであれば、転院を視野に入れても良いのではないかと、個人的には考えます。


ご参考になれば幸いです。
どうぞお大事にしてください。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-06-18 07:36:55
夏休み さんこんにちは。


左上5番の歯は、15年以上前に差し歯にしたが、最近2年ほど痛みに悩まされているのですね。

主治医は、CTも撮影したが原因らしきものは見当たらないとのことで、痛みの原因が歯ではないのでは?と言うのですね。

しかし、この5番の歯の周りの歯磨き時には、口の中がウミが出たような変な苦い味で不快なのですね。


CTで根には問題ないと判断されたが、膿の臭いがするとなると、歯周病被せ物の不適合の可能性があると思います。

ですが、痛みが強いのは夜で、身体が温まるお風呂上がりから特に痛い原因は分からないですね。差し歯を取ってみてみるのも1つの方法かもしれませんね。


主治医に中々対応してもらえないのであれば、セカンドオピニオン等他の先生に診てもらっても良いかもしれませんね。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 夏休みさん
返信日時:2020-06-18 11:11:11
滝野先生

親身になって考えていただき、心より感謝申し上げます。
おっしゃる通り、6、7番はありません。

以前の投稿より後で、総合病院で精密なCTで調べたところ、残念ながら真菌性上顎洞炎だそうです。
根治は手術しかありませんが、現在症状が全くなく放置していて良いと言われました。
他の医師にも画像を見ていただきましたが同じ答えでした。

以上の事から上顎洞炎は5番に関しては痛みとの関連性は薄いと思われます。
4番との境目がいやな味の出所です。


主治医は咀嚼に問題がないから、歯茎等の問題なら極力大事に歯を保存とのお考えで、噛み合わせを直したりマウスピースを作ったりしてくれているのですが、痛みは治りません。

以前は5番も抜歯を仄めかしていましたが、今は「中を掃除はできる」とおっしゃいます。

ただ咀嚼痛がない、CTに所見がない、歯茎の状態がやや良くない程度と判断されて、歯磨き励行以外、治療しないのだと思います。
困りました。



先生にもう1つ質問してもよろしいでしょうか?
上顎洞の手術にあたって、実は6、7番があったところからアプローチした方が、鼻から内視鏡を入れるよりはるかに近い距離です。

鼻からの内視鏡は距離が遠く届き難いため、骨を削る必要がある等説明を受けました。

口腔外科ではこういった手術はしておりませんでしょうか。
このままでは、5番、4番と失っていきますので、なんとかインプラントができる状態まで持っていきたいと思っております。

反対側は、差し歯もありますが7番まであります。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 夏休みさん
返信日時:2020-06-18 11:12:14
加藤先生

的確なアドバイスをくださり、どうもありがとうございました。


>CTで根には問題ないと判断されたが、膿の臭いがするとなると、歯周病被せ物の不適合の可能性があると思います。

2ヶ月に1度、定期検診に行き、衛生士さんに歯磨き、歯の状態の把握をしていただいておりますが、先日5番がやはり痛いと申しました所、裏側の4番との間の部分の歯茎からかなり出血すると言われ、歯磨きを徹底すれば症状は治ると言われました。

確かに出血は収まりましたが、膿のような味と痛みは治りません。
被せ物はもう随分前からグラついており、状態は不安定です。


他の医師に診て頂こうか…とは思っておりますが、一体どうやって探したら良いのか。
良い医師との出会いが、全てだと痛感しております。
回答 回答3
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-06-19 21:50:29
夏休みさん、追加のご質問ありがとうございます。

根治は手術しかありませんが、現在症状が全くなく放置していて良いと言われました。

確かに、上顎洞根治術という手術がありましたが、現在はあまり行われておらず、保存的治療が主に行われていると思います。

現在症状がない、上顎洞炎と5番の痛みとの関連性は薄いとのことですが、状況が変わっていることも考えられるかもしれません。
6番、7番のあった時の歯性上顎洞炎感染源を除いた後も存続しているのか、5番が新たな感染源になっているのか、または別の問題があるのかもしれません。


>今は「中を掃除はできる」とおっしゃいます。

根の中の治療、つまり感染根管治療でしょうか。
それも一つの方法かもしれません。


>上顎洞の手術にあたって、実は6、7番があったところからアプローチした方が、鼻から内視鏡を入れるよりはるかに近い距離です。
>鼻からの内視鏡は距離が遠く届き難いため、骨を削る必要がある等説明を受けました。
口腔外科ではこういった手術はしておりませんでしょうか。

確かに、そう思われるのはわかります。
ただ、上顎洞の内側にはシュナイダー膜という粘膜があり、鼻からアプローチする場合は上顎洞の内側からのアプローチになりますが、口腔内からアプローチするには、シュナイダー膜を突き破ってしまうことになります。

上顎洞根治術というのがまさに、このシュナイダー膜ごと掻爬してしまう方法でしたが、リスクが高く、現在はあまり積極的には行われていないと思います。


抜歯の際に誤って上顎洞に穿通してしまったものの、膿が排出されて返って劇的に治った、というケースはあろうかと思います。

ただ、だからといって意図的に穿通させるという術式は、あまり聞きません。



>このままでは、5番、4番と失っていきますので、なんとかインプラントができる状態まで持っていきたいと思っております。

インプラントを行う場合、必要な骨がない場合にはサイナスリフトソケットリフトという方法をとる場合が多いと思います。

これも、口腔内から上顎洞にアプローチしますが、シュナイダー膜に穴をあけないように慎重に行います。
そのため、粘膜に炎症がないというのが前提になってくるかと思います。

上顎洞炎の治療とインプラントのためのサイナスリフト、似ているようで全然違う処置が必要になります。


上顎洞炎の治療からインプラントまでを総合的にみてもらえれば良いのですが、場合によっては耳鼻科、口腔外科、歯科と複数の先生にまたがり、難しいかもしれません。

あくまで文字情報から伝わる想像の範囲ですし、インターネット上の掲示板で診断はできないので限界がありますが、少しでも参考になればと思います。


どうぞお大事にしてください。

回答 回答4
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2020-06-20 02:06:03
夏休み さん、こんにちは。

真菌性上顎洞炎と歯の症状に関係性があるか、かなり難しいケースだと思います。

一方で、歯科口腔外科)が扱う上顎洞炎(歯性上顎洞炎)とは、切り離して考える必要があります。


>総合病院で精密なCTで調べたところ、残念ながら真菌性上顎洞炎だそうです。

ということから、歯性上顎洞炎と異なるCT所見(真菌性上顎洞炎に特徴的なCT所見)が確認されたのだと思われます。



>口腔外科ではこういった手術はしておりませんでしょうか。

真菌性上顎洞炎は歯性上顎洞炎とは全く異なるもので、基本的には歯科(口腔外科)ではなく耳鼻科の診療範囲となります。

治療方針も歯性上顎洞炎とは異なり、歯や歯周組織に対するアプローチは無関係で、お書きになられている通り、根本的な治療を目的とするのであれば耳鼻科での内視鏡手術は必須だと思われます。


なお、

>上顎洞の手術にあたって、実は6、7番があったところからアプローチした方が、鼻から内視鏡を入れるよりはるかに近い距離です。

と書かれていますが、実際には鼻から内視鏡を入れる手術の方が低侵襲な手術です。

問題は、この内視鏡手術を行ったことにより、夏休みさんの歯のお悩みが解決するかは未知数ということです。


>現在症状が全くなく放置していて良いと言われました。

というのは、歯科医師ではなく医師の先生のご意見ではないかと思われますが、いかがでしょうか?

歯の痛みには、虫歯歯周病以外の原因によるものもあり、これを非歯原性歯痛といいます。


最初のご質問内容に書かれているように、

>主治医は痛みの原因が歯ではないのでは?

(歯科の)主治医の先生も、非歯原性歯痛も視野に入れておられるのではないかと思います。

この非歯原性歯痛にも複数のタイプが存在するのですが、その一つに上顎洞の疾患による歯痛があります。


この上顎洞の疾患の一つに、アスペルギルスという真菌感染による上顎洞炎で歯痛を認めた症例が報告されています。

ただ、頻繁に遭遇する疾患ではないため、夏休みさんがこのケースに該当するかははっきりとしません。


可能であれば、非歯原性歯痛に詳しい歯科医療機関を受診されて、真菌性上顎洞炎についてはその歯科医療機関と耳鼻科で連携して治療方針を立てる、という状態が良いのではないかと思います。

一意見として少しでもご参考になれば幸いです。


お大事になされてください。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2020-06-20 11:00:26
こんにちは。

ずいぶん痛みに悩まされているようですね、お気持ちお察しいたします。

文面から推測すると無髄歯であれば感染根管を疑います。

感染根管治療 http://www.yamadashika.jp/infection.html


歯軋りがあるということで昨年末にマウスピースを作ったのですが、

歯ぎしりが原因とは考えにくいです、もし疑いが強いという事であればマウスピースを作り直すか歯ぎしりで当たるところを削ってやればわかります。

差し歯を取って圧痛から解放されたい、そんな気持ちです。

取れば原因がわかるかもしれません、先ずは正しい診断をするべきだと思います、そうしないと解決にはつながりません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 夏休みさん
返信日時:2020-06-20 13:09:31
滝野先生

お忙しい診察治療の中、詳しく教えていただき、本当にありがとうございます。


現状報告ですが、歯間ブラシで4、5番の間とその上の歯茎を丁寧に磨いていたら、痛みがかなり減りました。

1日中苦い味がすることには変わりなく、歯磨きでは出血しますが、膿が排出されていることで痛みが軽減したのかなと思っております。


真菌性上顎洞炎についてのご説明ありがとうございました。

もともと6番は抜歯され、7番と5番でブリッジしていました。
CTで7番の歯の治療で上顎洞に貫通するものが見えました。
鼻の症状が著しく出血もあり、歯の痛み、顔の腫れ等もあり抜歯に至りました。

抜歯で治ったと思ったのですが、数年経って歯痛を感じ鼻の症状が出るため、耳鼻科で診ていただいたところ、真菌性上顎洞炎とわかりました。
CTを見た歯科医

「骨がとても薄く、ちょっと穴をあけたら膿が出てきそうですね」

とおっしゃっていましたので、入院して内視鏡など使わずにその方法でできたらありがたいと思いました。


今回の痛みは鼻の症状は全くないこと、歯磨きで痛みが減ったことで上顎洞炎とは違うと思いますが、また痛みが酷くなったらすぐに主治医に相談致します。

耳鼻科の医師は手術はいつでもできると言っていますので、もしインプラントをしたいなら、まずはこちらの完治が先だと思っておりますので考えます。


どうもありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 夏休みさん
返信日時:2020-06-20 13:11:57
中本先生

お忙しい中、詳細かつ丁寧なご説明、本当にありがとうございました。


「現在症状が全くなく放置していて良い」とおっしゃったのは、2名の耳鼻科医です。

手術するレベルの悪さではない、手術は神経を傷つけたりする場合もあるということでした。
実際に今は鼻の症状もありません。


上顎洞の疾患の一つに、アスペルギルスという真菌感染による上顎洞炎歯痛を認めた症例が報告されています。

5番の歯の痛みが歯周病や歯そのものの問題ではない場合に歯科医師に伺ってみます。


>可能であれば、非歯原性歯痛に詳しい歯科医療機関を受診されて、真菌性上顎洞炎についてはその歯科医療機関と耳鼻科で連携して治療方針を立てる、という状態が良いのではないかと思います。

ご提案、大変ありがたいです。
耳鼻科でも歯科でも、度々原因はこちらではないと言われると、どうしたら良いかわからなくなりました。

歯科と耳鼻科がある総合病院は少なく、紹介状がないと受診できないのですが、情報を集めたいと思います。


今はかかりつけ歯科医のおっしゃる通りに歯間ブラシで痛みは軽減しました。
嫌な味と歯磨きの出血が続いていますが、
かなり楽になりました。

不安な気持ちでいると痛みも引きませんので、先生からのアドバイスは大変ありがたかったです。
どうもありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 夏休みさん
返信日時:2020-06-20 13:32:36
山田先生

具体的な症例を見せてくださり、ありがとうございます。
サイトにお写真や治療例があると、患者としてはかなり安心です。


住まいが近ければ、早速にでも先生に予約して、差し歯を外していただいて、中を治療していただきたいと思いました。
ですが主治医は差し歯を外すことは本意でないようです。
現在の5番の状況は私もよくわかりません。

衛生士さんから歯磨きの指導があり、医師には噛み合わせをちょっと削っていただきました。
ただCT画像は半年以上前のもので撮影はありませんでした。
中に変化はないだろうという判断でしょうか。


ありがたいことに投稿した時の痛みは鈍痛に変わりました。
ただ今後も同じ方針でしたら転院も考えます。
どうもありがとうございました。



タイトル 15年以上前に差し歯に、咀嚼痛はないが圧迫されるような歯の痛み
質問者 夏休みさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
上顎洞炎(蓄膿症)
口腔外科関連
回答者




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