レーザーで虫歯部分は取り除ききれるのか

相談者: tama01さん (30歳:女性)
投稿日時:2021-02-04 23:08:42
いつもお世話になっております、質問させて頂きます。


レーザー治療(レーザーで削りレジン詰め物をすると説明を受けました)で虫歯部分を完全に除去する事は出来るのでしょうか?


状態としては、右下6番の歯の噛み合わせ面の溝に黒色のc1程度の虫歯があり、他院で見て頂いた時には拡大した画像を見ながら黒色部分に小さな穴が空いていると言われ、削ると言われました。


もしc1程度の表面上の虫歯ではなく、万が一中まで広がった虫歯だった場合レーザー治療では虫歯を完全に中まで除去出来ず、中で虫歯が再発してしまうのでは?と思い通常のタービンを使った治療が良いのか、レーザーでの治療が良いのか迷っております。

出来るだけ歯を削りたく無いと言う私自身の希望もあり、レーザー治療を1つの治療方法としてご提案頂きましたが、疑問がある為迷っております。


自分自身のだらし無い生活習慣により虫歯を作ってしまい、歯は一度削れば2度と戻らず2次カリエスを繰り返してしまう物と知り、日々とても後悔し恥じております。

先生方のお力をお貸し頂ければ幸いです、ご回答宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-02-05 10:01:57
こんにちは。


レーザーの種類によると思いますが、基本的に光(レーザー)は直進性です。
ですから内部で広がる虫歯を全て取り切るには歯質を直進的に失う事が前提でしょう。

タービンのストレートバーで削っても同じだと考えます。

ただ、エナメル質に限局すれば耐酸性を高める事が報告されていますから、初期虫歯や予防には効果的だと思います。


エナメル質をタービンでもレーザーでも使い開削して内部で虫歯が広がって軟化象牙質でズボズボならば軟化象牙質を可及的に除去する為に器具到達が可能になるように更にエナメル質を開削するか?ラウンドバーやエキスカを駆使して治療を行うことになるのかな?と思います。
もちろん、レーザーでそれを行う事もできます。

その場合、痛み少ない治療が可能になるのは機械的刺激や剥切を起こさないレーザーなのかもしれません。


水を当てながら光熱エネルギーで切削するタイプのレーザーもあります。

イメージ的にはタービンとラウンドバーや手用切削具を駆使して必要最低限の歯質除去だけで治療を完了する方が職人技的かな?と思いますが、なかなか技術が高い歯科治療に出会うのは難しいですからレーザーをうまく使うことで治療の簡便化をされてあるのも悪くはないと思います。


保険適用治療になっていますから、一定以上の標準性を国が認めていると思います。



虫歯治療は手遅れになると難しい治療になりますから早めに見つけてもらい、治療時には歯質を一定量失っても代用品でしっかりした修復を受けなければ長期的に持たない治療になると理解してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tama01さん
返信日時:2021-02-05 14:24:11
Dr.ふなちゃん先生、お忙しい中ご回答ありがとうございます。
大変参考になります。


レーザーの種類としては、歯科のHPに虫歯治療にも使用すると説明があり紹介されておりました【アーウィンアドベールEvo】と言うレーザーだと思われます。


レーザーでの開削であってもエナメル質を超え広がった虫歯であれば、通常のタービンなどで内部を削っていく方法となるのですね。
分かり易い説明ありがとうございます。




>>虫歯治療は手遅れになると難しい治療になりますから早めに見つけてもらい、治療時には歯質を一定量失っても代用品でしっかりした修復を受けなければ長期的に持たない治療になると理解してください。

しっかりした修復が重要になってくるのですね。
大変参考になります。

長期的に持つ治療というのは、治療後の二次カリエスの発生も関係してくると思うのですが、詰め物の精密性や劣化による歪み、破損以外に詰め物の下に取り切れていない虫歯あり、そこからの二次カリエスが起こるパターンもあると耳にしたのですが。

そういった事を防ぐためには拡大鏡を使っての治療をしてもらう方が、確実性は上がるかもしれないなど、何かアドバイスあればよろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-02-05 16:05:04
>そういった事を防ぐためには拡大鏡を使っての治療をしてもらう方が、確実性は上がるかもしれない

その通りだと思います。

エナメル象牙境で虫歯は大きく広がっていきます。
最小限の侵襲で行うMI治療も大事ですが、だからといって虫歯を取り残しては逆効果ですね。

エナメル象牙境をどの範囲で削る必要があるかは、肉眼では判断のしようがないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-02-05 21:54:14
〉レーザーでの開削であってもエナメル質を超え広がった虫歯であれば、通常のタービンなどで内部を削っていく方法となるのですね。

歯の水分に反応して虫歯を無痛的に蒸散できるタイプですね。
エナメル質にクラックなど起こさず象牙質虫歯も蒸散でき保険適用ですからよいのではないでしょうか?


拡大鏡で取り残しを目視確認する事も大切でしょうし、柔らかさをエキスカなどで確認するのも必要でしょう。

エナメル象牙ジャンクションに沿ってひどく広がってしまっている虫歯はかなりあります。
取り残さないように追求していくと歯質のほとんどなくなる事もあり悩ましいです。


破折につながらないようにオゾンや薬剤を使用する場合もあり得ると思います。

深くなった虫歯治療は難しい事だらけです。

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タイトル レーザーで虫歯部分は取り除ききれるのか
質問者 tama01さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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