ダイレクトボンディング、同じメーカーと先生でなくても大丈夫か?

相談者: ギッチョさん (35歳:男性)
投稿日時:2021-09-26 13:03:11
こんにちは。
質問お願いします。


以前同じダイレクトボンディングでもメーカーが違えば仕上がりの硬さが違うというのを見ました。

という事は歯科を変え違う歯科になっても前の歯科で使用していた同じメーカーのダイレクトボンディングを使用している歯科ならば、口腔内は同じ硬さのダイレクトボンディングで統一できるという事でしょうか?

それともそういう事ではなく色んなメーカーの様々な材料を組み合わせてダイレクトボンディングは出来上がるので、ダイレクトボンディングのメーカーだけ同じでも他が違えば仕上がりの硬さは歯科によって違うのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-09-26 18:29:44
こんにちは。


ご質問はダイレクトボンドとのことですから、保険レジン充填ではなく、自費レジンを使った修復治療についてでしょうか?

保険医の場合、修復治療の目的が審美修復を目的としていると保険治療ができませんから(自費専門の歯科医院の場合は元々保険診療をしていない)レジン充填を保険治療と区別してダイレクトボンドと名乗っている場合もあると思います。

使用されるものは、保険治療の場合は保険適用の材料で行うという決まりがあり、自費治療の場合は、様々な制約を逃れます。


ですから、個人輸入した関連材料を使う場合もあるでしょうし、保険適用外として日本のメーカーが販売している材料を使用する場合もあるでしょう。

色々なケースがありますから、おかかりになっている歯科医院にどのように差別化しているのか?については直接お尋ねになってはいかがでしょうか?


直接口腔内で重合させる樹脂による治療ですから、厳密にいえばお口の状態や手技によって素材の良さを完全に発揮できているのか?が変化すると思います。

アバウトにいえば、前歯用と臼歯用に用途を変えてあり強度を取るのか?審美性を取るのか?操作性を取るのか?研磨性を取るのか?耐摩耗性をとるのか?などで、ケースによって使い分ける歯科医が多いのではないか?と想像します。
もちろん、安価な治療の場合は価格が重視されて安いから使っているという場合もあるだろうと思います。


JIS規格があり様々な検査に合格したものが日本の保険適用になっていますし、結局は口腔内で固める樹脂ですから患者さん側が細かいことを気にされる必要があるというようなものではないように思います。


レジン充填もダイレクトボンドも芸術と科学が要求される治療になるため、術者の技量に出来が大いに左右されます。

同じ歯科医にとりあえず行ってもらっておくと同じレベルで収まり差があまり出ないかもしれませんね。


自費治療の場合、技術料をかなり高額に請求している歯科医院がたくさんあると思います。

回答 回答2
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2021-09-26 22:19:32
こんにちは。


口腔内を同じ硬さのダイレクトボンディングで統一したいというご希望なのでしょうか。

レジンの物理性質、例えば耐摩耗性や曲げ強度はメーカーや材料ごとに固有の数値でしょうから、術者によって大きくは変わらないと思います。

ただし、口腔内でうまく材料の特性を発揮するためには、窩洞の形態や表面処理、ラバーダムによる防湿が確実にできていたか、積層充填によっても内部応力の残留も違いますし表面の未重合層を残さない工夫がされているかなど、無数の要素があると思います。



>色んなメーカーの様々な材料を組み合わせてダイレクトボンディングは出来上がるので

ダイレクトボンディングにも各社から様々な製品がでていますから、何をどのように組み合わせて用いるか歯科医師ごと、より良いと思われるものを選択しているのだと思います。

それぞれ、色の違いや象牙質エナメル質ごとにラインナップされたシリーズで使うことが多いでしょう、意図や考えがあって複数のメーカーのレジンを組み合わせることもあるかもしれません。


お気にされていることがどのようなことなのかはわかりませんが、最表層の硬さ(耐摩耗性)ということであれば、エナメル層の一番外側にくるレジンの物性ということになると思います。

ただし、治療の善し悪しは材料のみで決まるものではありませんから、通常、そこまで気になさる必要はないように感じます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ギッチョさん
返信日時:2021-10-19 16:43:49
回答ありがとうございます。
自費ダイレクトボンディングについての質問でした。


まさしくふなちゃん先生の言われる通り歯医者の違いでの「差」を気にしていました。
違うメーカーのダイレクトボンディング、違う先生だと材料の硬さ、技術に差が出て噛み合わせのズレやその他が同じ歯科で治療をしていくよりも差がでてしまうのではないかと心配で、滝野先生の言われるように違う歯科でも同じメーカーのダイレクトボンディングで統一したらいいのではと考えていました。


転勤にてどうしても歯科を変えなければならない状況でして、せめて歯科を変えても口腔内を同じメーカーのダイレクトボンディングで統一すれば違うメーカーのダイレクトボンディングよりは噛み合わせ等の機能性がズレにくいのかなと思い質問させていただきました。



同じメーカーのダイレクトボンディングでも先生が違えば技術も違い咬合部等の表面の処理等、造形も違うので同じ先生で口腔内の治療を統一するより噛み合わせ等その他にも色々とズレが生じる可能性があるのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-10-19 16:43:49
こんにちは。


咬合は調和ですから、ダイレクトボンドとして自費レジン修復をされた先生でも終生の咬合維持の重要ポイントには流石にレジン修復はしてないでしょう。

強度が高くなっているといっても所詮レジンはレジンですから、咬合維持に関与する部位に積極的に使われたとは思えませんから、気にされなくて良いのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ギッチョさん
返信日時:2021-10-19 16:46:18
ふなちゃん先生ありがとうございます。


重要ポイントかはわかりませんが5番〜奥歯数箇所にダイレクトボンディングを使用しております。
同じ歯科に通った方が同じレベルに収まり差があまりでないかもしれませんとの事ですが、差が出るとどの様な事が起こりうるのでしょうか?


そして仮に重要ポイントに自費レジンを使用していた場合、やはり歯科は変えずに同じ先生に治療してもらった方が咬合維持、噛み合わせなど歯にとって無難なのでしょうか?

それとも過去に重要ポイントを自費のレジンで治療してもらっていて新しく違う部位の重要ポイントの治療を違う歯科の自費のレジンで治療できる場合、先生や自費のレジンのメーカーが変わってレジンの硬さが変わってもそこは噛み合わせや咬合維持、機能面は関係ないのでしょうか?



まとまると新しく変わる歯医者さんもちゃんとした歯医者さん前提で歯科が変われば先生、メーカーの違う自費のレジンやその他の詰め物被せ物の硬さやその他使用する材料等すべてが変わると思うのですが、その差から噛み合わせ等がズレやすい、他にも歯にとってよくない等の可能性が少しでもあるのかないのかを知りたいです。

長々とすみません。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-10-19 16:46:18
>同じ歯科に通った方が同じレベルに収まり差があまりでないかもしれませんとの事ですが差が出るとどの様な事が起こりうるのでしょうか?

芸術性が異なるかもしれません。


>同じ先生に治療してもらった方が咬合維持、噛み合わせなど歯にとって無難なのでしょうか?

咬合維持に積極的に関与する部位にダイレクトボンドでの修復はしないでしょう。


自費レジンで治療できる場合、先生や自費のレジンのメーカーが変わってレジンの硬さが変わってもそこは噛み合わせや咬合維持、機能面は関係ないのでしょうか?

そもそも、自費のレジンと保険のレジンはメーカー販売時点では色調再現性の違いや個装されているか?だけでしょう。

稀に日本未認可品を個人輸入して使う先生もおられますが、日本のメーカーの(保険適用製品と物性は一緒)コンポジットレジンも海外で評価が高いのでそんなに差はないように思います。


>歯科が変われば先生、メーカーの違う自費のレジンやその他の詰め物被せ物の硬さやその他使用する材料等すべてが変わると思うのですが、その差から噛み合わせ等がズレやすい、他にも歯にとってよくない等の可能性が少しでもあるのかないのかを知りたいです。

ないでしょう。
ご心配不要でしょう。

口腔内で徐々に経年劣化(吸水性ゼロにならない素材)していく素材ですから、細かいことを考え始めると治療時期が違うだけでも違うので気にされなくてよいと思います。


ダイレクトボンドはMIのコンセプトで歯を修復治療のために余分に削り取らなくてよいという最大のメリットがありますが、元々が樹脂のバインダーにセラミックの細粒などの強度の高いものを練りこんで作った樹脂ですから、樹脂部は耐摩耗性が上がったとはいえ歯磨きや(歯磨きにも研磨剤がはいっていますからね)毎日のお食事ですり減っていくのが前提の治療です。

大きな咬合力や摩擦力が繰り返し浸水状態でかからない部位に使用するのに適している素材です。

例えば小窩裂溝虫歯の修復や、隣接面虫歯の修復、咬合圧が繰り返しかからない平滑面、表面、裏面などです。お口の中の劣悪な環境下で重合をさせるものではなく工場で規格製品として作製されているハイブリッドレジンでも臼歯の咬合維持に重要な部位には積極的に使えないと判断する歯科医は多いですし、保険でも最後臼歯には使用不可です。


ですから、ダイレクトボンドでの修復治療を受けられたのは咬合維持に積極的に関与していない部位だと想像できます(そもそもそういう部位は欠けたり摩耗はするが虫歯になりにくい)であれば、何で対合を充填治療しても問題ないと考えてよいだろうと想像します。

重要な咬頭を含む治療は補綴治療といい保存修復治療とは違ってくると思いますし、ダイレクトボンドの素材では通常しません。


ご安心されてよいのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ギッチョさん
返信日時:2021-10-19 16:48:17
ふなちゃん先生ありがとうございます。
だいぶわかってすっきりしました。

最後に気になった事だけ質問させて下さい。


1.極論ですが多数の歯科で様々なメーカーのダイレクトボンディングを色んな部位に入れて治療したとして、ダイレクトボンディングのメーカーや歯科の先生、その他材料など全てが違うからという事で噛み合わせや歯の機能等、歯に良くないような影響が出る事はないと思ってもいいという事でしょうか?


2.上記回答におけるふなちゃん先生の言う芸術性とは具体的にどの様な事なのでしょうか?
その芸術性が異なった場合、歯や噛み合わせ等にとって良くない事がある可能性はあるのでしょうか?


3.これから気をつけようと思う事なのですが歯科を変える場合、前の歯科と治療方法やその他何かが異なる事でその差から噛み合わせや機能面、歯にとって良くない事が起こる可能性はあるのでしょうか?



よろしくお願いします。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-10-19 16:48:17
〉1
そうです


〉2
色出しと形だけです
単歯毎の治療でレジンでできる範囲ですから機能面では問題ないでしょう。


〉3
ダイレクトボンドで収まっている虫歯ならそんなに気にされなくてよいでしょう。

歯科医の中でも超有名な歯科医にこの歯をやってもらい、別の歯は別の有名な歯科医にやってもらったというコレクターのような歯科医がいました。
上手くて有名な歯科医の治療は非常に高額な治療費になります。
経年変化も含めて体感されたかったのでしょう。


ダイレクトボンドはいかにMIコンセプト内で繋ぎ目がわからないように天然歯に似せて歯を再現していくか?ほぼ芸術作品ですから、そこに大きな機能的な役割まで期待するのは期待しすぎかなと思います。
すり減るのが前提の材料ですからね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ギッチョさん
返信日時:2021-10-19 16:50:07
ふなちゃん先生ありがとうございました😊


不安がなくなり本当に助かりました。



タイトル ダイレクトボンディング、同じメーカーと先生でなくても大丈夫か?
質問者 ギッチョさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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