歯根端切除を受けずに経過観察してもらいたい
相談者:
たな7さん (57歳:女性)
投稿日時:2022-04-09 22:58:13
右上1番。
根管治療を既に5回受けています。
前半に受けた治療は今思えば杜撰なものでしたが、20年前にマイクロスコープとラバーダム使用の精密根管治療を受けて、劇的に改善しました。
しかしながら5年前に痛みと膿が再発し同じ歯科で再度の精密根管治療を受けました。
2ヶ月ほど前にその歯が浮いたような感覚になりレントゲンを撮ってもらったところ、根に膿があるのがわかり歯根端切除を提示されました。
かつて治療を受けた医院は遠方で今は通っておらず現在は別の医院で、大きな治療は初めてなので不安に思い、セカンドオピニオンを受けました。
どちらの医院も再々々の根管治療は難しいとのこと。
ただ、セカンドオピニオン先の医院では、今は痛みも無いので手術をせずに経過観察をして、変化がある場合に手術で良いのではないか、とのことで迷っています。
目先の手術の怖さから逃げたくて転院して経過観察をする選択に惹かれています。
今のところ痛みはありません。
現在通っている医院では、膿は急に痛くなる可能性があると言います。
保存歯科の医師が手術を担当することになっています。
手術をするべきか、転院するべきか、迷って迷って毎日考えが変わってしまいます。
アドバイスを頂けたら幸いです。
根管治療を既に5回受けています。
前半に受けた治療は今思えば杜撰なものでしたが、20年前にマイクロスコープとラバーダム使用の精密根管治療を受けて、劇的に改善しました。
しかしながら5年前に痛みと膿が再発し同じ歯科で再度の精密根管治療を受けました。
2ヶ月ほど前にその歯が浮いたような感覚になりレントゲンを撮ってもらったところ、根に膿があるのがわかり歯根端切除を提示されました。
かつて治療を受けた医院は遠方で今は通っておらず現在は別の医院で、大きな治療は初めてなので不安に思い、セカンドオピニオンを受けました。
どちらの医院も再々々の根管治療は難しいとのこと。
ただ、セカンドオピニオン先の医院では、今は痛みも無いので手術をせずに経過観察をして、変化がある場合に手術で良いのではないか、とのことで迷っています。
目先の手術の怖さから逃げたくて転院して経過観察をする選択に惹かれています。
今のところ痛みはありません。
現在通っている医院では、膿は急に痛くなる可能性があると言います。
保存歯科の医師が手術を担当することになっています。
手術をするべきか、転院するべきか、迷って迷って毎日考えが変わってしまいます。
アドバイスを頂けたら幸いです。
[過去のご相談]
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2022-04-10 10:03:56
時間にヒビがあって歯根の先ではなくて表側の骨がなくなってきている場合保存不可能時の抜歯後にブリッジやインプラントがやりにくくなることがあると思います。
経過観察する事を選択する際にはよくお考えください
経過観察する事を選択する際にはよくお考えください
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-04-10 11:45:05
こんにちは。
噛み合わせは問題はないのでしょうか?
該当の歯に指を当てていただき他の歯と比較して、様々な顎の位置(顎運動時)でその歯に力が集中している等の力学的な問題は生じてきていませんか?
>どちらの医院も再々々の根管治療は難しいとのこと。
ラバダムマイクロ根治、精密根管治療といえば、MTA充填がセットというイメージが過去ありましたから再度根管からのアプローチは無理なのでしょう。
>レントゲンを撮ってもらったところ根に膿があるのがわかり歯根端切除を提示されました。
根に膿があると言ってもどの程度のものか?また根管治療直後からの経過でどのように大きくなっているのか?症状がなくなっていた長い期間中との比較で考えることになると思います。
ですからそれらの資料を保管しているはずの根管治療を行った歯科医が判断するのが一般的だと考えます。
>現在通っている医院では、膿は急に痛くなる可能性があると言います。
>保存歯科の医師が手術を担当することになっています。
この歯科医院は術後経過の資料をお持ちなのでしょうか?
すでに5回の根幹治療を御受けになっていてその度に機械的な切削や化学的な処理が内面から施されているならば、かなり残存歯質は喪失しているのではないか?と想像します。
(上の1番ですから残っている可能性もあるかもしれませんが)
力学的な問題が生じていると残存歯質にヒビが入っていってそこが炎症を生じる要因になっているという事も考えたほうが良いかもしれません。
咬合に問題が生じていないか?をまずしっかり確認してもらうと違和感が消失して残せる可能性が高まるかもしれませんね。
とはいえ、複数の歯科医が実際に拝見しているのですからその診断を優先してください。
噛み合わせは問題はないのでしょうか?
該当の歯に指を当てていただき他の歯と比較して、様々な顎の位置(顎運動時)でその歯に力が集中している等の力学的な問題は生じてきていませんか?
>どちらの医院も再々々の根管治療は難しいとのこと。
ラバダムマイクロ根治、精密根管治療といえば、MTA充填がセットというイメージが過去ありましたから再度根管からのアプローチは無理なのでしょう。
>レントゲンを撮ってもらったところ根に膿があるのがわかり歯根端切除を提示されました。
根に膿があると言ってもどの程度のものか?また根管治療直後からの経過でどのように大きくなっているのか?症状がなくなっていた長い期間中との比較で考えることになると思います。
ですからそれらの資料を保管しているはずの根管治療を行った歯科医が判断するのが一般的だと考えます。
>現在通っている医院では、膿は急に痛くなる可能性があると言います。
>保存歯科の医師が手術を担当することになっています。
この歯科医院は術後経過の資料をお持ちなのでしょうか?
すでに5回の根幹治療を御受けになっていてその度に機械的な切削や化学的な処理が内面から施されているならば、かなり残存歯質は喪失しているのではないか?と想像します。
(上の1番ですから残っている可能性もあるかもしれませんが)
力学的な問題が生じていると残存歯質にヒビが入っていってそこが炎症を生じる要因になっているという事も考えたほうが良いかもしれません。
咬合に問題が生じていないか?をまずしっかり確認してもらうと違和感が消失して残せる可能性が高まるかもしれませんね。
とはいえ、複数の歯科医が実際に拝見しているのですからその診断を優先してください。
相談者からの返信
相談者:
たな7さん
返信日時:2022-04-10 12:34:38
柴田先生、船橋先生、ご回答頂きありがとうございます。
船橋先生のご指摘の通り、歯質は残り少なく太いファイバーコアを除去するにはリスクが大きい、再々々の根管治療が難しいのもどちらの医院もそれが理由だそうです。
手術を担当する医師からは、切開してヒビを発見したらMTAセメントで補強をする、と説明されました。
セカンドオピニオン先の医師からは、膿は小さいものの根の先端ではなく左上1番との間に入り込むように存在しているので該当箇所のヒビの可能性を指摘され、経過観察して変化があったら手術、その際ヒビを確認したら抜歯、と説明されました。
いずれにしてもあまり長くはもたせられないのかも、という覚悟はしていますが、少しでも延命できる方法は手術なのか経過観察なのか、と悩んでしまいます。
船橋先生のご指摘の通り、歯質は残り少なく太いファイバーコアを除去するにはリスクが大きい、再々々の根管治療が難しいのもどちらの医院もそれが理由だそうです。
手術を担当する医師からは、切開してヒビを発見したらMTAセメントで補強をする、と説明されました。
セカンドオピニオン先の医師からは、膿は小さいものの根の先端ではなく左上1番との間に入り込むように存在しているので該当箇所のヒビの可能性を指摘され、経過観察して変化があったら手術、その際ヒビを確認したら抜歯、と説明されました。
いずれにしてもあまり長くはもたせられないのかも、という覚悟はしていますが、少しでも延命できる方法は手術なのか経過観察なのか、と悩んでしまいます。
回答3
相談者からの返信
相談者:
たな7さん
返信日時:2022-04-10 13:26:56
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2022-04-11 11:27:58
こんにちは。
現在の悪化の原因が何かという事になります、20年前に治療して経過が良かったが問題が出てきたという事ですから新たな問題が出てきたと考えた方がいいように思います。
個人的には歯根破折、セメント質剥離、歯根外部吸収が思いつきます、それぞれ対応が違いますので原因の確定が必要です。
単に経過観察をしていいわけではありません。
歯根破折 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%C7%CB%C0%DE&x=0&y=0
セメント質剥離 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=152
歯根外部吸収 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%B3%B0%C9%F4%B5%DB%BC%FD&x=58&y=15
現在の悪化の原因が何かという事になります、20年前に治療して経過が良かったが問題が出てきたという事ですから新たな問題が出てきたと考えた方がいいように思います。
個人的には歯根破折、セメント質剥離、歯根外部吸収が思いつきます、それぞれ対応が違いますので原因の確定が必要です。
単に経過観察をしていいわけではありません。
歯根破折 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%C7%CB%C0%DE&x=0&y=0
セメント質剥離 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=152
歯根外部吸収 http://yamadashika.jugem.jp/?search=%BB%F5%BA%AC%B3%B0%C9%F4%B5%DB%BC%FD&x=58&y=15
相談者からの返信
相談者:
たな7さん
返信日時:2022-04-11 17:38:51
山田先生、ご回答頂きありがとうございます。
確かに、新たな問題が発生した可能性について、当たり前のことなのに重視していませんでした。
今まで長いこと大丈夫だったからといってこの先ずーっと小康状態が続く保証は無いですね。
手術を怖がってばかりいないで担当する先生に再度相談したいと思います。
多くの先生方のご意見を頂きありがとうございました。
嫌だ、怖い、で頭がいっぱいでしたが一つ一つアドバイスを読みながら冷静に考えることができました。
確かに、新たな問題が発生した可能性について、当たり前のことなのに重視していませんでした。
今まで長いこと大丈夫だったからといってこの先ずーっと小康状態が続く保証は無いですね。
手術を怖がってばかりいないで担当する先生に再度相談したいと思います。
多くの先生方のご意見を頂きありがとうございました。
嫌だ、怖い、で頭がいっぱいでしたが一つ一つアドバイスを読みながら冷静に考えることができました。
タイトル | 歯根端切除を受けずに経過観察してもらいたい |
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質問者 | たな7さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 57歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ | 歯根端切除術 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。