神経が死んでいる歯は治療せずそのままでよいのでしょうか?

相談者: そらママさん (54歳:女性)
投稿日時:2023-07-19 17:49:45
死んでしまった神経の治療について伺いたいので宜しくお願いします。


先日2年ほど前に治療して被せた銀歯、上顎6番がズキズキ痛み、歯茎も全体的に腫れていたので再治療を始めました。
(実はずっと温冷の飲食での鈍痛が時々あります)

画像で確認すると死んでいる神経と生きている神経があり、歯茎からの影響で痛みが出たのかもしれないとの先生の見立てでした。

被せ物を除去し(その際歯茎からの出血あり)、抗生剤で一旦圧と腫れを軽減し今は落ち着いていますが先生は「生きている神経は残したほうがいいのでこのまま落ち着いたらかぶせ物をしましょう」とおっしゃいます。
私は歯茎というより根管(歯の奥)の痛みに感じます。


*死んでしまった神経の治療はしなくていいのか?

*死んだ神経を根管治療する場合は生きている神経を抜髄しなければならない、と言われたがそうなのか?

*根本的な原因を治療せず、被せ物をしてもすぐ繰り返すのでは?
(2年で再発)

と、先生には相談していますが他の先生方の意見をご教示いただけたらと思います。宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2023-07-19 20:41:18
上顎6番は、3根あります。
原則として歯髄が失活している根は根管治療すべきです。
失活歯髄根による)根尖歯周囲炎を生じていますので、骨内に(嫌気性)細菌が住み着いていることになります。
根管治療によりほとんど退治できるのです。

誰でも、例えば木製の箸の先が感染した状態で体の中にあったとしたら除去しようとしますよね。
 
他の根管歯髄が、髄腔の石灰化により稀に完全に隔離されている場合は、感染していないか様子を見てから手を付けないことはあります。

嘆かわしい歯科医が存在することがあるのですね。
転院してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: そらママさん
返信日時:2023-07-19 23:59:56
>松山先生


早速のご返答ありがとうございます。


根尖性歯周炎検索してみました。
ズキズキと拍動した痛み、熱い物はしみ冷たい物は和らぐ、根尖歯肉がはれ痛み出血、時には顔もはれる等々。。。
全て当てはまる症状です。

2年前被せてから熱い物冷たい物の痛みや、フロス歯間ブラシを使うと時々大量の出血もしていました。
神経が生きているのだから仕方がないと思って我慢してしていましたが悪い方へ進行していたのですね。

根管治療は必須ということは承知しました。

実はこの歯科医院は4件目で2年近く通って半年前にようやく治療を終えた歯科医院です。
他の歯科医院もそうですが相当調べて通院したにも関わらず、途中で納得できずに転院した経緯があります。

今の歯科医院を転院したいのは山々ですが、自費治療を7本しており、アフターケア等の面で継続を検討しています。


そこで同じ質問で大変申し訳ないのですが生きている神経は抜髄して根治した方がいいのでしょうか?
そのまま何もせずでも問題ないのでしょうか?
勿論、失活歯髄根の根治はして貰えるよう相談したいと思います。もしそこで意見の相違があった場合は転院を考えます。

生きている新駅の処置についてアドバイスお願い致します。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2023-07-20 13:10:17
こんにちは。
歯髄は腔で繋がっていますから、松山先生がすでにきちんとお書きになっていますが、

>髄腔の石灰化により稀に完全に隔離されている場合は、感染していないか様子を見てから手を付けないことはあります。

という事になります。

完全に他の腔から隔離されていれば根管治療中に感染しない為あえて手をつけない選択が可能になります。

ただ、質問内容からは、根管治療はやりたくない(苦手)歯科医なのかな?と思いましたから、歯内療法医を紹介してもらう等で根管治療を得意として生業をされていれ歯科医にお願いしてもよいのかもしれませんね。

紹介してもらえれば歯冠修復時から戻る事ができますね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2023-07-21 11:01:28
こんにちは、実際見てみないと分かりませんが、

>先生は「生きている神経は残したほうがいいのでこのまま落ち着いたらかぶせ物をしましょう」とおっしゃいます。
 
そもそもの診断と治療方針が間違っていると思います。
 
歯の神経は一部死に始めると徐々に全部死んでしまいます。
 
後、レントゲンなどでは一部生きている、一部死んでいるなどの診断はできません。
電気歯髄診断など電気で神経の生死を知る方法はありますが、これをやってもどこが生きていて、どこが死んでいるなどの判断はできません。
 

>死んだ神経を根幹治療する場合は生きている神経を抜髄しなければならない、と言われたがそうなのか?
 
1本の歯の神経を部分的に残すなどの治療法は確立しておりません。
 
実際開けてみて、顕微鏡下で出血や神経の色などから神経の生死を判断してイチかバチかで保存する試みはありますが、でもかなりイレギュラーな方法でやっている先生もかなり歯髄保存に精通した先生になりますし、保険適応にもなりません。
 

>「根尖性歯周炎検索してみました。
>ズキズキと拍動した痛み、熱い物はしみ冷たい物は和らぐ、根尖歯肉がはれ痛み出血、時には顔もはれる等々。。。
 
であれば既に細菌感染しているので、あまり神経の保存は考えない方がいいでしょう。
 
 
>今の歯科医院を転院したいのは山々ですが、自費治療を7本しており、アフターケア等の面で継続を検討しています。
 
船橋先生がおっしゃるように、その歯の根管治療だけ紹介状を書いてもらい歯内療法専門医に治療してもらうのも1つですね。
 
何にせよ、今の方針で様子をみても抜歯がどんどん近づくだけなので、自分の家族であれば直ぐにでも転院を促しますね。
 
自費の保障を維持したいとのことであれば今の先生と相談し、今後の方針を出すしかないと思います。
 

今の状態は専門医のデーターでも神経が生きている抜髄より根管治療の成功率は低くなっているのでよくよく先生はしっかり選ばないと、今後もその歯のことでトラブルに会いやすいので注意してください。
 
おだいじに

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2023-07-23 08:34:57
井野先生が回答されたように歯髄の生死をレントゲンで判断することは難しいと思います。

特に上顎六番のように三根ある歯はレントゲン上で歯根が重なって写る場合が多く診断が元々難しいと思います。


>年前被せてから熱い物冷たい物の痛みや、フロス歯間ブラシを使うと時々大量の出血もしていました。

これは被せ物の形が悪く歯茎を刺激していたり、歯垢が溜まりやすい形態であったり、被せ物の縁がうまく適合していないとおきやすい症状だと思います。

>自費治療を7本しており、アフターケア等の面で継続を検討しています。

なかなか単純な転院がむずかしければ他の回答にもあるようにどこか根管治療だけをお願いできる歯科医院を紹介してもらうことが良いように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: そらママさん
返信日時:2023-07-25 14:19:46
>船橋先生


髄腔が石灰化してしまうと治療はかなり難しくなるのですね。

次回の通院の際に根幹治療が得意な先生を紹介していただくか、専門医を自分で探すか先生に相談しようと思います。


アドバイスいただきありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: そらママさん
返信日時:2023-07-25 15:02:49
>井野先生


返事が遅くなり申し訳ありません。


歯の神経は一部死に始めると徐々に全部死ぬ
>1本の歯の神経を部分的に残すなどの治療法は確立してない

残った神経も徐々に死ぬのであれば全ての根の治療をしっかりした方がよいと理解しました。
抜歯はなんとか避けたいです。

主治医に紹介状を書いてもらい歯内療法専門医に治療してもらうか、自分で良い専門医を探したいと思います。

今回もですが歯科医院を探すことの難しさを痛感しています。
色々な歯科医院(4年以上)で治療をした歯が良い状態でいてくれることを祈るばかりです。
もちろん定期健診歯磨き等自分でできることはやっていきます。
(愚痴になりすみません)

色々アドバイスいただき方向が見えました。
本当にありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: そらママさん
返信日時:2023-07-25 15:22:45
>柴田先生

上顎6番は歯髄が3本ありレントゲンで歯髄の生死を判断するのは難しいのですね。


被せ物の形が悪く歯茎を刺激していたり、歯垢が溜まりやすい形態であったり、被せ物の縁がうまく適合していないとおきやすい症状だと思います。

主治医は歯茎の腫れは磨き方の問題なのでフロス歯ブラシでしっかり磨くと歯茎が引き締まってきます、とおっしゃってました。
毎日自分なりにしていたつもりなんですが・・・。
でも被せ物が合わず歯茎を刺激してしていたという柴田先生の意見で納得しました。


今回は根管治療を専門医でと考えているのでその時はしっかりした被せ物にしたいと思ってます。


色々お答えいただき本当にありがとうございました。



タイトル 神経が死んでいる歯は治療せずそのままでよいのでしょうか?
質問者 そらママさん
地域 非公開
年齢 54歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
回答者




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