かみ合わせが悪く下顎前突症で、不定愁訴が出ています

相談者: A15さん (63歳:女性)
投稿日時:2024-12-09 23:06:53
困っています。
かみ合わせが悪く下顎前突症で、不定愁訴が出ています。

左下6、7番欠損でコーヌスを入れています。
低くなったので、14年位通っていた主治医に又診てもらおうと、連絡をとりましたが閉院してしまい、それから個人クリニック、歯科大とあたったのですが、うちでは出来ないと、断られてしまい

大学病院はコーヌス出来る先生は、一人いるが、枠が一杯なので、OBの開業医一覧を渡すので、自力で見つけてほしい)

と、言われ、右往左往しているうちに、一年が経過してしまい、とうとう、下顎前突症で、不定愁訴が出るようになってしまいました。



首肩背中が、バリバリ、腰痛、吐き気、胃腸の不快感、倦怠感、頭が働いていない等、今やっとかみ合わせ治療に、力を入れているクリニックを見つけて通院して3カ月弱なのですが、前回やっと左下のコーヌスを少し高くして、もりたし、右上の4〜6番のブリッチを削って盛り足し、補綴矯正という形をとっていたのですが、その部分の減りが早いので、(私も油断して硬いもの食べてしまったせいもあるのですが)、とりあえずコーヌスを作ってしまおう、固定しないとかみ合わせ治療が進まないからとの事で、

つきましては、左下6、7番の欠損の骨が、だいぶ減ってきてしまっているので、又コーヌスを入れても沈んでしまうので、上物を入れないインプラントのスクリュー?アンカー?を一部入れて安定させましょうとの事なのですが、この方法が一番適しているのでしょうか?


私としては、インプラント系は入れたくないのですが、補綴で徐々に、治していきたいのですが。

私の口腔内なのですが、前歯1、1、右2番ブリッチ、その内右1番が、欠損、右上4〜6番ブリッチ、その内5番は欠損、右上5〜7番ブリッチです。

後、下顎前突症で、かろうじて、下の歯は、上の歯より出ていませんが、下2番が、上下垂直に、重なっている感じ、上右3番糸切り歯が、上下垂直に、重なっている感じです。



あと、左で噛む癖があるので、左の顎関節が、かくかくとなります、痛みはありません、そして唇が左に少しずれています。
でもCTで、顎関節を撮影した限りでは、特に異常はないそうです。

これを、元の様に、下の歯全体が、内側に入るようにならないでしょうか。
又、このようなお口の環境なので、ワイヤー矯正は、出来ず補綴のみの矯正で、進めていくしか、ないのですよね。


又、主治医は、左下奥のコーヌスだけは、きちんと作ってからのかみ合わせ治療との事ですが、もう作ってしまっては、治療の過程で、歯肉が、ずれてきて合わなくなったり、痛くなったりしないのでしょうか。


長文ですいません、どうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-12-10 10:35:30
こんにちは。
とりあえず診てくれる歯科医が見つかって良かったですね。


色々ご不安はあると思いますが、条件が悪い顎と歯の噛み合わせを再構築して行く際は時間がかかったり、試行錯誤しながら治療ゴールを作り出さなけばいけない場合が多々ありますから一筋縄では行かない長い治療になると覚悟される必要がありそうですね。

昨今の傾向として難しい治療に真っ向から取り組んでくれる歯科医はどんどんいなくなっているように思います。

ですから色々ご不安があるとは思いますし、治療のやり方もバリエーションがあると思いますが、とりあえず診てくれる歯科医を一旦信じていただくしかないのではないかと思います。



コーヌスは昨今される歯科医も激減していますし、作ってくれる技工士がそもそもいないです。
すでに扱える歯科医が減りつつある治療法になります。

反対にインプラントが急激に伸びました。
歯科医がインプラントが必要と考えるならば何らかの歯科的理由があるのだろうと考えるのが普通だろうと思います。

また、矯正が欠損があればできないか?という事はないのですが、メリットが無いか歯学的にやる意味がないか?他の治療法に優位な事が多いのか?何らかの薦め難い理由があるのだと考えられるような気が致します。


大学病院が開業医を自力で探してくださいと手放したケースという事になりますから、ご本人がコーヌスに強い思い入れがあったのかなぁとも思いました。

時代の流れと共に歯科全体が熱中して取り組む治療法はどんどん変化していきますから、コーヌスに思いが強すぎておられるならば引き受け先はこの先も限られてしまうのではないか思いながら読ませていただきました。



〉左で噛む癖があるので、

コーヌスが入っている側でよく噛まれるようですから素晴らしく気に入っておられる事がわかるような気がいたしました。



〉元の様に、下の歯全体が、内側に入るようにならないでしょうか

加齢とともに上顎の歯槽部は貧弱になり下顎の骨はしっかり残る傾向がありますし、噛み合わせがすり減ると下顎が回転しますから受け口傾向は悪化するのが一般的です。

下顎は顎関節をヒンジにして回転できますから全顎的に治療して噛み合わせを上げる事で口腔容積を広げて舌の位置を確保することもできるので、それを行う際は顎運動や歯の位置動揺など様々なバランスを見ながら全体の噛み合わせを変える事になる場合がしばしばありますから、一筋縄では上手く行かない難しく長い治療になって行くのが一般的です。

下の歯の位置が悪くなって歯と歯の間に隙間が出来たりして唇側傾斜が生じていたら最終的にそこは矯正治療で傾斜を治す方が良かったり様々な治療法が追加で必要になる場合もしばしばあると思います。
(ご本人の歯の保存を考えた治療を選択されると)



〉このようなお口の環境なので、ワイヤー矯正は、出来ず補綴のみの矯正で、進めていくしか、ないのですよね。

ワイヤー矯正には移動させる歯に対抗する固定源が必要になりますから、固定源をどこか又は何らかの追加装置に求めれば矯正も可能になるとは思いますが、それにメリットがあるか?は診断が必要です。

また、インビザラインなどのアライナー矯正であればより簡単な装置で移動の必要がない歯全てを固定源にしながら移動が必要な歯を矯正することもしやすかったりしますが、その必要があるか?もメリットデメリットを含めて診断が必要になります。



〉又、主治医は、左下奥のコーヌスだけは、…

治療の順番を決めるのは歯科医になります。
全てをトータルで考えて必要なので治療の順番を決めていると思いますから従ってください。

何があればまた対処してくれて最終的にしばらくご不自由なく噛めたり健康な生活を送っていただけるように根気よく頑張ってくれるはずです。


歯が残っている中で噛み合わせ全体を上げる全顎的な治療は大変な治療になり、しばらくはご不安だろうと思いますが、治療の結果健康が戻ると良いですね。
通院頑張ってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: A15さん
返信日時:2024-12-11 15:37:43
船橋先生

お忙しい中、親身になってご回答くださり、ありがとうございました。
今の歯科治療の現状を詳しく教えて下さりありがとうございました。



やはり、私の口腔内は、難治療の部類なのすね、良くわかりました。
頑張って根気よく治療を続けていきたいと思います。


すいません、慌てて、ミスタッチしてしまい、左ではなく、右ばかりで噛んでしまっているので、右の顎関節が、カクカクなる時もあり、下唇が右に少しづれています…。です、失礼しました。

特にコーヌスにこだわっている訳ではないのですが、他界された、前主治医に、12年位前に入れ歯を作るにあたって、入れ歯を数種類、見せて頂きバネ無しの入れ歯があるのか、これはいいと、なんの予備知識もなく単純に選んでしまいました。


又、後からの情報なのですが、保険の入れ歯は、自費の入れ歯に比べて、支えになる歯に負担がかかり、その歯の寿命を縮める、抜歯になったり等聞いたり…。

一度コーヌスにして、しまっているので、(内冠等)コーヌス以外に、選択肢が、ないのかと思い、顎関節症・食いしばり・かみ合わせ・コーヌスでさがして、右往左往している内に、こんなことになってしまいました。

コーヌスが、足を引っ張っていると、思うようになり、一般的な入れ歯だったら、こんな事態にはならなかったはずとも思ってもいます。

あとインプラントは、選択肢から外しています。


こんな私ですが、他におすすめの義歯がありますでしょうか、すいません、どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2024-12-12 11:45:16
今回は片側義歯の作り直しだけではなく、噛み合わせ全体を上げて下顎を回転させて受け口を治す必要があるのですよね??


下の前歯が上の前歯を超えたり強すぎる当たりになりますと、知覚が鋭敏な前歯ばかりに強く当たりすぎる為神経が休む暇がなくなり

(歯を当てずに口を開けていれば良いのでしょうが、それをずっとという訳にもいかないですよね)

筋肉が変な疲労を起こして頭頸部の血流が悪くなって自律神経も乱れて、全身的な不調を感じるという方はおられてもおかしくないように思って読ませていただきました。

特に歳をとるとただでさえ首頭周りはガチガチになりますから、自由度を失った単調すぎる制限された顎運動だけに固定されると凝り固まりますからね。

(ゆっくり温泉に入って頭頸部をマッサージされたり、鍼灸に頼られたり、首や舌が凝り固まらないようにストレッチやMFTをされても毎回の噛む位置が凝り固まり、大切な食事の度に嫌な当たり方からの反復刺激を受けていたら健康な状態からは遠ざかりますよね)


下顎を回転させて受け口状態を治す為には奥歯の噛み合わせの高さを左右バランスよく上げて、更に顎関節の動きを上手くサポートするガイドを作る必要がありますから大変な治療になっていると思います。



コーヌスが幸いにもまだ使えるならば、それを使ってくれる歯科医がいればそのやり変えの必要がない為治療時間の短縮に繋がるのではないでしょうか?

もちろんコーヌスにしている歯の状態が悪化していてそれだけでは噛み合わせを変えてその噛む力を支えるのは無理と判断されれば追加の支えの増設を考える必要が生じるでしょうし、細かく全顎的に検査結果を診て治療計画を立てるのが一般的だと思います。
自費治療が含まれると)


噛み合わせを変えずに受け口状態のまま、コーヌスにしか出来なかった条件が悪くなっている多数歯欠損に近づきつつある部位だけのやり変えならば、普通に保険治療の残根上の義歯にしても良いでしょうし、抜歯して多数歯欠損修復の為の部分義歯でも良いでしょうし、不調の原因の歯並びをどんどん抜いていったり歯冠修復治療で歯軸を大きく変えてしまう治療でもできるでしょうし、マグネットを使う義歯もコーヌス冠が入る高さがあるならできるでしょうし、色々な保険の範疇でもやり方はあると思います。


すでに現状に変化されている状態から何をどこまで治して何を目指すのか?そこをしっかり歯科医にご相談されないと全く違って来ると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: A15さん
返信日時:2024-12-13 11:23:01
船橋先生

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。

>今回は片側義歯の作り直しだけではなく、噛み合わせ全体を上げて下顎を回転させて受け口を治す必要があるのですよね??

はい、かみ合わせ全体を直す、最適な位置をさがしている治療です、治療をするにあたって、咬合検査で、咬合機能測定器測定、フェイスボウ咬合器、CT、触診で、筋肉のこりぐあい、全身の写真を撮りました。



>知覚が鋭敏な前歯ばかりに強く当たりすぎる為神経が休む暇がなくなり…

前歯ってそうなんですね、MFT知りませんでした、ありがとうございます、やってみます。


>自由度を失った単調すぎる制限された顎運動だけに固定されると凝り固まりますからね。

だから、いつまでも、首の根元は、こりが残ってもとに戻らずに、バリバリに凝っているのですね。
頭もボーとしています。



>ゆっくり温泉に入って頭頸部をマッサージされたり、鍼灸に頼られたり、首や舌が凝り固まらないようにストレッチやMFT…

ご親切に色々と教えて下さり、ありがとうございます。

あまりにも苦しかったので、いいと言う事は、何でもやっていこうと…、仕事帰りに、顎関節に力を入れているとうたっている、鍼治療、整体等通い、自分でも、やれる時は、通販で買ったローラー等の器具やEMS、はりマット、姿勢矯正の首用サポーターとか藁をもすがる思いでやってます。

そのかいあって、一時期よりは段々と、良くなっています。
症状は4割ぐらいは減ったと、思います。
前は悪化の一途だったので…、でも、一番効果が、あったのは、主治医の高さ調整だと思います。


>ガイドを作る必要がありますから大変な治療になっていると思います。

ありがたい事ですね。



コーヌス

はい、すり減っていますけど、使えてます、又、内冠も無事ですが、昔のコーヌスなので、うわ物がプラスチックなので、ジルコニアで新しく作り替えて、奥歯だけでも、固定させて、治療を進めたい、良くなる速度も速いから、盛り足して、様子を見ても、又減ってで、堂々巡りなので、と昨日、主治医がおっしゃってました。

又、船橋先生の解りやすいご説明で勇気を頂いたので、思い切って治療の段階で、新コーヌスの歯肉部分が痛くなったらどうするのですか?と、たずねたら、そうなったら、お預かりして、修理しますと、おしゃってたので、安心しました。


後は、治療途中で、もし新コーヌスのジルコニア部分を高くしたくなった時に、盛り足しが出来るのか、質問してみます。

私としては、かみ合わせを、治し安定してから、最終的にコーヌスやブリッチとなると思っていたので、先週、主治医が、コーヌスを作ってからじゃないと進まない、1週間以内に、予約枠があるなら、とって…と、衛生士さんに、おっしゃってたので、びっくりしたのです。

この治療も、コーヌスがネックになっているのなら、コーヌス以外の方がスムースに治療が進められるのなら、その方がいいのではと思った次第です。

色々な方法があるのですね、安心しました、ありがとうございました。

まとまりなく、長文ですいません。



タイトル かみ合わせが悪く下顎前突症で、不定愁訴が出ています
質問者 A15さん
地域 非公開
年齢 63歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 部分入れ歯のトラブル
部分入れ歯 その他
噛み合わせに関するトラブル
その他(歯科治療関連)
下顎前突(受け口)
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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