根管治療の進め方とフレアアップ時の対処法

相談者: 田中34さん (34歳:女性)
投稿日時:2025-07-14 14:55:17
根管治療について質問がございます。


現在、右下奥から2番目の歯に対して、1ヶ月後に根管治療(保険外・専門医)を受ける予定です。
今回が初めての根管治療となります。

診断は慢性の不可逆性歯髄炎で、軽度ではありますが、ジワジワとした痛みの波が続いている状況です。
「痛みが継続している時点で、可逆性ではなく不可逆性で間違いない」とのことでした。

レントゲン・CTでは膿の所見はなく、ただし歯髄内に石灰化した粒状の物質(いわゆる歯髄石)が確認され、歯髄炎の特徴として説明を受けています。根は少し湾曲していますが、上記見た上で難症例ではないと言われています)



私は痛みにとても弱く、静脈内鎮静法下での根管治療を予定しています。
その際に、
 @一度で封鎖までを行う「一回法」
 A二回に分けて行う「二回法」
のどちらにするか迷っています。


担当医からは、次のような説明を受けました。

「フレアアップ(治療後の強い痛みや腫れ)は、一回で行っても二回で行っても、発生頻度に明確な差はない。
二回に分けた場合、初回後に痛みが続いてしまい、次回の治療ができずに消毒だけで何度も通う人もいる。
それよりも、一回で終わらせたほうがいいのでは?

ただ、通常は静脈内鎮静法を使用しない時は二回法で行い、痛みを訴える方には開放処置をすることもある。」

「今回は静脈内鎮静法を使用するため、患者の希望に応じて一回法・二回法どちらでも対応可能です」

「ただし、一回法を選択した場合、万が一痛みが出ても蓋は開けられない。
痛みは鎮痛薬と抗生物質で乗り越えて、無理ならペインクリニックで対処していただくことになります」



また、担当医のフレアアップに対する見解としては、

「なぜフレアアップが起こるのかわからない。
術者の腕の問題とは限らない。
現にうちでも起きる。
起こる可能性を前提に治療を考えてください」

とのことでした。


私は膿やガスの圧によって痛みが強くなるのではないかという点を特に不安に感じており、
「もしもの際に開放処置ができるよう、二回法のほうが安心なのでは?」と考えていました。

しかし一方で、ネットや記事では「開放処置自体がよくない」という意見も多く見かけ、非常に悩んでいます。



現在の治療スケジュールは以下のとおりです:

 8月中旬に1回目
 その2週間後に経過観察
 9月中旬に薬剤充填・封鎖

痛みで開放してもらうなら、1回目から数日後には開放してもらいに行くと思います。
また、治療が1ヶ月先なのでその間に膿ができる可能性もあるかとは思います。



つきましては、以下についてご意見・ご経験をお伺いしたく存じます。

 1.フレアアップの主な原因は「膿やガスの圧力」である、というのは正しい認識でしょうか?


 2.一回法と二回法のどちらがおすすめですか?


 3.膿やガスが原因でフレアアップが起きた場合、開放処置をされていますか?
また、開放せずに対応される場合、どのような対処をされていますか?



お忙しい中恐縮ですが、ご経験やご意見をお聞かせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2025-07-15 16:30:30
こんにちは。


歯内療法専門医の回答を期待されているのではないかと思いますが、なかなか回答がつかないようですから回答しておきます。



>1
炎症の急性化の状態ですから、単に根管治療時に加わる機械的刺激や化学的刺激でも生じますね。
慢性炎症感染があるけれど落ち着いた状態ですが、急性化すると酷く痛んだり腫れたり熱が出たり大変な状態になることがあります。



>2
お勧めはありません。
その歯科医が勝手に決めている治療体系だと思いますからね。



>3
炎症が急性化しますと命に関わる場合もありますからとりあえず何でも行ってもらうと良いと思います。
歯1本の問題のうちにできる治療をしてもらうのが良いと思いますよ。

夜間病院歯科の救急で来られる方には免疫が非常に低下している方もおられ、て普通の再根管治療に着手しただけの治療後に蜂窩織炎になって全身管理に回る人がいたりしますからね。
そうなると命が優先されますから開放、投薬、点滴など可能なことは何でもされることになりますね。


治療時に何もないのが1番良いですが、何かある時というのはゼロになりませんから、あまり決まり事を作りすぎないで臨機応変に治療してくれたら良いのですけどね。
まあ、反応がひどい場合は歯科医なら分かりますからどこでも大抵臨時対応してくれますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 田中34さん
返信日時:2025-07-15 17:21:35
ご丁寧なご回答ありがとうございます。


専門医の方だけでなく、より多くの歯科医の方にご意見をお伺いしたかったので回答大変ありがたいです。


やはり急性化した際には、手段を選ばず開放処置を行うことも重要な対応の一つということですね。
現在の歯科界隈では開放を控える傾向があると聞いていたため、その点について非常に参考になりました。


ありがとうございます!



タイトル 根管治療の進め方とフレアアップ時の対処法
質問者 田中34さん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管開放(J-OPEN)
回答者




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