再矯正するべきか?噛み合わせ1級ではないことの悪影響

相談者: ゆう77さん (30歳:女性)
投稿日時:2025-07-19 23:42:34
矯正についての相談です。


子どもの頃矯正を始め、非抜歯で矯正を終了しました。

後戻りもあり、現在、右側は噛み合わせ1級、左側はおおよそ1歯対1歯で噛み合っている状態です。

噛んで食べる分には何も不都合は感じていないのですが、片側だけ1歯対1歯で噛んでいるのは何か悪影響はあるのでしょうか?



前歯叢生も気になるので、2軒矯正歯科に相談に行ったところ、

1軒目(ワイヤー)
左上7番根管治療済みセラミック(治療後10年問題なし)なので、思い切って左上7番を抜歯し、そのスペースを使って後ろに下げて1対2歯で噛ませる案


2軒目(インビザライン
そもそも顎の骨のズレがありそうなので完璧にはなおらない。
噛めていれば問題ないので奥歯はあまり動かさない方が良さそう。
なのでIPR(奥歯と前歯)を行い、左上を多少後ろに下げ、前歯の叢生も綺麗にしていくのが良いのではないか。



今後左上7番が抜歯せざるを得なくなった時、左下7番に噛み合う歯がなくなって歯並びが崩れる可能性があると思います。

それなら1軒目で提案されたように、早いうちに矯正を初めて1対2歯で噛めるようにしておけばいいのではないか?とも思ったのですがいかがでしょうか、、、

まだ使える左上7番を抜歯する方がデメリットは大きいでしょうか?
年齢が高くなっても、抜歯が決まってから矯正を始めた方が良いでしょうか?


先生方のご意見を教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2025-07-20 12:53:42
あなたは、漠然とした気持ちあるいは不安と言ってよいでしょうで、矯正をする歯科を受診したわけです。

私が診たとすれば、顎顔面から見た上での歯列(顎態的)と、単なる歯並び咬合状態を概観して、こう伝えたでしょう。

「個性正常咬合と言う概念があります。
子供の頃の矯正が終わって20年近く経っています。
その間何ら問題を生じなくて、今もそうであれば、立派な正常咬合と言えますよ。」

と続けるのです。
騙されないようにと、ここで何度も注意喚起しています。

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2025-07-21 10:39:18
こんにちは。


小児期に一度矯正治療を受けられて綺麗に歯が並んでよく噛んでいたということであれば、2回目の矯正はさほど大きな修正を必要としないことが多いのではないかと思います。

左上7番のセラミック冠を抜歯ではなく冠の形を修正して後方移動用のスペースを作るということができないか?模型分析やレントゲン分析まで進まれて検討してもらうことができるのではないかと思いますがいかがでしょうか?


また、インビザラインアライナー矯正ですから3根の歯根面積を持つ大臼歯を移動させるのはそれより前の小臼歯前歯を移動させるよりも予測実現性が低くなり修正を繰り返したりアンカースクリューなどの加強を必要とするし、ゴムがけはマストと考えるのが一般的だと思います。

ですから、あえて大臼歯は移動させずに単純にIPRで歯の移動スペースを作ったり臼歯アップライトにより叢生を治す程度ですと予測実現性は高まリ治療もスムーズに終われると考えると思います。

一般歯科向けのインビザラインGOなどは元々が大臼歯関係は移動させずにそこをアンカーとしてそれより前の歯を確実に移動させるタイプのもので比較的安価で契約可能になっている思います。

(インビザラインGoを扱える歯科医はインビザラインは扱えない、また逆も同じ決まりがあります)


30歳とまだお若いのですから、わざわざ問題が生じていない大切な第2大臼歯を抜くのはもったいないと思いますけど、奥歯咬合接触面積がなくなるとお食事が不自由になりますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆう77さん
返信日時:2025-07-22 12:13:31
松山先生
お忙しいところご返信いただきありがとうございます。


矯正相談には行きましたが、今噛むことに不自由していない歯並びをわざわざ変えることに不安があったところです。

個性正常咬合という言葉、初めてききましたがすごく腑に落ちました。
私には今の噛み合わせが正常咬合なのかなと思います。


歯を動かすということはメリットもデメリットもあるなぁと改めて考えさせられました。
矯正の計画は一旦白紙に戻そうかと思います。
ありがとうございました!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆう77さん
返信日時:2025-07-22 12:19:21
船橋先生
お忙しいところご返信いただきありがとうございます。



セラミック冠のサイズを変えてスペースを作るというのはとても良いですね!
それだと確かに歯に対する負担は低そうです。


因みになのですが、今回矯正は見送ろうと思いますが、もし何年、何十年後に左上を抜歯する必要が出てきた場合、空いた左上7のスペースに遠心移動させ、1対2歯で噛めるよう矯正する案はどうお考えでしょうか?
仰る通りアラ
イナーはもちろん、ワイヤーでも大臼歯の移動は容易ではないと想像できますが、、、


インプラントは老後を考えるとできれば避けたいな、、と思っていたのですが、シンプルにインプラント、もしくは下7の挺出の可能性はあるが放置を選択する方が良いのでしょうか?

先生のお考えをお聞かせいただけると嬉しいです。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2025-07-22 22:41:41
成人矯正は加齢と共に歯周組織がどんどん弾性が少なくなり薄くなって来るため、昨今はCT撮影と連動させて移動を考えるようになってきていると思います。

抜歯に至るには様々な条件がありますから、抜歯後に再度検査を受けられてその時に可能な治療を提案し直してもらうのが良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆう77さん
返信日時:2025-07-26 07:19:27
船橋先生

ご返信ありがとうございます。


そうですね、まずは今ある歯をできるだけ長持ちさせられるよう大事にしていきたいと思います!

この度は色々と教えていただきありがとうございました!



タイトル 再矯正するべきか?噛み合わせ1級ではないことの悪影響
質問者 ゆう77さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい