タイトル |
根管治療でのMBUについて。 |
相談者 |
Sakuramochi |
年齢 |
34 歳 |
性別 |
女性 |
地域 |
非公開 |
職業 |
非公開 |
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質問 - Sakuramochi 2024/01/05(Fri) 23:14 |
├回答1 - 井野泰伸 2024/01/06(Sat) 09:26 |
└返信1 - Sakuramochi 2024/01/06(Sat) 12:55 |
質問 |
Sakuramochi 2024/01/05(Fri) 23:14
いつもお世話になっております。
根管治療のことで何度か相談させていただいてます。
その経過についてです。
右上6番の歯の根管治療が近医ではうまくいかず、歯内療法専門医の先生のクリニックに転院して治療を続けています。
転院先の先生は説明も丁寧で、時間もかけて治療をしてくれ、前医では未処置の神経もみつけて抜髄をしてくれました。もちろん前医にいたときより症状は軽くなり、舌で触ったときの違和感が少し残る、くらいになりました。
先生の言う通りに治療をすすめ、根管充填のお薬を詰め終わったところなのですが気になることがあります。
今現在残る違和感について訴えたところ、治療している歯にはMBUがCT上では確認されたものの、マイクロスコープで探してもそのMBUが石灰化により見つけられなかった、とのことでした(そのMBUを探すという治療回が1回ありました)。つまり、MBUが残ったまま最終のお薬を入れられた、ということです。
よく聞く前は、これでよくならなかったらペインクリニックと言われていたので、ん?と思いました。
今後の方針を聞くと、仮歯にして半年ほど様子を見てからCTをとり、新たな炎症が生じていなければセラミックを入れるし、もし症状がひどくなるようなら歯根端切除も考えるとのことでした。
そこでお聞きしたいのですが、マイクロスコープを使ってもMBUが見つからずに断念する、ということはしばしばあることなのでしょうか?それとも他の先生が探せば見つかるものなのか??
今の先生はとても良さそうな先生ではあるのですが、この件が気になっています。
先生としては、MBUを探すために歯を削りすぎるのはよくない、という意図みたいです。
生活に支障のない程度の違和感ならば先生の指示通りで大丈夫でしょうか?硬いものは極力咬まないようにしていますが、今のところ柔らかいものは噛めています。
ここにいる先生方のご意見を伺いたいと思いました。
よろしくお願いいたします。 |
回答1 |
井野泰伸 2024/01/06(Sat) 09:26
こんにちは、歯内療法専門医をしていますが、
>治療している歯にはMBUがCT上では確認されたものの、マイクロスコープで探してもそのMBUが石灰化により見つけられなかった
普通のことです。
実際、第一大臼歯は90%以上にMB2があると分かっています。
ただし臨床上MB2を全て取れるかと言われれば不可能です。
上手な専門医の報告をみても60%程度しかMB2は処理できていません。
私も昔躍起になってMB2をガンガン攻めてた時期はありますが、その時期でも50%程度しか見つけられませんでした。
今は抜髄の場合、MB2は顕微鏡下であれば取りますが、CBCTで探して取りには行っていないので想像ではMB2の発見率は3割程度だと思います。
MB根が感染していればMB2を探して取りに行く価値はあると思いますが、感染していなければわざわざあんな細い根に2つ穴を開ける方が将来的な破折にも繋がるので、そこは術者の考え方だと思います。
後、歯の神経ですが、これはどんなに上手な歯内療法専門医が治療をしても100%全て取り切ることはできません。
「木」で言えば幹の部分は治療出来ますが、枝葉に関しては触れない場所が出てしまい、結果治療後でも神経は少なからず残ります。
患者さんが勘違いしているのは、本来動物は神経まで達した虫歯=膿んで抜歯が本来の形です。
知恵のある人間だけが神経を処理して、しばらく使えるような方法を見つけそういった治療を行っていますが、元の神経にあった健康な状態に戻している訳ではありませんし、根管治療の予後が悪ければ抜歯が妥当なステップです。
(歯が必ず残る・症状が必ず良くなる前提の治療ではありません)
>それとも他の先生が探せば見つかるものなのか??
その可能性はありますが、はたしてMB2が違和感・痛みの原因なのか!?
そこが原因とはっきり診断出来れば取るべきでしょうが、残念ながらそこが原因であるかは今の医学機器をもっても誰も分かりません。
>生活に支障のない程度の違和感ならば先生の指示通りで大丈夫でしょうか?
女の人の場合、過敏な方だと長く痛みが続く場合はよくあることです。
きちんと処置をしたら「日にち薬」で様子をみるというのはよく取る手法です。
http://eedental.jp/ee_diary/2023/12/post-2700.html
一度トラブった歯の治療は難しいものです。
患者さんは結果を急ぎますが、こればっかりは少し腰を据えて様子を見るしかないと思いますよ。
おだいじに
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返信1 |
Sakuramochi 2024/01/06(Sat) 12:55
井野先生
お世話になっております。
度々のご解答をありがとうございます。
治療が長引いていて、かなり精神的にもきています。
歯科のことを素人ながらに調べてみても本当に難しくて。。
前医では歯科健診(虫歯チェック、クリーニング)にほぼ月1で通っていたのですが、今回のようなことになり、他にも早めに治療したほうがいい歯が6本も見つかって、歯科に対する恐怖や不安が増してしまいました。
今通っているクリニックの先生は、今のところ対応もとても良くしてくださっていると思うので指示に従いつつ、治療をしていこうと思います。
前回井野先生にご提案いただいた経過観察中に仮歯にしておく件についても担当の先生に話し、問題の歯は仮歯で様子をみていく、ということになりました。
井野先生にはとても詳しく説明していただいて、親身になってくださり、感謝しかありません。
本当にありがとうございます。
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