親子でも虫歯のなりやすさには差がある?

相談者: 桜娘さん (21歳:女性)
投稿日時:2010-07-17 23:47:49
参考:過去のご相談
口内炎がとても痛む。また定期健診の頻度はどのくらい?


他のHNでのご相談
〔写真あり〕虫歯治療時の詰め物がデンタルフロスで薄く剥がれた

歯磨きに数時間かけたり虫歯にビクビクする私。歯科医から見て異常?



いつもお世話になってます。
今回は虫歯のなりやすさについて質問させてください。


私の家族は、なんだかんだといろんな物を食べてます。
ポテトチップスとか、アイスとか関係なく・・・

(私は、このサイトでお菓子を食べる=虫歯になる。
とのことを見つけ、お菓子は食べないようにしてます。
朝はフッ素入りの歯磨き粉を使用し、イン??法で磨いてます。
たまに歯垢を赤く染める薬剤を使用。
フロスも出来る限り使ってます。)


なのに、虫歯が出来て・・・
家族は、歯医者に通ってる様子がなくて、家族の1人(40代後半)は

「何年も歯医者に通ってない」

と自ら言ってました。
(他の家族も数ヶ月間歯医者さんに言ってる様子は見たことがありません。)


歯磨きの回数も変わらない(むしろ、私より時間は短いぐらい・・・)です。

違うのは水分量ぐらいしか思いつきません。
(私が極度に少ないです。)



そこで質問です。

親子でも、虫歯のなりやすさは違うんですか?

あと、私が今以上に虫歯を予防する手立てはありませんか?
虫歯に悩まされて、最近好きなものを食べてません・・・。


まとまりのない文章ですみません。
よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-07-18 01:13:29
桜娘さん、こんばんは。

>違うのは水分量ぐらいしか思いつきません。
>(私が極度に少ないです。)

虫歯に悩まされて、最近好きなものを食べてません・・・。

ドライマウス傾向にあるんじゃないでしょうか。
唾液は天然の「洗浄・消毒剤」ですから、大切な体液です。

野生の動物は「豊富な唾液」でお口を守っていると思ってます。
歯磨きする動物は「ヒト」と「一部の愛玩動物」だけですからね。


>親子でも、虫歯のなりやすさは違うんですか?

違うことも少なくないと思いますよ。
歯磨きとかお菓子だけが原因ではないでしょうし・・・。


予防に造詣が深そうな先生に相談しに行ってみてはどうでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-07-18 01:23:33
吉岡先生

やはりドライマウスは良くないんですね。

前に唾液を出す方法(口のある部分を舐めてあえて唾液を出す)を知り合いから教わりましたが、その方法でも結果的に唾液が増えたら多少の効果は期待できますか?

あと、水分の摂取量=体液の量は比例しますか?



予防歯科・・・興味はありましたが、健康保険が利かないかもしれないと思うと恐くて行けません・・・。
予防歯科でも国民健康保険は利きますか?


いろいろ聞いてすみません。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-07-18 01:58:10
桜娘さん、こんばんは。

虫歯の原因は大きく4つが考えられています。

1.虫歯菌の量・質
2.糖分の摂取量(口の中に残る量)
3.歯の硬さ(質)
4.食事回数(食事・間食の時間)

です。


まず、

>親子でも、虫歯のなりやすさは違うんですか?

から回答していきますね。

親子でも虫歯のなり易さは違います。
上記の4つが違うと変わるからです。



>あと、私が今以上に虫歯を予防する手立てはありませんか?

の質問ですが。
上記1〜4の改善をすると虫歯になりにくくなるといわれています。

1.の対応として、虫歯の量に関して歯磨きがありますが、これは現在通っている歯医者さんで教わっている通り磨いていらっしゃれば問題ないと思います。

虫歯の質は現在キシリトールの摂取をすることで悪い虫歯菌が減ると言われています。

食後にキシリトールガムを1,2粒咬むことで、唾液の量も増え虫歯菌の質も改善されると考えられています。



2.の対応として、「砂糖を少なく」と言われますが、実際は糖分全般が虫歯の原因になります。
つまり、砂糖や果物などの甘いものだけでなく、ご飯、パンなどのでんぷん類も分解すると糖に変わるために虫歯の原因になります。

では、食事量が多い人は虫歯になるかというとそうではありません。
口の中に残った食べかすが問題になります。
(胃の中では虫歯になりませんw)

食べかすは歯磨きで取ってしまえば良いのですが、実際はすべての食べかすをとることは不可能です。
(しっかり歯磨きをしたつもりでも、赤染めすると残っていますよね?)

そう、見えない糖分が残っているんです。
この見えない糖分が虫歯の原因になります。

アメやジュース、スポーツ飲料、乳酸菌飲料、コーヒーの砂糖などの口の中に広がる糖分なのです。
これらの摂取を控え、アメをガムに、ジュースを水やお茶にコーヒーを無糖に変えると虫歯になりにくくなります。



3.の対応としてフッ素の使用が効果的です。
フッ素は歯を硬くして、虫歯になりにくくすることが知られています。

現在朝フッ素入りの歯磨き粉で磨いているとのことですが、できれば3食後すべてに使用されるのをお勧めします。

特に食事の後にフッ素が良く歯に取り込まれるため、毎食後の使用をお勧めします。

また、歯科医院フッ素ジェルを販売しているところもありますので、夜寝る前にぬって寝られるのも効果的です。



4.の対応として、規則正しい食生活があります。
食事の時間を規則正しくすることで、歯の質をフッ素で上げやすくなります。

また、食時のたびに歯が溶けますので、回数が少ないほうが虫歯になりにくくなります。
量よりも回数の方が虫歯になり易くなります。

特に、吉岡先生が回答されていますが、唾液の量が少ないと虫歯菌の殺菌作用と糖分が薄まる作用が少ないため、虫歯になり易くなります。

1日で一番唾液が少ないのが夜寝ている時です。
その意味で、夜寝る前2時間は食事間食を控え(お酒・牛乳も含め)水やお茶のみにしましょう。



以上長くなりましたが、参考にしてみてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-07-18 02:39:35
ムシ歯の総論は、深見先生が詳しく回答してくれたので割愛。
ドライマウスに関して追加させてもらいますね。

唾液が出ないのには、やはり理由があります。
多くは「生活習慣」に原因があると言われています。

1. 水不足(枯れ井戸からは水は出てきませんよね)
2. 刺激不足(井戸のポンプが動かなければ水は汲み出せません)
3. 代謝不良(ポンプの性能が悪ければ動かしても汲み出せません)

ザックリ、こういった理由が考えられます。


お水をこまめに飲むこと、口周りをよく動かすこと、新陳代謝を高めること・・・ こういったことが簡単な解決策になるかと思います。

ただし、食事中は十分な唾液が出るけれども、そうでない時は唾液がほとんど出ないような場合は、「自律神経の不調」も考えられます。


生活リズムや食事、各種ストレス、不安感などが関連してきます。
独りでモヤモヤ悩んでいること自体、原因になっていたりします。

ですから、相談に乗ってもらうことが「大きな解決法」になりえます。


実際、唾液がどれだけ出ているかが分からない状態では、これらの対策が有効かどうかすら分からないんですけどね。

唾液の量が十分でも、唾液の性能の問題もあるかも知れませんし・・・。

結局のところ、診てもらって相談した方が「解決が早い」でしょう。



>予防歯科でも国民健康保険は利きますか?

「国民健康保険」とは名ばかりで「疾病保険」ですからね。
残念ながら「予防を保険で」という考えを(現時点では)日本の行政は考えてくれていないようです。

「保険が利かない=高い」というイメージが先行しているとは思いますが、それは矯正とかインプラントなどのお話です。
実際、美容室での「カット&パーマ」よりは安いと思いますよ。


ドライマウスに関しては「シェーグレン症候群」という難病の病名がつけば、保険適用されることもあります。
(できることは検査も対処法も非常に限られていますが・・・)

保険で安く済むとはいえ「治療を繰り返す」よりも、「リスクを軽減しながら予防していく」方が将来を含めたトータルで見ると安く済むと思うんですけどね。


うわっ、こんな時間 (>_<) (地味に明日仕事なもんで・・・)
桜娘さんも、早めに寝た方が良いですよ。
これも原因になりえますから!!

お大事に!! おやすみなさい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 桜娘さん
返信日時:2010-07-18 06:20:39
深見先生

はじめまして^^
素人の私にもわかりやすい説明をありがとうございます。

いろいろ原因はあるんですね。
思い起こしてみれば、当てはまる点が多々あります。


普段から、飲み物は時間関係なくお茶か水にしてます。
食事時間に関しては、毎回現場が違う(派遣でイベントスタッフのような感じの仕事と定期的な仕事の掛け持ちをしています。)のでどうしても食事時間は不規則になりがちですが、なんとか規則正しい生活を心がけようかと思います。

歯磨きも毎回は出来ませんが、食事のあとには歯磨きを心がけて、出来ないときでもせめてキシリトール入りの歯磨きを噛んで唾液を増やすように努力してみます。

ありがとうございました。



吉岡先生

相談するほうが早いんですよね。
近くの予防歯科もやってる病院に行ってこようと思います。


ありがとうございました。



タイトル 親子でも虫歯のなりやすさには差がある?
質問者 桜娘さん
地域 大阪
年齢 21歳
性別 女性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 虫歯予防
虫歯その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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