ジルコニアの強度について
相談者:
ニック・ジャガーさん (30歳:男性)
投稿日時:2017-09-05 20:38:47
失礼します。
本日歯科へ行き、第一大臼歯に装着するクラウンの素材について先生からお話を聞いてきたところなのですが、先生曰く、ハイブリッドは必ず破損するのでオススメできない。
E.maxは見た目は美しいが、強度の関係で奥歯にはあまり積極的にはお勧めできない。
(5〜6割の確率で割れる可能性ありとの事でした。)
強度的にはジルコニアが最もお勧めだが、最終的な選択は患者の意向に任せるとの事でした。
ちなみに現在使っているジルコニアは第三世代の物で強度が600Mpaとの事でした。(昔は1000Mpa近くあったそうです。)
そこで2点質問なのですが、
1.私としては残存歯根と対向歯にやさしく、それなりの強度が期待できる素材を希望しているのですが、第三世代の強度600Mpaのジルコニアはその点は満たしていると思われますでしょうか?
2.病巣が再発した場合には、このクラウンも除去する事となると思うのですが、600Mpaという強度は何処の歯医者でも専用の器具を使わずに普通の研磨機で直ぐに除去出来る固さなのでしょうか?
以上2点、宜しくお願い致します。
m(_ _)m
本日歯科へ行き、第一大臼歯に装着するクラウンの素材について先生からお話を聞いてきたところなのですが、先生曰く、ハイブリッドは必ず破損するのでオススメできない。
E.maxは見た目は美しいが、強度の関係で奥歯にはあまり積極的にはお勧めできない。
(5〜6割の確率で割れる可能性ありとの事でした。)
強度的にはジルコニアが最もお勧めだが、最終的な選択は患者の意向に任せるとの事でした。
ちなみに現在使っているジルコニアは第三世代の物で強度が600Mpaとの事でした。(昔は1000Mpa近くあったそうです。)
そこで2点質問なのですが、
1.私としては残存歯根と対向歯にやさしく、それなりの強度が期待できる素材を希望しているのですが、第三世代の強度600Mpaのジルコニアはその点は満たしていると思われますでしょうか?
2.病巣が再発した場合には、このクラウンも除去する事となると思うのですが、600Mpaという強度は何処の歯医者でも専用の器具を使わずに普通の研磨機で直ぐに除去出来る固さなのでしょうか?
以上2点、宜しくお願い致します。
m(_ _)m
[過去のご相談]
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2017-09-07 10:13:29
2日して回答がつかないということは、おそらく、当サイトの回答者の中でも「600Mpaのジルコニア」を正確に把握している先生はいないように思います。
(もちろん、僕も含め)
担当の先生が自信を持って600Mpaのジルコニアをお勧めされていらっしゃるのであれば、担当の先生にご質問の2点を聞かれてみてはいかがでしょうか?
個人的には奥歯でも(ジルコニアではなく)二ケイ酸リチウム系セラミックスが良いと感じております。
(もちろん、僕も含め)
担当の先生が自信を持って600Mpaのジルコニアをお勧めされていらっしゃるのであれば、担当の先生にご質問の2点を聞かれてみてはいかがでしょうか?
個人的には奥歯でも(ジルコニアではなく)二ケイ酸リチウム系セラミックスが良いと感じております。
回答2
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-09-07 10:44:58
こんにちは。
600MPaのジルコニアは最近よく使用されるようになっていると思います。
1ユニットのクラウンに1200Mpaの必要性はないと考えることが出来、また透過性を与えているのでモノ(単一物性)でも審美性に優れるクラウンが作れます。
いわゆるe.maxといわれている二ケイ酸リチウム系のものが350MPa〜500Mpaですから(メーカーや色味、素材によって異なります)、600あるほうが安心ですよね。
特に形成量が取れないケースの場合、よいかもしれません。
ただ、実際にはジルコニアも割れる時には割れるんですけどね。(かわりに、歯は割れません)
ジルコニアでもよいのではないでしょうか?
ちなみに生体親和性の面では、モノリシックのジルコニアがベストとされています。
>2.
ジルコニアを除去する場合、ジルコニア専用のバーが便利です。
通常のダイヤモンドを凝着しているバーでは削る時間が長くなりそうです。
そういうものは歯科医院が用意していると思います。
600MPaのジルコニアは最近よく使用されるようになっていると思います。
1ユニットのクラウンに1200Mpaの必要性はないと考えることが出来、また透過性を与えているのでモノ(単一物性)でも審美性に優れるクラウンが作れます。
いわゆるe.maxといわれている二ケイ酸リチウム系のものが350MPa〜500Mpaですから(メーカーや色味、素材によって異なります)、600あるほうが安心ですよね。
特に形成量が取れないケースの場合、よいかもしれません。
ただ、実際にはジルコニアも割れる時には割れるんですけどね。(かわりに、歯は割れません)
ジルコニアでもよいのではないでしょうか?
ちなみに生体親和性の面では、モノリシックのジルコニアがベストとされています。
>2.
ジルコニアを除去する場合、ジルコニア専用のバーが便利です。
通常のダイヤモンドを凝着しているバーでは削る時間が長くなりそうです。
そういうものは歯科医院が用意していると思います。
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2017-09-07 10:45:30
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2017-09-07 10:56:01
船橋先生
御回答頂き有難うございます。
>実際にはジルコニアも割れる時には割れるんですけどね。(かわりに、歯は割れません)
…という事は、だいぶ歯の高度に近づいた物という事なのですね。
私自身も想定外の強い衝撃が加わった際には、対向歯やクラウン歯の歯根が割れるよりも、クラウン自体が割れてくれた方が有難いと思っております。
ただ、やはり気になるのは一度装着してしまった場合にジルコニアだと
除去が困難なのではないかという点です。
600Mpaという硬度は、一般的な歯科医院の先生方が使用している普通の研磨機でも機材を傷めること無く破壊できる高度なのでしょうか?
最初に通院していた近場の歯医者さんでは、ジルコニアというだけで除去を断られてしまった経緯がありまして…。
2件目に県外の歯医者さんに行って専用のバーで除去して頂いたのですが、もし根の病気が再発し、突然激痛が出た場合にその県外の医院まで行く自信がありません。
お手数おかけ致します。m(_ _)m
御回答頂き有難うございます。
>実際にはジルコニアも割れる時には割れるんですけどね。(かわりに、歯は割れません)
…という事は、だいぶ歯の高度に近づいた物という事なのですね。
私自身も想定外の強い衝撃が加わった際には、対向歯やクラウン歯の歯根が割れるよりも、クラウン自体が割れてくれた方が有難いと思っております。
ただ、やはり気になるのは一度装着してしまった場合にジルコニアだと
除去が困難なのではないかという点です。
600Mpaという硬度は、一般的な歯科医院の先生方が使用している普通の研磨機でも機材を傷めること無く破壊できる高度なのでしょうか?
最初に通院していた近場の歯医者さんでは、ジルコニアというだけで除去を断られてしまった経緯がありまして…。
2件目に県外の歯医者さんに行って専用のバーで除去して頂いたのですが、もし根の病気が再発し、突然激痛が出た場合にその県外の医院まで行く自信がありません。
お手数おかけ致します。m(_ _)m
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2017-09-07 11:00:35
(補足)度々失礼いたします。
先ほどの質問への補足なのですが、600MPaという硬度は保険の銀歯の硬度と比べてどんな感じなのでしょうか?
保険の銀歯だと何処の医院でも除去出来る様な気がするので、もしそれよりも柔いのであれば何処でも除去可能な気がするのですが…。
お手数おかけ致します。m(_ _)m
先ほどの質問への補足なのですが、600MPaという硬度は保険の銀歯の硬度と比べてどんな感じなのでしょうか?
保険の銀歯だと何処の医院でも除去出来る様な気がするので、もしそれよりも柔いのであれば何処でも除去可能な気がするのですが…。
お手数おかけ致します。m(_ _)m
回答3
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-09-07 11:11:41
>普通の研磨機でも機材を傷めること無く破壊できる高度なのでしょうか?
研磨機ではありませんで切削器でしょうか。
除去時には研磨しているわけではないでしょうから。
機材は傷みません。
単純にジルコニア除去用のバーをお持ちでなかったのではないでしょうか?
過去の1200MPaあるジルコニアの除去は、時間がかかって大変だった時代があるのでそういうイメージが強く断られたのでしょうか。
600ならば半分の強度になるので、e.max除去と同程度、または少し時間が掛かる程度ではないかと思いますが、普通のダイヤモンドポイントでも除去は可能でしょう。
(時間が掛かる割りに点数がない治療行為は、効率を考える経営を行っている歯科医院では嫌がられますよね)
>保険の銀歯の硬度と比べてどんな感じなのでしょうか?
JIS規格ではクラウン用の金パラは390〜590MPaだったと思います。
セラミックの強度をいう時は欠けやすいので、引っ張り強さでの評価になるので同じ引っ張り強さではということになります。
研磨機ではありませんで切削器でしょうか。
除去時には研磨しているわけではないでしょうから。
機材は傷みません。
単純にジルコニア除去用のバーをお持ちでなかったのではないでしょうか?
過去の1200MPaあるジルコニアの除去は、時間がかかって大変だった時代があるのでそういうイメージが強く断られたのでしょうか。
600ならば半分の強度になるので、e.max除去と同程度、または少し時間が掛かる程度ではないかと思いますが、普通のダイヤモンドポイントでも除去は可能でしょう。
(時間が掛かる割りに点数がない治療行為は、効率を考える経営を行っている歯科医院では嫌がられますよね)
>保険の銀歯の硬度と比べてどんな感じなのでしょうか?
JIS規格ではクラウン用の金パラは390〜590MPaだったと思います。
セラミックの強度をいう時は欠けやすいので、引っ張り強さでの評価になるので同じ引っ張り強さではということになります。
相談者からの返信
相談者:
ニック・ジャガーさん
返信日時:2017-09-07 11:59:22
タイトル | ジルコニアの強度について |
---|---|
質問者 | ニック・ジャガーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ハイブリッドセラミッククラウン 材料・機材関連 ジルコニアクラウン お勧めのクラウン(被せ物・差し歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。