〔写真あり〕再根管治療中、嚢胞があり抜歯になった場合
相談者:
フィットさん (53歳:男性)
投稿日時:2020-11-27 07:14:39
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2020-11-27 12:33:54
こんにちは。
再根管治療前のパノラマからは、不十分な根管充填と残存歯質がかなり薄くなっている事が推測されなだろうと思いました。
こういう歯は気をつけて冠除去後充填剤を除去しても髄床底が極薄でハラハラしつつ根管治療を行わざるを得ない場合があると思います。
うまく根管治療を奏功させても歯冠修復の成功が短期になる場合もありそうです。
長期予後の条件としてはかなり悪くなっている歯という事になっているのではないかと思いました。
実際には治療時に確認していく事になると思います。
>@
嚢胞は、感染した歯から細菌や毒素が全身に回らない為に生体が反応して作ってくれる繊維で囲まれた砦です。
抜歯時に繊維が歯根を取り囲んでくっついてくる事が多く、抜歯後嚢胞除去、掻爬で取り残さない事となっています。
ですから抜歯にあたり除去されたら抜歯後の治癒により塞がってくれますから患者さんが特に気にされる必要はないでしょう。
びまん性の炎症であれば感染歯を除去すれば自然と骨はできます。問題ないでしょう。
>A
抜歯部位が治癒すればインプラントは可能でしょう。
今は抜歯即時インプラントという手法もありますが、これを希望される方はそういう治療に詳しい歯科医院でご相談されておく必要があるでしょう。
抜歯痕の治癒を待って行う方が一般的だろうと思っています。
嚢胞の有無はこのパノラマからは判別不能だと思いました。
再根管治療はかなり大変かもしれませんがそれで治せればよいですね。
頑張って治療を継続してもらってください。
p.s.後で柴田先生の回答を見てスマホからではなくPC(画像が大きい)から画像を確認しましたが歯質はまだありそうでした。
とりあえず根管治療を歯科医に頑張ってもらうことがよい結果につながりそうですね。
おかかりの医院では画像を拡大したり画像処理を変えて診断を行えているはずです。
スマホの画像は小さすぎて印象を誤るなと反省しております。
再根管治療前のパノラマからは、不十分な根管充填と残存歯質がかなり薄くなっている事が推測されなだろうと思いました。
こういう歯は気をつけて冠除去後充填剤を除去しても髄床底が極薄でハラハラしつつ根管治療を行わざるを得ない場合があると思います。
うまく根管治療を奏功させても歯冠修復の成功が短期になる場合もありそうです。
長期予後の条件としてはかなり悪くなっている歯という事になっているのではないかと思いました。
実際には治療時に確認していく事になると思います。
>@
嚢胞は、感染した歯から細菌や毒素が全身に回らない為に生体が反応して作ってくれる繊維で囲まれた砦です。
抜歯時に繊維が歯根を取り囲んでくっついてくる事が多く、抜歯後嚢胞除去、掻爬で取り残さない事となっています。
ですから抜歯にあたり除去されたら抜歯後の治癒により塞がってくれますから患者さんが特に気にされる必要はないでしょう。
びまん性の炎症であれば感染歯を除去すれば自然と骨はできます。問題ないでしょう。
>A
抜歯部位が治癒すればインプラントは可能でしょう。
今は抜歯即時インプラントという手法もありますが、これを希望される方はそういう治療に詳しい歯科医院でご相談されておく必要があるでしょう。
抜歯痕の治癒を待って行う方が一般的だろうと思っています。
嚢胞の有無はこのパノラマからは判別不能だと思いました。
再根管治療はかなり大変かもしれませんがそれで治せればよいですね。
頑張って治療を継続してもらってください。
p.s.後で柴田先生の回答を見てスマホからではなくPC(画像が大きい)から画像を確認しましたが歯質はまだありそうでした。
とりあえず根管治療を歯科医に頑張ってもらうことがよい結果につながりそうですね。
おかかりの医院では画像を拡大したり画像処理を変えて診断を行えているはずです。
スマホの画像は小さすぎて印象を誤るなと反省しております。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2020-11-27 12:42:18
これは術前のレントゲンですよね。
そこまで成功率の低い感じはしないと思います。
1 オレンジの線が引いてあるので若干分かりにくいレントゲンだと思います。
つまり嚢胞と断定できない透過像の下縁と下顎管の位置関係が私にははっきり読み取れません。
もちろん読影能力に個人差はありますので別の回答者だとはっきり読み取れることもあると思います。
下顎管と透過像が近い場合慎重な掻爬が必要になると思います。
空洞はまずは血液で満たされて時間経過とともに段々と骨に変わってくると思います。
2 多分可能だと思います。
まずは根管治療に期待しましょう。
そこまで成功率の低い感じはしないと思います。
1 オレンジの線が引いてあるので若干分かりにくいレントゲンだと思います。
つまり嚢胞と断定できない透過像の下縁と下顎管の位置関係が私にははっきり読み取れません。
もちろん読影能力に個人差はありますので別の回答者だとはっきり読み取れることもあると思います。
下顎管と透過像が近い場合慎重な掻爬が必要になると思います。
空洞はまずは血液で満たされて時間経過とともに段々と骨に変わってくると思います。
2 多分可能だと思います。
まずは根管治療に期待しましょう。
相談者からの返信
相談者:
フィットさん
返信日時:2020-11-27 13:43:11
相談者からの返信
相談者:
フィットさん
返信日時:2020-11-27 13:50:23
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2020-11-27 17:07:30
相談者からの返信
回答4
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2020-11-29 15:13:14
感染歯質を取り切る努力を何処までして貰えてるのでしょう?
感染歯質を染め出す液とか使ってくれてるのでしょうか?
個人的には正直言って、根管治療はそう何度もできるものではない、と思っています。
私の経験上、染め出しして感染歯質を取り除くことを徹底すると、かなり薄っぺらな歯質しか残らない、と言うことが少なくありません。
抜髄された歯は、残念ながら枯れ木のようなものです。
栄養補給も新陳代謝もなく、強化されることはあり得ません。
できることは、せいぜい現状維持を下回るレベルです。
それを理解して下さい。
今歯科界では、歯を残すこと、抜かないことが金科玉条のように正しいこと、と宣伝されまくり、やたら患者集めをしています。
しかし、本当に大事なものは何ですか?
歯を残し過ぎ、引っ張り過ぎることで、骨や歯茎、顎堤が侵されるのを見落としてはいけない、と思います。
顎堤は、棄損してしまったら、取り返すのは大変なことですから。
歯を残すことで顎堤を守れて、顎機能系を守れるなら良いでしょうが、歯が生体に刺さったバイ菌だらけの棘になってしまってるのなら、それは抜くべきです。
根管治療、感染根管治療に過大な夢を見させる宣伝には迷わされない方が良いです。
正しく患者迎合型で、実は患者さんを不幸にするモノだ、と個人的責任で断じます。
残せるか残せないかは、感染してる組織を取り切れて、咬合力に耐えられるだけの厚みのある歯質が残るかどうかです。
言うなれば、身体に何か病気ができた時の手術と同じです。
身体の場合には再生が期待できますが、歯には全く再生はありません。
そして、月一程度の治療ではとても治せるとは思いません。
本当に根管治療に賭けたいなら、専門医を訪ねるのが良い、と思います。
欧米の根管治療の専門家は、根管治療は殆ど1、2回です。
これもキチンとエビデンスがあり、時間掛けても成功率に差はない、と分かってるからです。
だらだら根管治療するのは、日本の独自の悪い習慣です。
顎堤が壁を保ててれば、骨は再生します。
そうすればインプラントもできます。
腕のある専門家なら、抜歯即時インプラントで終わらせるでしょう。
CTを見て、正確な診断をしてもらうと良いです。
感染歯質を染め出す液とか使ってくれてるのでしょうか?
個人的には正直言って、根管治療はそう何度もできるものではない、と思っています。
私の経験上、染め出しして感染歯質を取り除くことを徹底すると、かなり薄っぺらな歯質しか残らない、と言うことが少なくありません。
抜髄された歯は、残念ながら枯れ木のようなものです。
栄養補給も新陳代謝もなく、強化されることはあり得ません。
できることは、せいぜい現状維持を下回るレベルです。
それを理解して下さい。
今歯科界では、歯を残すこと、抜かないことが金科玉条のように正しいこと、と宣伝されまくり、やたら患者集めをしています。
しかし、本当に大事なものは何ですか?
歯を残し過ぎ、引っ張り過ぎることで、骨や歯茎、顎堤が侵されるのを見落としてはいけない、と思います。
顎堤は、棄損してしまったら、取り返すのは大変なことですから。
歯を残すことで顎堤を守れて、顎機能系を守れるなら良いでしょうが、歯が生体に刺さったバイ菌だらけの棘になってしまってるのなら、それは抜くべきです。
根管治療、感染根管治療に過大な夢を見させる宣伝には迷わされない方が良いです。
正しく患者迎合型で、実は患者さんを不幸にするモノだ、と個人的責任で断じます。
残せるか残せないかは、感染してる組織を取り切れて、咬合力に耐えられるだけの厚みのある歯質が残るかどうかです。
言うなれば、身体に何か病気ができた時の手術と同じです。
身体の場合には再生が期待できますが、歯には全く再生はありません。
そして、月一程度の治療ではとても治せるとは思いません。
本当に根管治療に賭けたいなら、専門医を訪ねるのが良い、と思います。
欧米の根管治療の専門家は、根管治療は殆ど1、2回です。
これもキチンとエビデンスがあり、時間掛けても成功率に差はない、と分かってるからです。
だらだら根管治療するのは、日本の独自の悪い習慣です。
顎堤が壁を保ててれば、骨は再生します。
そうすればインプラントもできます。
腕のある専門家なら、抜歯即時インプラントで終わらせるでしょう。
CTを見て、正確な診断をしてもらうと良いです。
相談者からの返信
相談者:
フィットさん
返信日時:2020-11-30 08:16:10
松元先生 殿
お忙しいところご回答ありがとうございます。
25年以上前に左下奥歯(下顎大臼歯(7番))の神経を抜いて以来、今年の4月までは、特段の症状がなかったのですが、痛み、膿の症状が出て、レントゲンの説明をうけて再根管治療を受けています。
(消毒し、仮蓋を付けています)
大学病院の根の治療の専門の科で診てもらっていますが、保険治療の為、感染歯質を染め出す液はおそらく使用してもらえないと思います。また、保険治療の為、現時点ではCT検査はしていません。
1.大学病院であるので、月1回程度の予約しか取れません。
大学病院よりも開業医で根の治療の専門医(自費)の方が治る可能性が高いのでしょうか?
2.骨や歯茎、顎堤が侵されることは頻繁に起こるのでしょうか?
また、生命に危険を及ぼすことも頻繁に起こるのでしょうか?
画像1
お忙しいところご回答ありがとうございます。
25年以上前に左下奥歯(下顎大臼歯(7番))の神経を抜いて以来、今年の4月までは、特段の症状がなかったのですが、痛み、膿の症状が出て、レントゲンの説明をうけて再根管治療を受けています。
(消毒し、仮蓋を付けています)
大学病院の根の治療の専門の科で診てもらっていますが、保険治療の為、感染歯質を染め出す液はおそらく使用してもらえないと思います。また、保険治療の為、現時点ではCT検査はしていません。
1.大学病院であるので、月1回程度の予約しか取れません。
大学病院よりも開業医で根の治療の専門医(自費)の方が治る可能性が高いのでしょうか?
2.骨や歯茎、顎堤が侵されることは頻繁に起こるのでしょうか?
また、生命に危険を及ぼすことも頻繁に起こるのでしょうか?
画像1
回答5
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2020-12-03 12:40:31
ご心配なら、専門家のに見ていただくしかないですよね。
ネット上で、ご質問の内容に答えるのは無理です。
患者さんは、全員違いますので。
平均的データなんて、ちっとも当てにはなりません。
あくまで数字上の平均値でしかないのですから、そこにその患者さんが当てはまるのかどうかは誰にも分かりません。
実際に精密検査しなければ分からないことです。
稀な例ですが、専門家が精密検査しても分からない、ということもあります。
保険治療で理想を求めるのは、大学病院でも無理です。
保険診療はあくまでも薄利多売、多くの方を救うが目的ですから。
残念ですが、特殊な方まで救う道は、歯科には殆どありません。
それを理解して下さい。
ネット上で、ご質問の内容に答えるのは無理です。
患者さんは、全員違いますので。
平均的データなんて、ちっとも当てにはなりません。
あくまで数字上の平均値でしかないのですから、そこにその患者さんが当てはまるのかどうかは誰にも分かりません。
実際に精密検査しなければ分からないことです。
稀な例ですが、専門家が精密検査しても分からない、ということもあります。
保険治療で理想を求めるのは、大学病院でも無理です。
保険診療はあくまでも薄利多売、多くの方を救うが目的ですから。
残念ですが、特殊な方まで救う道は、歯科には殆どありません。
それを理解して下さい。
相談者からの返信
相談者:
フィットさん
返信日時:2020-12-05 07:31:47
タイトル | 〔写真あり〕再根管治療中、嚢胞があり抜歯になった場合 |
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質問者 | フィットさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 53歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 その他(写真あり) 根の病気(根尖病変・根尖病巣) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。