加齢に伴う黄ばみを白くするためのホワイトニングについて

相談者: -ふみ-さん (46歳:男性)
投稿日時:2022-11-18 11:37:06
お世話になります。
ホワイトニング」、「歯を白くする」で掲示板検索をしましたがヒットしませんでしたので新規投稿させていただきます。

今回は、歯を白くする方法についてです。

まず、歯が黄ばむ原因は主に、
(1)飲食物等の色が沈着するもの。
(2)加齢により、象牙質の黄色が濃くなり、逆にエナメル質の厚みが薄くなり半透明で透けている象牙質がはっきり見える方向になる。
といったものがあると思います。


(1)については、歯科でのクリーニングやフッ素・研磨剤入りの歯磨き粉で対応できると思います。

(2)については、歯の表面の汚れが沈着していない状態で(1)をすると更にエナメル質が削られて逆効果になる気がします。
 私の場合は、そこそこの加齢ですので、(2)の原因が大きいと思います。
3年前くらいから歯の黄ばみが気になりだしました。

歯が黄色っぽいというのは、自然な状態のことで、逆に白すぎる方が人工的で気持ち悪い気もしますが、対人的に見える部分ですので気になっています。


さて、これを白くする方法ですが、色んな方法がありそうですね。

<1>歯磨き粉にホワイトニング効果成分のあるものを使う。
<2>市販のホワイトニング剤(MIペースト等)を使う。
<3>ホワイトニングペンを使う。
<4>オフィスホワイトニングに通う。
<5>ホームホワイトニングをする。
※歯科で表面に塗布や貼り付け加工をする方法は除きました。

<4><5>については、確実に白くなります。
<3>については、インターネットのバナー広告でよく「歯医者さんも脅威!すぐに一瞬で歯が白くなる商品」という歌い文句で載っていますが、そんな一瞬でというのは怪しいのですがどうなのでしょうか?
汚れを落とし、歯を白化させるのに一瞬でできるとは思えません。
マニキュアのようにペイントするだけで3日も経てばとれてしまうのではないでしょうか?

<2>は、モデルのアンさんがプロデュースする「ミカホワイト」等も有名ですが、それぞれのホワイトニング剤がどれ位の効果があるのかが不明です。

<1>は、歯磨きなので磨いている一瞬の時間だけ付着させるので効果が薄い気がします。


一般的に、「ホワイトニング」と呼ばれていますが、結局のところ、エナメル質の透明度を白化させること、すなわち『半透明を白に濁す』作用になるのではないでしょうか??


文章長くなっていますが、加齢に伴う黄ばみを白くするための方法として、まず簡単に試してみてある程度の効果が期待できる方法はどれでしょうか?
また、それが歯磨きや薬剤の場合、どういう成分が多く配合されたものがよいでしょうか?


「ホワイトニング」、「歯を白くする」でインターネットで検索すると、どこのどういう会社かもわからない、本当の効果もわからない商品がたくさん出てきて判断ができませんので相談させてもらいました。


今回は、歯科修復に関する相談ではありませんがご回答いただけたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-11-18 14:54:04
こんにちは。
40歳を超えると自然にしていたら加齢には逆らえなくなりますよね。

ネットで色々検索されているようですが、検索順位を上げる為にはかなり費用がかかりますね。
また、本当に歯を白くしてしまうと物は売れなくなりますから、ネット広告に頻繁に上がるものはほぼ効果がないか?
又はあってもごく僅かの期間でまた買わないといけないものになっている事を理解しておきながら楽しみながら使う程度になりますよね。

日本人は永らく歯を見せて笑う事をして来ませんでしたから、歯が黄色くても気にしない人は多かったように思いますが、昨今は真っ白がトレンドでしょう。

アンミカさんは在日韓国人のようですから(Wikipediaより)、歯が白いのを基本としているかもしれませんね。
韓国ではドラッグストアで日本で規制されているホワイトニングシートや本当に白くできるホワイトニング薬剤や機器を買えますからね。

日本の場合、法により本当に白くできる薬剤は一般の人は買えません。
また、歯科医師がいない施設で使用する事も出来ません。
輸入して流通で販売もできません。

国により法が異なっていますから本当に白くなりたいならばお書きになっているように〈4〉〈5〉のように歯科医がいる施設で本当に白くできるホワイトニングをしてもらうしか選択肢がありません。致し方ありませんね。

〉〈3〉
そんな危ない薬剤濃度は使えませんね。
ただ、マニキュアとは違うかもしれませんね。
ホワイトニング剤で薬効が高い濃度にすると刺激が強いですから唾液が沢山出て濃度は薄まりますからペンだけじゃダメですね。ちょっと考えればわかりますよね?


〉〈2〉MIペーストにはホワイトニング効果はありませんから間違いでしょうね。

〉〈1〉
日本ではホワイトニング効果の高い濃度の薬剤添加製品を一般流通できません。
また、アメリカなどで購入されたものでも、開封と同時に薬効がどんどん落ちますから開封すればだんだんただの高い歯磨き粉になってますね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2022-11-18 20:00:20
-ふみ-さん、こんにちは。

インターネットには情報が溢れていて、何を信じていいのかわからないですよね。

まずホワイトニングで歯を白くする原理ですが、歯を半透明にして白く見せるマスキング効果は一時的に起こる副作用です。
本来の原理はホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が分解するときに発生するフリーラジカルが歯の着色有機質を分解して白くします。
この効果は歯の内部の象牙質まで白くなることがわかっています。

なお日本ではオフィスホワイトニングホームホワイトニングの主成分である過酸化水素や過酸化尿素などの過酸化物を市販することは薬機法で禁止されています。
市販品はこれに替るポリリン酸ナトリウムや酸化チタンなどを配合しているのですが、その効果は歯の着色を取る程度で、残念ながら歯自体を白くすることはできません(ただ歯の表面の着色を落として白くすることも「歯を白くする」「ホワイトニング」と表記していいことになっています)。

従いまして安全に歯を白くするにはやはりオフィスホワイトニングかホームホワイトニングしかないと思います。
通常のホワイトニングでしたら加齢によって黄色くなった歯でも白くすることができます(ただし若年者よりは白くなりにくくなっています)。

効果のない製品を使用するより、確実な方法で白くされたほうが早いですし、結果的に安くなると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-21 08:07:58
>船橋先生

お返事ありがとうございます。
医薬部外品登録をした正規商品であったとしても、そこに配合できるホワイトニング成分は医家向けの半分程度でしょうしね。

<1>の歯磨きに配合は、フッ素を多く配合されていたとしても、それはコーヒー等での色沈着には研磨効果があるため有効かもしれませんが、加齢での黄ばみには逆効果ですね。

<2>のMIペーストは、再石灰化には若干の効果がありますが、ホワイトニング剤ではありませんね。

<3>がどういう薬剤でどういうメカニズムで白くさせているのかが気になります。そのバナー広告が一時期よく出てましたが、「そんな一瞬でありえない」と思っていたのでクリックさえしませんでした。中身を見て、製品をよく調べてみたらよかったです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-21 08:23:21
>Dr.TSUBAKI様

お返事ありがとうございます。

>本来の原理はホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が分解するときに発生するフリーラジカルが歯の着色有機質を分解して白くします。この効果は歯の内部の象牙質まで白くなることがわかっています。

⇒メカニズムの説明ありがとうございます。
こういう化学反応によってエナメル質と象牙質まで白化させるのですね。
以前、通院していた歯科では(10年位前)、ホワイトニングはエナメル質を白くするものであって、向き出した象牙質の部分は白くならないとおっしゃってましたが、今では象牙質まで薬剤が浸透し、白化させることができるようになっているのですね。
これは相当な効果がありそうですね。
ただ、歯質は見た目では石のようなものですが、薬剤はその繊維を通過し象牙質まで入り込むということなのでしょうか?


このような、化学反応による白化は、絶対市販品ではできませんから、興味沸きました。

ただ、この象牙質まで白くする方法はどこの歯科でも、審美歯科でもできるのでしょうか?
専門用語や取り扱っている専門材料の何を歯科に確認すればできるかどうかが判るでしょう?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2022-11-21 16:05:15
-ふみ-さん、こんにちは。

硬そうに見えるエナメル質ですが、エナメル質には細かいひびや結晶の隙間があります。
この隙間をホワイトニング剤が分解したときに発生するフリーラジカルが通り抜けて象牙質まで到達します。
ホワイトニングで歯がしみるのはフリーラジカルが象牙質を通じて神経を刺激するからです。

現在でも象牙質に直接ホワイトニング剤が付いてしまいますとかなりしみてしまいますので、剥きだしの象牙質には通常ホワイトニング剤を塗りません。
逆に言うと剥きだしの象牙質を白くすることは難しいと思います。

なお過酸化水素や過酸化尿素を使用した歯科のホワイトニングの作用機序は同じですので、システムによって効果の差はあっても象牙質までは達していると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-23 12:11:46
>Dr.TSUBAKI様

お返事ありがとうございます。
詳細な説明ありがとうございました。
要は、エナメル質ありきでそこで分解が起こることによって象牙質も白くなるのであって、象牙質だけでは白くならないということでしょうね。


ネットの情報はたくさんありすぎて本当にどれが信ぴょう性があるかすら見ているだけではわかりません。

先に書いた
<3>のホワイトニングペンもよくバナー広告で出ていますが、マウスウォッシュタイプもありますね。
今ちょうど、広告が上がっていたので、リンク載せます。
リンクがある投稿が有効かどうかわかりませんが、DR CULAという製品です。
https://big-cocoon.com/drcula01-ta02/?utm_source=taboola&utm_medium=referral&tblci=GiAsAgY0enErCIKl-drMCWS_W1rVy0leJvp42yPVfjDYjCCBu1oo0ZfVm8Gv0bEl#tblciGiAsAgY0enErCIKl-drMCWS_W1rVy0leJvp42yPVfjDYjCCBu1oo0ZfVm8Gv0bEl

恐らくこれで歯が真っ白とうたってますが、単なる表面の汚れを落とす、歯磨きの変わりのようなものだと思います。
撮影なんて、光の当て方や画像加工で白くできますからね。
たぶん、画像まで白くならないでしょうね。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-11-23 13:02:15
エナメル質象牙質は構造が全く異なりますから象牙質に直接刺激性のある薬剤をつけると痛むし最悪の場合歯髄炎を生じます。

ですからエナメル質を通してフリーラジカルが効き象牙質の漂白が出来る程度にしておかないと痛い思いをしますからね。


>ネットの情報はたくさんありすぎて本当にどれが信ぴょう性があるかすら見ているだけではわかりません。

基本的な歯科の知識を学ぶのに私立大学では2千万円くらいかけて学んだりします。
それでもわかっていない歯科医も多いです。
各大学の研究室には何千万の単位で研究費として税金が回っています。
それでも日本の歯科でホワイトニングは未だ定着していません。

ネット情報に期待されても・・・・・という気がします。


>恐らくこれで歯が真っ白とうたってますが、単なる表面の汚れを落とす、歯磨きの変わりのようなものだと思います。
撮影なんて、光の当て方や画像加工で白くできますからね。
たぶん、画像まで白くならないでしょうね。

歯磨きさえうまく出来ていない日本人が多いという事でしょう。
うがいや歯ブラシで汚れが綺麗に落とせると思っている人が多いのが問題でしょうね。
汚れを落とすのと漂白する(ホワイトニング)は異なるのですが日本語の問題でどちらもホワイトニングと表記してありますからわかりにくいですよね?

歯科で行えるホワイトニングは過酸化水素や過酸化尿素(分解して過酸化水素になる)を用いた漂白(ホワイトニング)ですから卵の殻から作った再石灰化促進成分が可能な効果とは全く異なりますね。
ただ歯科の場合もホワイトニング後の再着色防止のために安価な卵の殻から作った成分を用いるやり方もあるでしょう。
論文も出ていますから何もしないよりは多少の効果を期待されることを止めるものではありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2022-11-24 21:43:05
-ふみ-さん、こんにちは。

リンクの商品を確認しました。
この商品は最近よくSNSの広告に流れてきますね。
残念ながら国内の市販の製品で画像のような白さにすることは難しいと思います。
昨年の薬機法の改正で誇大広告に罰則ができましたので、今後は実際とはかけ離れたものは少なくなってくると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-26 11:17:50
>船橋先生

お返事ありがとうございます。
そうですね。
汚れを落とすのと、歯質そのものを白化させるのとは全く違います。

・研磨剤入りの歯磨き粉を使う
・歯の消しゴムを使う
・市販のマウスウォッシュを使う
これらはどれも、歯の汚れを落とすものです。
これでホワイトニングができるとうたっているのは本来誤っていると思います。

ホワイトニングは、歯質そのものを白化させるもので、日本では歯科医院でしかできないものですね。

その中間をいくものが
・市販のホワイトニングペン
・市販の歯のマニキュア
だと思います。
これらは、どのような成分が入っていて、人体に害がないのか、
また、あられや熱いフライを食べてすぐに剥がれるようなことはないのか等不明点も多いです。もっても3日程度でしょう。


私立大学では2千万円かかるんですね!
4年間ですか。
私が歯をキレイにしたいと考えたのは30歳を超えてからで、特に移植を経験してからですね。
移植の不安から書物等でも勉強し、歯に興味を持っていきました。
これが20歳代だったら歯の道に…なんてことも、、、無理ですね。
私は貧乏家庭の生まれでしたから大学に2千万円は完全破産でした。

いつも詳細にご説明いただきありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-26 11:26:31
>Dr.TSUBAKI様

お返事ありがとうございます。
私が当初、バナー広告で見たハケ式で歯を白くする方法は、恐らく次のURLのようなものだと思います。

歯のマニキュア
https://item.rakuten.co.jp/vivian1616/dentalpearl/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868&icm_cid=18510601813&icm_agid=&gclid=EAIaIQobChMI572BpN_K-wIVkBBgCh3CQASNEAYYAyABEgJo0_D_BwE&icm_acid=255-776-8501&iasid=wem_icbs_

あまり、人と会うことがない生活をしていますので、この歯のマニキュアでもいいのかなとは思ってもいます。


歯を白くする方法としては、次のページにも記載されていますが、ほとんどが汚れ落としのことですね。
椿先生も同じようなページを作られているのを拝見しました。

https://8wa.jp/topics/03-017/


うまく、ネットで海外品のホワイトニングペンを購入できれば過酸化水素分解という歯科のホワイトニングに近いものができるのでしょうけど、どれがその商品で、安全性はという部分がわかりませんからね。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2022-11-26 16:58:03
-ふみ-さん、こんにちは。

歯のマニキュアのページを見ました。
市販の歯のマニキュアの主成分はセラックという樹脂なのですが、きれいに塗りにはかなりのコツが必要です。
繰り返し練習をすればきれいに塗れるようになるかもしれません。

回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-11-26 20:30:22
歯のマニキュア歯科医院でも治療を受けることができますが、その場合術前に綺麗に歯を磨き上げ、汚れを落とした上防湿をしながら施術に慣れた歯科衛生士が行います。(自費

一般の方がご家庭で汚い歯面に塗るとムラになりますし、塗り直しする前に落とす際も綺麗に落とした後塗らないとどんどん汚い重ね塗りになり、それをご自身では綺麗に落とせずそれに着色が重なって悩んで酷い状態に悩んで来られる方も時におられますから、普通の方は上手く行かないと想像します。

また、画像は専門的に見たら画像加工されたものだとすぐわかりますから、こういう広告こそ本来ならばしっかり取り締まりが必要に思いますね。

ただ、画像加工してあるとわかる人の方が多いからか歯を大切に考える人が多いからか、案外引っかかる人は少ないのかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2022-11-27 05:43:20
先生方、ご回答ありがとうございました。
一般のネットではわからないことが理解できてとても有益でありました。
いただいた返信を今後の自分への審美の参考にさせてもらいます。
この質問は、これにて解決済にさせていただきます。



タイトル 加齢に伴う黄ばみを白くするためのホワイトニングについて
質問者 -ふみ-さん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ ホワイトニング治療法
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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