グラスファイバーの芯(1本18000円)、上もの(1本9万円)は適切?

相談者: NORTH39さん ( : )
投稿日時:2007-01-14 11:59:59
前歯が4本差し歯(1本は通常、3本はブリッジ)なのですが、そのうちのブリッジの1箇所が膿の袋が出来ていると言われました。

今までに数回治療した歯なので治療の度に歯の根が薄くなってきており、今回は4本でブリッジを作りましょうと言われました。

それは、いいのですが・・保険の効く金属の芯を入れると今度は歯が割れてしまうことも想定されるので保険適用外のグラスファイバーの芯(1本18000円)を入れて、それに上もの(1本9万円)をいれることを薦められました。

この治療は一般的に適切なものでしょうか?4本治療すると総額が大きくなるので費用的にも客観的に見てどうでしょうか?

または、ほかにいい治療方法があればなにかいいアドバイスはありませんでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-01-14 11:59:59
ご質問の内容ですが、治療計画のひとつとしては妥当だと思います。

上の前歯のことだと思うのですが、普通のかみ合わせであれば確かに折れやすい歯のひとつですから、その対策として、土台に歯よりも硬い金属ではなく同じぐらい”しなる”ファイバーコアを選ぶ(参考⇒支台築造)ことや、つなぐ歯の本数を増やして強くするのは悪くないと思います。

ただファイバーコアを使用するとかぶせものまで保険がきかなくなってしまうので費用の点が問題かと思います。

抑えようと思えば、かぶせものをハイブリッドセラミックか、保険と同等の硬質レジン前装冠自費で作ってもらう(あまりしてもらえない方法かも知れません)ようにすると良いかも知れません。(参考⇒クラウン

ただ色などがだいぶ悪くなりますし、目立つところですから、よく検討してみて下さい。

今の計画だとファイバーコア(18000円)+ブリッジ(9万円×4)で約38万円ですので、逆に少し足すと、インプラントも視野に入るかも知れません。(参考⇒インプラント)

その場合のメリットとしては、ブリッジの様にどれか1本が悪くなった場合(参考⇒根管治療の成功率)に、つなげているすべての歯がやり直しになるということがなくなるので、長〜い目で見ればもしかすると安上がりになるかも知れません。

デメリットもありますが、費用や期間以外に、前歯1本を、”見た目バッチリ”かつ”安心・長持ち!”にするのは、かなり担当医の先生の技術が必要だということでしょうか。

もしも保険内で治療を進めても、必ず悪くなるとも限りませんが、高い費用を払えば一生持つというものでもありません。

今いい加減な治療を選んで後で問題が起きれば、逆に高くつく可能性もありますし、非常に悩むところですよね。担当の先生とよく相談して、納得できる治療法を選んで下さい。

もしも自分の歯のことだったら・・・やっぱり悩んでしまいますねー。

かみ合わせの状態や、支台歯(ブリッジを支える歯)の状態、上あごの骨の状態、担当の先生のウデ・人柄、あと何より貯金の残高、を総合的に・・なんてあまり参考にならなかったですね、すみません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-01-14 11:59:59
僕の個人的な意見でいいですか?

僕なら「絶対に」その方法がいいと思います。

金額的には「高いなぁ」と感じられるかもしれませんが、ご自身の体を大切に思うのであればこの方法が最もコストパフォーマンスが高く、ベストの選択だと思います(もっとお金をかける方法もあるくらいです)。

金銭的に「もう少し」安くするのであれば、ポーセレン差し歯ではなく、ハイブリッドの差し歯にすれば1本あたり6万円前後で入れられると思います。

⇒参考:ハイブリッドセラミッククラウン

さらにワンランク落とすのであれば、土台はレジンコア被せ物保険外で‥と言う方法も無くは無いですが、金額と安全性は比例する結果になるでしょうね。

万が一、強い力がかかった時にはファイバーポストに勝る方法は現在の歯科医学的には考えられませんから。例えるなら「免震構造の家にしますか?免震構造の無い家にしますか?」と言う選択と同じです。

少なくとも保険金属の土台だけは絶対にやめたほうがいいですね。

僕はこの3年間、メタルコアは1個も入れていません。保険ならレジンコアですし、保険外であればグラスファイバーのコアを使います。

と、言うのも、メタルコアが原因での歯根破折がとても多いからで、欧米でメタルコアを推奨している国はどこにもありません。

⇒参考:メタルコア

しかし、日本では一昨年にやっと厚生労働省の認可が下りたばっかりで、健康保険の適応にはなっていないので、ケースとしてはまだまだ少ないですが、ヨーロッパでは10年以上の実績があり、「現在考えられる最良の方法」と認知されています(ちなみに、こう言った認可のおかげで、日本の歯科医療は諸外国に比べ30年遅れていると言われています)。

土台をファイバーで作り、白い歯を被せるというのは、いわゆる「グローバルスタンダード」な治療法ですから、安心できると思います。

ちなみに、日本の国民は「健康保険で粗末な治療をされている」と諸外国の医師、歯科医師たちから笑われていると言う事実は広く、国民全体で考えたほうが良いと思いますね。

国民皆保険制度」は非常に素晴しい制度だと思いますが「最低限の治療であって、最良の方法ではない」と言う認識が無いと、自分の大切な体を安売りしてしまう事になりかねません。

⇒参考:保険制度の裏

あ、ちなみに治療の途中で一つでも保険外の材料を使うと最後まで保険外の材料を使わなければいけません。

つまり「土台は大切だからお金をかけて保険外で、被せ物は安く保険で」と言うように混ぜる事ができないと言う意味です。これは今日現在「混合診療」に抵触しますので「違法」と言うことになってしまいます。

しかし、これも一昨年の12月に国会では「混合診療解禁」の法案が通りましたから、一日も早く行政(厚生労働省)は認めて欲しいものですね。ま、全てを混合診療解禁にしてしまうと保険診療の崩壊に繋がる危険性もあり、また、悪徳な医師、歯科医師が利益のためだけに行う事も考えられますので、難しい問題を含んでいる事は事実なのですが‥。

あ、グチが長くなってきましたので、このへんで‥。


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質問者 NORTH39さん
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カテゴリ ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
クラウンの治療費・費用
土台(コア)の治療費・値段
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  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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