矯正治療による歯の神経の自然死と、その後の根管治療について

相談者: さおりさん (30歳: )
投稿日時:2007-04-09 20:38:00
根管治療に関しての質問です。

一部歯列矯正に絡む話があり、内容が複雑かと思いますが宜しくお願い致します。

昨年秋頃でしょうか、右下4番の歯茎の間から黄色い膿のようなものが出ていることに気が付きました。

右下4番は、以前から時々そのようなものが付着しているのを見たことがあったのですが、たいてい歯磨きしてから何時間も経っていて飲食した後だったりしたので、歯垢かな?とあまり気に留めていませんでした。

何より年に2〜3回は歯科医でクリーニングなどの定期検査をしており良好と診断されていたので自分でもその診断を過信していました。

補足ですが、私は4〜5年前に矯正治療を終えています。
抜歯で1年3ヶ月程矯正致しました。
親知らずは矯正の何年も前に4本抜いてありました)

その際に右下4番の歯茎だけが大きく下がってしまいました。

1ヶ月に一度の調整の際に一度だけ非常に強く顎間ゴムを掛けるワイヤーのループが右下4番に当たった月があり、その時に歯茎が減ってしまいました。

話を戻しますが、昨年12月頃かかりつけの歯科医院(矯正治療をした歯科医院でもあります)に右下4番から出る膿の相談をし、レントゲンを撮りました。

レントゲンの結果、右下4番、左下5番の歯に小さな影が写り、電流などの検査を行い、2歯とも自然死していることがわかったのです。

左下5番は大昔に小さい虫歯を治療している歯ですが(神経は取っていません)、右下4番は未治療歯です。

新たな虫歯はありません。
神経だけが死んでいたのです。

確かに左下5番はよく見ると両隣の歯に比べて黒ずんでいました。
右下4番から出ている膿は、神経が壊死したからとのことでした。

神経が自然死だなんて大ショックでした。

今まで神経を取るような大きな虫歯になったことはありませんし、十代後半から年に数回は歯科医でクリーニングを受けるなど歯には気を遣っていたつもりなので。

・・・原因に思うのは歯列矯正くらいです。

大なり小なり歯に力を加えるのだから矯正していない人に比べれば負荷はかかっているような。

矯正治療をしたその歯科医院(一般歯科と矯正歯科が併設されています)には定期的に通っていましたが、考えてみると矯正後4年以上も経つのに、一度もレントゲンを撮っていません。

矯正で歯の神経が死んでしまうことがあるのか、定期的に通院しているのになぜレントゲンを今まで撮ってくれなかったのか。

その歯科医院への不信感を持ってしまい、セカンドオピニオンを求め歯列矯正専門医院(念の為、非抜歯を目標とした矯正に批判的な医院)2件、一般歯科医1件を回りました。

結果としては、矯正医・一般歯科医のセカンドオピニオンの詳細を書くと話がどんどん脱線しますので結論を述べますと、現在の歯並び咬合状態は問題は無いから、ともかく2歯の根管治療をすること。

矯正での歯神経の失活については全く無いとは言えないとの事でした。
(特に成人での歯列矯正においては)

私の歯は、現在も上下の1〜3番の歯を裏から保定としてワイヤーで固定されています。主治医からは矯正後4年以上経つのでそろそろワイヤーを外すことを薦められていました。

保定の件もあり、歯科医院を転院するのもためらわれ、かかりつけの歯科医院で根管治療を行うことにしました。

左下5番は順調に完了しましたが、右下4番(歯茎が下がっていて膿が出ていた歯)は、なかなか歯茎からの膿が取れず長引いています。

先日、主治医から膿も出なくなったから今回防腐剤を詰めてみますと言われ防腐剤を詰めて仮蓋をし、デンタルレントゲンを撮りました。

次回仮蓋を外し、レジンで蓋をして終了予定です。

・・・が困った事に、翌日からまた歯茎から膿が出始めたのです。
歯茎を手で押すと膿が出るのです。日ごとに減ってる気はしますが・・・。

ちなみに、私が受けているのは保険診療です。
マイクロスコープは使用してませんし、ラバーダムも未使用でした。

2日ほど様子を見てネットをさ迷い色々調べましたが、どうしていいかわからず、膿が出たまま治療が終わってしまうのも非常に不安で、次の診察まで待つのも心細く、思い切って主治医に電話してみました。

その際にマイクロスコープやラバーダムについても勇気を出して質問してみました。

主治医も膿が出たまま終了するのは確かに不安が残りますねとのこと。

しかし根管治療をして歯の中は綺麗になっているので、まだ膿が出てくるというのは歯の外側に膿がまわっていて歯の中からじゃ取りきれない。

マイクロスコープは当医院には無いし、ラバーダムは持っているが今回は使用していない。しかし、今出ている膿はラバーダムの使用有無とは関係ないとのこと。

歯周病で膿が出ている訳でもないし、根管治療以外に膿を取る方法としては、歯茎を切っての外科手術などが考えられるが、当医院では行えない。

今出ている膿の場所を正確に把握したり、高度な治療を望むのであれば、大学病院など施設の整った専門機関を紹介する方法で対応するとのこと。

次回の診察で、防腐剤は外すので専門機関に一度行ってみることを薦められました。

とりあえず、主治医の指示に従って行動しようと考えていますが、外科手術なんて事になったらとても不安です。

マイクロスコープやラバーダムを使用した根管治療で治すのは難しいのでしょうか。

主治医は私のような症例は経験したことがないそうです。
未治療歯が自然死してその膿を取るのはそんなに難しいのでしょうか。

ネットで自分なりに検索してみましたが、自分と似たような症例が見当たらず途方にくれています。

もうすぐ次回の診察ですが、膿が出る量は減ってきた気もします。
どうかアドバイスを下さい。お願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-04-09 22:24:00
はじめまして。

えーと、難しいですね。

文面から判断するしかないのですが、「右下4番の歯茎の間から黄色い膿のようなものが出ていることに気が付きました」とのことですよね?

これをそのまま理解すると、歯の中の神経の問題ではなくて、歯周病なんですよね。

ところが「レントゲンの結果、右下4番、左下5番の歯に小さな影が写り、電流などの検査を行い、2歯とも自然死していることがわかったのです。」ということは歯周病に加えて歯の中の神経も何故かダメになってしまっていて、膿がたまっていたということになります。

ちなみに電流の検査をしていなければ、2本とも神経が死んでいなくても死んでいるかの様に誤診しやすい歯ではあるのですが、電流の検査もされてる様ですからその心配はなさそうですね。

神経を抜く治療の際に、麻酔は使ってないですよね?

ということで、2種類の病気があった??という話になるのですが、さおりさんの30歳という年齢でそんなことが有り得るのか、というとちょっと考えにくいんですよね。

「歯茎を手で押すと膿が出るのです。日ごとに減ってる気はしますが・・・。」というのも歯周病の症状と考えられます。

これについてはラバーダムどころか、根管治療自体が関係ありません。

歯周病を矯正専門医が何軒か見落とすというのはありそうな話ですが、一般歯科医の意見も聞かれてるとのことですから、そんなにみんなで見落とすというのも不自然です。

さおりさんの年齢からしても、重度の歯周病はめったにないですし。

となると歯周病はないのかな?となってしまって、どう回答したものかこちらも混乱してしまいます・・。

因みに歯周病の検査はされてますか?

金属の細い棒を使ってツンツンと歯と歯ぐきの間の隙間の深さを測っていく検査なのですが、この検査とレントゲン写真があれば歯周病なら診断がつきそうなものですがどうでしょうか。

歯周病と診断されれば先ずはスケーリングルートプレーニングをして、それでもダメだったら外科手術、という流れになりますよ。

参考⇒歯周病の治療法

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-09 23:37:00
渡辺先生、早速のご回答ありがとうございます!

神経を取るときは麻酔は使っておりません。
神経は死んでいるから使わなくても痛くないはずだと説明されました。

そして、主治医からの説明通り麻酔をしなくても痛くはありませんでした。
なので、根管治療をしたこと自体に問題は無かったと思っています。

ちなみに、セカンドオピニオンを聞きに行った一般歯科医からは神経は死んでいると思われるが、麻酔をして治療しましょうと言われましたが。

歯周病に関してですが、定期的にしている歯のクリーニングでここ一年くらい毎回金属の棒を使って歯周ポケットの深さは測ってもらっています。

今回の治療の前後でも深さを測っていますが、全にわたってチェックしても深いところで2〜3ミリと良好との診断を受けています。

前回防腐剤を詰める際にも、主治医が右下4番の歯茎を金属の棒でツンツンしながらチェックしてました。

先日主治医に電話にて防腐剤を詰めても膿が出ている旨を相談した際にも、
「○○さんの場合、膿は出ていても歯槽膿漏ではありません。」と言われています。

ただ治療中に、右下4番は歯茎が下がっているので、その下がった歯茎から歯根部につながる道のようなものが出来てしまって、本来なら歯根部に蓄積してしまうはずの膿が外にでてしまっているのではないか・・・。

膿が外に排出される事自体は、中にずっと溜まるよりは良いのですが・・・。
といった説明を受けています。

なんだかとてもやっかいな症例なのでしょうか。。。

引き続きアドバイスをいただけると有り難く思います。
よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-04-10 00:33:00
追記ありがとうございます。

それですと、やっぱり根管由来の膿が歯周ポケットから出てきてる訳ですね。
ない話ではないです。

となれば根管治療が奏功してない状態と判断できますね。

であれば話は単純です。

根管治療を専門にされてる先生に引き続きお願いすれば、外科処置までしなくても治る望みはかなりあると思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-10 10:54:00
渡辺先生、迅速なご回答重ねて本当にありがとうございます。

根管治療は初めての経験であり、加えて虫歯でもないのに2歯髄が自然死という偶発的とはいえ、矯正治療の副作用?のような事が起こってしまい、不可解なことだらけで、心底参っていました。

しかも根管治療をしても1歯は膿が引かず、専門機関へ紹介の可能性を示唆されて・・・。次回の診察まで不安で不安でネットをさ迷っていました。

渡辺先生がおっしゃるように、根管治療を専門にされている先生に引き続きお願いすれば、外科処置までしなくても治る望みがかなりあるとの事であれば、なんとしても根管治療の専門医を探し出したいと思います。

もう保険診療内で・・・なんて言っておれません。
保険外診療は覚悟しました。

明日は主治医のもとで診察となるので、実際主治医がどういう判断をされるかわからないのですが、少し希望の光が見えてきました。

さて、今後重要な根管治療の専門医選びなのですが、過去の投稿を読むと判断の基準としてはラバーダムマイクロスコープの設備がある医院があげられるようですね。

本当は渡辺先生のもとへ飛んで行きたい心境ですが、残念ながら私は関東に住んでいる為、難しいです。都内近郊で探しています。

そして、根管治療専門医を選ぶ基準として気になっている事があります。

リストでも話題にのぼっている歯科用CTです。
これは根管治療を診断する際にも有用でしょうか?

近所の歯科医に最近設置されたようで、地域情報誌などで特集されており気になっています。(その医院はマイクロスコープは持ってなさそうなので今のところ伺うつもりはありませんが・・・。)


1.
ラバーダム、マイクロスコープは当然として・・・加えて歯科用CTを持っている歯科医院で根管治療をした方がいいでしょうか?


2.
今日で防腐剤を詰めて6日目ですが、日ごとに手で押して歯茎から出てくる膿が減っている感覚があります。

防腐剤を詰めて日ごとに自然治癒するなんて可能性はありますか?

この歯は、根管治療中に全く膿が出なくなった週が続いたかと思えば、急にまた膿が出てきた週もあり、週1ペースで治療して11回目に防腐剤を詰め仮蓋をしました。


3.
現在、上下の前歯1〜3番は接着剤と針金で保定マウスピース状のリテイナーも毎日ではありませんが使用しています。

矯正の動的治療が終わって4年以上経ちます。(動的治療期間は1年3ヶ月。)

矯正の主治医からは奥歯咬合も安定しており、前歯裏側の保定はそろそろ外し、後戻りが心配ならばマウスピース状のリテイナーを作り直すよう言われています。

その前歯裏側の保定器具を外す作業は、本当はマイクロスコープを使った方がいいのでしょうか?

矯正・根管治療をお願いしたかかりつけの医院にはマイクロスコープはありません。そもそも矯正専門医院ならばブラケットや接着剤を外すのにマイクロスコープを使っているものですか?

前歯裏の保定器具は接着剤で歯に付いている訳でして、当然外す際には歯とギリギリの所を削るわけですから、歯も削れてしまう?なんて心配も実はしています。

矯正が終わった後にブラケットを外した際にも僅かではありますが歯が削れた感じがありましたので、マイクロスコープを知ったらこんなことまで気になり出しました・・・。

3はデリケートな質問で、お忙しいところ誠に申し訳ないのですが、ご教示くださいませ。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-04-10 11:44:00
マイクロスコープを基準にされると相当ハードルは高くなると思いますよ。
なにせ、日本国内に1000台無いわけですからね。

もちろん、これから増えるでしょうけれど、あくまでもトピックス的に捕らえられていた方が現実的です。

まして、矯正医でマイクロスコープを使われている医院さんは僕の知る限りゼロですから。

「理想はそうだけれど、現実はそうではない」と理解していただいたほうがよろしいと思います。

マイクロを使っている僕が言うのもなんですが、本当にマイクロが必要な治療と、使わなくても出来る治療があります。

ブラケットの除去にマイクロを使う必要は無いと思いますが、その後のケアの段階でマイクロで診査してくれて、メインテナンス時に必要に応じて使ってくれる医院さんを探すのが無難なのではないでしょうか?

また、根管治療に関してはマイクロを使わないとできない治療法もありますから、「あるに越した事は無い」と思っておいてくだされば良いと思います。

おそらく、今後の根管治療の専門医はマイクロが常識となるとは思いますが、まだまだ普及率は低いですね。

もしかしたら歯科用CTのほうが普及率は高いかも知れませんね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-04-10 16:25:00
マイクロスコープ歯科用CTは、あれば非常に強力なツールにはなります。

ですが、例えば私が1000万円のバイオリンを持っていたとしてもそれだけでは・・(因みにピアノも弾けません)

ただ患者さんが歯医者のレベルを予測するときに、客観的な情報としてはそういう設備関係がわかりやすいかなぁ、ということで何度か話題に出しています。

ラバーダム、マイクロスコープ以外に、歯科用CT(※医科用のCTではちょっと厳しいです)もあれば根管治療にも最高にいいですし、以前にタカタ先生にはツッコまれてしまったのですが、

・「歯内療法学会」(できれば認定医)
・「AAE会員」

というのも、何もないよりは確率が上がるかな?という意味で良いと思います。

参考⇒根っこ治療(根管治療)のやり直し

(根管治療の学会というのは、医者ウケさえしませんから、その会員というだけでも、良い意味でちょっと変わってる?かと。)

ただ、「=技術がある。」というのとは違いますので悪しからず。。

歯科の仕事はかなり職人技的な部分もありますから、派手なツールや肩書きもなく、例え老眼でも、手指感覚や過去の経験を頼りに素晴らしい仕事をされる先生はわんさかいらっしゃると思いますよ。

ところで「防腐剤」、という表現が私にはイマイチ分からないのですが、使用する薬剤については種類によって作用する期間なども異なりますので、以下の回答も参照されて下さい。

参考⇒根管治療の間隔について

それと最終的なお薬(根管充填剤)を入れた後にも膿が出るならその治療は失敗だと思います。根管充填剤には薬理作用がありませんので。


矯正専門医とマイクロスコープの関係ですが、基本的にはむしろ相性が悪いですね。

矯正治療はどちらかと言うと顔貌との調和や、歯並び全体のバランスを観察していく仕事がほとんどですので、マイクロスコープは買うほどの(※値段は車1台分ぐらい)有用性はありません。

でも確かに、ブラケット外す時などはできれば使って貰いたいところかも知れませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-10 22:40:00
タイヨウ先生、アドバイスありがとうございます!

矯正医でのマイクロスコープは期待しないほうが良さそうですね。

マイクロスコープが必要な治療と無くてもできる治療の線引きがわからず混乱していましたから、率直なご意見とても参考になりました!!

根管治療に関しては、マイクロスコープを使わないとできない治療法があるのなら、ハードルが高くてもやっぱりマイクロスコープを備えた医院で治療を受けたいと思います。


渡辺先生、毎回本当にありがとうございます(泣)。

やはりマイクロスコープも歯科用CTもあるに越した事はないのですね。

歯内療法学会認定医」「AAE会員」というのも根管治療専門医を探すヒントになりそうです。現在ネットで自分なりに検索中ですが、なかなか難しいです。

●マイクロスコープと歯科用CTを備えた自費治療専門の歯科医院は探し出しましたが、歯内療法学会認定医では無さそうですし、AAE会員かはHPを見ただけではわかりませんでした・・・。

●歯内療法学会HPにのっている指導・認定医を手がかりにHPを検索したりもしていますが、HPをもっていない医院だったり、HPがありマイクロスコープは備えていても歯科用CTは備えてなさそうだったり、医院のHPに根管治療をメインに書いてあってもマイクロスコープやラバーダム使用の有無は書いてなかったりで・・・。


現在かなりネットをさ迷いまくってます・・・。

とりあえず明日主治医の下に参りますので、どこを紹介していただけるのか。
(開業医を紹介されるとは思えないので多分大学病院だと思いますが)

主治医からの紹介先を含め、何件かまわって検討したいと思います。

間違いなく、またこちらでご相談することになると思います。
どうぞよろしくお願いします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-10 22:51:00
渡辺先生、すみません、根管治療専門医探しばかりに気をとられていて今までの治療に使用した薬剤などを書くのを忘れていました。

根管治療に使った薬は水酸化カルシウムです。

毎回先生が助手さんに「水酸化カルシウムを練ってください」と指示されていました。

私が防腐剤と言っている最終的なお薬(根管充填剤)は、名前はわかりません。

先生からはわかりやすく説明するためだと思いますが、ゴム状の防腐剤のようなものだと説明を受けました。

それから、根管充填剤を詰めた後に膿が出てしまうのはやはり治療は失敗しているのですね(><)

最期に詰めた根管充填剤に薬理作用がないのであれば、いま膿が減っている感覚があっても過信してはいけないのですね。

早く効果のある治療を受けたいです・・・。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-13 01:46:00
先日は先生方から色々アドバイスを頂き大変参考になり、とてもためになりました。

その後、主治医のもとへ行ってきました。

事前に渡辺先生やタイヨウ先生からのアドバイスがあったので、落ち着いて色々質問することができ、改めてこの掲示板があって良かった、勇気を出して投稿して良かったと痛感しました!

結局どうなったかというと・・・やはり、大学病院を紹介されました。
日本歯科大学付属病院 歯内療法科のとある先生宛に紹介状を頂いています。

主治医からは「根管治療については信頼のおける先生で、なかなか治らない患者さんを今までにも紹介したことがある」とのことでした。

帰宅後、その先生をネットでググってみたところ、日本歯科保存学会の認定医・指導医だそうです。

マイクロスコープ下の内療法」をテーマにした学術講演会の講師もされたことがあるそうで、やはり歯内療法の専門家であることは確かなようなので、早急にアポイントをとって診て頂きたいと思っております。

主治医から「お忙しい先生だから、出張など不在の時もあるだろうし、早めに予約を取ってくださいね」と言われておりましたが、案の定、今日付属病院に電話したところ、先生は不在で明日改めて電話するように言われました(明日はおられるそうです)・・・。

そこで新たな疑問がでてきました。


1)

根管治療」を・・・

★大学病院で専門医から治療を受ける
★開業医で専門医から治療を受ける

のでは具体的にどんな違いがありますか?
メリット・デメリットなどを教えてください。


2)

大学病院で「マイクロスコープ下で根管治療」を受けた場合は、保険が適用されるのでしょうか?

私は、歯科治療を大学病院で受けたことはありませんが、皮膚疾患を大学病院にてレーザー治療したことがあります。

近所の皮膚科医から紹介された先生でしたが、結果は、よけい悪化し出血やかさぶたがひどくなり、何度か受診後良い成果も出なかったので治療をやめてしまいました。

結局、自費治療専門でレーザー治療専門の皮膚科を自力で探し、治療を受けて、格段に良くなりました。

出血やかさぶたも出来ることなく安全・確実な治療が受けられました。

費用は確かにかさみましたが、成果がある治療には惜しくないものだと思いました。

なので、大学病院での治療にややトラウマがあります。
アドバイスよろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-04-13 10:11:00
顕微鏡歯科学会でお会いするマイクロを使う先生方は(僕の感じたところでは)「とりあえず、ハズレは無い」と思います。

マイクロを歯科治療に導入しようと思っている先生は、少なからず今までの(現在の)歯科治療に何か疑問を感じて導入に踏み切っていると思いますので、勉強熱心な先生が多く、誠実な方が多いと感じます。(って自分を褒めているわけじゃないですけど)

日本歯科でマイクロの先生と言うと「ああ、あの先生かな?」と思いますが、大丈夫だと思いますよ。東京歯科か医科歯科の先生だと良く知っているのですが‥。

で、特定の医療機関(大学病院など)での「CTとマイクロスコープを併用した歯根端切除手術および根端周囲外科手術」は先月8日、保険との併用療法(先進療養)に認可されましたが、マイクロだけで行う歯内療法に適応はされていません。

保険適応になるかどうかは担当の先生と相談してください。

まあ、普通の処置で大学病院を受診されると「研修医にやられちゃう」事もありますが、紹介状を持っての「マイクロスコープ治療」ですから、専門医が責任を持って行う事になると思います(見学はされちゃうかもしれませんが、それは教育機関ですから覚悟してください)。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-04-13 13:20:00
順調に話が進んでる様で良かったですね。

文面からのやりとりや、水酸化カルシウムを粉から練ってるあたりなどからも(←これは私の偏見ですが)、主治医の先生もしっかりされた先生の様ですし、そういう先生のご紹介ですから安心できそうですね。

大学病院は私も4年間勤務していましたが、紹介状があるのならいいんじゃないかな、と思いますよ。

以下の回答5に田尾先生が的確に説明されてますよ。

参考⇒根管治療後の不快感と、保険外の費用・治療費、大学病院での治療

タイヨウ先生がマイクロユーザーの歯内療法を自分で絶賛されましたが(笑)、全くその通りだと思います。

もしも原因が違う原因だったとしても、見分けるのにはマイクロスコープが威力を発揮します。

矯正などと違って、一番相性がいいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-13 14:13:00
タイヨウ先生、ありがとうございます。

安心して治療に臨めそうです。
大学病院にも無事予約をいれました。

やはりお忙しい先生なのか、2週間ほど先になってしまいますが、念の為最期に入れた根管充填剤は取らないでもらいましたし、仕方ありませんよね。

・・・と、大学病院の予約を入れ、タイヨウ先生のこの度のアドバイスを読んで安堵し、希望の光を見出せたのもつかの間・・・。

たったいま不安を煽られるような連絡が(涙)。
主治医から電話連絡があったのです。

というのも、主治医の方からも歯科大の先生に電話連絡を入れてくれたそうで、状況の説明と治るかどうかの質問をしてくれたそうです。

それ自体はとても親切で、そこまでフォローしてくれるとは正直思ってませんでしたから、感謝感激でした。

しかしながら、主治医が聞いたところによると、治すのは難しいかもと言われたそうなのです・・・。

というのも、以前に渡辺先生が「根管由来の膿が歯周ポケットから出てきてる」と指摘されましたが、どうもそこが問題みたいなのです。

根管から歯茎につながる道ができてしまっているとなると、いくら根管をきれいにしても、その道が塞がれない限り、最悪水を飲んだり食べ物などのカスが入り込んで腐敗してしまう事もあり、完治するとは言えないとのこと。

勿論実際診て見ないと正確な診断は出来ないそうですが。
なので、あまり過度の期待は持たない方がいいかもしれないと言われました・・・。

主治医が言うには、大学病院の先生なので、アメリカ式に治るか治らないかの2択で言えば、治らないにあてはまるとおっしゃっているのかもと付け加えてくれましたが。

一気に地獄に突き落とされたような・・・大変ショックを受けています。

レントゲンの画像で見る限り、黒い影はわずかですし(黒い影が写ること自体が良くないとしても)、自覚症状も茎を押すと膿が少し出る以外・・・痛みなどはありません。

大変な事になってしまったようで、また不安に逆戻りです。

この際なので、主治医に色々質問してみました。

例えば、保険外診療を前提に開業医で根治の専門医に通うなどの選択はどうか?など。

回答としては、保険外を覚悟しているのならば、歯科大病院で診て貰って、さらに他の先生の意見を聞いてみて、それからどこで治療を受けるか決めてもいいのではないかと言われました。

歯科大病院に行く患者さんは、一般歯科医で治らなくて行く場合が多いので、そういう選択をされる方も多いと思います、必要であれば紹介状は新たに書きますとも。

すみません、ちょっとまだ混乱していてうまく書けませんが、とりあえずそういう事態に陥ってしまいました。

でもポジティブに考えれば、主治医が事前に聞いて教えてくれたこと自体とても奨励される事ですし、行ってみてから絶望するよりは、事前に知らされていた方が精神衛生上はいいかもしれません。

歯科大病院にいくまでにまだ2週間ほどありますから、このままじっと2週間を過ごすのも勿体無いので、その前に開業医の先生に相談してみようかなとも考えています。

前途多難なようで・・・困ってしまいました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-13 14:33:00
渡辺先生こんにちは。

ちょうど投稿文を書き込んでいる間に、渡辺先生からの返信があったようで、順調に話が進んでいたつもりが想定外の事態に陥ってしまいショックを受けているところです。

そうですか、水酸化カルシウムを粉から練るのは良い事なのですね。
確か治療の終盤頃に「ちょっと濃い目に練って下さい」などの指示も飛んでいました。

主治医は私から見ても、事実を正直に告げてくれる嘘のつけない良識的な先生だと思います。

あらかじめ最悪の事態があることを知らされて行くのと期待のみを持っていくのでは、患者としても心構えが違いますし。

悲観してばかりもいられません。

とりあえず、この2週間なにか行動せずにはいられないと思っています。
幸い専業主婦で自由な時間はたっぷりあるので。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-04-13 20:39:00
そうでしたか。私も過度の期待は良くないと思いますよ。
無理な時は無理ですから・・。

現在の状況が、私の推測通りだとすれば、ですが、通称

「エンドペリオ合併症」

という状態です。
そしてその言葉の後には、セットで

「エンドファースト」

と答えるのが歯学部学生の合言葉?です。

なんのこっちゃ・・ですよね?
これはかなり説明が難しいのですが。。。一応想定内でした。

エンド、というのは感染根管のこと。ペリオは歯周病のことです。
根っこ由来の膿が、歯周ポケットから出てくるので、合併症ということです。

この場合、歯周ポケットは一時的に膿の通路となっている為に深い歯周ポケットが認められ、重度の周病に見えてしまいます。

膿の通路になっている、という状態は、歯と骨の隙間にある歯根膜、というコラーゲン繊維の束が、部分的に緩んでいるだけの状態ですので、膿が出てこなくなれば元に戻ります。
(※歯は元々骨との間に僅かな隙間があって、コラーゲン繊維のロープで吊るされた様な状態になっています。)

これをスケーリングなどして歯周病治療から先に始めてしまうと、歯根膜を壊してしまうので、治りが悪くなる・・だからエンド(根管治療)を先に行いなさい。というのが「エンドファースト」の意味です。

>「いくら根管をきれいにしても、その道が塞がれない限り、最悪水を飲んだり食べ物などのカスが入り込んで腐敗してしまう事もあり、完治するとは言えないとのこと。」

これはどういう意味か分かりませんが、膿の通路の中では免疫応答というのが起こるでしょうし、深刻な歯周病でも抱えてない限りは有り得ないことだと思います。

原因不明で病状が長引いているために、悪目の想定をされたのかも知れません。
まあ、治療計画には影響ありませんけどね。

とにかくエンドファーストで、治る可能性はあります。

ですが、まだ本当の原因が特定されている様には思えないので、やっぱり過度の期待はしない様にして下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さおりさん
返信日時:2007-04-13 22:16:00
渡辺先生、重ね重ねありがとうございます(ノд・。)

納得いかない理由で歯の神経が死んでしまい、初めての根管治療を受けるも病状は長引き、大学病院に行く前から完治しないかもとの告知まで受けて、落ち込みまくってました。

ここ数ヶ月いつ終わるのか、本当に治るのか不安で歯科心身症かと思うくらい悩んでいました。

本当の原因が究明されるまで、不安はありますが、先生のアドバイスとても心にしみ渡りました。

100%治らないと決まった訳ではないですし、過去を振り返って悔やんでも仕方ないので、前を見てともかく今出来る最高の治療が受けられるよう専門医の診察を受けてみます。



タイトル 矯正治療による歯の神経の自然死と、その後の根管治療について
質問者 さおりさん
地域  
年齢 30歳
性別  
職業  
カテゴリ 根管治療の専門医
歯列矯正のトラブル
根管治療関連
矯正関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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