下6番抜歯後の処置について(インプラント・ブリッジ・部分入れ歯・放置)

相談者: あっしゅさん ( : )
投稿日時:2007-09-07 00:22:00
3月初旬に抜歯した左下6番の処置について、最近ずっと悩んでおり、ご相談させて頂きたいと思います。

左下6番は、かなり前に抜髄後、クラウンをしてあったのですが、疲れがたまると歯茎が腫れ、膿がたまり(根尖膿瘍といわれたような・・)治療する、を何度も繰り返してきました。

しかし昨年末、膿の袋が大きくなってきていて、根の間の部分にも広がってきているから、掻き出すこともできないし、骨も溶けてきているから、と抜歯をすすめられました。

そのときはどうしても抜歯したくなかったため、別の歯科医に行き、聞いてみたのですが、そこでも抜歯をすすめられ、結局3月に抜歯をしました。

その後も別の歯の治療で通院はしていますが、6番は放置したままです。

放置したままでよいのでしょうか?
上の歯が落ちてきそうでこわいのですが・・・。

6番の処置について先生からずっと説明がなかった為、先日聞いてみたところ、次回から治療を開始するとのこと。

私としてはブリッジを考えている旨は伝えたのですが・・。

しかし、保険のブリッジでは5番が銀になるのがとても気になります。
5番だけ白くしたブリッジを保険でいれることはできないのでしょうか?

6番7番は銀歯でもいいのですが、5番はやはり口を開いたときに目立つので抵抗があります。

だからといって、自費のブリッジはかなり高額になってしまいすよね?

現在、右上2番〜左上2番の4本の差し歯の治療をしていて、そちらで50〜60万はかかってしまうので、左下は出来るだけ安くおさえたいこともあり、自費のブリッジもためらいます。

ちなみに、5番7番ともに抜髄はしておらずインレーです。

ブリッジにする場合、5番は抜髄するようなことを先生は言っていたのですが、抜髄の必要はほんとにあるのでしょうか?

5番7番を削り、自費のブリッジを入れるくらいなら、インプラントにした方がいいような気もするのですが、今は差し歯のこともあり、費用的に無理です。

とりあえずは部分入れ歯にして、様子を見ようかな、とも思うのですが、いかがでしょうか。

しばらくしたら、自費のブリッジなりインプラントなりをいれればいいかな、と。

以上、長々と失礼いたしましたが、何卒先生方のご意見を宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-09-07 10:49:00
>放置したままでよいのでしょうか?

良くありません。

上の歯が下りてくるリスクより後ろの7番が倒れてくるリスクの方がはるかに高いです。

そうなると、将来的に部分矯正などの処置が必要となる可能性があります。
抜歯後1〜2年以内に6番を入れることをお奨めします。


>5番だけ白くしたブリッジ保険でいれることはできないのでしょうか?

残念ながらできません。
保険のルール上、?6?のブリッジは一つの装置として扱われます。

一つの装置に保険と保険がのモノが混在する事は「混合診療」にあたり、法律で認められていません。


抜髄の必要はほんとにあるのでしょうか?

歯の生え方にもよります。

しかし、僕は「生きている歯を殺す」と言う行為は医療として正しい選択だとは思いません。

インレーをそのまま利用した「インレーブリッジ」と言う方法も無きにしもあらずですが、予後不良となりやすいのであまりお奨めできません。

1〜2年の暫定的な処置としてであれば、アリかと思いますが‥。


>5番7番を削り、自費のブリッジを入れるくらいなら、インプラントにした方がいいような気もするのですが、今は差し歯のこともあり、費用的に無理です。

その通りです。

抜髄をして自費ブリッジを入れるくらいならインプラントの方が100倍マシだと思います。

何も健康な歯を殺す必要はありません。


>とりあえずは部分入れ歯にして、様子を見ようかな、とも思うのですが、いかがでしょうか。しばらくしたら、自費のブリッジなりインプラントなりをいれればいいかな、と。

これは良いと思います。
ただし、上述したように目安は1〜2年にしてください。

後ろの7番が手前に倒れてくる事と、抜歯後1年くらいから顎の骨は痩せてきます。

5年後「さあ、インプラントをしよう!」と思ったときには「骨が痩せてあなたにはインプラントはできません。残念でした」となることも考えられます。

実は、何を隠そう、あっしゅさんと同じ部位を僕も抜歯しました。

5番はバージンティース(虫歯はありません)。
7番は小さなインレーでした。

僕は迷わずインプラントを選択しました。

まあ、自分で部分入れ歯を作ったりして、実験もしましたが年齢的に(当時29歳)違和感が強く、とても入れていられるシロモノではありませんでしたよ(笑)。

前歯の治療も大切ですが人間の基本である「食べる」と言う行為は奥歯があって初めて成立します。

そのあたりを良く考え、担当の先生と相談してみてください。

ちなみに、僕の個人的な意見ですが、もし、あっしゅさんのようなケースであれば、前歯の治療を一時中断し、奥歯のインプラントにお金をかけてもらえるように説得します。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-09-07 12:52:00
最後のタイヨウ先生がおっしゃる

前歯の治療を一時中断し、奥歯のインプラントにお金をかけてもらえるように説得します

は的をついた意見だと思います。
奥歯の咬合がしっかりしていないと、必ず前歯に歪がきてしまいます。


>現在、右上2番〜左上2番の4本の差し歯の治療をしていて、そちらで50〜60万はかかってしまうので、左下は出来るだけ安くおさえたいこともあり、自費ブリッジもためらいます。

見た目重視ならこのプランの方がいいと思います。
機能重視ならプランの変更をした方がいいですね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-09-07 13:42:00
さがらです。
私もタイヨウ先生に賛成です。

奥歯は食事をする以外に、大きな力を出して他の歯を守る働きもします。
特に6番は重要です。

一般の方達は見える部分の歯、特に前歯に優先順位を上に考えることがほとんどですが、目先の目的ならばその順番でよいとしても、長期的に見ると奥歯がしっかり安定して支えていないと前歯がいくら良い治療でも、早くだめになってしまうものです。

ですからせっかく治療する前歯を無駄にせず長持ちさせたければ、順番は奥歯です。6番の治療方法ではインプラントが一番の選択となります。

もし費用の関係と、どうしても前歯を優先させなければならない事情があるならば、6番には部分入れ歯をすると良いでしょう。

ブリッジにしたとしても咀嚼能力は意外に60%くらいしか回復しません。
保険などで妥協したブリッジを入れればもっと能力は落ちます。

さらに歯を削ることは、とてもリスクが高いことなので保険で妥協した治療を受けると、その為にその歯の神経を失ったり、将来その歯自体を失うリスクが高まります。

6番1本でも悩むのにさらに歯を失えばもっと困ることになるのは目に見えています。

また奥歯の支える力は、他の歯だけでなく身体の健康も支えていますので、安易な治療は体調を崩し、身体の健康をも失うリスクがあります。

一方6番の部分入れ歯は、両隣の噛む能率はそのままに使えますので、意外に噛めるものなのです。

確かに入れ歯には大きな欠点があります。
違和感は強いし自分の歯と同じようには噛めません。手入れにも気を遣います。

しかし、あっしゅさんの場合は、一生入れ歯で過ごすわけではないのですから、使いこなすつもりであれば乗り切れます。

ただ使ってみてから入れ歯が不便だからといってタイヨウ先生の言うとおり、決して外しっぱなしにしてはいけません。

あとで入れ歯からブリッジやインプラントに変更することは簡単にできます。

そして計画的に近い将来インプラントへ切り替えられるように診察を受けておくことです。

また入れ歯にあった予防を受けて両隣の歯を守ることも忘れてはなりません。
ご担当の先生に総合的に相談に乗っていただくと良いでしょう。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-09-07 14:27:00
そうですね。

私も、歯科医師の立場から言わせてもらえば見た目の前歯よりも、機能の奥歯を優先して良い治療を受けて貰いたいですね。

それと意外ですが、部分入れ歯を使用していると、かえって周囲の歯が動きやすいです。

参考⇒部分入れ歯歯が破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて


一時的に、ということでも、私は部分入れ歯は避けた方が良いと思いますよ。
私だったら、それぐらいだったらまだこのまま放置しておきます。

参考⇒インプラント VS ブリッジ VS 短縮歯列咬合(SDA)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あっしゅさん
返信日時:2007-09-07 23:24:00
先生方ありがとうございます。

先生方のご意見を伺い、ブリッジはやめようかと思います。
保険でも保険外でも)

私は虫歯になりやすいみたいで、ほとんどの歯を治療しており、抜髄した歯は10本以上あると思います。

生きている歯は残り少ないので出来るだけ生かしておきたいですし。

奥歯がないのは非常に不便なので、前歯の治療を中断し、奥歯を優先する、というのも考えてみたいのですが、前歯の治療は、現在、

右上2番にコアを入れ、仮歯の状態。
右上1番は、前からはいっていた差し歯を外し、コアに仮歯。
左上1番は根管治療中で仮歯。
左上2番は手付かず(だいぶ前に抜髄済み)

です。

左上1番を根充・コアまではするとしても、この状態で中断しても大丈夫でしょうか。

部分入れ歯へのご意見もさまざまですし、インプラントへの不安も若干あるので、まだまだ悩みそうです・・

次回の診察時に、担当の先生にもじっくりと相談してみます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-09-08 09:13:00
>左上1番を根充・コアまではするとしても、この状態で中断しても大丈夫でしょうか。

少なくともしっかりした仮歯プロビジョナルレストレーション)を作ってもらえれば大丈夫だと思います。


>次回の診察時に、担当の先生にもじっくりと相談してみます。

そうしてください。

前歯差し歯はいつでもできますが、奥歯のインプラントには「タイミング」と言うものがあります。

しっかり相談してより良い治療法を選択してください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あっしゅさん
返信日時:2007-09-11 22:39:00
前歯の見た目も重要ですが、やはり奥歯の機能も重要ですよね。
タイミングも考えながら、自分でも納得できるよう、先生と相談いたします。
ありがとうございました。



タイトル 下6番抜歯後の処置について(インプラント・ブリッジ・部分入れ歯・放置)
質問者 あっしゅさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
インプラントその他
ブリッジ治療法
ブリッジその他
部分入れ歯 その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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