神経の無い歯をブリッジの土台にした場合、耐久性の問題は?
相談者:
田中さん ( : )
投稿日時:2007-10-25 23:29:00
20年前に左1歯根の先に病気ができて、町の小さい歯医者で歯根端切除して、MBの歯を左1と右1くっついた状態の差し歯で治療しました。
先日大学病院の口腔外科の先生が出入りしている大きな歯医者で虫歯の治療をしました。
その時撮ったレントゲンで左1の歯根の先に黒く大きく写らない部分があり、歯槽骨で病気が大きくなっていて左1を抜歯しました。
歯と一緒に膿胞がきれいにくっついてとれてました。
右1も左2も歯の神経はありません。しかも左2番は歯槽骨で歯根が取った病巣に入っていたので1/7は切ってあります。
今は少しぐらぐらしているので4ヶ月は様子をみてその3本の歯のブリッジを入れる予定でいます。
この2本はすでにブリッジ用に細く削っていて、
?このような状態でブリッジを入れて10年もてば・・・といわればした。
審美性を考えてメタルボンド?(保険適用外)のブリッジの歯を入れたいですが、神経のない歯(右1と左2)にブリッジをかけるのですから耐久性は本当に大丈夫なのかと不安です。
?神経のない歯でブリッジする強度はいかがでしょうか?
(インプラントは入れたくありません)
そこで部分入れ歯にした方が不安材料が少なく将来いいのかな?と思いました。
調べていたらMTコネクターの情報を見つけました。
この場合の費用の合計やその後のメンテナンス費用など伺いたいです。
また他に方法がありますか?先生のご意見を伺いたいです。
よろしくお願いします。
先日大学病院の口腔外科の先生が出入りしている大きな歯医者で虫歯の治療をしました。
その時撮ったレントゲンで左1の歯根の先に黒く大きく写らない部分があり、歯槽骨で病気が大きくなっていて左1を抜歯しました。
歯と一緒に膿胞がきれいにくっついてとれてました。
右1も左2も歯の神経はありません。しかも左2番は歯槽骨で歯根が取った病巣に入っていたので1/7は切ってあります。
今は少しぐらぐらしているので4ヶ月は様子をみてその3本の歯のブリッジを入れる予定でいます。
この2本はすでにブリッジ用に細く削っていて、
?このような状態でブリッジを入れて10年もてば・・・といわればした。
審美性を考えてメタルボンド?(保険適用外)のブリッジの歯を入れたいですが、神経のない歯(右1と左2)にブリッジをかけるのですから耐久性は本当に大丈夫なのかと不安です。
?神経のない歯でブリッジする強度はいかがでしょうか?
(インプラントは入れたくありません)
そこで部分入れ歯にした方が不安材料が少なく将来いいのかな?と思いました。
調べていたらMTコネクターの情報を見つけました。
この場合の費用の合計やその後のメンテナンス費用など伺いたいです。
また他に方法がありますか?先生のご意見を伺いたいです。
よろしくお願いします。
回答1
回答日時:2007-10-26 00:18:00
こんにちは。
前歯は残念でしたね。
治療の流れからは今回の抜歯は避けられなかったかな、とは感じますが、今後は残りの前歯が長持ちする方法を考えないといけませんね。
さて、私は文面からの推測ですし、担当される先生によっても判断が分かれることはご了承下さい。
まず、入れ歯とブリッジの比較ですが、他の歯のことを考えれば部分入れ歯の方が不利だと思います。
参考⇒歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
とりわけ今回の上の前歯は、入れ歯の一番苦手な「横方向への力」ばかりがかかる場所ですから、お勧めはできません。
MTコネクターについては今ネットで検索して初めて知りましたが、隣在歯をすでに削ってある田中さんにとって、メリットはないと思います。
すると選択肢がブリッジしか残りませんが、ブリッジが長持ちするためには、まず仮歯が壊れたり外れたりせずに調子よく使えることが前提になります。
理想的にはブリッジがグラグラと揺れるのは良くありませんし、もしかすると左は2番までではなく、3番ぐらいまで「がっちり」繋げた方が予後は良いかも知れませんし、それでも無理なら右も2番までのばすこともあるかも知れません。
左2番は特にまだこれから骨植がよくなってくる可能性もありますので、これは担当の先生と相談しながら、時間をかけて判断されて下さい。
一見歯を多く削ると乱暴な治療に感じるかとは思いますが、上の前歯は先にも書きました様に、「横向きの力ばかりがかかる」非常に難しい歯です。
ブリッジでなく単冠だったとしても、「横向きの力」によって歯根破折が非常に頻繁に起きる部位ですから、リスクを避けるためにはよほど頑強な構造にすることを、私の場合は重視しますね。
また隣在歯が無髄歯ということでの不安も多いかと思いますので、以下の回答も参考にされて下さい。
一番怖いのは根管治療の失敗、次が歯根破折といったところかと思います。
参考⇒無髄歯(神経を抜いた歯)の寿命について
部分入れ歯、ブリッジ以外の方法と言えば、他にはもうインプラントしかないと思いますよ。
前歯は残念でしたね。
治療の流れからは今回の抜歯は避けられなかったかな、とは感じますが、今後は残りの前歯が長持ちする方法を考えないといけませんね。
さて、私は文面からの推測ですし、担当される先生によっても判断が分かれることはご了承下さい。
まず、入れ歯とブリッジの比較ですが、他の歯のことを考えれば部分入れ歯の方が不利だと思います。
参考⇒歯の破折の見極めと、部分入れ歯がなぜ良くないのかについて
とりわけ今回の上の前歯は、入れ歯の一番苦手な「横方向への力」ばかりがかかる場所ですから、お勧めはできません。
MTコネクターについては今ネットで検索して初めて知りましたが、隣在歯をすでに削ってある田中さんにとって、メリットはないと思います。
すると選択肢がブリッジしか残りませんが、ブリッジが長持ちするためには、まず仮歯が壊れたり外れたりせずに調子よく使えることが前提になります。
理想的にはブリッジがグラグラと揺れるのは良くありませんし、もしかすると左は2番までではなく、3番ぐらいまで「がっちり」繋げた方が予後は良いかも知れませんし、それでも無理なら右も2番までのばすこともあるかも知れません。
左2番は特にまだこれから骨植がよくなってくる可能性もありますので、これは担当の先生と相談しながら、時間をかけて判断されて下さい。
一見歯を多く削ると乱暴な治療に感じるかとは思いますが、上の前歯は先にも書きました様に、「横向きの力ばかりがかかる」非常に難しい歯です。
ブリッジでなく単冠だったとしても、「横向きの力」によって歯根破折が非常に頻繁に起きる部位ですから、リスクを避けるためにはよほど頑強な構造にすることを、私の場合は重視しますね。
また隣在歯が無髄歯ということでの不安も多いかと思いますので、以下の回答も参考にされて下さい。
一番怖いのは根管治療の失敗、次が歯根破折といったところかと思います。
参考⇒無髄歯(神経を抜いた歯)の寿命について
部分入れ歯、ブリッジ以外の方法と言えば、他にはもうインプラントしかないと思いますよ。
相談者からの返信
相談者:
田中さん
返信日時:2007-10-27 20:35:00
渡辺先生
ご回答本当にありがとうございました。
参考のページも拝見してご指摘の意味もよくわかり色々勉強になりました。
少し時間をかけて左2の様子を見ながら渡辺先生の意見を参考に、担当歯科医と相談していきたいと思います。
ご多忙中ありがとうございました。
ご回答本当にありがとうございました。
参考のページも拝見してご指摘の意味もよくわかり色々勉強になりました。
少し時間をかけて左2の様子を見ながら渡辺先生の意見を参考に、担当歯科医と相談していきたいと思います。
ご多忙中ありがとうございました。
タイトル | 神経の無い歯をブリッジの土台にした場合、耐久性の問題は? |
---|---|
質問者 | 田中さん |
地域 | |
年齢 | |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
ブリッジ治療法 ブリッジその他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。