歯周病治療の際の、エムドゲインの使用について

相談者: ぴろすけさん ( : )
投稿日時:2007-10-29 21:38:00
左上6番についてご質問させてください。

ここの部位は以前より疲れたりすると、なんとなく痛いような重いような違和感を感じることがありました。

そこで、1ヶ月ほど前にルートプレーニングの処置を受けましたが、現在も同じような違和感が残っています。

今のポケットは4ミリ程度、インレーもはずして中の虫歯を確認し、つめなおしてあります。

神経は残っています。
レントゲンで見ると、6番、5番の間の骨が若干少なくなっているようです。

次のステップとして、歯茎を切って中の骨の状態を確認し、きれいにするとともに、エムドゲインを使用することを提案されています。

エムドゲインが動物由来のたんぱく質であることから、不安があるのですが、このような場合にエムドゲインを念のため使用しておくことはよくあることなのでしょうか。

1個人に1回まで、ということなので、今使ってしまって後で困ることがないのだろうかとも心配しております。

(もうすぐ40歳で、今後はさらに歯周病で悩むことが多くなりそうなので)


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:00:40
エムドゲインの適応症は限られていますが、適応症以外にも使われる先生も見えますのではっきりとはいえませんが、適応症に使えばコクランにあるようにわずかな効果は得られると思います。

私見として、エムドゲインを使ってうまく治せる先生は、エムドゲインなど使わなくても歯周外科だけでも治せるでしょうし、周外科が下手な先生が使っても効果はないと思います。

開発したイェテボリ大学では今ではほとんど使われていません。
効果についてはこのことが物語っていると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:00:55
歯科治療の大原則として、

「今よりも悪くしない」

ということがありますが、エムドゲインの場合は、

「良いかどうかは分からないが、とりあえず使って悪くなることは無い」

という感じです。
(エムドゲインによるトラブルの報告は、今まで一度もありません)

エムドゲインを使ったことのある先生と話をさせて頂くと、ちょっと傷の治りが良いかも?という感想を聞くことはよくありますが、実際に目を見張るような効果があるのかというと、今のところはそこまでの効果はないという見方が大半だと思います。

結局のところはエムドゲインを使うかどうかより、ぴろすけさん自身の歯磨きテクニックの向上や、歯石取りなどのほうが遥かに重要だと思います。

ただ、歯石取りもしっかりと行おうと思ったらかなりの時間がかかりますので、保険では採算割れになってしまうという理由で、しっかりと行ってもらえないこともあります。

そのような場合、エムドゲインの費用を頂くことによって、エムドゲインを使うということだけではなく、十分な時間をかけて説明をしたり、石取りをしたりするという考え方の歯科医院も少なくありません。

(実はこのことが、エムドゲインを勧める本当の理由だったりする場合もあります)

ただ、このへんは歯科医院によって大きく考え方が異なりますし、ぴろすけさん自身がある程度見極める必要があると思います。

(なかなか難しいとは思いますが…)

少なくとも、歯周病についての知識を患者さん自身が身に付ける事はマイナスにはなりませんし、むしろ絶対に必要なことだと思いますから、ぜひお時間がある時にでもこちらを読んで「患者力」を身に付けて下さいね。

⇒参考:歯周病(歯槽膿漏)

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:01:05
エムドゲインで確実に歯周炎が治ったという実感は得られないのですが、オペをした際にその上皮の治癒が異常なほどに早いのは実感しています。

この辺りをメーカーサイドにもいろいろ調べてもらったのですが、様々なドクターが「オペの傷の治りが早い」との実感を持っているものの その仕組みは分かっていません。

でも、直りが早いだけでもオトクなので、私は 歯周外科の際には殆どの症例で用いています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴろすけさん
返信日時:2007-11-15 16:01:10
小牧先生、田尾先生、タカタ先生、ありがとうございます。

エムドゲインを使用すると、上皮の治癒が早いとのこと、使ってもらってもいいかなと思います。

主治医も、どうせ歯茎を切ってあけるのだから、ついでにエムドゲインを塗っておいて、骨が戻ればラッキーなのではないか?というお話でした。

ただ、気になるのが、1個人につき1回までという使用限定です。
これはやはり、そうなのでしょうか。

また、現在の医師は、いつも一生懸命に治療してくださるのですが、歯周外科が得意なのかどうかはわかりません。

今回のオペでうまく治癒できなかったら転院しなければならないと思いますが、切開した部位を再度切開することに何か問題はありますか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:01:20
私も皆さんの意見に賛成です。

あれ・・微妙に違いますかね。
一番近いのは田尾先生の回答でしょうか。

上皮の治りがいい感じはしますよね。

エムドゲインについては以前にもマニアックに回答していますので、よろしかったら頑張って読んでみて下さい。

使用回数のことについても書いています。

参考⇒移植した歯肉の安定は、エムドゲインを使用したとしても難しいのでしょうか?


>切開した部位を再度切開することに何か問題はありますか?

についてはどうでしょうね・・

オペまでして駄目ならもう無理かも?と考えた方がいいのかも知れませんが、オペそのものに大きな問題はないと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴろすけさん
返信日時:2007-11-15 16:01:34
渡辺先生、ありがとうございました。

主治医は、歯肉剥離掻爬術をしたら骨の状態がよくわかるから、気になるのなら一度やってみましょうという感じで、どうせ歯茎をめくるのだから、効けばラッキーという考えでエムドゲインも、と話しています。

歯肉剥離掻爬術が本当に必要なのかどうかも定かではないのですが、ポケット4ミリだと、やはり必要なのでしょうか。

よく考えて見ます。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:01:48
歯肉剥離掻爬術が本当に必要なのかどうかも定かではないのですが、ポケット4ミリだと、やはり必要なのでしょうか。

んー、微妙ですね。。

文面をそのまま受け取れば自分ならオペを勧めない状況かも知れませんが、ポケットの測り方も色々ですし、ぴろすけさんの歯周病リスクの高さも考えないといけませんし、まして上あごの6番ですからね。。

実際に拝見しないことにはこれはなんとも言えませんね。

心配でしたら、そこからセカンドオピニオン、あるいは保険でのオペにされた方が後悔はないかも知れませんね。

参考⇒侵襲性歯周炎かも?(歯周病治療が得意な歯科医院の見分け方)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴろすけさん
返信日時:2007-11-15 16:01:54
忙しいところ、ご回答ありがとうございます。
主治医もどっちでもいいよ、という感じなので悩みます。

ただ、時々違和感を感じることと、大事な6番のなので、念のためにやっておこうかと気持ちが傾いています。

歯肉剥離掻爬術をすることによるデメリットは痛みのほかにも何かありますか?
デメリットが大きいのであれば、もう少し様子を見ようかとも思います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:02:03
確かにポケット4mmは微妙な所ですね。

仮に盲腸を外科の先生が診れば「切りましょう」内科の先生が診れば「薬で散らしましょう」と意見が分かれるのと同じような感じでしょうか。

先日も某メーカーの講演会で「外科?か非外科か?」と言う話が出ました。

他のスレッドでも少し話題になりましたが

→参考:ディープサルカスとシャローサルカスの違い


僕なら「非外科」を選ぶでしょうね(選ばさせられる?)。
なぜならウチには「優秀な衛生士によるPMTC」と言うワザがあるからです。

さすがにポケットが5mmだ6mmだとなれば歯周外科を行いますが、4mmであれば患者さんの負担(痛い、歯肉が下がるなど)を考えると定期的なPMTC、ポケット洗浄、デブライドメントでディープサルカスで治っても健康な状態は維持できると考えます。

PMTCを導入されていない歯科医院であれば、積極的に周外科を行った方が予後は安定すると思います。

歯肉剥離掻爬術をするかどうか」は担当の先生(医院)が何を提供できるかによって変わってくると思うんですよね‥。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴろすけさん
返信日時:2007-11-15 16:02:20
タイヨウ先生、ありがとうございます。
う〜ん、ますます悩みます。

今のところは、PMTCも半年に一度受ける予定になっています。

出血も歯茎の腫れもなし、ただ、疲れたときになんとなく違和感がある・・・・・という状態が長いこと続いているので、念のために、歯肉剥離をして骨の状態を見ておきましょう、という感じなので。

こういうときこそ、セカンドオピニオンの出番なのでしょうけれど、子供が小さくてなかなか。

急いで結論を出さずに、定期的なPMTCなどでもう少し様子を見ていても大丈夫なものでしょうか。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 16:02:29
まあ、PMTCのメニューにもよるのですが、半年に1回は期間は少し長い気がします。

ウチでは「歯周病になりかけの患者さん」は積極的に3〜4ヶ月に1回はPMTCを受けてもらっています。

受診間隔は衛生士さんと患者さんで決めてもらっています。

衛生士:
ブラッシングの状態が良いので4ヶ月間隔でやっていきましょうか?」

患者さん:
「いや、4ヶ月あけると(口の中が)少し気持ち悪くなってくるので、3ヶ月間隔でお願いします」

と言った感じですかね。

担当の衛生士さんとよく相談しながら経過観察をされれば良いのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴろすけさん
返信日時:2007-11-15 16:02:36
タイヨウ先生、ありがとうございました。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。

日曜日に診療をしている近くの歯医者を受診することができました。

そこでは、歯磨きもきちんとできているし、確かに骨は多少、少ない感じだけれど、歯周病に関しては心配することは特にない、とのことでした。ポケットは2ミリでした。

痛い思いをするのもいやなので、このまま様子を見ることにしようと思います。
ありがとうございました。



タイトル 歯周病治療の際の、エムドゲインの使用について
質問者 ぴろすけさん
地域 非公開
年齢  
性別  
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯周病関連
歯周外科治療(フラップ手術)
エムドゲイン
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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