親不知抜歯後、隣の7番の側面に穴が開き、歯の根が見えている

相談者: やまちゃんさん (34歳:男性)
投稿日時:2008-01-05 00:35:49
こんにちは。下記質問させて頂きます。
お忙しいところ恐れいりますが、アドバイスお願いいたします。

【治療病院】都内某歯科大学病院
【治療時期】昨年9月
【治療内容】左下親不知抜歯 
      ※左下七番のを押すように斜めに生えていた。

【質問内容】

? 抜歯後既に5ヶ月たちますが、親不知と接していた7番側面の下(根)の方までみえる感じで穴(5mm程度)が開いておりふさがる気配が全くありません。

このままですとここに食べかす等が詰まり7番側面の根の方から虫歯になってしまうのではないかと心配です。

そもそも抜歯後、周囲を歯茎に覆われた形での穴ではなく、歯の側面がむき出しの状態で穴が開くことは通常のことでしょうか?

縫合箇所の抜糸は1週間後の予定でしたが、医師のミスで2日後に抜糸されたしまったのですが、これが原因で縫い合わせが開いてしまったのではないかとも思うのですが、、、

早期抜糸が影響している可能性はあり得ますか?

またこのまま側面がむき出しのままで放置しておいて良いものなのでしょうか?


? 今回抜歯を行った大学病院を紹介して頂いた開業医からは、左下親不知が押している7番の側面箇所が深く削られており虫歯になっていますよ!との説明を受けていました。

大学病院で抜歯後、その病院の担当医に、7番は虫歯だと思うので今後の治療をどのようにしたらよいか相談したところ、虫歯にはなっていないから大丈夫!との回答でしたのでそのままにしていました。

結局、抜歯後、7番の激痛が続き、何度もその大学病院で見てもらったのですが虫歯ではない!との主張で鎮痛薬を飲まされつづけ、最終的に3週間後、もう一度レントゲンを取り再度みてもらった時に、これは虫歯ですね!と初めて説明を受けました。

手元にレントゲン写真がないので掲載できないのが残念ですが、抜歯前の写真でも、抜歯後の写真でも7番の側面が大きく削られている状態がわかるのは明らかです。

7番の歯は結局、治療が手遅れとなり抜髄根管治療中です。

抜歯後、すぐに虫歯の治療の行っていれば抜髄までには至らなかったと思い、現在の状況にどうしても納得がいきません。

例えば、同じ大学病院の他の先生に、抜歯前の当該箇所のレントゲン写真をみてもらい、7番が一般的に虫歯と判断されるべきものなのかどうかお伺いしてもこれはルール違反にはなりませんか?

もし明らかにこれは虫歯です!と同じ大学病院の先生が判断された場合、抜歯の担当医の判断は医療ミスということになりますか?

裁判で争うつもりまではありませんが、万が一これが医療ミスであった場合、どのような要求(治療費の返還等)が一般的に可能なのでしょうか?

長文ですみませんが、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-01-05 10:20:01
こんにちは。

まず結論から言いますと、どちらも医療ミスと呼ぶことは難しく、治療費の返還等も難しいと思います。

以下、その理由を分かりやすく解説させて頂きたいと思います。


>? そもそも抜歯後、周囲を歯茎に覆われた形での穴ではなく、の側面がむき出しの状態で穴が開くことは通常のことでしょうか?縫合箇所の抜糸は1週間後の予定でしたが、医師のミスで2日後に抜糸されたしまったのですが、これが原因で縫い合わせが開いてしまったのではないかとも思うのですが、、、

親知らず抜歯の際に骨を削る量が非常に多かったり、抜歯した部分の骨の回復が悪いと、現在のやまちゃんさんのような状態になってしまいます。

すでに抜歯後5ヶ月経っているということなので、これ以上の回復は難しいかもしれませんね…。

これを防ぐためには、

・なるべく骨を削らないように抜歯をする
・なるべく若いうちに抜歯をする

ことがポイントになるのですが、どちらも今更になってしまいますし…。

確かに露出している7番の根の虫歯のリスクは高くなってしまいますが、そうは言っても親知らずをそのままにしておくよりはましだと思いますので、今まで以上に虫歯予防に気を付けて下さい。(特にフッ素の利用)

縫合と抜糸については、中には縫合を一切しない歯科医師もいるくらいですので、特に問題は無いと思います。

問題は「歯肉」ではなく「骨」ですので。


>? 今回抜歯を行った大学病院を紹介して頂いた開業医からは、左下親不知が押している7番の側面箇所が深く削られており虫歯になっていますよ!との説明を受けていました。

過去のご相談にも同様のご相談がありますが、虫歯の診断能力には歯科医師によって大きな差があります。

今回の場合はどうやら大学病院の先生が虫歯を見逃していたということのようですが、虫歯の見逃し自体は日常茶飯事ですので、これらをいちいち全部訴えていては、今の日本の歯科医療は崩壊してしまうと思います。

ですので保障とかそういったことは難しいと思うのですが、やまちゃんさんにとってはちょっとあんまりな結果ですよね…。

今後治療を受ける際に患者さん側としてできそうなことは、

1.事前に数人の歯医者さんセカンドオピニオンを求める
2.少しでも腕の良さそうな歯医者さんを探す

ということでしょうか?

ちなみに、3ヶ月程度虫歯の治療が遅れたからといって、そのせいで抜髄になってしまった可能性は非常に低いと思います。

虫歯の進行はゆっくりですので、おそらく元々抜髄は必要な状況だったのではないでしょうか?

いろいろと釈然としないこともおありだと思いますが、今回のご経験を何とか今後良い方向に生かしていって頂ければ…と思います。

また何か疑問等ございましたら、いつでもご相談下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やまちゃんさん
返信日時:2008-01-08 23:28:49
田尾先生

ご丁寧なコメントありがとうございます。

既に発生してしまったことにこだわっていても意味が無いため、今からは前向きに考え、今ある症状をどのようにうまく治療していくかということについてゆっくり模索していきたいと思います。

ちなみにの根の方まで側面がむき出しになっている部分については、今後このままにしておくしかないのでしょうか?

この穴に食べかすが入らない様、何か詰め物をしたりする治療法はないのでしょうか?

ちなみに以前ご説明させて頂きましたが、この歯を根管治療中で、仮蓋の際、この穴もセメントで埋めてもらっています。

(このむき出しになっている箇所[親不知が押していた部分]に虫歯がありましたので、、、)

歯はまだ結構残っているので先生からは、根管充填後、詰め物で対応すると聞いていますが詰め物をしてもこの穴はふさがらないと思いますので、、、

たびたびすみませんが、この穴を塞ぐ治療法等あればアドバイスください。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-09 15:51:16
質問者の言われる『穴』というのは残っているの根っこの後方にある凹みのことでしょうか?

歯茎の形成手術で凹みを消すことは可能です。

あまり一般的ではないので、すべてもドクターが出来るわけではないですが、きちんと歯磨きできるようであれば、時間の経過と共になだらかになっていき、最後には無くなりますが、気になるようでしたら、歯周外科で形成手術ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: やまちゃんさん
返信日時:2008-01-09 23:57:27
佐藤先生

解説ありがとう御座います。

「穴」についてもう少し詳しくご説明させていただきますが、左下親不知を抜歯した際、親不知の側面と接していた左下7番の側面が根の方までむき出しになる状態で穴が開いております。

担当医からは、5ヶ月経っても骨の盛り上がり無いため、今後更になだらかになってくることはあまり期待できないと言われています。

審美的なことは全く心配はしていないのですが、奥歯の裏側、しかも根の方までむき出しの為、歯磨きの際に直接見ることもできず、知らないうちに食べかすがたまり虫歯になってしまったり歯茎が腫れたりするのではないかと、心配しています。

今、左下7番の根管治療中で、最終的に詰め物をする予定ですが、その詰め物をする際、むき出しになっている根の方まで被うようにして詰め物を作ってもらうことも、治療方法の一つなのでしょうか?

教えて下さい。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-01-10 00:21:52
今晩は

>今、左下7番の根管治療中で、最終的に詰め物をする予定ですが、その詰め物をする際、むき出しになっている根の方まで被うようにして詰め物を作ってもらうことも、治療方法の一つなのでしょうか?

この部分を正確に覆うことはほぼ不可能です。
親知らずが、7番の根に接していた場合は仕方が無いと思います。

ある程度回復した後は、ご自身で歯磨きをがんばるしかないと思います。

ただし、磨きをしてからといっても、長い目で見た場合、将来何らかのトラブルを起こすことになると思います。

残念ですがあきらめるしかないと思います。




タイトル 親不知抜歯後、隣の7番の側面に穴が開き、歯の根が見えている
質問者 やまちゃんさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
歯茎の異常・トラブルその他
歯科/医療ミス
医療ミス、不信感その他
歯茎が下がった(歯肉退縮)
親知らずの隣の歯(7番)への影響
親知らず抜歯後の後遺症・トラブル
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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