歯科治療(抜歯)によって、顔面神経麻痺が起こる可能性もある?

相談者: リリコさん (33歳:女性)
投稿日時:2008-02-04 11:10:36
現在、顔面神経性麻痺で通院しているのですが、病院で歯科治療による麻痺の可能性を指摘されました。

もちろん「可能性」ですので、言われたからお世話になっている歯科に対して文句を言うというようなことではありません。

直接担当の先生に聞くのもためらわれるので、まずはこの掲示板にて先生方のお考えをお聞かせいただけたらと思い書き込みさせていただきました。

まず歯科での治療についてですが、去年12月半ばに右下5番6番の抜歯をしました。

先週の火曜日に抜歯した5番6番に部分入れ歯を入れました。

抜歯から入れ歯を入れるまでにしたことと言えば、入れ歯の型をとったことだけで、虫歯の治療などは一切しておりません。

治療は以上なのですが、この治療法で顔面神経麻痺に至る神経を傷つける可能性というのはどれくらいあるものなのでしょうか?

耳鼻咽喉科の先生は、歯の治療をした箇所がちょうど顔面神経の場所にあたるし、12月に抜歯したとしても即行ではなくジワジワと影響がでることがあるので、歯科治療が無関係とは言えないとおっしゃいました。

もちろん関係あるとも断言はされてません。
あくまで原因不明という中での可能性の1つです。

顔の違和感は入れ歯に慣れてないから、そのための違和感と思い込んでおり、病気に気付くのが遅くなってしまったのですが、抜歯でそういう神経を傷つけることがあるのかどうか、万が一傷つけてしまった場合その瞬間にすぐ分かるものなどかどうかなど教えてください。 


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-02-04 14:23:59
リリコさん、こんにちは。

顔面神経麻痺での通院されているとのこと、色々とお困りだと思います。

右下5・6番の抜歯に伴う顔面神経損傷の可能性ですが、一般的に決して高いとはいえないです。

顔面神経は複雑な走行をしており、末梢に枝分かれしたものが一部下顎にも走行するのですが、右下の5・6番の抜歯に影響する走行とは一般的にはなりません。

(もっとも、神経の走行は一様ではなく、個人差があることも事実です)

また、これはリリコさんの右下5・6番の生えていた状況および抜歯することになった経緯にも関係しますが、親知らずの抜歯に比較して、右下5・6番の抜歯では、口腔内の侵襲の程度も軽いため、神経を傷つけてしまう可能性はやはり低いです。

また、万が一抜歯時に顔面神経を傷つけるということがあっても、施術医がその瞬間に分かることはありません。

ただ、抜歯に伴い、顔面神経とは別の神経(下歯槽神経)が刺激され、これにより体内のウイルスが再活性化し、顔面神経にも影響を及ぼす、というケースは報告されています。

これは神経損傷とはまた別の、完全に予期できない症状です

いずれにしても、リリコさんの顔面神経麻痺が実際には何が原因であったのかは不明であると思いますし、原因を追究することも大変困難であると思います。

私には、リリコさんの耳鼻科の主治医が言われた、“歯科治療の影響が原因”という「可能性」は、限りなく低い可能性であると思いますし、少なくとも抜歯と麻痺との間に直接的な因果関係は無いのではと考えます。

以上、ご参考になれば幸いです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-02-04 14:40:30
こんにちは。

麻痺の治療は時間がかかるでしょうから、大変でしょうが、根気よく頑張って下さい。

内容は中本先生と同じなのですが、つい最近類似のご相談にお答えしていますのでこちらも参考にどうぞ。

参考⇒麻酔の後遺症で、顔面神経麻痺になる可能性もありうる?


お大事にされて下さい。




タイトル 歯科治療(抜歯)によって、顔面神経麻痺が起こる可能性もある?
質問者 リリコさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯後の痛み・異常・トラブル
抜歯:5番(第二小臼歯)
抜歯:6番(第一大臼歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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