メタルボンドを薦められ、オールセラミックの説明が無い事に不信感がある

相談者: チヨコさん (32歳:女性)
投稿日時:2008-04-27 13:08:09
下の前歯の間の隙間が目立つのがいやで、
右下1番2番、左下1番2番にクラウンを施すことにしました。

審美歯科ではなく、かかりつけで、治療も説明も丁寧で信頼している歯科なのですが、

隙間をなんとかしたいと思い、自己診断でラミネートベニアがいいのではないかと思って相談したら、隙間が広いので、ラミネートベニアでは隠すのは難しいし、前だけ覆うと段差ができてそこからが悪くなるので、歯を削って全部かぶせることをすすめられました。


内容を聞くと、金属の上に陶器のかぶせ物をするということだったので、ネットで調べて、メタルボンドのことだろうと思いましたが、

調べている過程でオールセラミッククラウンというクラウンもあることを知りました。


歯を治すのは虫歯など衛生的な理由ではなく、審美的な理由だということは医師もわかっているはずなのに、審美的に優れているオールセラミックについての説明は一言もありませんでした。


これは何か歯科にとって不都合があるからなのでしょうか。

歯科医院の都合でオールセラミックをすすめなかったとしたら、少し不信感があります。


治療費や治療日数についても、事前に聞いていたものより高かったり、長くなったりと多少の食い違いがあるので、

信頼している歯科なのですが、少しおかしいな、という思いがあります。


クラウンの種類をあげて、この中でもメタルボンドが適切だと思う理由を話していただくのなら、納得もいくのですが、

一つの解決方法のみをあげられると、技術的にメタルボンドしかできないからなのか、メタルボンドの方がもうかるからなのか、などと思ってしまいます。
(オールセラミックの方が技術的に困難なのでしょうか)


オールセラミックをすすめなかった(一言も出さなかった)理由は何なのでしょうか。


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-04-27 14:06:57
こんにちは

今は、インターネット等で様々な情報がみなさんの目に入ります。

今回のオールセラミックなどもそうだと思います。


しかしながら、適応と言うものがあり、すべての症例でできるわけではありません。

の解剖学的なことからお話すれば、下の前歯は大変小さいです。

ですから、被せるにはそれなりのリスクがあります。


オールセラミックは、特に沢山削らなければなりません。
神経を取る可能性もあります。

メタルボンドの場合は、唇側(見える部分)を沢山削りますが、裏側の部分は金属にすることができるため最小限ですみます。

ですが、同じく神経を取る可能性があります。

審美性に優れたかぶせ物の中で最も強度的に優れているのがメタルボンドです。


ラミネートは最も削る量が少なく神経に影響はありませんが、咬合圧(かみ合う力)がかかる部分には向いていません。特に下の前歯は要注意です。


これらの材料特性がありメタルボンドを勧めたのかもしれませんが、これ以上は、判断が難しいところです。


あくまでも、神経がある場合で書かせていただきました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チヨコさん
返信日時:2008-04-27 14:28:48
桜田先生、ありがとうございます。

先生のお話をうかがうと、下の前歯の圧力に対する耐性を考えての判断だったのだろうか、と思いますが、

私のはどれも神経があり、虫歯治療以外特に問題はありませんが、10年ほど前に歯列矯正をし、5年ほど前に治療は終了しました。その際、上下の左右4番、計4本を抜歯しています。

このことと今回の歯科医の判断(メタルボンド、歯の弱さ)とは関係ありますでしょうか。



また、タイトルの趣旨からはそれますが、お答えいただければ幸いです。
(別投稿にしなければならないのでしたら別投稿にします)

担当医から、一般人から見て、外からは絶対にクラウンだとわかることはない、との説明を受けました。

そして、クラウンの構造、かぶせ方について、歯と歯茎を描いて図解していただいたときにも、裏側も金属の上にセラミックで覆う(確か4層構造だったと思います)解説をしていただき、裏側に金属が出るという説明は一切ありませんでした。

なので、私は当然表も裏も全部白いものだろうと思っていたのですが、そうではないのでしょうか。

やはりネットで得た知識にはなりますが、メタルボンドでも、裏まで白いものもある、ということですが、それは本当でしょうか。

ネットでの写真を見ると、メタルボンドで裏が白、というものでも歯茎の境目に黒い線のように金属が見えていたのですが、メタルボンドで、裏表全部白(境目に金属が見えない)、にすることは可能なのでしょうか。


よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-04-27 14:51:39
>私のはどれも神経があり、虫歯治療以外特に問題はありませんが、10年ほど前に歯列矯正をし、5年ほど前に治療は終了しました。その際、前下左右4番、計4本を抜歯しています。
このことと今回の歯科医の判断(メタルボンド、歯の弱さ)とは関係ありますでしょうか。


おそらく関係ないと思います。

正直な話をすれば、現在のメタルボンドは、ほぼ全面を白くすることのほうが多いと思います。

ほぼ・・・これは裏側の歯の根本の一部だけ金属が見えるようにします。

ここに、「ノブ」と言う金属の突起をつけて作ってもらうためです。

つけない先生もいると思います。この「ノブ」は、かぶせ物を仮り着けしたときには、外す際に役立ちます。本着けの時にはなくなります。

最初から全面白で作ることも可能です。


問題は削る量です。メタルボンドやオールセラミックの場合、1mm以上(1.5mm以上ほしいところです)削りますから、下の歯の場合かなり細くなります。

某野球選手のように、真っ白でいい・・・こんな要求なら削る量は少なくてすむでしょう。

しかし、周りの歯との調和を考えるならばどうしても多く削ることになると思います。厚みがなければ色に深みが出せません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-04-28 09:49:08
オールセラミッククラウンはどんな歯医者さんでも提供できると言うものではありませんよ。



確かに審美的にはオールセラミックスの方がメタルボンドよりも有利な事は確かです。

しかし、マージンの適合性から言えば、現時点ではメタルボンドの方が上でしょう。


しかも、これは歯科医師の腕よりも技工士さんの腕にかかります。

オールセラミックスを自信もって提供できるかは「腕の良い技工士さんと提携しているか?」にかかってきます。

メタルボンドであればそこそこの腕の技工士さんでもフィットの良いクラウンを作る事ができます。


僕は担当の先生がオールセラミックスではなくメタルボンドを薦められた理由はそのあたりなのではないかと思いますが…。


後は桜田先生のおっしゃられているように削る量の問題ですかね。

技工士さんの問題がクリアできて、神経の無いであればオールセラミックスでも行けるのかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-04-28 15:26:33
両先生のおっしゃる通りだと思います。


オールセラミックなどはまだす全ての歯科医院で行っている方法でもありませんよ^^;

また過去の実績から言っても断然メタルボンドの方に軍配が上がります。

後10年もすれば逆転すると思いますが、今の所はメタルボンドの方をお勧めする先生多いかと思います。



>私は当然表も裏も全部白いものだろうと思っていたのですが、そうではないのでしょうか。


歯科医院で取り扱いは異なりますので次回先生にきいてみてください。



過去にも同じようなこと書きましたので、
http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00020894.html


私的に言えば現在メタルボンドもオールセラミックも形成量にたいした違いはつけていません。

これは桜田先生の
>周りのとの調和を考えるならばどうしても多く削ることになると思います。厚みがなければ色に深みが出せません。

と言う理由からです。

白いだけなら、形成両は若干少なくてすみますが、綺麗な色を出す為にはある程度セラミックに厚みを出させる必要があります。


施術前に先生に聞いてみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: チヨコさん
返信日時:2008-04-30 10:54:44
桜田先生、ありがとうございます。


担当医に確認したところ、「全部白い」というのは、裏の歯茎のラインに金属が見えるもののことを言い、外から見たら金属は見えない、ということでした。

私は、たとえ内側であって、一部であっても金属が出てしまうことに抵抗があるので、治療に迷いが出ています。

また、オールセラミックにしない理由についてもうかがったところ、やはり、強度や精度の面ですすめることができない、ということでした。

一度は治療の決意をしたものの、まだ自分が知識不足なことがわかり、治療後こんなはずじゃなかったと後悔したくないので、もう少し勉強してみようと思います。



タイヨウ先生、ありがとうございます。

担当医に確認してみました。やはり強度と精度の面でメタルボンドの方が優れている、ということが理由だそうです。

上の前歯ならオールセラミックも検討の余地はあるけれど、下の歯は小さく、衝撃に弱いので、割れやすいオールセラミックは止めた方がいい、とも言われました。

こちらで先生方の意見をうかがうことができ、担当医の説明も聞くと、担当医の診断は適切なのだろう、と思えました。

ただ、裏の歯茎のラインに金属が出てしまう、ということがどうしてもいやで、治療を迷っている状態です。

もう少し自分でも勉強してみようと思います。



井野先生、ありがとうございます。

担当医に確認したところ、先生方のおっしゃる通り、強度や精度のことや削る量
(私の歯は神経があるため、神経を傷つけないように)
の点から、メタルボンドが適切と判断されたようです。

色についても、周りの歯と同じようにするし、納得いかないのであれば、色を塗り直して調整することが可能だとおっしゃっていたので、色の調整の面からの配慮もあったのだろうとわかりました。


一度削った歯は元に戻らないため、後悔のない治療を受けたいと思っており、まだ自分が納得できていない中、先生方のアドバイスを受けられたことでとても勉強になりました。



タイトル メタルボンドを薦められ、オールセラミックの説明が無い事に不信感がある
質問者 チヨコさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ オールセラミック(陶器の被せ物)
メタルボンド
審美歯科治療(人工の歯)
ラミネートベニア
歯医者への不信感
回答者




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