根の先の病気のため、航空歯痛のことを聞き飛行機に乗るのが怖い

相談者: フォルテさん (44歳:女性)
投稿日時:2008-06-01 00:32:56
左下7番の根の先に病気があります。

左下は6番がなく
(17年くらい前変な臭いがするので歯科に行ってクラウンを外すと
腐っていました。
先生は根の治療もせずすぐに抜きました。)
5と7でブリッジにしてます。

6番を抜いた歯科医は20代の私に部分入歯を作りました。

その後転勤で大きな都市に移ったので
その地の歯科でブリッジを作っていただきました。


そのブリッジは14年ぐらい持ちましたが、
3年前、左下7番が痛み出しA歯科へ。
(また転勤で元の地に戻っていて 一番最初と違う歯科です。)

レントゲンを撮っても根までしっかり薬が入っており、
根の先に影もみえずかぶさっている部分は、レントゲンに写らないので
歯周病の治療で終わりました。

しかし、痛みがひどくなったので 再びA歯科へ。

ブリッジを壊してみたら7番がやはり腐っていて再び根の治療。

痛みもひき、新しいブリッジの調子も良かったのですが、
その2年後(去年)7番が疼きA歯科へ。
歯茎が悪い」とのこと。

その頃嫌なこと続きで、ストレスがひどく
「夜中目覚めると凄い力でを噛んでいる」と伝えると
「そのせいもあるかも」ということで歯茎のお掃除(レントゲンは撮りません)。

その後 歯のういた状態は治りつつありました。


しかし、今年に入り痛くないけれどシーッと吸うと7番から変な臭いが…。

6番の時も同じような臭いがしたので
ブリッジの中でまた腐っているのかと思いA歯科へ。

こちらから言ってレントゲンを撮ってもらうと、3年前になかった影が
7番の根の下に写っていました。


先生は、
「影はよくあること。臭いの原因はわからないけど、痛くないなら
ブリッジを壊してまで治すことはない。」
と言われました。

しかし 私の歯はかぶせているのが多く、レントゲンには写らないが
腐った臭いがした時は、かぶせ物をはずすと 腐っていることが多く
しかも、今回は根の下に病気もあるので、気になりB歯科へ。


先生は、
「影はたしかにあるけど はずして治療をすると土台をはずす為、
歯を削ることになるし、このくらいなら様子を見て。」
と言われ処置なしで終わり。

根の先の空洞は5ミリくらい、みたいなことを言われました。
もっと症状が出てから治療かなと思い、納得して帰って来ました。

ところが、ネットなどで根の先に病気があると、
飛行機に乗ったらものすごく痛むと聞き、怖くなってまたB歯科へ。

(7月にハワイに行くので。)

レントゲンで進行度を知りたかったのですが、
「2ヶ月じゃあまりかわっていない」
ということで撮ってもらえませんでした。

「航空歯痛」の話をしたら、

「そういうことなら 飛行機の中でみんな顔をおさえてるでしょ。」
臭いも「気にするな」でおわり。


そこでお聞きしますが、


?根の先に病気があれば上空で痛むのでしょうか。
着陸すると気圧は元に戻るので痛みは治まりますか?

?歯を抜くと溶けた歯槽骨も回復するそうですが、もし抜歯したら
何日位で飛行機に乗れますか?

?根の先の空洞(?)の中の空気が気圧で膨張して神経にさわって
痛みが出るなら神経が無いと痛くないのでは?
根の神経は抜いてるし、歯槽骨に神経は通ってるのですか?


私的にはこの先 根の再々治療をしても成功率が低いのでは
(今まで色々な所で根の治療をしましたが、
ラバーもマイクロもここで初めて知った)
いっその事、この歯を抜いて溶けた歯槽骨を回復した方が
これから先、安心して海外に行けると思うのですが、
なにぶん素人の考えですので、先生方のご意見を伺いたく存じます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-06-01 03:04:03
はじめまして。

レントゲンで影が見えて、しかも5mmというのが本当なら、
ほぼ間違いなく根の病気根尖病変)だと思います。

⇒参考:根尖病巣、根尖病変、根尖性歯周炎


ただ、痛みの原因はもしかしたら別にあるかもしれませんので、
必ずしも根の病気が痛みの原因であるとは限りません。

しかし、根の病気が痛みの原因で、根の治療である根管治療の再治療が
必要である可能性はかなり高いのではないかと思います。

⇒参考:根管治療(歯の神経・根の治療)


もし根管治療をやり直すのであれば、
少なくとも以前の歯医者さんよりも丁寧な治療をしてもらわないことには、
あまり意味がないのではないかと思います。


根管治療の再治療などについては、こちらも参考にされて下さい。

⇒参考:よくある歯科相談-根管治療



>?根の先に病気があれば上空で痛むのでしょうか。
>着陸すると気圧は元に戻るので痛みは治まりますか?

痛む可能性はありますが、確率はそれほど高くは無いと思います。
着陸して気圧が元に戻れば、徐々にではありますが、痛みは治まります。



>?を抜くと溶けた歯槽骨も回復するそうですが、もし抜歯したら
>何日位で飛行機に乗れますか?

歯を抜いても歯槽骨は回復しませんし、むしろ減少します。
しかし、飛行機にはすぐに乗っても全く問題ありません。



>??根の先の空洞(?)の中の空気が気圧で膨張して神経にさわって
>痛みが出るなら神経が無いと痛くないのでは?
>根の神経は抜いてるし、歯槽骨に神経は通ってるのですか?

神経を取ったと思っていても、取りきれていないことがよくあります。

理想的には、根管治療・歯内療法が得意な歯医者さんに
一度見てもらうのが良いのではないかと思いますが、
そのためにはかなりの労力や費用がかかる可能性が高いと思います。

また、現在の歯の状態や周囲の状況、フォルテさんの価値観次第では、
様子を見ながらダメになるまでできるだけ長く使う
という選択肢もあるかもしれません。

場合によっては、抜歯するということになるかもしれません。

ベストの方法は、歯医者さんのテクニック・考え方によっても変わりますし、
患者さん個人個人の価値観によっても変わってくると思いますので、
歯医者さんともよく相談しながら、今後について考えてみて下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フォルテさん
返信日時:2008-06-01 22:12:18
こんにちは

田尾先生 丁寧に説明して下さり 本当にありがとうございます。
着陸すると徐々に痛みは治まると聞いて安心しました。


?の質問の答え

そうですか、歯槽骨は回復しないんですね。
もし、抜歯しても飛行機に乗れるのですね。

(以前、こちらのサイトに質問されたイタリア在住の方が、
抜歯したら40日飛行機に乗ってはいけない。
気圧の関係で抜いた所が陥没する。と歯科医師に言われた
と書いていらしたので、恐怖でした。)


根尖病変について色々勉強させていただきました。

根尖病変なのにA歯科もB歯科もどちらも積極的に治療して下さらないのは
まだ痛みもなく、フィステルが出来てるわけでもないからでしょうか。


(変なにおいと若干の違和感はありますが、我慢できない程ではないです。)

B歯科の先生は「3回目までは治療はできる。」と言われますが、
こちらで読ませていただいた 

根管治療の成功率(初回)で、ラバーダム無しで50%以下
(17年前は成功だったんですね)


2回目の再治療はやはりラバー無しでしたから失敗だったんですね。

今度やる事になると3回目
(調べた所 私の住む市には歯内療法認定医はおりません。
ラバーもマイクロも無しです。)も失敗に終わる可能性が高そうですね・・・。


ところでまた質問してよろしいでしょうか。


?細菌で溶けてる歯槽骨ですが、もし抜歯をしたら、
その後細菌に冒されてる骨の部分に菌を殺す薬とか、何らかの処置を
するのでしょうか?

処置をしないと抜歯の穴が塞がっても、細菌が周囲の歯槽骨を溶かし続ける
のでしょうか?


?7番の歯茎にコットンなどをあてて臭いを嗅ぐと虫
歯の様なにおいがするのは被せてる中の歯が腐ってるのでしょうか?
  
このまま腐り続けてこの歯が消滅 と言う事もありますか?


どうか 教えていただきたく存じます。
よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-06-02 12:31:27
こんにちは。
7月にハワイへということですが、
それまでの期間がある意味気分的にも微妙ですね。
お察しいたします。


経験的なお話であるのでこれが正しいというわけではございませんが、
根尖レントゲン上で影があるだけの状態では、
通常のフライトでは痛みが生じることは少ないと思います。

なぜならその根尖の影の中は空洞ではないことが多いためでしょう。
大概は何らかの組織や浸出液などが存在していると思います。


逆に今まさに根の治療中であり、綿に染ませた
(染ませてあっても気体はそこに存在すると思われる)
お薬を入れてあるだけであったり、
歯髄感染してて壊疽を起こしガスが発生するような場合には
激しい痛みを惹起する可能性があります。

要するにの中あるいは根尖の部分に、閉鎖された気体が存在する場合に
起こり得るわけです。
気圧の変化により気体と液体・固体では膨張率が大きく違うためです。


?にあった神圧力が神経に触れてというところですが、神経を取っておらず、
いわゆるC3の状態であるなら神経を直接圧迫しての痛みとなりますが、
神経を除去してある歯ではその圧力が歯そのものではなく、
根管を通ってその先の歯の周囲組織の圧がかかるからであると思います。

なので、今回の場合逆に根管治療を始めて中途で航空機に乗られる事の方が
痛みを引き起こす可能性が高い気がします。
(どちらが正しいという判断はここではつきかねますが)


ご質問についてですが、抜歯部分が陥没・・というところですが、
詳しいお話はここでは省略させていただきますが、
これは恐らく上顎の奥歯のお話であると思われます。

抜歯した場合、その悪くなっていた原因であるものが除去された事になるので、
自分の身体は、その残っているであろう細菌などを治そうとする
力が働きやすくなるため、
通常は特別何かお薬などをそこに塗ったりはしません。

ただ補助的にさらなる感染予防のために、飲み薬として抗生物質
処方されると思われます。


?の臭いについては、歯の中から来るものであるのか
周囲の歯茎などの軟組織からなのかがここでは限定できませんので、
判断はいたしかねます。



恐らくはこういった気圧による治療中の歯の痛みがあり得る
ということを知らずに航空機をご利用されいる方も多いと思われます。

それでもそんなに日常の話題に上がらないというのは、
通常のフライト程度の気圧の変化では、
仮に治療中であっても必ず気圧が変化すると痛むというものではなく、
むしろ突発的に起こるものなのでしょう。

あるいはエアポケットなど特に気圧の変化が激しい等のプラス要素も
あったかも知れません。

繰り返しになりますが、
根管治療途中の方が痛みが出ることが経験的に多いと思っております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フォルテさん
返信日時:2008-06-03 00:30:05
田中先生 詳しい説明 どうもありがとうございます。

>要するにの中あるいは根尖の部分に、閉鎖された気体が存在する場合に
起こり得るわけです。
気圧の変化により気体と液体・固体では膨張率が大きく違うためです。

とても良く理解できました。
影があるからと怯えなくてもよいのですね。

実は今日、総合病院の中にある歯科口腔外科を受診しました。

ベテランの先生の予約が取れたのに、その先生はお忙しいとの事で
実際に診て下さったのは若い先生でした。

でも、とても親切に話を聞いて下さり、
やはり市内にマイクロを置いている病院はないそうです。

レントゲンを見て(デンタルとパノラマ
「3回目なのであまり上手くいかないかも。」
それで、抜歯か又は1度抜いて歯をきれいにしてまた戻すとの事。


再植しても悪くなるとまた抜かなきゃいけない苦痛を考えると
7番ですし
抜歯がいい様に思えました。
将来的には6・7番のインプラントも考えてます。

こちらのサイトで歯で悩んでいる人が多くいる事を知り
また、色々勉強させていただけ、質問にも親身に答えていただけて
大変ありがたく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。



タイトル 根の先の病気のため、航空歯痛のことを聞き飛行機に乗るのが怖い
質問者 フォルテさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療その他
根の病気(根尖病変・根尖病巣)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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