抜髄済みの右上5番、インレーかクラウンか?

相談者: あにさん (31歳:女性)
投稿日時:2008-05-18 00:16:44
こんにちは、2回目の相談です。よろしくお願いします。


クラウンなし・抜髄済みの右上5番の痛みがあり、A歯科ではクラウンをかぶせようと言われました。

B歯科では、5番辺りは知覚過敏になっていると言われ、薬をぬってもらいました。

4番と5番の間に虫歯があるらしく
(4番側面で虫歯の大きさは削らないとわからない)
治療方法は、


【1】…4番を多めに削り、グラディアインレーで詰める。¥35,000


【2】…5番にクラウンを被せる。
その際4番の虫歯を診て治療。
自費メタルコアジルコニアコーティングのオールセラミックで¥100,000)


のどちらにするか?で迷っています。


保険のメタルコアやファイバーコアよりも良いものらしいですが、「自費のメタルコア」ってあるのですか?

「ジルコニアコーティングのオールセラミック」はただのオールセラミックより良いものですとおっしゃってましたが、どうなんでしょうか?


治療はB歯科にしてもらいたいです。

B先生は、最初【1】を提案され、お金があるなら【2】でもいいよといわれました。

A歯科とはちがい、抜髄済みの歯でもクラウンにしなくてもいいみたいです…コアが原因で割れる可能性もあるからそのままでも大丈夫なのかな…??


お忙しい中すみませんが、助言お願いいたしますm。。m


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-05-18 00:56:20
治療方法を迷っておられるようですね。

お口の中を拝見していませんのでどれがベターかはお答えいたしかねます。


保険メタルコアファイバーコアよりも良いものらしいですが、「自費のメタルコア」ってあるのですか?

ジルコニアコーティングのオールセラミック」はただのオールセラミックより良いものですとおっしゃってましたが、どうなんでしょうか?


自費のメタルコアについてはよくわかりません。
メタルコアについては、確か保険診療では金属の種類について指定は無かったように思います。

ファイバーコアは保険収載されていないと思います。

補綴物自費診療でなさるなら、コアから自費診療になります、逆にコアを保険診療で作れば補綴物も保険診療になるでしょう。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-05-18 09:05:25
こんにちは。

コア(土台)とクラウン被せ物)の保険保険外については、以前タイヨウ先生が詳しく書かれていますので、こちらをご覧下さい。

⇒参考:保険と自費の混合診療について


コア(保険外)⇒クラウン(保険) はNGですが、
コア(保険)⇒クラウン(保険外) はOKだと思います。


ただ、同じメタルボンドでも、保険と保険外で内容・材質が違ってくる可能性はあると思います。

例えば、保険外の場合には保険よりも少し良い金属を使うとか、型取りを丁寧に行うとか、詳しくは歯科医院によって内容が様々なので分かりませんが、何かしらの違いはある可能性が高いのではないかと思います。


当サイトなどである程度勉強をして、最終的にはあにさんが「この先生なら信用できそうだ!」という先生に治療をお任せになられるのが良いのではないでしょうか?


選択肢の多さからも、確かにB歯科のほうが良さそうな印象は受けますが、あくまでも文面からだけでの個人的な印象ですので、あまり参考にはしないで下さい(^^;)

過去の相談を読んでも解決しない疑問点等ありましたら、またいつでもご相談下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-05-18 09:38:02
>コア(保険)⇒クラウン保険外) はOKだと思います。

これ、ダメなのではないでしょうか?

クラウンが保険外の場合、
「コアは保険と同一の物をタダで作りなさい」

もしくは
「保険外の物を自費で作りなさい」
であったと思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-05-18 11:25:25
このサイトで何度も書いてあるとおり、ファイバーコアーがよいという根拠はありません。
おそらく、かみ合わせの与え方が悪い、あるいはポストが深すぎるといったことが原因でがハセツすることがあるので、ファイバーが使われている傾向がある気がします。

ちなみに私の医院はほとんどメタルで(自費なのでゴールドを使う)対応していますが、ほとんど問題は出ません。

ファイバーコアーの場合、一番の問題は根管治療をやり直さなければならない際に非常に除去が難しい点です。

歯科治療をする人は必ず再治療を考えておかねばなりませんから、(根管治療の成功率は100%ではない)そういった意味でファイバーコアーをあまり私はつかいません。

しかしそれは先生の考え方によるので何とも言えません。


オールセラミックは中に何を入れているかで違います。

ジルコニアセラミックとはジルコニアをcad/camという方法で削りだして基礎のシェル(内面のカラ)を作りその上に瀬戸物を持ってゆく方法で、基礎のシェルが固いので強度はあります。

ただのオールセラミックは瀬戸物を焼いて作るものでジルコニアほど強度がありません。


歯がしみるのは根に問題があるのではないでしょうか?根管治療をしてもらった方がよいかも?先生に相談してみたらいかがでしょうか?


抜髄をしてしまった歯は噛む面をかぶせないと強度が弱く後で割れてくる可能性があります。

しかし、歯を全周削るのではなく、オンレーのように部分的にかぶせればある程度強度は保てると思います。
このときは材料はメタルの方が適合がよいと思います。


残念ながらオンレーは形成と適合が難しく、すぐにフルクラウンを勧める傾向がある気がします。
審美性の問題もありますが、上の歯であれば上手に形成すれば審美的に問題のない(金色もしくは銀色がほとんど見えない)オンレーを作ることができます。

材料として長持ちし、適合がよく、相手側の歯にダメージを与えにくいのはゴールドだと思います。
瀬戸物は固く相手の歯を削る可能性があるとおもいます。


話が横道にそれてしまいました。ところで


【1】…4番を多めに削り、グラディアインレーで詰める。¥35,000

とは、上から見て虫歯が見えないので、4番の歯を詰めるのにかなり上から多く削ってインレーにしないと虫歯が取れないことを言っているのだと思います。

つまりかみ合わせに面は虫歯になっていないが、虫歯を取るために大量に歯を削って歯と歯の間の虫歯を取るということです。



【2】…5番にクラウンを被せる。その際4番の虫歯を診て治療。
(自費のメタルコアとジルコニアコーティングのオールセラミックで¥100,000)

こちらは必ずしも5番に治療が必要なのかどうか私にわかりませんが、横の歯(5番)を削れば、4番の歯を後ろからアクセスし、虫歯だけ取って詰めることができると言っているのだと思います。

その際は後ろの歯はかぶせ直しが必要だということです。
このように治療しても4番の虫歯が大きすぎると結局4番がインレーになってしまうかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あにさん
返信日時:2008-05-18 20:59:54
先生方、ご回答ありがとうございますm。。m


コアも自費クラウンも自費でないといけないとこのサイトで勉強させていただいてました。

B先生にもはっきり確認したのですが、「自費のメタルコア」だと。


>ちなみに私の医院はほとんどメタルで(自費なのでゴールドを使う)対応していますが、ほとんど問題は出ません。

と吉田先生がおっしゃるように、ゴールドとかのコアの事も「メタルコア」と総称していうものなんですか…?



がしみるのは根に問題があるのではないでしょうか?根管治療をしてもらった方がよいかも?先生に相談してみたらいかがでしょうか?

根の病気の可能性もありますかと聞いたところ、「レントゲンでは、根は大丈夫だ」といわれました。
黒い影がなければ大丈夫でしょうか…?


すみませんが、教えていただけないでしょうかm。。m


吉田先生、詳しいご説明、ありがとうございました!
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-05-18 23:00:55
根の病気レントゲンだけでは判断できません。
症状があれば私は治療するようにしています。

根管治療は難症例とはこのような症例を指すのだと思います。
つまり、症状が消えにくい症例です。

ただしみるのが根の病気のせいかどうかまでははっきりとはわかりません。
他のがどうなっているのかわからないので。可能性はあると思います。

次にメタルコアーは金属で土台を作れば皆メタルコアーです。
しかし、自費の場合は、材料にある程度自由度があるので、ゴールドも使うことができます。

しかしそれは料金によると思います。
先生の方針で決まることです。


全般的に安くするためにはコアーメタルをカラットの低いものに落とすでしょうし(銀のコアーであったり)、値段をいただければ高カラット(金の含有量の高いもの)の材料も使えます。

私自身は高カラット80%以上含有のゴールド(金、白金の総量)を自分には使っています。

その辺の考え方を先生に聞いてみるとよいです。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-05-19 00:19:22
>コア(保険外)⇒クラウン保険) はNGですが、
>コア(保険)⇒クラウン(保険外) はOKだと思います。

すみません。
これは誤解を招きそうな書き方なので補足します。

正確には、

保険のコア⇒クラウン(保険)はOK。歯科医院側はコアの保険請求可能」

「保険(と同じ材質)のコア⇒クラウン(保険外)もOK。ただし、歯科医院側はコアの保険請求はできない」

ということで、全く保険のものと同じコアを使ったとしても、その上に保険外のクラウンを被せることは可能だということです。

違いは、歯科医院側がコアの保険請求をできるかできないか?ということになってきます。

う〜ん・・・、説明がちょっとややこしいのですが、分かりますか??
要は、

・モノとしての保険のコア と考えるのか、
・保険請求できるコア   として考えるのかによって、

表現の仕方が違ってきてしまうということです。


当サイトでは一応、

・保険のコア〜メタルコアレジンコア
・保険外のコア〜ゴールドコアファイバーコア

という説明の仕方をしていますので、


補綴物(クラウンなど)を保険⇒コアも保険」
「補綴物(クラウンなど)を自費⇒コアも自費」


という表現だと、

「補綴物(クラウンなど)を自費にしたのに、なんでコアは保険と一緒(メタルコア)なの?」

となってしまう恐れがあるため、

「コア(保険)⇒クラウン(保険外)はOK」

という表現のほうが患者さんが分かりやすいかな?ということで、こういった説明をさせて頂いていました。


ただ、ゴールドコアにも明確に「金を何パーセント以上使ったらゴールドコア」という基準はありませんし、

・保険のコア〜メタルコア、レジンコア
・保険外のコア〜ゴールドコア、ファイバーコア

という分類自体に問題があるかもしれません・・・。


短く簡潔に、でも正確に理解して頂けるように、説明ページの内容をちょっと考えてみます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あにさん
返信日時:2008-05-20 23:11:01
根の病気レントゲンだけでは判断できません。〜

そうなんですか、ちょっと心配になってきました…


メタルコアーは金属で土台を作れば皆メタルコアーです。
しかし、自費の場合は、材料にある程度自由度があるので、ゴールドも使うことができます。
しかしそれは料金によると思います。先生の方針で決まることです。

なるほど、素材の含有量も医院によって様々なのですね。
吉田先生、教えていただいて有難うございました!m。。m



>「保険(と同じ材質)のコア⇒クラウン保険外)もOK。ただし、歯科医院側はコアの保険請求はできない」
ということで、全く保険のものと同じコアを使ったとしても、その上に保険外のクラウンを被せることは可能だということです。

なるほどです。なかなか複雑なのですね。

歯科医院側は保険請求できないから負担があるんですかね?
(間違っていたらすみません…)


田尾先生、丁寧に説明していただいて、有難うございました!m。。m



タイトル 抜髄済みの右上5番、インレーかクラウンか?
質問者 あにさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
その他(保険と保険外)
お勧めの詰め物・インレー
お勧めの土台(コア)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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