歯槽骨増大などに使われる、脱灰凍結乾燥骨について教えてください
相談者:
ガリさん (40歳:女性)
投稿日時:2008-06-26 05:59:55
回答1
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-06-27 11:07:12
十分事前にサイト内は読んで頂けていないのではないか?
と思います。
サイト内や他のサイト内を検索して頂けましたでしょうか?
その後で、再質問いただけると、
他の先生方もご回答いただけると思います。
質問内容は難しくない内容なので、調べて頂けると
たくさんの情報にたどり着けると思います。
宜しくお願い致しますね。
例えば3分以内に下記の記述も見つかりましたし、
『凍結乾燥処理はHIVウィルスを不活性化し、感染の確率を減少させます。さらに脱灰処理を加える事で感染の確率はより低下します。
また脱灰処理によってグラフトマテリアル中のコラーゲンが露出し、含有する成長因子が作用しやすい状態になります。
これが骨形成に有利に働くと考えられています。
ドナーの年齢差による相違があるとの見方もあります。』
東京医科歯科大学 歯学部附属病院インプラント治療部の先生の記載でも発見しました。
http://www.shika-implant.org/saisin/saisin060.html
脱灰
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E7%81%B0
自分で調べないと勉強にならないし、
勉強しないと、いい治療につながりませんよ。
頑張って下さい。
と思います。
サイト内や他のサイト内を検索して頂けましたでしょうか?
その後で、再質問いただけると、
他の先生方もご回答いただけると思います。
質問内容は難しくない内容なので、調べて頂けると
たくさんの情報にたどり着けると思います。
宜しくお願い致しますね。
例えば3分以内に下記の記述も見つかりましたし、
『凍結乾燥処理はHIVウィルスを不活性化し、感染の確率を減少させます。さらに脱灰処理を加える事で感染の確率はより低下します。
また脱灰処理によってグラフトマテリアル中のコラーゲンが露出し、含有する成長因子が作用しやすい状態になります。
これが骨形成に有利に働くと考えられています。
ドナーの年齢差による相違があるとの見方もあります。』
東京医科歯科大学 歯学部附属病院インプラント治療部の先生の記載でも発見しました。
http://www.shika-implant.org/saisin/saisin060.html
脱灰
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E7%81%B0
自分で調べないと勉強にならないし、
勉強しないと、いい治療につながりませんよ。
頑張って下さい。
相談者からの返信
相談者:
ガリさん
返信日時:2008-06-27 15:00:15
回答2
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-06-27 17:47:02
いえいえ医学関係の人間ではなくて、
患者さんだと解ってますよ、ご心配なく。
学生さんや研修医でないことは、文面ですぐにわかります。
中身の要約でいいのでは?
要は、ご自身に骨の造成が必要な
状況があるので調べておられるのですよね?
そのものだけを知りたいのか?
治療の適否がお知りになりたいのか?
いかがでしょうか?
『凍結乾燥処理はHIVウィルスを不活性化し、感染の確率を減少させます。
さらに脱灰処理を加える事で感染の確率はより低下します。
また脱灰処理によってグラフトマテリアル中のコラーゲンが露出し、含有する成長因子が作用しやすい状態になります。
これが骨形成に有利に働くと考えられています。』
要約すると、
骨を増やす為に、使ってしまって後で問題が起こらないように、出来るだけウィルスなどが悪さをしないように工夫している。
その工夫によって骨ができやすい状況にもなっている。
ということです。
前述の東京医科歯科の先生の文中にも、下記の記載がありますよ。
自家骨移植は臨床的に有効な方法であり、
骨増量法のゴールデンスタンダードと言われています。
しかし、骨を採取部位への侵襲と、
採取できる骨の量に限界があることが問題。
他家骨移植として用いられている
DFDBa (dimineralized freeze-dried bone allogous)は
死体から採取した骨を脱灰凍結乾燥した材料。
骨提供者のスクリーニングと骨の処理過程から推測してDFDBaを使用することによる感染の危険性は極めて低いと考えられる。
これも、取れるものなら、自分の骨がいいけれど、
ちょっと無理もあるので、他の人から貰いましょう。
その際に病気をもらうと困るので、
もともとの骨の持ち主も検査して、凍結乾燥脱灰処理をして、
感染しないように注意しております。
と、言うことです。
それとも、
凍結乾燥処理の中身、そのものをお知りになりたいのでしょうか????
補填材料に関しては過去に質問がありますので、ご参考にして下さいね。
〔インプラントで骨を増やす際の材料(ヒト由来、動物由来、人工合成物)〕
患者さんだと解ってますよ、ご心配なく。
学生さんや研修医でないことは、文面ですぐにわかります。
中身の要約でいいのでは?
要は、ご自身に骨の造成が必要な
状況があるので調べておられるのですよね?
そのものだけを知りたいのか?
治療の適否がお知りになりたいのか?
いかがでしょうか?
『凍結乾燥処理はHIVウィルスを不活性化し、感染の確率を減少させます。
さらに脱灰処理を加える事で感染の確率はより低下します。
また脱灰処理によってグラフトマテリアル中のコラーゲンが露出し、含有する成長因子が作用しやすい状態になります。
これが骨形成に有利に働くと考えられています。』
要約すると、
骨を増やす為に、使ってしまって後で問題が起こらないように、出来るだけウィルスなどが悪さをしないように工夫している。
その工夫によって骨ができやすい状況にもなっている。
ということです。
前述の東京医科歯科の先生の文中にも、下記の記載がありますよ。
自家骨移植は臨床的に有効な方法であり、
骨増量法のゴールデンスタンダードと言われています。
しかし、骨を採取部位への侵襲と、
採取できる骨の量に限界があることが問題。
他家骨移植として用いられている
DFDBa (dimineralized freeze-dried bone allogous)は
死体から採取した骨を脱灰凍結乾燥した材料。
骨提供者のスクリーニングと骨の処理過程から推測してDFDBaを使用することによる感染の危険性は極めて低いと考えられる。
これも、取れるものなら、自分の骨がいいけれど、
ちょっと無理もあるので、他の人から貰いましょう。
その際に病気をもらうと困るので、
もともとの骨の持ち主も検査して、凍結乾燥脱灰処理をして、
感染しないように注意しております。
と、言うことです。
それとも、
凍結乾燥処理の中身、そのものをお知りになりたいのでしょうか????
補填材料に関しては過去に質問がありますので、ご参考にして下さいね。
〔インプラントで骨を増やす際の材料(ヒト由来、動物由来、人工合成物)〕
回答3
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2008-06-27 18:48:48
何のための脱灰かというご質問なのでしょうか?
もしそうでしたなら、こういうことかと思われます。
凍結乾燥骨を科学的に薬品などで処理してリン酸カルシウムや炭酸カルシウム等々(カルシウム塩の仲間を)を溶出させてしまいます。
お調べになったようですが、これが脱灰処理ですね。
こうすることで骨全てが溶けてなくなるわけではなく、脱灰によってカルシウム塩ではない骨の中のコラーゲンが残って露出することになります。
このコラーゲンにご自分の骨の成長因子が作用しやすくなると、佐藤先生もお書きになってます。
要するに、このことで骨が早く成長するように促してあげるための脱灰処理ということでしょう。
もしそうでしたなら、こういうことかと思われます。
凍結乾燥骨を科学的に薬品などで処理してリン酸カルシウムや炭酸カルシウム等々(カルシウム塩の仲間を)を溶出させてしまいます。
お調べになったようですが、これが脱灰処理ですね。
こうすることで骨全てが溶けてなくなるわけではなく、脱灰によってカルシウム塩ではない骨の中のコラーゲンが残って露出することになります。
このコラーゲンにご自分の骨の成長因子が作用しやすくなると、佐藤先生もお書きになってます。
要するに、このことで骨が早く成長するように促してあげるための脱灰処理ということでしょう。
相談者からの返信
相談者:
ガリさん
返信日時:2008-07-04 03:25:11
佐藤先生
ありがとうございました。
自分なりにいろいろ検索したのですが、どうしても脱灰という意味がわかりませんでした。
ヒトの骨は抵抗があるので、特定の成分だけを抽出しているとか、もちろん感染防止の対策になるとか、骨の形状でなくなるような処理であれば、抵抗が少なくなるので知りたかったのです。
そうです。
インプラントのためにヒトの骨を移植するか。
入れ歯にするか・・・悩んでます。
大学教授の文献が理解できれば掲示板でご相談しなくてもいいのですけどね。
お手数かけました。
田中先生
ありがとうございました。
脱灰によって カルシウム類が除かれコラーゲンが残るということですね。
これにより骨の形状は破壊されることになるんですか?
成分だけなら抵抗ないんですが、ヒトの遺伝子が入ってくるのは
ちょっと・・・なんて思ってしまいます。
もっとも この場合遺伝子なんて表現はおかしいですか?
変な質問ですみません。
ありがとうございました。
自分なりにいろいろ検索したのですが、どうしても脱灰という意味がわかりませんでした。
ヒトの骨は抵抗があるので、特定の成分だけを抽出しているとか、もちろん感染防止の対策になるとか、骨の形状でなくなるような処理であれば、抵抗が少なくなるので知りたかったのです。
そうです。
インプラントのためにヒトの骨を移植するか。
入れ歯にするか・・・悩んでます。
大学教授の文献が理解できれば掲示板でご相談しなくてもいいのですけどね。
お手数かけました。
田中先生
ありがとうございました。
脱灰によって カルシウム類が除かれコラーゲンが残るということですね。
これにより骨の形状は破壊されることになるんですか?
成分だけなら抵抗ないんですが、ヒトの遺伝子が入ってくるのは
ちょっと・・・なんて思ってしまいます。
もっとも この場合遺伝子なんて表現はおかしいですか?
変な質問ですみません。
回答4
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-07-04 09:51:43
基本的な知識の積み上げがなくて、
御自身でチェックするのは
現実的ではないですね、
そのために人間は社会を構成し、自分一人では積み上げられない
知識や経験を誰かにお願いして、多くの専門家を作るわけです。
脱灰の内容を正しく理解できたとしてもたぶん次なる問題が
頭をもたげるのではないかと思います。
専門家が頭を絞ってOKとした。
これ以上は専門家ではない人間が考えても、
時間の浪費の又従姉だと思ってます。
弁護士さんでも会計士さんでも建築士さんでも、
その人のプロフェッションを信頼するしか無いので、
理屈が通っても、生理的に嫌なら、するべきではないですし、
論理の積み上げに身を投げだせるのであれば、
骨の造成にも十分値打ちがあると思います。
脱灰と遺伝子??って、
この段階のご理解が無いのであれば、
まさに時間の浪費の又従姉ですよ。
イメージの問題では?
食事という行為も、
自分の体に他の遺伝子で構成されたタンパク質を入れる
行為なわけで、
化粧も場合によっては、
人間や他の生物由来のものを
顔に嬉々として塗ったくっているのです、
胎盤由来の化粧品なんてゴロゴロしてますからね。。。
リスクをとれないなら、施術しない方が無難です、
リスクも甘んじて受け入れられるならば、
施術して頂いても結構だと思います。
医学っていつでも壮大な実験のようなものです、
時には過ちを犯すこともありますので、
最小限のリスクしか受容できないのであれば、
一番コンサバティブな治療を選択される方がいいです。
『どっちみち、最後はみんな死ぬんだし』
ぐらいに割り着れるならば、リスクを取られてもいいと思います。
一番いいのは、自分が一番好きで信用できる先生に治療してもらい、処置を受けられることです。
自分が信頼している専門家にお任せする、
これが自然だと思います。
御自身でチェックするのは
現実的ではないですね、
そのために人間は社会を構成し、自分一人では積み上げられない
知識や経験を誰かにお願いして、多くの専門家を作るわけです。
脱灰の内容を正しく理解できたとしてもたぶん次なる問題が
頭をもたげるのではないかと思います。
専門家が頭を絞ってOKとした。
これ以上は専門家ではない人間が考えても、
時間の浪費の又従姉だと思ってます。
弁護士さんでも会計士さんでも建築士さんでも、
その人のプロフェッションを信頼するしか無いので、
理屈が通っても、生理的に嫌なら、するべきではないですし、
論理の積み上げに身を投げだせるのであれば、
骨の造成にも十分値打ちがあると思います。
脱灰と遺伝子??って、
この段階のご理解が無いのであれば、
まさに時間の浪費の又従姉ですよ。
イメージの問題では?
食事という行為も、
自分の体に他の遺伝子で構成されたタンパク質を入れる
行為なわけで、
化粧も場合によっては、
人間や他の生物由来のものを
顔に嬉々として塗ったくっているのです、
胎盤由来の化粧品なんてゴロゴロしてますからね。。。
リスクをとれないなら、施術しない方が無難です、
リスクも甘んじて受け入れられるならば、
施術して頂いても結構だと思います。
医学っていつでも壮大な実験のようなものです、
時には過ちを犯すこともありますので、
最小限のリスクしか受容できないのであれば、
一番コンサバティブな治療を選択される方がいいです。
『どっちみち、最後はみんな死ぬんだし』
ぐらいに割り着れるならば、リスクを取られてもいいと思います。
一番いいのは、自分が一番好きで信用できる先生に治療してもらい、処置を受けられることです。
自分が信頼している専門家にお任せする、
これが自然だと思います。
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-07-05 00:02:36
まず灰の意味ですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0
生物は、骨などを除けば、主に有機物から構成されている。
ほとんどの有機物は元素として炭素、水素、酸素、窒素(および硫黄、リン)から構成されている。
これらの元素は高温でかつ十分に酸素を供給して焼却すると、完全燃焼して二酸化炭素や水蒸気などの気体となって散逸する。
一方、体内に微量に含まれている無機質、特に金属元素(カリウム、カルシウムなどの化合物類)は燃焼してもガスにはならず、固体として後に残る。
これが灰である。
つまりアバウトに言うと、脱灰とは無機質(おもにカルシウムなどの化合物)を取り除き有機質を残すことと言えるかと思います。
カルシウムは、確かに骨の構成要素ですが、出し入れ自由な状況で骨に蓄えられているといった見方もできます。
骨細胞が作ると言うよりも、骨細胞が作った有機物(脱灰されない部分)の棚の中に貯蔵されているといった感じなのかと思います。
で、なぜ脱灰する(≒カルシウムを抜く)のかなんですが、
骨と言うのは、日々代謝が行われています。
言い換えると、毎日壊しては作ると言うことを繰り返しています。
壊れた部分が元に戻るには、まず壊してから、作ることになるかと思います。
つまり、棚の中身がなくなった状態(=脱灰された状態)のほうが壊しやすいく、結局、早く骨が治る みたいな感じなのではないかと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0
生物は、骨などを除けば、主に有機物から構成されている。
ほとんどの有機物は元素として炭素、水素、酸素、窒素(および硫黄、リン)から構成されている。
これらの元素は高温でかつ十分に酸素を供給して焼却すると、完全燃焼して二酸化炭素や水蒸気などの気体となって散逸する。
一方、体内に微量に含まれている無機質、特に金属元素(カリウム、カルシウムなどの化合物類)は燃焼してもガスにはならず、固体として後に残る。
これが灰である。
つまりアバウトに言うと、脱灰とは無機質(おもにカルシウムなどの化合物)を取り除き有機質を残すことと言えるかと思います。
カルシウムは、確かに骨の構成要素ですが、出し入れ自由な状況で骨に蓄えられているといった見方もできます。
骨細胞が作ると言うよりも、骨細胞が作った有機物(脱灰されない部分)の棚の中に貯蔵されているといった感じなのかと思います。
で、なぜ脱灰する(≒カルシウムを抜く)のかなんですが、
骨と言うのは、日々代謝が行われています。
言い換えると、毎日壊しては作ると言うことを繰り返しています。
壊れた部分が元に戻るには、まず壊してから、作ることになるかと思います。
つまり、棚の中身がなくなった状態(=脱灰された状態)のほうが壊しやすいく、結局、早く骨が治る みたいな感じなのではないかと思います。
相談者からの返信
相談者:
ガリさん
返信日時:2008-07-11 06:42:01
ありがとうございました。
骨の移植というより骨の成長を促す処置と考えていいんでしょうね。
骨の移植というより骨の成長を促す処置と考えていいんでしょうね。
回答6
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2008-07-11 07:29:20
>骨の移植というより骨の成長を促す処置と考えていいんでしょうね。
そうそう、「新しい骨が作られるための足場」みたいな感じです。
骨補填材にはヒト由来のDFDBAや、牛由来のBioss、合成物のCerasorb、SynthoGraftなどがありますが、どれもそのまま骨として機能するわけではなく、あくまでも新しい骨が作られるための「足場」「スペースメイキング」としての役割です。
「アメリカはヒト由来なら安心する、ヨーロッパ人は動物由来なら安心する、日本人は人工合成物なら安心する」
というようなことを以前、渡辺先生がお書きになられていましたが、どの骨補填材を使ったとしても結局のところ、なかなか新しい骨が作られることは無い・・・というのが、今現在主流の考え方ではないかと思います。
「骨ができた!」
と思っていても、それは骨補填材がレントゲンに写っていただけで、実際に見てみると骨に置き換わっていなくてそのままボロッと取れてしまったり・・・
⇒参考:インプラント時の骨の増強(増骨)のために、人由来のプロテインを注入!?
それでも、しばらく(10〜15年くらい)は骨の無い部分の歯茎の凹みをごまかせることも多いようですから、まるっきり無駄というわけでも無いとは思いますし、やり方によっては骨ができる可能性もあるみたいです。
要は、「何を使うか?」よりも「どう使うか?」が重要で、安全性についても100%安全なものなんてこの世には無いと思いますから、メリットとデメリットを天秤にかけて、それをご自身が受け入れられるかどうかだと思っています。
そうそう、「新しい骨が作られるための足場」みたいな感じです。
骨補填材にはヒト由来のDFDBAや、牛由来のBioss、合成物のCerasorb、SynthoGraftなどがありますが、どれもそのまま骨として機能するわけではなく、あくまでも新しい骨が作られるための「足場」「スペースメイキング」としての役割です。
「アメリカはヒト由来なら安心する、ヨーロッパ人は動物由来なら安心する、日本人は人工合成物なら安心する」
というようなことを以前、渡辺先生がお書きになられていましたが、どの骨補填材を使ったとしても結局のところ、なかなか新しい骨が作られることは無い・・・というのが、今現在主流の考え方ではないかと思います。
「骨ができた!」
と思っていても、それは骨補填材がレントゲンに写っていただけで、実際に見てみると骨に置き換わっていなくてそのままボロッと取れてしまったり・・・
⇒参考:インプラント時の骨の増強(増骨)のために、人由来のプロテインを注入!?
それでも、しばらく(10〜15年くらい)は骨の無い部分の歯茎の凹みをごまかせることも多いようですから、まるっきり無駄というわけでも無いとは思いますし、やり方によっては骨ができる可能性もあるみたいです。
要は、「何を使うか?」よりも「どう使うか?」が重要で、安全性についても100%安全なものなんてこの世には無いと思いますから、メリットとデメリットを天秤にかけて、それをご自身が受け入れられるかどうかだと思っています。
タイトル | 歯槽骨増大などに使われる、脱灰凍結乾燥骨について教えてください |
---|---|
質問者 | ガリさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラントその他 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。