歯の間の小さな虫歯が金属のインレーに・・・レジンで治療できる限度は?

相談者: いつかさん (27歳:女性)
投稿日時:2008-10-14 20:34:05
今回検診にて虫歯が発見されました。


左下、5番、6番(金属インレー)の間だったようです。
非常に小さい虫歯だったらしく、レントゲンをとり、やっと発見された程度のものです。


担当の先生曰く、

「このまま様子を見ても問題ない。
しかしいずれ治療する事になる。」

との事でした。
いずれ治療することになるのなら・・・と思い、今回治療することにしました。

そのため、6番のインレーを外し、5番のエナメル質を削りました。
(先生が5番についての説明時にこのように説明されました。)


以前の先生は奥歯でもラバーダムをして、レジンで治療をしてくださいましたが、今回は金属のインレーになってしまうようです。

こういった場合は非常に小さい虫歯だとしても、金属のインレーにするしかないのでしょうか?


6番はまだ納得しても、5番に関してはいまいち納得がいかないのですが。
と歯の間だからということなのでしょうか?


お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-14 21:02:15
と歯の間を治療する場合通常インレー(銀)で治すことが殆どです。


時間をかければレジンでも治療できないことはないですが、どうしてもエラーが少なくなる方法を取ろうとすると、インレーと言う治療選択肢になってしまいます。

レジンで歯と歯の間をきっちり詰めるのは非常にテクニックがいるのと、時間がかかると言う点からインレーで治すということを行います。

時間をかければトンネリングなどの方法もありますが、私の感覚としてこの方法は非常に虫歯の取り残しが出やすく、かなり時間を割いた治療を行う歯科医院でないと、直に抜髄神経を取る)になるので通法のインレーで治療されることをお勧めします。



>6番はまだ納得しても、5番に関してはいまいち納得がいかないのですが。

個々の患者さんのニーズを全てくみ取り治療を行うのは現実難しいです。

レジンが得意な先生であればレジンで治療することもありますが、90%以上の歯科医院が歯と歯の間の虫歯であればインレーで治すと思います。



レジンで出来ないこともないのですが、レジンが苦手な先生に無理を言っても良い結果にはなりませんので注意してください。

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いつかさん
返信日時:2008-10-15 22:18:28
井野先生


お答えありがとうございました。
やはり、と歯の間はインレーになるのですね・・・。

「様子を見てもいい」と歯医者さんではよく言われるような気がするのですが、様子を見ても自然治癒する事はありませんよね?

それなのに、「このまま様子を見るか・・・」と言われるということは、この程度の虫歯ならば治療してもしなくてもどっちでもよい、もし悪くなれば治療すればよい、という事なのでしょうか?


今回はもう治療を始めているのですが、銀歯が増えるならば、今回のように発見されるのも小さい虫歯なら治療しなければよかったとも思うのですが、どうなのでしょうか?

酷くなってから治療しても結局同じだったということですよね??


また、小さい虫歯=レジンで治せるというのは誤った解釈なのでしょうか?



何度も申し訳ありませんが、お答えいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-15 23:46:01
こんにちは。

基本的に井野先生と同じ意見になります。


レジンで行けるかどうか、については、医学的にどうなのかと保険治療の枠組みで考えるとどうかを区別して理解されると良いと思いますよ。

隣接面虫歯については、保険ならインレーで止む無しでしょうね。
医学的にはレジンでも大丈夫だと思いますよ。
(※先生の技量、好みによる差はかなりあります。)

参考⇒〔写真あり〕レジン修復の適応範囲はどのくらいまで?



>「様子を見てもいい」と歯医者さんではよく言われるような気がするのですが、様子を見ても自然治癒する事はありませんよね?

虫歯でも、まだ穴まではあいてない状態の物であれば、歯磨きフッ素を頑張ることで、再石灰化を起こさせることが出来ることはあります。

この場合に限っては、(自然かどうかはともかく)治癒と言えますね。

それ以上の虫歯(つまり穴の開いてる虫歯)については治癒はないです。



>「このまま様子を見るか・・・」と言われるということは、この程度の虫歯ならば治療してもしなくてもどっちでもよい、もし悪くなれば治療すればよい、という事なのでしょうか?

なるほど、そう取られるのもごもっともかと思います。

ただ正確に言うと、治療(※治りはしないので、処置と呼ぶのが正しいですね。分かりやすく言えば『延命処置』です)をしてもある程度再発等のリスクをどうしても抱えてしまうことになります。

ですので、このままこの虫歯が少しずつ悪くなっていくのを待ったり、あるいはブラッシングやフッ素、生活指導などで虫歯の進行を極力抑えて、「遅すぎず早すぎない時期」を待った方が、リスクが少ないだろう・・と判断した場合に、

「経過観察」

という言い方をします。

もちろん様子を見ているだけでは意味がないですから、理想的には状況を詳しく説明して、ブラッシング指導、食事指導、フッ素の指導等を繰り返し、定期的にレントゲン写真や視診で進行のチェックをしていかなければならないですよね。

その辺りの説明を十分に出来ない場合に、「定期検診」と言う言葉が使われたりするのですが、医学的には意味のあることなんですよ。

「経過観察」も立派な治療法のひとつで、「放置」とは意味が異なります。

参考⇒虫歯の治療方針の違いで悩んでいます・・・


多少ご理解いただけましたでしょうか?




ところで、

>以前の先生は奥歯でもラバーダムをして、レジンで治療をしてくださいましたが、今回は金属のインレーになってしまうようです。

素晴らしい先生だと思いますよ。
保険治療でしょうか?

かなり稀です。

これが基準になってしまうと、私も含めて他の先生はちょっと気の毒ですね^^;

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-15 23:46:03
>また、小さい虫歯レジンで治せるというのは誤った解釈なのでしょうか?

現行の制度だと難しいですね。
どちらかと言うと大きさより虫歯の場所ですね。

毎回書くのですが、保険診療とは理想を追求する治療システムではなく、ある程度効率重視の面がありますのでご期待に添えない面があります。

私はと歯のすき間でもレジンで治療していますが、1本で1時間半近くかかることもあります。
これを他の歯科医院で保険治療でしてくださいと言っても、「ちょっと無理」と言われるでしょうね^^;

 
こちらは渡辺先生とかぶりましたね^^;

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-16 14:41:59
そうですね。

井野先生、渡辺先生と同意見です。



隣接面を含む)複雑窩洞虫歯治療に関しては

「技術的(歯科医学的)には可能」
しかし
「現行の制度では無理(または難しい)」

でしょうね。


技術的(歯科医学的)に無理なものは、保険制度的に考えても無理な事が多いです。

しかし、保険では無理であっても技術的には可能な事もあります。
例) インプラントなど



最後に「術者の技量」です。

同じ材料、同じ手間をかけたとしても、僕には井野先生ほど奇麗なレジン充填はできませんよ(笑)。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いつかさん
返信日時:2008-10-16 23:10:01
渡辺先生、井野先生、タイヨウ先生

お答えいただき、ありがとうございました。


どちらかというと、制度上の問題のようですね。

今回はインレーで諦めます。
治療を始めてしまって、現在仮の状態なので、入れるしかないのですが、経過観察にしておけばよかったかも・・・と少し後悔です。


>渡辺先生

詳しく説明していただき、ありがとうございました。

今までは即治療してたのですが、3ヶ月に一度くらいは検診に行っているので、これからは経過観察という事も選択肢に入れたいと思います。

ラバーダムで治療していただいたのは保険診療でしたよ。

もともと金属のインレーがはまっていた所に、謎の痛みがあり外したものの、結局何もなく、現在はレジンになっています。
これも稀なことなのでしょうか?

ラバーダムという物をされたのは、私はこの先生が初めてで、何度かしていただいたので、こちらのサイトを見るまでは、そんなに稀だとは思っていませんでした。

同じ医院の他の先生方が使っているかは定かではありませんが・・・。
この先生がお辞めになられて非常に残念です。。。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-10-19 12:14:30
ラバーダムで治療していただいたのは保険診療でしたよ。
>もともと金属のインレーがはまっていた所に、謎の痛みがあり外したものの、結局何もなく、現在はレジンになっています。
>これも稀なことなのでしょうか?

極めて極めて稀です。。
私もごくたまにやりますけど(笑)

でも基本的には時間とコストに影響することですから、自費の時だけですね。
それと外国では結構普通だったりもする様ですよ。



>同じ材料、同じ手間をかけたとしても、僕には井野先生ほど奇麗なレジン充填はできませんよ(笑)。

悔しながら同感です・・・。

これがまた、井野先生並のクオリティーを30分ぐらいで完成させてしまう様な天才肌の先生もいらっしゃる?と、噂には聞きますから、情報が溢れる状況も私達凡人には困ったものです。。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いつかさん
返信日時:2008-10-27 19:20:53
先生方
いろいろと詳しくお答えいただき、ありがとうございます。

レジンで治療することがそんなに大変なことだとは・・・という感じです。
とりあえず来週新しいインレーを詰めてきます!


この度はありがとうございました。



タイトル 歯の間の小さな虫歯が金属のインレーに・・・レジンで治療できる限度は?
質問者 いつかさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
レジン(白いプラスチック)
保険のインレー(銀・金属)
詰め物、インレーその他
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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