[写真あり] 正しい歯の磨き方を習得すれば、歯肉の減退は治まるの?

相談者: 気になるさん (37歳:女性)
投稿日時:2008-10-30 22:46:19
こんばんは。
よろしくおねがいします。


正しく歯磨きが出来ていないと歯肉が減退するそうですが、磨き方を習得すればそれ以上の減退は治まるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-30 23:04:32
気になるさんこんばんは。


まず、歯肉が退縮する理由について考えて見ましょう。


歯肉が退縮するのは歯周病によって、を支えている歯槽骨が吸収することが原因になります。
歯槽骨が吸収するとそれに伴って歯肉も下がっていくのです。

そして歯周病の原因は、歯肉と歯の間のプラークに生息している歯周病菌ということになります。

歯周病を予防するためにはこの歯周病菌をなくすことです。

そのためには正しいやり方での歯ブラシが重要であるということになります。



ただ私は歯ブラシだけでは充分ではないと考えています。
(もし完全に正しいやり方で歯ブラシをしたとしても)歯と歯の間や磨きにくい部分に関しては、歯ブラシだけでは完全にプラークを除去することができません。

そのためにはデンタルフロス歯間ブラシといった補助用具や音波歯ブラシなども併用することをお勧めします。

もちろん、3から4ヶ月ヶ月おきに歯科医院での定期健診歯石除去も忘れずに行ってください。


そうすることで歯周病菌の数を減らし、歯周病が進行することを防ぐことができると思います。

すなわち歯槽骨の吸収を抑えることができ、歯肉の退縮も防ぐことができるのです。



長くなりましたが、歯ブラシの磨き方を習得するだけでなく、歯周病を理解してどうすればそれを防ぐことができるかをイメージして行うことが重要と思います。


ただ、歯周病に関しての考え方はそれぞれの先生で違っていることもありますから、参考にしてください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-31 00:51:58
こんばんは。


磨き方の習得・・ですが、これがなかなか難しいですね。

磨けてなくても歯周病で下がりますし、オーバーブラッシングでもやはり下がります。

参考⇒歯磨きで下がった歯肉を治すには、移植手術しかない?


適切なブラッシングやクラウンが入っていても、下がると言われています

参考⇒矯正で犬歯を2番に移動させるのは、歯にとって良くないことなのでしょうか?


が、数値的に一番マシなのは、「適切なブラッシング」だと思います。



次にオーバーブラッシング?(オーバーの程度にもよるでしょうけど)、一番ひどくなるのはやはり歯周病でしょうね。

磨き残しがあれば当然虫歯の心配も出てきますし、歯根と虫歯はとても相性がいいですからね、要注意ですよ。



個人的見解ですが、少々歯肉が下がったところで、大した問題にはなりませんから、

『適切〜ややオーバー?』 

ぐらいを狙うのが吉かと思いますよ^^


回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-31 02:19:02
気になるさまこんばんわ。


歯肉の退縮について知りたいと思われているのですね。

歯肉の退縮は畑田先生、渡辺先生の仰っている歯周病によって歯槽骨の吸収が起きた場合におきてきます。

またオーバーブラッシングによっても退縮します。


歯周病が原因なら歯周病を治すことが対策になります、オーバーブラッシングが原因なら歯磨圧を歯肉が磨り減らない位(100g〜120g)に治す必要があります。


いずれにしても歯磨き技術の向上しか方法はありません。


歯肉の磨り減りによる退縮については歯磨圧の練習ということになりますが、具体的には一対一での練習が必要ですがこの場では出来ないので文章で説明すると・・・。

先ず御自分のをいつものように磨いてください、そしてその時の力の入れ具合を覚えておいて、秤の上に載せてその力で秤を押してみてください。

どれ位いになりましたか、次いで100gになるように押してください。

100gくらいの力を覚えておいてその力でもう一度歯を磨いてください、この力で歯面に直角に毛先を当ててこすってください。

これが基本的な磨き方-毛先磨き-です。


文章で表現すればこのようになります、そして磨くのは歯だけです、歯肉は極力磨かないでください、それこそ磨り減ってしまう可能性があります。


歯磨き講座
http://www.gcdental.jp/hamigaki/index.html

毛先磨き 
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki

歯肉の退縮 
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a012

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 気になるさん
返信日時:2008-10-31 08:14:42
おはようございます。
畑田先生、渡辺先生、山田先生 丁寧な回答ありがとうございます。



先月、歯科医院での定期検査の際に歯肉は問題なくきれいと言われたのに、よくよく自分で観察したらが長くなっているような気がして気になって調べたところ、オーバーブラッシングという言葉にたどり着きました。

ドライソケットでも質問させていただき、いろいろ知識がついた(つもり(^_^;))ので今回気づいてよかったかなと思っています。


秤を使う方法はわかりやすいですね!
実は小学生の娘も歯磨きが強すぎて困っていたのです!

学校でも、歯科医院でも、染め出しの薬を使いますよね。
あれでショックを受けたのと、歯科衛生士さんに『ココ磨けてないね、よく磨いて』と注意されたようなんです。

生真面目な性格ゆえ、歯医者さんに言われちゃった・・・と落ち込んで、生え変わったばかりの歯を磨きすぎて毎日注意することが苦痛でした。

それが今朝、秤を持ち出してやらせてみたら『わかりやすい!!』と!(^.^)成功しました。
気持ちが軽くなりました!

何事もやりすぎはだめなんですね・・・
自分の歯はもちろんですが、子供の歯はもっと守りたいですものね。
親子で正しい歯磨きを習得できるよう努力します。



ところで、オーバーブラッシングを注意されたことは一度もないのですが、その場合やっぱり歯周病なのですかね?


数ヶ月単位で歯石取りやチェックに行っているので、歯周病なら何らかの注意などありますよね?

歯肉がきれいと歯周病はまた違うものなのですか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-31 17:03:05
>数ヶ月単位で歯石取りやチェックに行っているので、歯周病なら何らかの注意などありますよね?

そりゃもちろんそうだと思います。



歯肉がきれいと歯周病はまた違うものなのですか?

歯肉のきれいさは、色や形を見ますね。
高さは関係ないです。

歯ぐきがどーんと下がっていて歯根がバーンと露出していても、白っぽいピンクをしていて、よくひきしまったシャープな形をしていれば、「健康」(歯周病の進行は停止しており、今後も大丈夫そう)な状態と見ますよ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-11-01 03:07:06
>ところで、オーバーブラッシングを注意されたことは一度もないのですが、その場合やっぱり歯周病なのですかね?

一般的にはオーバーブラッシングの方は歯周病になっていない方が多いように思います、特に磨きすぎの部分は歯肉の磨り減りはあっても、炎症は起こしていないと思います。

毛先の当たりにくい歯と歯の間は磨くのが難しいので、もしかすると歯肉炎になっているかもしれません。


歯ブラシのつま先の毛先を軽く当てて円を描くように磨いてみて、出血してくれば炎症を起こしていると考えてください。

その場合は場所にも寄りますが歯ブラシのつま先、かかとを使ってその部分に毛先をなるべく歯面に直角に軽く当てて磨いて見るといいと思います。



具体的な磨き方は歯並びがどうなっているかによっても微妙に違ってくるので、やはり指導者について一対一で教えてもらうのが一番の上達方法だと思います。



>歯肉がきれいと歯周病はまた違うものなのですか?

歯周病ではなく健康な歯肉なら、薄いピンク色でコリコリした感じがしてきれいな歯肉です。


中等度の歯周病を歯磨きだけで治された方の写真をUPしておきます、参考になさってください。

診療日記 ブラッシングの威力 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=41


画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 気になるさん
返信日時:2008-11-03 13:14:51
詳しく教えていただき感謝しています!
ありがとうございます。


歯周病の進行の停止、というのもあるのですね。
やはり歯周病のことをよく知らなかったようです・・・


それと、添付していただいた方の歯肉はきれいですね〜
これで中程度の歯肉炎だったなんてびっくりです!!!
磨き方でこんなにきれいになるなら、正しい方法を勉強したいです。


山田先生のおっしゃる通り、と歯の間から少し出血があるようで不安になりました。
歯間以外はこの画像の方のような色、状態に近いようです。

元もと歯が長いのか、私も長い歯をしていてこのまま歯肉が上がって歯が抜けてしまうかも・・・と不安になってきました。


心配事が色々ありますがドライソケット後、虫歯治療で今ちょうど歯科通い中で、そちらでは歯肉のことは言われません。
何気なく聞いたところ、加齢・歯の生え方等で歯肉が上がってくる場合があり、そのタイプ・・・との回答でした。


3週間くらい前にドライソケットで急に歯のことが心配になったのですが、それまでは全然、むしろ健康な歯肉だと思っており、気にもとめていませんでした・・・。



歯の動揺というのがありますが、どれくらい動くことなのでしょうか?

説明しにくいと思いますが、たとえば危険な動揺と言うのはどういった状態なのか(逆に健康でも多少動きがあるものなのか)お願いします。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-11-04 05:28:23
>危険な動揺と言うのはどういった状態なのか(逆に健康でも多少動きがあるものなのか)お願いします。

危険な動揺とは物がかみにくいと感じるものと考えていますが、ある日突然ということではなく徐々に進行するので、通常咬みにくいものは無意識に避けるようになってきます。

したがってなかなか気づかないようです、硬いものを意識的に咬んでみて痛み違和感があるようなら、一度診察を受けたほうがいいでしょう。


健康なでもわずかな動揺はありますがそれを意識することはありません、もし意識させられるようなことがあれば何らかの病変が起きている可能性があります、歯科医の診察を受けたほうがいいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 気になるさん
返信日時:2008-11-04 07:59:01
山田先生おはようございます。
いつもありがとうございます。



幸い、噛みにくいような動揺を感じたことはなく、意識しすぎて怖くなった感じです。

でもこれを機会に一度しっかり診察を受けて見ようと思っています。



タイトル [写真あり] 正しい歯の磨き方を習得すれば、歯肉の減退は治まるの?
質問者 気になるさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)予防
歯周病その他
歯磨きに関する疑問
その他(写真あり)
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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